【感想・ネタバレ】ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IXのレビュー

あらすじ

秀人とともに日本に一時帰国した勝利のもとに、かれんが現れる。たがいに想いながら、ぎくしゃくしたやり取りしかできない二人。――私たち、もうダメなの? 試練と波乱の恋の結末は!? 累計545万部突破の大人気シリーズ、最新刊にして最終巻。堂々の完結!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

おいしいコーヒーのいれ方シリーズ最終巻
26年19冊の長期に渡る物語がやっと完結
とは言いつつ、毎年1冊ずつ発刊してて最終巻だけ7年越しなわけだけれども

「凍える月」からの決して消せない出来事もなんとか解決に向けて動き出したようで何より

ってか、当時は僕自身、子供が生まれることに関して敏感になってた時期だったので、勝利の事がどうしても許せなかったんだよね
でも、時が経って今やその子も8歳だし、多少は客観的に見られるようになったかな

しかしまぁそれでも、もし自分の子供が誰かのせいで生まれることがなくなったとしたらと思うと今でもかなり難しいな
だからこそ、マスターのセリフには涙を流しながら読んだ
マスター強いなぁ……
もし自分が同じ立場だったら、そんな言葉をかけてあげられたかどうか
お互いに避けるような関係になってたか
いやでも、かれんの立場を考えると、それも難しいか
などと堂々巡りの思案をしつつ、この構図を作った村山由佳という作家の凄さがよくわかる


それにしても、僕がこのシリーズを読み始めてから20年か
いつの間にかかれんやマスターの歳を越し、親世代に近しいところまで来てしまったよ
もし当時に最後まで一気読みできてたとしたら、もっと違う感想だっただろうと思う


長期シリーズが故の時空の歪みも気になるところ
シリーズ初期は電話ボックスから電話かけてたけど、今やそんなもの探しても見つからなくなったし
大学生が携帯電話を持っていないというのが逆に珍しいな状況になったり
そう言えば、途中からは写真のやり取りができるようになったとかってエピソードもあったね
そして今回のLINE云々でしょ
一体どの時代設定で読めばいいのかね?(笑)
個人的には、今回のは無視して2000年前後の話として捉えているけど


あと、エアーズロックが登山禁止になるというのも時空の歪みかな
登山客が少なくなったら禁止になるなんて契約があったなんて、まったく知らなかったもんね


まぁとにかく、完結してよかった
村山由佳の私生活もかなり変化したもんなぁ
それに伴って物語の作家性も白ムラヤマと黒ムラヤマに分かれたり(個人的には黒というよりは桃色ムラヤマだけどね)

ってか、本人がいとこと結婚したというのが一番の驚きかな
だからこそ、このシリーズを完結できたのかと邪推しないでもない

僕は白ムラヤマの作品が好きなので、もう村山由佳の新しい小説を読むことがなくなるかも知れない
そう考えると、より一層の感慨深さを感じる

2
2020年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この最終巻を読みたくて、1作目から再読しようと試みて5年経っていました。第1刷を買ってからずっと家に積読していたとは…
ただ、言えることは1作目から読み直して、しっかりとおいこーのシリーズに浸り直してよかったと思います。
誰もが納得できる終わり方ではないかもしれないが自分としては言うことなしでした。
心を取り戻していく前半は読者としても涙腺崩壊。後半はこのままバッドエンドなんか認めたくないとはらはらしながらも残り少なくなっていくページを捲り。
最後は、やはり勝利とかれんで締めくくられてほんとによかった。
いつかどこかでまたこの作品を読み返したくなる時がくる気がします。
ただの恋愛小説ではなく、家族や友人、愛の物語でした。

0
2025年10月13日

Posted by ブクログ

ついにおいコーシリーズが完結した。この本は7年ぶりの新作でこのシリーズは6年もの間、毎年みんなの頃を魅了してきた。5年前にファンになった私は、先輩たちから見るとひよっこにしか見えないだろう。しかしそこには1つの私の青春があり、私は間違いなくそれにケリをつけに行ったのだと思う。おいコーは長い長い旅をしてきた。26年かけて5年の長い夢・旅を見させてくれた。ありがとう、村山由佳さん。

0
2025年01月22日

Posted by ブクログ

おいコー、second season第9巻。完結。一時帰国し、かれんと再開したが、『私と・・・もう、別れたい?』と言わせてしまう勝利。このあたりが一番ぐっときた。その後、まさかの大怪我があるのだが、最後は穏やか。first seasonも含め全19巻、全部合わせて星5つとしました。リアルタイムでは完結まで26年かかったそう。

0
2024年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おいコーの最終巻が出たと知って買ってみたら、実に前作から7年も経っていた。全然話覚えてないだろうなーと思いながら読んでみたら所々朧気に覚えていた。ショーリがオーストラリア行ってたのは知らなかったあたり、前作も多分読んでないけど、シリーズを追っていた身としては結末だけはちゃんと読破したい。

ショーリが命の危険にさらされるなんて想像もつかなかった。途中であれ?これ恋愛小説じゃないの?て思った。25年も経つと自分自身も子どもから大人になっているからか、そのまま素直に読むだけでなくて深読みして味わうことができるようになった。

最終巻読めて良かったです!

0
2024年03月29日

Posted by ブクログ

ようやく完結。
前巻から何年も経ってるし何ならもう熱も冷めてたけど、終わるならばと読みました。逆にまだ続くんだったら諦めてたな…。
ふんわりとしか覚えてない部分も多かったけど、何となくでもちゃんと読み進められました。

前に進むことができて良かった。
みんなで幸せになって欲しい。

0
2023年03月21日

Posted by ブクログ

最後まで見届けた達成感がすごい。
シリーズ開始から26年らしい。なんか感慨深いなー。
読んでよかった。ずっと号泣して鼻たらしながら読んだ。よかった。よかった!!アナザーストーリーも読むよ。楽しみ。

0
2023年02月19日

Posted by ブクログ

学生時代から大好きな連載がとうとう終わってしまった…最終話という覚悟なしに突然読み終わってしまって呆然。
何気ない毎日を繰り返しているようで、明日は今日の続きじゃない、突然日常が一変することもあれば毎日会ってた人に明日から突然会えなくなることも実は当たり前のこと、今この時の幸せを噛み締めるように1ページ1ページ捲りながら読んだ。
村山さんの作り出す世界はどこまでも美しくて切なくて爽やかで大好き。
25年以上の連載が終わって一息ついてるところだと思うけど、ショーリとかれんのその後の物語、連載でやってくれないかなぁ。

0
2022年04月07日

Posted by ブクログ

ついに迎えた最終巻!1994年から、実に四半世紀にわたる連載、村山センセイお疲れさまでした、そして、ステキな物語をありがとう。かれんと勝利の、そしてすべてのキャラの幸せを願って…。

0
2021年10月10日

Posted by ブクログ

おいコー最高!
久々でしたが一気読みでした。
これで終わるのが寂しい。
復活を待ちたい!
村山さん作品は全部今のところ面白い。

0
2021年04月25日

Posted by ブクログ

前巻から最後の1巻まで7年かかってる。完結してから一気読みしてよかった。こんなにも優しい人たちって、ほんとにいたら世の中の争いごととか無くなるんだろうなあ。

0
2021年03月09日

Posted by ブクログ

中学生から読み続けて私もショーリたちと同じように大人になりました。
ただ、中身は成長していないなぁと反省する気持ちも。
村山先生ありがとう…。

0
2021年02月28日

Posted by ブクログ

よかった。おいしいコーヒーは読み始めたら一気に読みたくなってしまうのが昔からだったけど、セカンドシーズンは更にそうだった。赦しとは何か、人を赦すとはどういうことか、どうしたらそこへ辿り着けるのか。自分の人生で体験する前に道のりを教えてもらえた気がする。

0
2021年02月19日

購入済み

良かった

もう新刊は出ないのかなと思っていました。
ラストまで読めて良かった。

0
2021年01月26日

Posted by ブクログ

発売日に購入したにも関わらず、終わってほしくないという思いが大きく今の今まで読むのを引き延ばしていた。ショーリくんとかれんさん、周りの人達との関係が濃くて複雑で羨ましくなる小説。ハッピーエンドに近い終わり方で安心した。もう一度読み直したい小説。

0
2020年12月25日

Posted by ブクログ

20.07.19~20.07.20
待ちに待っていました、おいしいコーヒーシリーズ。
和泉勝利の優柔不断で優しくて危なげな感じ、それに対をなす花村かれんの芯の強さ、好きな二人がどうなっていくのか、とにかく待っていました。このまま未完になってしまうのではないかと。読めて良かったです。
この作者の、このような作風の、「ザ・青春ドキドキ」が好きです。路線変更してしまったようなので、もう、こんなにも新刊を待つ事はないでしょう。本当に、25年間、ありがとうございました。わたしにとって、この小説は最高においしかった。

0
2020年09月13日

Posted by ブクログ

長い長いお話
26年前?
作者と同い年の私  もうあの頃に戻れない

私の中で、続きが早く読みたいような
終わって欲しくないような
おいコーとガラスの仮面
そのうちの一つが終わって
寂しいような、ホッとしたような

今更ムリとは思うけど
海のそばの波音の聴こえるところに住みたい

0
2020年08月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

勝利、最終巻でも悲惨な事故に巻き込まれる(笑)
ここまで来ると不幸体質か?
と思うけど、最後に1番欲しいものを手に入れられて良かったね!
村山先生、連載中に大変なこともたくさんあったかと思いますが、26年間執筆大変お疲れ様でした。

0
2025年12月09日

Posted by ブクログ

19巻にも続くおいコーシリーズ、紆余曲折ありとても面白かった。てっきり20巻も続くのかと思いきやアナザーストーリーであれっという間に終わってしまった。

一気に読めてしまうほど短くはないが、非常に読みやすく面白い。長く読んでいる分人物に思い入れを持つことができ、どんどん世界に吸い込まれていく。

人的にはオーストラリア編は楽しかった。急な世界展開と心情変化、辛いものもあるが乗り越える人間は見応えがあった。

どこかでハッピーエンドじゃあなあと思うことはあるが、心の底ではハッピーエンドを望んでしまうのが我々である。全てを乗り越えたわけではないがひと段落、これからの勝利とかれん、みんなの幸せを願いたい。

0
2025年07月25日

Posted by ブクログ

おいコーシリーズ完結。

1巻の『キスまでの距離』との出会いは高校の図書室でした。
それから考えても、長い時間が流れたなとしみじみ思います。
全19巻、最初から読み返したくなります。

いろいろな苦難を乗り越えて恋人になった二人なのに、最後の最後でこんな試練というか、大事件があるとは。
苦しすぎてつらすぎて、胸が痛くなりました。
目を背けたい逃げ出したいことが起こったとき、どう向き合うべきか、周りはどうするのがよいのか。

中沢さんの言葉、マスターの言葉、マリアの言葉。
心に留めておきたい言葉がたくさんありました。

タイトル回収も微笑ましく。
とても素敵な作品に出会えてよかったです。

0
2023年10月17日

Posted by ブクログ

25年越しのシリーズの完結。自分は1年半かけて読み終えた。ショーリとかれんの恋愛を軸に周りの人間関係やいろいろなサイドストーリーにハラハラしながら楽しめた。主にショーリの心情が語られる内容でその成長を見届けられた。終盤は苦しくなる内容でもあったけれど2人の未来は明るいものだと信じることができた。

0
2022年02月26日

Posted by ブクログ

終盤でこの展開はないだろう、どんなバッドエンドだよ!!と怒りが沸きかけたものの、まぁ、良かった…。
四半世紀かぁ。長かった。ずっと追い続けてきたストーリー。無事に終わって何より。
2021.06.11

0
2021年06月12日

Posted by ブクログ

ついに終わった…
高校卒業間近から読みはじめて15年でようやく。
大学受験が終わった帰りに一巻を買って開放感に浸りながら電車で読んだのが懐かしい。あの頃から環境も心境も随分と変わってしまった。
本当に焦ったい恋物語だった笑
これだけ引っ張ったんだからバッドエンドはないだろうと思っていたけど、無事幸せな感じで終わってよかった。正直内容以上に終わったことに感動した。
いつかまた最初から読み直したい。
お疲れ様でした。

0
2021年04月25日

Posted by ブクログ

待ちに待ったやつ!
ようやく新刊出たー!!
途中どん底に落ちてハラハラしたけど、
最後の最後は希望の光が見えてよかった。
ショーリ!!かれんちゃん!!
幸せになってねー♡

0
2020年09月16日

Posted by ブクログ

恋愛と人生・・・大切な人たちと関係について考えさせられます。繊細なストーリーをじっくり味わいたい方にオススメです

0
2020年09月03日

Posted by ブクログ

シリーズ完結と聞いて読んでみた。
確か学生時代に最初の1,2冊読んだきりだけど、まあ楽しめるだろうと最後だけ参加。
冒頭にあらすじもあったからすんなり入れたし、エンターテインメントとしてのスピード感はあって、ああ村山節だなぁ。
過ぎてしまった日々と、リグレットと罪と。
ん?マイラバ?ふと20世紀を思い出して久しぶりにfacebookなんて開いてしまった。

0
2020年08月06日

Posted by ブクログ

Second season9巻。そして「おいしいコーヒーのいれ方」最終巻。

罪の意識から逃げ出した勝利が、マスターと由里子さんに会う場面。正直、何を勝利が話すのか。マスターは何を話すのか。由里子さんは何を話すのか。
全く想像のつかないまま読み進めました。謝罪と赦しがどのような形になるのか、がわかりませんでした。勝利もマスターも、あの事件に対してはきちんとした結論がないまま、その瞬間を迎えるであろうから。
マスターが花村家で語ったことに嘘はなく、少しでも未来へ向かって歩んでいこうとしてはいるのだけど、勝利を目の前にしてどうなってしまうのか、が怖かったです。

マスターが勝利にくれたのは、謝罪を受け入れ、赦しを与え、そして互いに支えあって生きてゆこう、という宣言。ああ、勝利はやっと居場所を与えて貰えたのだな、と感涙。不覚にも。
積読になっていたこのシリーズを読み始めるにあたって、会社の休憩中に読んでいたのですが、まさか職場で泣きそうになるとは思いませんでした。泣かされそうになるとは思いませんでしたよ、本当に。

恋人としてかれんさんの隣にいることがふさわしい存在になることと同じくらいに、マスターに一人の男として認められることも、勝利にとっては大事な大事な命題だったのだと思います。
思い起こせば、カウンターの中から追い出されてしまったことの悔やみ。あそこに戻りたいという願い。かつての場所を取られてしまうかもしれない妬み。さまざまな感情が積み重なっていたのだと思います。
マスターとかれんさん。
この兄妹に認められることが、物語の幹だったのか。

自分の好きな言葉に、『明日が明るい日だと誰が決めた』があります。出典はP2。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。変化のない毎日が続くというのは、思い込みや希望でしかなくて、どこに暗闇があるかわからない。
暗闇から逃げるのでなく、向き合い乗り越えるためにすべきこと、できることは何なのか。
タイトルの「ありふれた祈り」。
それが答えなんじゃないのかな、と思います。勝利とかれんの物語では、それが答えだと思います。

最終巻ですが、当然登場人物たちの人生はまだまだ続いていきます。
星野りつ子に原田先輩、丈と京子ちゃん、若菜ちゃんに中沢氏、秀人さんとダイアンにアレックスと、多くの人々の物語も気になるところです。
番外編で書いてくれないかなあ。 Extra seasonになるのかな。

0
2022年02月02日

Posted by ブクログ

やっと終わった。。
四半世紀、読み始めたのは20代で当時は面白く読んでたストーリーも、50になって流石にカマトトセリフ、描写は受け付けられなくなった。
前作から7年、毎年はチェックしなかったけど数年に一度、思い出して調べるとまだ出てなくて作者はもう書くの諦めた疑惑を抱き続けてきたけど、たまたま半年ちょっとで気付けたのは奇遇。
本巻も途中、これまだ終わらないんじゃないの?と呆れたけどラスト20ページでいきなり締めに入った。
こんなに引っ張ってきたのに最後は巻き巻きだったな。
四半世紀続いた内容としては、中身なかったな。

0
2021年02月16日

Posted by ブクログ

若い頃に物語の世界観や恋愛観にどっぷりはまって読んだものの、今結婚して親にもなると自分も随分変わってしまったんだなと感じさせられました。

勝利が前を向いて生きていける様でよかったです。
あとがきの、「誰かのことを自分の不注意や無神経から深く傷つけてしまった経験のある人はあるんじゃないでしょうか」という話に心がザワつきました。誰かを傷つけたり傷ついたり、助けたり助けられらたりしながら前を向いて生きていく。当たり前のことですが、忘れてしまわないように。

0
2020年12月02日

Posted by ブクログ

 久しぶりにおいコーを手にしました。
 熱心に読んだのは高校生のときで、もう十年以上前のことですが、まだ続いていてようやく完結とは。。私も歳を取りまして見え方も変わってきてしまいました。
 高校生のときは、表紙の素敵なイラストもあって、かれんが相当の美人で、優しいお姉さんに見えていましたが、既にかれんの年齢も越えてしまった今はちょっと違うかな。世間知らずで稼げる仕事もなくて非力な女性に見えます。
 勝利のいう「愛してるよ、が恥ずかしくなくなる感覚」がわかるようにもなり、私も大人になったことを実感しました。

0
2020年10月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと出た!!おいコーシリーズ完結!!皆幸せに絶対なってほしい。
〈明日は昨日の続きじゃない〉ショーリが苦しんだ答え。だから大切にしたい。だからこそ心の底から祈る。ありふれた祈り…

0
2020年09月26日

「小説」ランキング