村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    村山由佳さんの著作、実はほとんど読んだことがないのですが、今回手に取った理由は2つあり。
    一つは今作が本屋大賞候補作であること、そしてもう一つの方が理由としては大きいですが文壇のあの有名な賞についてセキララと言ってもいいほどの詳細さで(これはもしかして事実なのか?と紛うほど)書かれた小説と言うことで読んでみるかなと。

    とにかく徹頭徹尾、この作品の主人公である作家のキャラクターが濃く強烈。以前読んだ村山さんの著作に出てくる女性作家もナカナカ一筋縄ではいかないキャラクターだなぁと思ったものですが、この人のカリスマ性というか女王様体質というかはもう突き抜けています。
    章を欲しいというかつえにも似て

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    2026年02月12日
  • しっぽのカルテ

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    動物への愛、それも無責任な愛ではなく、最後まで共にする覚悟のある愛に溢れた作品と思った。
    老犬と老女のエピソードに、胸を打たれない読者はいるのだろうか。
    そして、小さな動物病院に迷い込んだ二人の男女の恋の行方はいかに。

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    2026年02月11日
  • 星々の舟

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    4.3 ネガティブな内容だが、細部までよく表現されていて惹きつけられた。女や男、妻や夫の生きづらさが描かれる連作短編。戦争の件は心が痛む。悪意に負けずに生きていく希望が感じられた。

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    2026年02月11日
  • PRIZEープライズー

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    直木賞受賞に執念を燃やす作家と公私に渡り作家と行動を共にし立場を超えてしまった編集者の物語。最後に想像もしてなかった結末が、この小説の読後感を生んでいる。また、この小説が文藝春秋から発売されていることも想像を膨らませてしまう。しかし、以前「二人きり」という作品を読んだことがあり、僕はどちらかというとこの作品より二人きりの方が好きかも。

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    2026年02月11日
  • PRIZEープライズー

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    26年本屋大賞ノミネートで読ませてもらった1冊。
    これまで原作アリの映像化作品は、原作に忠実であるべきと、忠実でなければいけないと思っていました。
    けれどこの本に出てくる作家天羽カイン先生は、原作と違ってもいいと、違うからこそ、原作を読んでみたくなると言っているのは、驚きと目からウロコでした。
    1冊の本が出来上がるまでの、苦労、労力もあたらめて知り、感じる本でした。
    なかなか知ることの出来ない出版業界の裏側を見せてもらえて、新鮮でした。
    ありがとうございます。

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    2026年02月11日
  • しっぽのカルテ

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    読み終えてから改めて著者名を見てびっくり。
    最後まで村山早紀さんの作品だと思い込んで読んでいた。村山由佳さんも猫ちゃん好きだったとは。
    勘違いしてしまうくらい、今までとは毛色の違う感じの、優しい動物愛が溢れる物語。
    5つのお話それぞれが、村山さんが実際は経験されたことにヒントを得ながら書かれているそうで、それを想像しながら読むのも面白かった。
    自然に包まれるような装丁のイメージ通り、優しい穏やかな気持ちになる本だった。

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    2026年02月11日
  • しっぽのカルテ

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    私は村山由佳さんの物語は結構読んでいると思うのだが、今回の新作には驚いた。
    村山由佳さん本人が語っているのだが、『風よあらしよ』『二人キリ』のハードな執筆での疲労感から、優しく心に届くような物語を書きたいと思ったとのことだ。
    そして村山さんの意図通り、『 しっぽのカルテ 』は動物好きの読者に、心に染み入る優しい物語となっていた。

    舞台は信州の森の中に新たに開設された「エルザ動物クリニック」で、獣医師の北川梓院長、看護師2人、事務員、計4人の女性だけの職場だ。
    そこに建物のメンテナンスや庭師としての仕事など、なんでもこなす便利屋の青年が加わる。
    物語は5話からの構成で、人間と動物の命とが向き合

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    2026年02月11日
  • しっぽのカルテ

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     動物病院を舞台にした短編物語でした。どのお話も胸に刺さり最初の章から涙があふれました。主人公さんが人との関わりに臆病になった経緯には憤りしかなかったですがその傷を周りの人たちがふんわり癒してくれる環境によかったねと。命との向き合い方には厳しい現実を突きつけられます。それでも私たちは逃げずに最後まで責任を持ってき関わらなきゃいけないんだと思いました。

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    2026年02月10日
  • PRIZEープライズー

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    本屋大賞ノミネート作という言葉に違わぬ、読者を最後まで強引に引っ張っていく筆力には、正直脱帽するしかない。けれど、読み終えた今の気持ちは「爽快」とは程遠いところにある。

    読み始めは、とにかく主人公の作家にイライラさせられっぱなしだった。
    鼻持ちならないプライドの高さ、周囲を顧みない独善的な振る舞い。その激しさに振り回され、読み進めるのがしんどくなるほどの疲労感。
    しかし、終盤。彼女が自らの作品に注いだ深い愛情を目の当たりにした瞬間、私の嫌悪感は一気に崩れ去った。あんなものを見せつけられたら、今までの傍若無人な振る舞いさえ、すべてあの瞬間のための「代償」だったのだと思えてしまう。悔しいけれど、

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    2026年02月09日
  • しっぽのカルテ

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    うちにも愛犬がいるので夢中で読んでしまいました。動物ももちろん人も周りの人間の温かさで傷が癒えていくと感じられるこの作品。命を扱う現場だからこそ人の心の傷も癒やされていくのも感じられました。

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    2026年02月09日
  • PRIZEープライズー

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    作家と編集者という関係、直木賞受賞に関わる人たちや選考の流れなど、日頃読み手側の人間では知り得ない世界を描いてくれている小説だった。

    作者側、読者側、そして選考側各々の考えがあり、相違もある。普段ただ楽しく読書しているだけだったけれど、文芸家の本の見方もちらっとだか解説されており、なるほどそういった伝え方をするのかと勉強にもなった。

    しかし、作家との関係が深くなりすぎた編集者の末路には震えてしまった…

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    2026年02月08日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ついに読み終えてしまったおいコーシリーズ!少しさみしいっ!!
    ショーリが日本に帰国。かれんに会い、家族に会い、そしてマスターと由里子さんに会い…暗いトンネルからようやく明るい陽射しの元へ出られたような、そんな気持ちになりました。
    読み始めは嫌な終わり方だったらどうしようと思いましたが、杞憂に終わりました^^;
    おいコーシリーズ、読んでよかったです。

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    2026年02月08日
  • PRIZEープライズー

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    まるで小説家版「バクマン」のような、小説家と編集者が命をかけて作品を作る過程を綴った作品で、小説ができるまでどんな風に進むのか、直木賞がどのように選考されるのか、書店での流通・広報をどのように行うのかなど、知らないことばかりでとっても面白く読んだ。手元に届くまでたくさんの人の思いが込められているのだなあと、あらためて一冊の本を大切にしたくなった。

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    2026年02月08日
  • PRIZEープライズー

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    作家と編集者、二人三脚で本が作られるのだと改めて思いました。直木賞選考課程などまるで実話のように感じたし、興味深く読みました。
    萩原先生が天羽カインに放った言葉が印象的で、的を得ているように感じました。

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    2026年02月07日
  • しっぽのカルテ

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    ネタバレ

    動物病院が舞台ということで手に取りました。巻頭の文章がきれいで印象的に始まります。その意味がわかる5章がこの作品を引き締めてくれてました。動物病院の存在は現代に何をもたらしているのか、もっか延命措置なのか治療なのか悩むタイミングで読んだので、星5ができないけど
    どうかこの本の内容が理想郷になるようなことがないことを願いたい。ペットと呼ぶ所有ではない間柄、生き物との距離、舞台のある森が現実世界でも多く残されていくことも併せて。著者村山由佳氏は続編をお考えとのこと、余韻が残る終わり方にさもありなん笑

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    2026年02月06日
  • ある愛の寓話

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    デビュー30周年の快作。自身が原点回帰にして到達点というぐらいなので、さすがに読み応えはありました。人間同士以外にも愛はある。短編集の寓話なので好みが別れそうですが、私は好きです。読んだ後からじわじわと味わいが出てきました。私は猫の話が特にお気に入りです。

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    2026年02月06日
  • Row&Row

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    家に居場所がないってわかるなー。
    お風呂入ってても洗面所に気配感じたら嫌っていうのもわかりみが深い。
    バリキャリではないが、夫婦間の微妙なズレに共感しまくり。

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    2026年02月05日
  • PRIZEープライズー

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    絶対に直木賞取りたい女作家
    編集者、新進気鋭のいけ好かない作家
    面白い。獰猛な野心、直木賞さえ取れれば全て報われる。
    冷静に分析しているけども、周りの編集とかからは、やっかみがられてる。
    担当につく編集も徐々に求められる快感に、危うい打ち込み方をする。
    私さえ分かればいい。暴走してるように見えるが、意外に俯瞰はできていて的外れではない。それでもやはり、溺れてる。

    直木賞の選考を知らないので何処まで想像なのか分からないが面白い。勝手にお笑いとリンクさせて読んでた。M-1を獲らないといけない。寄席で受ければいいとか、abc獲ったからいいじゃないとか、賞レース用の漫才を追求しても仕方ないとか。そん

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    2026年02月05日
  • しっぽのカルテ

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    信州の爽やかな風がページの間から柔らかく吹いて来るようだ。
    「エルザ動物クリニック」では
    個性的な院長先生、ベテラン看護士と
    受付・事務を受け持つ深雪が
    ペットや野生動物の治療を懸命に続けている。

    ペットと言っても家族も同然。
    飼い主と飼われている小動物の関係性も興味深く描かれている。
    どのエピソードも愛情深く
    一緒に暮らすペット(家族)を世話をする様子が微笑ましい。

    「しっぽのカルテ」
    タイトルもかわいらしくて惹かれる。

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    2026年02月07日
  • ある愛の寓話

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    柔らかく仄かに燃え続ける幻のような小さな火だったり、燻られることなく強かに燃え続ける熱い火だったり。いろんな温度があれど、消すことのできない火を誰もが心の中で燃やし続けている。

    物。
    物はときに異常な執着を引き寄せることがある。
    何よりも大切な物。誰にも理解はされないだろうし、理解されたくないこと。

    特に、人と人の間にあった物だったり、誰かが残した物だったり、物を通して人を感じられるような物は、その物が持つ意味以上に大きな意味になって、ひとりじゃ抱えきれなくなることがある。

    そのとき、物が物じゃなくなる。
    でも『これは物じゃないんです、これは生きていて、襲ったり泣かせたりするんです』と言

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    2026年02月02日