村山由佳のレビュー一覧

  • 楽園のしっぽ

    Posted by ブクログ

    鴨川で自然や動物たちに囲まれて暮らしていた頃の作者の生活を描いた作品。都会で暮らしている者には想像もつかない生活ですが、密かに憧れていました。もちろん楽しい事ばかりではなく、飼っていた兎や鶏がイタチや野良犬などに殺されてしまったりもしました。この本を読んでいると、人間も自然の一部である事がよく分かります。

    0
    2009年11月24日
  • 楽園のしっぽ

    Posted by ブクログ

    直木賞後初のエッセイ集。著者の作品では知り得なかった、著者の生活を追体験できます。多くの作品がこの自然から生まれたのかと、思わされます。そして、現在、その土地を捨て、小説家として新しい道を模索するまでのことがとびとびで書かれています。ファンなら一見の価値ありです。

    0
    2009年10月07日
  • 楽園のしっぽ

    Posted by ブクログ

    つまが読んでいたらしい本書。表紙に惹かれて初めて読む村山さんの本。
    お名前を聞くのも初めてだった・・・これが素晴らしい。。

    欲を言うと、もう少し若いときに出会いたかった・・・ま、そんなのは言いっこなしで。。

    何か、生きる指針の参考になったかもしれない。

    0
    2009年10月04日
  • もう一度デジャ・ヴ

    Posted by ブクログ

    人と人とが巡り逢う事の運命。
    そこにある確かな必然を、信じたくなる作品。
    読んだ時は衝撃が走った。心から大切だと思える一冊です。

    0
    2009年10月07日
  • 翼 cry for the moon

    Posted by ブクログ

    私が生きてきた中でもっとも好きな小説です

    情景描写、ストーリー、人物の設定

    どれをとってもピカ一です

    流れるような文章の流れは読んでいて心地いい作品です

    追記(2012/6/30)
    約3年ぶりに読みなおして、何度読んでもいい作品

    以前までに読んでいた時は文章力にとくに心動かされていたけど、

    主人公同様にアメリカ留学を経て、前半部分に多くの共感を得られた

    またいつの日か読み直したい

    0
    2012年10月02日
  • 野生の風

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    染織家・飛鳥とカメラマン一馬はベルリンの壁崩壊の前夜に出会い、お互いがお互いの存在を忘れられないまま、二人はアフリカで再会、激しい恋に落ちる。


     ところが、飛鳥の同級生であり、感情的にも微妙な関係にある編集者の祥子と藤代の関係が明らかになり、さらに藤代の「子孫を残したい、飛鳥に自分の子供を産んで欲しい」という願望と飛鳥がそれに答えられないことにより、この恋は終幕へと近づいていく・・・という話。


     恋愛に関してのストーリーは失礼だがまぁ、ありがちな話。出会った瞬間に「これは運命なんだ、運命の出会いなんだ」と思う恋愛はどこか嘘っぽいと思ってしまったりするので、そのあたりに関しては心ときめかせて読むほどではなく・・・。年と環境のせいかしら^^;
    (大体、運命の恋って、出会って、育んで、自分も相手も得るものがあって、成長して初めてそう思えるもんじゃないのか?と思うのだが)

     それでもなぜかつい、引き込まれて読んでしまうのですが・・・。
     小説の魅力はストーリーもだけど、感情描写、風景描写などがどれだけ魅力があるかが問われるものだとあらためて思います。


     というわけで、この小説の読みどころは、恋愛の行方よりも色彩感覚豊かな文章にあると思います。飛鳥がつくり出す織物と織物を作るために染めあげる糸による色彩のハーモニーが特に美しい。文章を読みすすめると、色がまぶたの裏に浮かんできます。


     色にはいろんな美しい名前がついています。
     自然の樹木や果実からとった名前もあれば、聞いただけでは何色かわからんような名前もありますけど(笑)
    「色の名前」とか「色の手帖」を片手に読んでみると、視覚的にも楽しめる作品になるのでは。
     

     また、サバンナの風景も、この作品のタイトル通り「野生の風」を感じさせる描写です。それらを堪能するのもこの作品の楽しみ方かもしれません。

    0
    2014年02月02日
  • きみのためにできること Peace of Mind

    Posted by ブクログ

    病院の待合室で読んでいて、涙がブワッと出てきたので、あわてて読むのを止めた本。
    読む場所を選ばないとね・・・。

    音響技師の青年、高瀬が主人公。
    遠距離恋愛で、とっても大切なピナコがいるのに、女優にも惹かれていく。
    でも、大切の度合いが違うんだよね。

    メールを送り間違えてしまうところで、ベタなんだけど、ピナコに感情移入し、また高瀬に感情移入し、涙が出てきた。
    電話で言葉を伝えるよりもメールの方がいいと思っていた高瀬が、職場の「おとな」達にも背中を押され、30秒抱きしめるために行動するところでは、主人公の変化がなんだか嬉しかった。
    最後はハッピーエンドを予測させるさわやかな読後感。

    この小説はパソコン通信の設定だが、携帯メールが当たり前の現在なら、どんな展開だったろう?!とかいろいろ考えてしまった。
    私は、電話と手紙世代なので特に、今、恋愛世代だったら、きっと、全然違う人生を歩んでいたかも?!
    で、どちらかというと、女優に年齢が近いので、そちらにも共感する所があるのですが、「旅人の木」の様に癒しを与えてくれる高瀬は、心のよりどころとして、必要だったんだろうな。
    そこを浮気とか言われてしまうとつらいかも・・・。

    0
    2009年10月04日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いいペアだったのに。カインがあと少しでも寛容だったら展開は変わっていた?
    私は歩み寄りを覚えられた。サラリーマンをやって良かったのかもしれない。

    0
    2026年10月04日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    次どうなるかが気になって、たった1日で、全部読んでしまった。あっという間でした。人間の欲望とは果てしないものですね。

    0
    2026年10月03日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    天羽カインは出せばベストセラーで多くのファンを持つも、直木賞に2度候補となるも選ばれず
    次作の編集を進める中、編集者の緒沢千紘はカインとの関係が密になっていく。カインを理解できるのは自分だけ、二人で直木賞を取りに行くと突き進む

    作家が生み出す作品に、客観的な視点で編集を進める関係が如何に大変なのか。編集次第で大きく変わるのがわかった

    0
    2026年10月03日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    終盤までは読み進めたい気持ちがあんまり湧いてこなかった。だが、終盤になると面白くて早く読み切りたい!と思うようになった。少し長いこともあり、物語の核心が描かれるまで、あまりページが進まなかった。

    0
    2026年10月02日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

     ベストセラーを連発し、読者からの絶大な支持がありながら、直木賞が欲しくてたまらないとは、著者の想いなのだろうか。

     それは、仕事の実績について周囲から評価されるだけでなく、組織からも評価され、昇進という形を求める気持ちに近いと感じ、評価を求める気持ちには大いに共感した。

     ただ、受賞できなかった際の周囲への接し方は直情過ぎではと恐ろしかったが。

     編集者の役割もよくわかった。表現を変える、補足する、省くといったアドバイスをするなら、著者との相性は重要だ。
     たった一行、自分が削ることにした文を編集者が残していたら自分の作品ではない、と言うほどに全身全霊をかけて文章を書くというのは業が深い。

    0
    2026年10月02日
  • DANGER

    Posted by ブクログ

    当初はバレエ小説だと思って避けていたが、
    満州やシベリア抑留といった戦時下の歴史が描かれていると知り手にとった一冊。
    以前読んだ『熱源』とも時系列が重なり、より深い感慨を覚えた。
    かつて身近な人から聞いた「満州からの引き揚げ」の過酷さを、
    本作を通じて改めて突きつけられた思いだ。
    戦争の不条理や時代の波に翻弄されながらも、
    バレエという希望を胸に激動の時代を強く生き抜いた姿が描かれている。
    小説の枠を超え、まさに圧巻の伝記や歴史書を読み終えたような圧倒的な読後感だった。

    0
    2026年09月30日
  • DANGER

    Posted by ブクログ

    とても重厚な物語で、かなり読みごたえがあった。

    装丁からがっつりバレエの話を想像していたが、戦後の満州やシベリアの話がメインだった。分かってはいたけれど、辛い出来事が多すぎる。


    現代編の主人公の男の子の天然が唯一の癒しだった。

    いつかクラシックバレエを観にいきたいと思った。

    0
    2026年09月30日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    カインのパワハラ気質が嫌だったが、夫の対応に腹が立って悲しくなった。夫がそんなだから彼女は外では虚勢を張り賞を渇望するのか。親もだが。その辺りからちょっとカインを応援したくなってきた。千紘の急接近にも、お互い幸せな信頼関係ながら危うさが加速した。ミザリーみたいな極端な展開にはならないものの、脅迫メールと例の一行だけで十分に震えるような狂気だ。あれだけ欲してたのに最後に取ったのはPRIZE よりPRIDE 。予想外の結末といえる。程よい距離でちゃんと見ててくれたのは三成と坂木だけ。こんだけ世話になりながらサカキの漢字くらい覚えててくれ、カインwそういうとこだぞ。

    0
    2026年09月29日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    とても面白い作品でした。具体的に「直木賞を取りたい!」と切望する小説なんて目にしたことがなかったので、まずテーマに驚きました。

    主人公の天羽カインは人気ベストセラー作家。
    直木賞の候補にはなるけど、なかなか賞をとれない。直木賞を目指して天羽カインと、担当編集者・緒沢千紘の全身全霊をこめた執念と気迫に引き込まれます。

    候補作選考から受賞までの出版業界や選考委員の裏事情、書店でのサイン会の成否、新人作家の取り扱いなどなど、業界の内部事情に作家目線で切り込んでいきます。

    そして作者の“立て板に水”のような速度感のある筆致が実に気持ちいいです。

    読み進めていくうちに真のテーマは “ 作家と編集者の関係性 ” であることに気付きます。そこにミステリアスな要素も加わり面白さが増していきます。本好きさんにお勧めの一冊です。

    余談ですが‥‥
    作者の村山由佳さんはすでに 直木賞をはじめ沢山の賞を取っています。でも「本屋大賞」だけまだです。そのせいか「本屋大賞」や書店員さんに敬意を払っているくだりが度々出てくるので、もしやこの小説は「本屋大賞」狙い?などと憶測しました(笑)

    ❁……………………………………………………❁ 

    2026年 本屋大賞3位


    0
    2026年09月29日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い。どんどん面白くなる。
    欲深く難しく求心力の強いカインにどんどんのめり込んでいく千紘。どんどん周りが見えなくなってしまう千紘もゾッとした。
    直木賞や小説がどう作られているか裏側を知れる面白さもあった。当方は一読者として小説に関わっているけど、作者と仕事として関わる人は、その一文一文に思いを込めているんだなと感じた。

    ただ最後の終わり方って、どういう意図なんだろう。カインは、千紘がいなくても、そのままカインであるという意味かな。なんで足を怪我した描写を入れたんだろう。テセウスはそのままでも素晴らしかったという意味かな。

    0
    2026年09月28日
  • ある愛の寓話

    Posted by ブクログ

    思ってた内容とは全然違ったけど、これはこれであり。余韻たっぷり。かなり独特ではあるような。最初の「晴れた空の下」が短編ドラマとかにありそうで切ないねー。「グレイ・レディ」「訪れ」もよかった。

    0
    2026年09月28日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    好きな著者の作品。

    直木賞を受賞したい作家・天羽カインを中心に、彼女を支える編集者や出版業界の人々を描いた物語。

    天羽カインという作家のキャラクターが魅力的で、編集者との関係性も印象に残った。普段あまり知ることのない出版業界(どこまでリアリティがあるかわからないが)や文学賞をめぐる世界も興味深く、物語に入り込んでいけた。

    最後の結末はもちろん、そこに至るまでの展開も緻密で、文章にもぐいぐい引き込まれる。先が気になって、一気に読み進めてしまった作品。

    0
    2026年09月27日
  • PRIZEープライズー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    話の着地点が登場人物諸共どん底へなるかどうなるかと思っていたら、良い方向へ天羽カインの転換となるような繋げ方で良かったなあという感想。

    終わりよければすべてよし。では無いけれど、作家人生がこれからも続いていくことを思わせる明るい終わり方が好きでいいなと思いました。

    作家の目線と、2人の編集者の目線から物語がクルクルと語られ交わっていく中で、「小説」ができ上がるまでの流れ、「直木賞」について、出版社のビジネス的観点について、今まで知らなかった本にまつわるアレコレをこんなく事細かく知識を得られて良いんでしょうか…!?
    これから私もそんな偉そうな目線で本を読むわけじゃあないけれど、今後の直木賞や芥川賞の講評も読んでいきたいし、世に生まれてくる小説の作家の意図やそこに我々に委ねてもらえる解釈の文章と膨らみを更にイメージさせられるような気になります。

    作中の「テセウスは歌う」と、天羽カイン、緒沢千紘をリンクさせた作中のテーマ「テセウスの船」が対比や絡み合っているものだから二度美味しいと思っちゃったな。

    カインがインタビューを答える中で作中で伝えたいとしていた「あなたを許したわけじゃない」という文言が含むニュアンスの意味が、千紘が受け取ったメッセージカードの内容と対比があったけれど、千紘自身は一筋の光として捉えてもいいんじゃないかなとも少し都合の良い解釈を持っていました。

    カインが最後に職場の人付き合いであったり自分自身の環境の整理をして、共に闘う者はいるけどひとりで道を切り開いていく強さはカッコイイ。

    0
    2026年09月23日