【感想・ネタバレ】La Vie en Rose ラヴィアンローズのレビュー

あらすじ

薔薇の咲き誇る家で妻思いの優しい夫・道彦と暮らし、予約のとれないフラワーアレンジメント教室の講師、カリスマ主婦として人気を集めている咲季子。平穏な毎日が続いていくはずだった。あの日、年下のデザイナー堂本と出会うまでは。――門限は九時。打ち合わせで外出する場合は三日以上前に場所と時間を夫に報告すること。男性と一対一での打ち合わせは絶対に避けること。泊まりの旅行など論外。ややあって、堂本が言った。「なんかもう、『人形の家』って感じだな」――夫が決めた厳格なルールに従って成り立っていた「幸せ」な暮らし。堂本との恋をきっかけに、咲季子はようやくその酷いモラハラに気づき、檻の外へ羽ばたこうとする。だがある夜、すべてを知っていた夫が激高。大切なものを守るため、咲季子は二度と戻れない道へ踏み出してしまう……。衝撃のラストが心を震わす長編小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近読んだ作品の中でもトップに入る面白さだった!
夫を埋めるシーン、緊迫感があって読んでる最中に鳥肌が止まらなかった。
薔薇は主人公にとっての生命、作中に散りばめられた数々の薔薇の香りに、うっとりしながら“感じる”そんな作品でした。

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2025年12月02日

Posted by ブクログ

モラハラの話。怖かった。
私も咲季子のような考え方に陥りやすいタイプだから、正直人ごととは思えなかった。上からの目線にはことごとく弱い私。
自分の足で立って物を考え、「私」を見失わないように。でないと自らモラハラ地獄に堕ちてしまいそうだ。ま、実際には、道彦のようなヤバい奴はいないので、大丈夫…かな?

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2023年07月05日

Posted by ブクログ

良くある不倫の話だけでは終わらず途中からサスペンス的要素も加わり、咲季子に感情移入して読み続けたせいか共犯者の気持ちも芽生えて行きました。

妻を支配する道彦に嫌気がさし、初めとても魅力的に感じた堂本に対してもどんどんその幼なさとずるさが見えて来てしまい、咲季子の感情の変化にも共感出来ました。

庭や薔薇の風景描写も秀逸で読んでいる間中、脳内で咲季子のローズガーデンが浮かんでいました。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

面白くてスラスラページを進めました。
まさかの結末に胸がドキドキしました。読み終えた時はこんなにも悲しい女性がいるのかと、心が苦しくなりました。

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2021年02月06日

Posted by ブクログ

夫と不倫相手、この物語には2人の男性が登場する。妻を異様なまでに愛し束縛する男と、見た目も仕事もかっこいい自由の象徴としての男。序盤はこの2人が対比的に描かれているが、徐々に不倫相手の底の浅さが明らかになっていく。よくある話といえばそれまでだが、男としていい意味で嫌な気持ちになった。
主人公の判断への評価は分かれるかもしれないが、女性が自分を見つけ自立していく話としてとても面白かった。

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

いつもの村山由佳さん。束縛が強い夫。洗脳される妻。ある男との出逢いが破局に繋がり。
でも、ラストがちょっと違う。サイコ。こうなってしまったのは妻の罪?それとも夫の罪?誰にも得はなし。みんな不幸な結末。
心の中に黒い渦を残したまま読み終わる。

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2025年04月26日

Posted by ブクログ

村山由佳さんの小説は、まるでサスペンス映画を観ているかのよう。
ハラハラドキドキしながら、どうなっていくのだろう…とページを捲る手が止まらない。
読み手ににとても体力を使わせる作家だと思う。
登場人物に共感できるタイプがほぼいないにもかかわらず、引き込まれてしまうのは、会話がものすごくリアルだから。膨大なセリフが飛び交い、目の前で始まった諍いに自分も巻き込まれていきそうな臨場感がある。
お嬢様育ちで、悪意のかけらもなく、薔薇を自分の子供の様に慈しんで育てていた咲季子が、事件の後にとった行動は、理解できるとかできないとかの範疇を超えて、そうすることが一番自然なことのように私にも思えた。
自分の中に棲むもう1人の自分。
1人の人間の表の顔と裏の顔。
それは表裏一体でいつのまにかコントロールできなくなるという怖さ。
美しい場面は夢見るように美しく、
残酷な場面は容赦なく恐ろしい。
村山由佳さんは一つの小説を身を削る思いで
書かれているのだろうと思う。

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2023年05月29日

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「ついに堂本と結ばれるのか?」と思った後のあの微妙な展開がすごくリアルでモヤモヤした気持ちになった。

★印象的なフレーズ
「強引さは、優しさだった。」

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

やっぱりこうなってしまうのか、、
咲季子が哀れで不憫でならない。
堂本は悪い男だよ、おそらくご主人以上に(´゚д゚`)。ご主人はただ自分に自信がない弱い男。だいぶ腹立つけどね。
くそな男連中だ!!

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2018年10月18日

Posted by ブクログ

何とも言えない話だった。あの夫には同情する。。けれどあそこまでして守った相手がああだなんて、何と救いようのない。読み終わったあとちょっと苦しい気持ちになった。

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

ものすごく良い意味で不思議な作品!

モラハラ夫のモラハラっぷりがすごいのですが、一方で年下男への違和感も積もっていく…。
実に緻密な人間模様(というか、人間構成?)。

主人公にも複雑な感情を抱くのに、今か今かと待ち構えた"事件"のシーンからは、感情の渦が最高潮へと持って行かれます。

そして訪れるひんやりとした感情。

クセになる世界観。

嫌なのに、腹立たしいのに、
心のどこかで、
あー、なるほど、そういうことかと揺り戻しがきて、ついつい先を読み進めてしまう一冊です!

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2020年09月02日

Posted by ブクログ


モラハラ夫に序盤からイライラが止まらない。
人の仕事に対して「おままごと」発言は許せない。
言い過ぎた後の優しさが私には気持ち悪くて仕方なかった。
そんな夫と暮らしていれば、憧れの人でなくても他の人に興味が向いてしまうのは仕方ないことなんじゃないかなと。
むしろ二人を応援してしまう自分がいて。
女の性格を考えて、私ならどうするかなと予想していましたが、まさかの展開。

綺麗事じゃない最後の感情表現がとても好き。
女は強くて怖いんですよ。

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2020年07月09日

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なんか救いようのない話。ガーデニングを愛し、フラワーアレンジメント教室を開く咲季子。一見優雅な彼女だが、モラハラ束縛夫にマインドコントロールされる日々。そんな中、颯爽と現れたデザイナーの年下男。咲季子の運命は大きく変わっていくー。...もう、夫のヒドさには眉間に皺が寄りっぱなし。そして死体遺棄の描写は結構リアルで戦慄。暗い読書となってしまったが、こういうの、決して嫌いではない。でも、でも、後味悪いなぁ.....。

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2019年07月02日

Posted by ブクログ

最初から夫の言動が嫌だった。
ところが、新たに現れた男の言動も……。

もしかしたら男は本質的に身勝手なのかもしれない。
そうだとしたらこんな哀しいことはない。
私もどこかで傷つけていたのだとしたら……と考えると。。。

決して読後感が爽快な小説ではない。
評価は★3つにすべきか4つにすべきか悩むところだ。
心地よくはないが、何かを突きつけられた気はした。

村山由佳が村山由佳たる所以は、前に進み続けているところかもしれない。
だから、いつも読者は裏切られるのだ。

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2018年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

妻を自分のカゴに閉じ込めたい夫
美味しいとこ取りしたい貢がせ愛人(男)

ってヤな男子しか出てこないじゃんw

主人公(40手前女子)が自立できそうになって
「離婚したら」みたいな話になったら、愛人めっちゃ
へっぴり腰だし。

あーやだやだ

しかも最後旦那殺しちゃうし
その気持ちは分かるけど

れるかな
ばれるよね、きっと

でも「夫は海外で仕事が」って言って、
車悪くなっちゃうからって業者に引き取ってもらって、好きに長く旅行とか行けば「あら?旦那さんのとこかしら?」ってご近所さんは勝手に(!笑)噂してくれそうだし。

旦那フリーランスだから、ばれなそうじゃない?
って思うのは浅はかか?

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2018年11月07日

購入済み

終わり方は、これで良いの?

終わり方は、良し悪しが別れると思います。
結論が出ないままというか、読者それぞれが考える様になっている。
私は、モヤモヤした終わり方があまり好きではなかった。

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2018年11月11日

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