村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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    今年の本屋大賞6冊目。

    賞に関しての裏事情が赤裸々に明かされていてストレートに勉強になる、面白い。
    個人的にやばい女が主人公の話が大好きなので主人公の天羽カインと編集の千紘が中盤あたりからどんどん沸点低くなっていくのが楽しくてしょうがなかった。直木賞の受賞の連絡待つシーンは周りの編集者たちと同じ気持ちで普通に読んでて緊張した。

    本の中でも指摘されてたけど、やっぱり作品としては説明臭い表現よりも読者の想像に任せる表現ができる方が本としては評価されるんだなぁとなるほど納得。
    他にはない珍しいテーマの話だったけどとても読みやすかった。本屋大賞のノミネートも納得の一冊。

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    2026年03月29日
  • DANGER

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    世界的なバレエ振付家久我一臣に取材をすることになった出版社の水野と長瀬。
    久我のこれまでの人生は戦争と共にある過酷なものであった。
    取材をしていくうちに従軍看護婦だった水野の祖母と戦地に赴いた久我との接点も明らかになってくる。
    戦争の描写は苛烈で読むのも辛かったが、戦争を知らない世代も知らなくてはいけないことだと改めて思った。

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    2026年03月29日
  • しっぽのカルテ

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    エルザ動物クリニックで巻き起こる患者家族とスタッフの心の成長。
    一風変わった動物病院の院長とそこで巻き起こることが描かれた短編が5つ。猫→犬→インコ→ウサギ→馬…で構成されている。
    猫、犬パートで涙腺崩壊、夫から心配されるレベルで号泣したため電車の中など公共の場では読むべからず。
    しかしながら動物を飼っている人には読んで欲しい、命を引き受けるということ。
    我が家の行き付け動物病院も先生が私たちには厳しく、猫を扱う時の目線が真剣AND優しいところ、このエルザの院長に似ているなと思った。
    共に過ごす時間に限りがあるからこそ目の前の命と向き合い、後悔しないように愛してあげよう。
    そんな暖かい気持ちに

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    2026年03月29日
  • ある愛の寓話

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    人と、人ならざるものとのつながりが描かれた6つの作品からなる短編集。
    一つ一つが完全に独立している短編集を久々に読んだ気がするが、どの作品も、愛の美しさを感じられる作品だった。

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    2026年03月28日
  • ある愛の寓話

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    著者の多彩な語彙と表現力が素晴らしい。

    性愛表現があったけれど、その対象を人に限定しない所や、愛情や深い結びつきを丁寧に言葉で表現して、肌感で想像させてくれる所が、あったかくて優しくて良いな〜と思った。

    アンソロジーで、色んな角度から色んな思いを向けて語られるスタイルが面白いと思った。

    「距離を置くことによって、関係性が上手くいく」というフレーズに救いと安堵を感じた。

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    2026年03月28日
  • DANGER

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    私たちが生まれるたった80年前に同じ日本人に起こった話。そして今も同じように戦争に巻き込まれて人生を翻弄されている人が世界中にいる。
    そんなことを実感されられた作品。
    そして先人がいるから、今の私がいる。
    今、できることを命燃やしてやるしかない。
    そう思わせてくれる作品。

    長瀬に共通できるところ、何かに特別熱中したことがなく、とりあえず目の前のことをやるだけ。

    かやのように熱するものに挫折を味わって
    自分を守りながら生きてる

    翻弄されるなかで生きている人に出会い、追体験することでもう一度強く生きていく力をもらった
    でも、

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    2026年03月27日
  • しっぽのカルテ

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    真剣に動物達の命と向き合うって良いなぁと思った。飼い主を救ったインコとか、ウサギを救った男の子とか、院長の馬の話も良かった。大昔に、飼っていたシェパードのことを思い出した。私も深雪のように森の中に住んで、動物達と接していたら、少しは気分が良くなるのかなぁ

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    2026年03月23日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    村山由佳のおいしいコーヒーのいれ方記念すべき第1作目。話の内容はちょっと大人なアオのハコみたいな雰囲気。高校生の主人公の語尾があまりにオラオラ系すぎてちょっと萎えたけど、話の内容的にはド好み。これ書かれたの2000年より前やから、平成初期の高校生はこんな九州男児みたいな感じやったんかなーと思ってみたり。このシリーズ20作くらいあるから今年のうちに全部読み終えることを1個の目標にします。これからの作品の期待を込めて星4評価です。

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    2026年03月23日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    ネタバレ

    この巻は話が色々動き出して面白かったけどそれにしても、怖かった。
    途中怖すぎてホラー小説かと思った。

    前作から勝利が嘘に嘘を重ねすぎて、どこまで嘘つくのか、いつバレるのか、読んでて不安で苦しかった。

    バイトがクビになる、丈と京子ちゃん、叔母さんの疑い、星野りつ子のストーカー、勝利の一人暮らし、かれんの転職と一人暮らし・・・

    どんだけ秘密抱えるの。別にさらっと言っても良いこともあるのになーと思う。秘密を守る為に嘘をついて、その罪悪感があるからか余計後から言い出せなくて、なのにまた平気で嘘をつく。かれんにさえも。

    なんだろう、かれんの言う優しい秘密と、勝利の抱えている秘密は違う気がする。

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    2026年03月23日
  • しっぽのカルテ

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    優しい話であった。
    特に動物好きということもない自分からすると、偏愛ともいえる飼い主には入れ込んで話を読むこともなく、最初は退屈にさえ感じたけれど、描かれているのは人間であった。
    DVや児童虐待などは読むだけで辛く、ムカムカするが、当事者が抜け出すための気づきを動物であれ人間であれ、与えることができれば…
    終盤で書かれているICは実在の名称だがなぜ舞台となっている地区は全てそれとわかる偽名なのだろう。地元民としては実名にして欲しかったなぁ。方言もちょっと無理やり感が…。

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    2026年03月21日
  • しっぽのカルテ

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    動物好きにはたまらないお話ですね。
    心暖まる動物と人の愛情物語だった。

    本屋大賞ノミネート作「PRIZE」と同じ作者とは思えない。すごい作家さんですね。

    安楽死去勢の問題など、今一度考える点があった。

    院長のキャラが宮島さんの「成瀬」に似ている気がした。かっこいい。

    続きが読みたい。深雪と土屋のその後が気になる。

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    2026年03月15日
  • DANGER

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    壮大な物語だった。

    バレエをやるために生まれてきたと言っても過言ではない久我でも、戦争からは逃れられなくて、人前で踊りを披露するのは大分後になった。
    才能があっても、時代の運なくば実を結ぶことのない厳しさを感じた。
    ただ、久我の場合は、後に人の目に留まり、紆余曲折あったものの大成したのは流石だった。そんな成功した彼でも、どこか寂しさや孤独を纏っているように私は感じた。

    また、果耶の祖母さかゑの体験はさらに壮絶なものであり、読んでいて辛くなるような描写もあった。人は何でこんなに残酷になれるのか。自国を拡大するためなら、多人種を奴隷のように扱うことに対して何とも思わないのか。本当に嘆かわしい。

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    2026年03月13日
  • DANGER

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    バレエが切り口の本だったので、読んでみましたが、なかなか本気の戦争モノでした。
    これ、バレエ好きの子供が読んだら結構なトラウマレベルな気がする…

    「雨と霧」と同じく、何かしらの希望やエネルギーを持って生きている人は、不思議なほどの強さを持っている。

    久我さん以外のバレエ関係者はほとんどが実在の人物なので、久我さんはどなたがモデルなんだろうと思いながら読んでいました。

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    2026年03月12日
  • しっぽのカルテ

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    『エルザ動物クリニック』 は狸まで助けを求めにやってくる不思議に癒される森の中にある 現場で小さな猫をみつけた土屋も 歳を共に過ごしてきた老犬の飼い主も 夫の暴力に怯えるインコの飼い主も 動物の治療と共にクリニックに来ることで自分の気持ちとも向き合い 自分はこれからどうしたいのか真剣に向き合う事になる 森 植物 風 雪 移りゆく季節 自分もその隅っこで眺めているような気持ちになった

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    2026年03月12日
  • 星々の舟

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    いろんな人に読んでほしい本だなと思った。
    いじめや戦争に関し凄惨な表現が出てくるので避けたい方は別として、恋とは何か、親愛とは何か、幸せとは何か、を考えたい人に読んでほしい。恋愛小説ではあるのだけど、いつの時代も「ただただ、恋愛」みたいなラブストーリーはかなり少ないんじゃないかと思っている。

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    2026年03月09日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    あとがきより

    どんなに相手を好きだとしても、お互いに影響を与えあわないような恋は、ほんとの恋愛とは言えません。考え方や価値観がぶつかりあった結果、自分が変わり、相手も変わっていく、、、みんなにも、そんな恋をしてほしいな、と思います。

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    2026年03月09日
  • 二人キリ

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    阿部定事件をモチーフにした小説。
    面白かったです!!
    どこまでがノンフィクションでどこからがフィクションなのかわからなくなる。これが真実じゃないのかと思えてしまいます。

    読み終えた後は、定のことが可愛らしく愛おしく感じちゃいました。
    なんていうか、一所懸命生きたい一人の普通の人間(と言うには強烈な性格だけど)なんだよなぁと。
    そしてこんなにも激しく愛し愛されたい経験があることが羨ましいくらい。

    吉弥というキャラの立ち位置が秀逸だなと思いました。Rだけなんで最後までイニシャルなんだろう。

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    2026年03月08日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    村山さんの切ない恋愛観もありつつ、サスペンス的な要素もありつつで、新鮮な作品だった。予想通りの人の繋がりもありながらも、ここでそういう展開にするのかーって思いながら読みました。
    美月の過去の描写がもう少しあったらよかったのと、最後の展開がいきなり過ぎた感じがあり、星4つにしましたが、楽しく読むことができて、久々に他の村山さんの作品を読みたくなりました。

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    2026年03月07日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    夫婦なんていつどこで亀裂が入って信用なくすかなんてわからない。それにしてもこの旦那さんにはイライラする。気持ちいい終わり方なのかな?

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    2026年03月05日
  • しっぽのカルテ

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    森の中にある動物病院を舞台にした物語。
    動物を飼うということは、ただかわいいだけではなく、覚悟が必要だということを再認識させられた。
    老犬ロビンの話は実家の犬と重ねてしまって、電車で読んでて危うく号泣しそうになった。
    院長、ぶっきらぼうだけどすごく頼りになってかっこいい人だ!

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    2026年03月05日