村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 梢さんの「水底の星」
大人になってからの友人作り、在り方を繊細に描いた額賀 澪さんの「こっちを向いて」読み終えてタイトルを見るとなるほどと思えます。
柔らかい気持ちになれた阿川 佐和子さんの「ブータンの歌」
情景が絶えず浮かび、二人の女性の微妙でありながらイイ感じの距離感を感じた嶋津 輝さんの「ラインのふたり」
ややこしい人間関係ながら、こういうのも有りなのかと妙に女同士のリアルを感じた森 絵都さんの「獣の夜」タイトルがナイスマッチです。
怖さあり、優しさあり、嫉妬、憎悪、女ともだちには様々な感情が蠢いている事を改めて実感すると共に、親友、本当の意味で真友に出会うのは伴侶を見つけるより大変かも知れないと思った短編集。 -
Posted by ブクログ
よかった〜!隆之が親にドカンと言った時、とてもスカッとした〜!!!
出ていけ!と言ったはなから出ていくなと言われたり、ほんと何がしたい?って思うよね。自分の思う通りにいかないからって無闇矢鱈にあたってない?親に向かってなんて口のききかただ!って怒る人すごく多いけどさ、親がそんなんじゃ示しがつかなくない?
こんなふうに育てた覚えはない!っていう人も多いけど、逆になんでそんなに自分の子育てに自信があるの?って思うよ。私は完璧にやったつもりですがどうしてこんなことになってしまったんでしょう、私はこんなふうにしたつもりはありません。って事が言いたいんでしょう?子育てなんて正解不正解ってあんまないだろうし、完璧に行えるわけないんだから、それで自分の思った通りの育ちにならないからって子供に当たるのは絶対違うと思うんだよね。これは私がまだ親という立場に立ってないからこそ言えるんだろうけど、できればこの考えを忘れずに子育てをしたいと思う。まぁ理想は子育て自体をしない事なんだけどね。
私はこの作品結構好きで、北崎を切れない都の不完全さも好きだし、隆之の心境の変化とかも好き。北崎みたいな男って客観的に見るとクズ!ってわかるのに実際にハマっちゃうと沼みたいでほんと嫌だよね〜。嫌ないい男!!
でもやっぱり親との関係性のとこが1番好きかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大好き!!
私まじで都と隆之と同い年だから余計に「今」!!読めて良かった。大好き。
この人の本を読むのは初めてだったけど、すごく良かった。
正直本屋であらすじと装丁見て衝動買いしただけだったから、ここまで良いお話だとは思わなかった ありがとう。
胸が痛い。
マジで胸が痛い。
私が彼らと同い年なのもあって、すごい……他人事とは思えないくらい感情移入してしまった。
なんか静かで素敵な文章とか雰囲気なんだけど、だからこそかなしさがひしひしと伝わってくるというか、言葉を尽くして語ったりはしないのにすごく伝わってくるというか。
めちゃくちゃ入り込んじゃう感じがある。
なんか「浸透」してくる作品だった
隆之と都の関係性がいい。
それなりにやることはやってるんだけど、すごくフラットで、お互いを思いやっている感じ。
性愛とは違うけど、お互い大切な存在で、愛なんだなと思う。二人が過ごしてる時間ってそんなにたくさんあるわけじゃないと思うけど、関係性の濃密さみたいなものがちゃんと伝わってくるのすごいな。
最後のほう、隆之が宏樹に嘘つくのマジで泣けた。
ここでも相手のことを思いやるなんて優しすぎるだろ……隆之……隆之が今までどんな気持ちでいたのかわかってんのかよ……。宏樹のこと「おおらか」って評する隆之どんだけ優しいんだよ。
「おおらか」っていうか鈍感だろ。友達って思ってるのお前だけだよ宏樹!!!!おい!!!
いけない、感情的になってしまった。
「俺がいるじゃないか。お前のこと一番よくわかってんのは俺だろ?」
ここつらい。
一番わかってるのに、なんでほかの女のことしか見てないんだろう。おれじゃだめなのか?っていう……。
だめなんだよなぁ。
だめなんだよ……。
北崎とかいう男。ひどい。ずるい。
なんでそんな人をかき回すようなことばかり言うんだろう?
けど結局好きでいるのやめられないのもわかる。
あんな男に振り回される自分がバカみたいなこともわかってるけど、やっぱりどうしても体レベルで勝手に反応しちゃうんだろうな。
北崎も都に惹かれてるってこと、隆之はわかってたけど都はわかるわけないよね?
あんな意地悪な態度とられてさ!
これからどうなるんだろう。
北崎、本当にずるい男だよ。
けどいるんだよなあこういう人。
光輝さんも良かった。やさしい。読んでる最中、彼のピアノが聴こえてくるような気がしました。
けど彼の恋人嫉妬深すぎて笑う。
情熱の国スペイン。
フェルナンド・バンデスだっけ?
サブキャラも面白みがあって可愛いのが魅力やね。
最後の終わり方もめちゃくちゃ良かったな。
ピアノの音で静かにやさしく物語が終わるのが良かった。その空間が目に浮かぶような、まるでそこの空気が流れ込んでくるような、とにかく素敵な場面で、なんだかたまらない気持ちになった。
最後の終わり方だけで100点満点から200点満点に加点してしまう小説だったな。本当に大好きな結末。
この結末、冷静になったら都の子供とかの問題がなにも解決してないんだけどやっぱりすごく好きだ。
傷つくこともあったしこれからのことはわからないけど、今はとりあえず穏やかに眠っててね、みたいなやさしさを感じるラスト。
シビアな悩みを抱えてる子供たちに対しての、実にこの物語らしいアンサーだったように感じた。
読み終わった後、ベートーヴェンの悲愴を聴きながらちょっと泣いた。うまく言えないけど、読めてよかった。本当に好きだ。 -
購入済み
ヒット作シリーズの第一巻目
純粋で初々しい二人の恋愛を描いた連作シリーズの第一巻目。
やや理想化しすぎているきらいはあるが、どろどろべたべたした場面が少なく、爽やかさが読み手の心を吹きすぎるような気持のいい作品。悪意を持った人間があまり登場しないので安心して読める。