村山由佳のレビュー一覧

  • 雪のなまえ

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    村山由佳さんの小説はなんと美しいのだろうか。
    人物の心情の描写も、風景描写も、物語自体も本当に美しい。
    村山さんには世界がとても繊細で、美しく見えてるんじゃないかと思う。自分にも、世界が美しく見える瞬間がある。だいたい夕暮れである。それは、家の近くの目黒川沿いの景色であったり、新幹線から見る景色であったり、旅行先で見る景色であったりする。その瞬間、身体全体に高揚感と満足感が広がっていく。それに近いイメージと感覚が、村山由佳さんの文章を読むと浮かび上がってくる。

    早く読み進めたいという気持ちと、一文一文しっかりと読みたい気持ちが矛盾する。
    結局自分の場合は早く読み進めたい欲求を抑えきれず、あと

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    2025年12月29日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    涼子と孝之

    夫婦の物語に美登利が加わり
    他の男性や女性も絡んで
    どうなるのだろう……

    残念な人と一緒になってしまった
    涼子さんは自分の人生を生きるために
    ちょっとした回り道をしたのかな
    彼女のようなパキッとした性格は好きだなぁ
    ついつい正直に言ってしまう所もね

    「ロー・アンド・ロー ♪
    ロー・アンド・ロー ♪
    ふーりーかーえ~るな ロー~♪」
    と頭のなかで歌が浮かぶので
    ググってみたら「黒の舟歌」
    真っ直ぐ進むのも
    左右どちらかに曲がるのも
    自分の漕ぎかた次第だね

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    2025年12月28日
  • 雪のなまえ

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    あなたがあなたであるためなら、そこから逃げていいんだよ。
    逃げることは必ずしも悪いことじゃないんだなあ。逃げることも一種の強さだと思うの。
    もちろん逃げないことも当たり前に強いんだよ。でもそうすることによってあなたがあなたらしさを失うなら。私は逃げたっていいような気がする。

    子どもって何も考えていないようで、小さな体で精一杯考えてる。周りに迷惑をかけないように、精一杯考えてる。
    不登校の雪乃は父親の実家で療養生活を始めるんだけど、慣れてきた雪乃にかけたおばあちゃんの言葉が身に染みたな。今この時楽しいことを選んで、それだけで生きていく訳にはいかないし、そうやって生きていくとどこかでダメな人間に

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    2025年12月27日
  • しっぽのカルテ

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    長野の獣医連作短編集。傷ついた猫を拾った、犬と同じく飼い主が老いる、鳥飼う妻に対して夫モラハラ等。

    とても良かった。ペットを飼いたくても飼えない自分でも色々想像できる。

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    2025年12月26日
  • ある愛の寓話

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    人ならざる愛しきものたちで繋がれる人々。

    たまたま角を曲がっていたら綺麗な宝物が落ちていたみたいに、ものすごく得をした気持ちになりました。

    グレイ・レディが1番好き。

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    2025年12月15日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ネタバレ

    勝利、最終巻でも悲惨な事故に巻き込まれる(笑)
    ここまで来ると不幸体質か?
    と思うけど、最後に1番欲しいものを手に入れられて良かったね!
    村山先生、連載中に大変なこともたくさんあったかと思いますが、26年間執筆大変お疲れ様でした。

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    2025年12月09日
  • 雪のなまえ

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    いじめから不登校になった小学生が主人公。一筋縄ではいかない地方移住の難しさ、いじめの問題、家族の形などいろいろな要素が詰まった作品。まわりの人たちの優しさや自然、農作業の描写など村山由佳さんの筆力はやっぱりすごい!
    読み終わって人の温かさで心があたたまりました。爺やん婆やんの言葉にじーん(涙)

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    2025年12月08日
  • 雪のなまえ

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    東京で通っていた小学校でイジメを受け、不登校になった少女雪乃。
    父親と共に曾祖父母の住む長野の田舎に移住し、そこで出会う人たちや自然との触れ合いを通して成長するとともに、閉ざしていた心の扉を少しずつ開いていく。
    作中に描かれていた昔ながらの知恵などは、現代の、特に都会に生きる人には忘れがち、もしくは知らないことも多いだろう。
    インターネットやAIにばかり頼るのではなく、そういったものにも改めて目を向けてみたい。

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    2025年12月07日
  • 二人キリ

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    恥ずかしながら実際の「阿部定事件」を
    全く知らなかった。
    ずいぶん前にレビューだけ読んで
    面白そうだなと思って予約したので
    実際に読むときには、どんな話か忘れていました。
    フィクションというけれど、それを感じさせないぐらい
    実話に基づいて書かれているものと思わせる描写。
    すごいなと思った。
    こんなことが実際にあったら大変な騒ぎだったろうけど
    これを読んだら、定さんの気持ちも
    ちょっと分かるような、全くの悪人ではないと
    思わせられたところもすごいと思う。

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    2025年12月07日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    物語を通して歩太は一目惚れしてからずっと春妃のことが好きだ。たぶんその愛情に満たされている感覚が歩太にとっての幸せなんだなと思った。
    春妃と一緒になりたいという気持ちはきっと若さゆえの勢いもあるように感じた。年齢差や親の理解、夏姫の姉である事実があっても前に進もうとする強さがあった。
    それに対して、春妃は年齢差や夏姫のこともあってかどこか認めない空気感みたいなものが伝わってくる。きっと春妃は歩太よりもずっと大人で抱えているものが大きいから自分の心に素直になることに時間がかかるんじゃないかなと思った。
    精神的に歩太は若すぎて、春妃は大人すぎるのかもしれない。そんな2人が徐々に歩み寄って大人に、純

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    2025年12月06日
  • 地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VIII

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    勝利がいなくなった町にとりのこされた人たちの想いを綴った巻。それぞれの視点で語られるので新鮮さを感じた。

    第一シーズンは「秘密」が大きなテーマだったけれど、第二シーズンのテーマは「赦し」だったのですね。誰しもが当事者になるかもしれない…到底許されない罪を負ったとき、果たして自分はどうするのかー…村山先生から鋭い問いを投げかけられている様でもあります。

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    2025年12月06日
  • 二人キリ

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     阿部定。きっとこの名前を知る人は大勢いるのではないだろうか。もちろんその事件も同時に思い浮かべることだろう。

     愛する人の男性器を切り取り持ち歩いていたところを捕まった阿部定。世の中では単なる好色女の猟奇殺人事件と認識されているだろうし、私自身、そういう認識でいた。

     でも、この『二人キリ』を読んで、その認識が少し違ってきた。

     著者の村山由佳さんはもちろんこの事件が起こった時にはまだ生まれているはずもなく、でも、吉弥に実際話を聞いたかのようにリアルに描かれていて、この小説がフィクションなのかノンフィクションなのか分からなくなるほどだった。

     もちろん小説だから、大いに脚色はされてい

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    2025年11月27日
  • 雪のなまえ

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    いじめが原因で不登校になってしまった少女、雪乃。引っ越した地での新しい生活と出会い。雪乃が成長していく物語でした。そして彼女を支える家族や周囲の人々の優しさに感動しました。

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    2025年11月27日
  • 女ともだち

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    ネタバレ

    色んな話があって、それぞれ面白かった。
    村山由佳さんのは人怖もあり、短篇ではないやつを読んでみたくなった。
    こっちを向いて、の話は凄くわかる!
    ブータン以外は好みだった。

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    2025年11月26日
  • 雪のなまえ

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    いじめで不登校になった雪乃。環境が変わっても不登校から脱出できないがまわりの人たちのおかげで少しずつ回復していきます。いじめは人の心を凍らせてしまう悪質な犯罪であり許せません。他にも別居婚や過疎地での生活などいろいろ問題提起がある作品でした。

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    2025年11月25日
  • 二人キリ

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    ネタバレ

    ガシガシと読み進められる本を、と思い見つけた一冊でした。
    阿部定モノでは以前にも読んだものがあるのでしたが大方は定さん本人のいじらしさや切なさの方に肩入れしていたのでこの本でもやはり〜。周りの人物たちを多くインタビュー形式で浮き上がらせてそれぞれに深く親しめたことも。何より吉さんの息子自身が語り手ということで思い通りに読み進められた。
    途中でお腹いっぱいになるほど…

    終章が澄んでいてよかった。

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    2025年11月23日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    どんなに辛いと、もう無理だと思っても人は乗り越えられる、そんな強いメッセージを感じる巻。

    勝利とかれんのキューピット役だった丈も、感情の機微が理解る大人に成長してます、というか登場人物全員、成長してるんじゃないかな。
    次巻ではいよいよ、本作最大の「秘密」があの人から語られます。

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    2025年11月21日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    読んでびっくりした。そして読み終えて、おいコー読者なら付いて来てくれる、と信じてこれを執筆された村山さんをギュッと心の中でハグしたくなった。

    これまでも勝利の嫉妬と傷つくカレン…のループでマンネリ感は否めなかったので、またうだうだする勝利を見なくて済んでよかった。

    とある悲劇から逃れる様にきた新天地オーストラリアでの新たな人間模様と先住民たちについての巻。

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    2025年11月19日
  • 雪のなまえ

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    普段は生活リズムを崩したくないので、
    生活リズムに合わせて本を読んでいるのですが、
    本に合わせて生活リズムを変えて
    読んでしまいました。
    って位、続きが気になって気になって仕方ない
    お話。。
    久しぶりに未読でほんと良かったっていう
    小説でした!
    が、あと200ページ位続きがあっても良かった
    かなーと個人的には思うので、星4で。

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    2025年11月19日
  • 星々の舟

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    すごかった。最初は禁断の恋かあううんと思ったけど、早い段階で早計だったなと思った。重之のエピソードがだいぶ頭にズーンとくる。

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    2025年11月18日