村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
バレエに興味がないので、バレエの話ということで、なかなか読む気が起きなかったのですが、読み始めたら、バレエの話というよりも戦争の話でした。
読みやすく一気に読めました。
舞台は1992年頃、若い編集者2人が振付師 久我一臣にインタビューをすることになる。久我と戦時中看護婦だった翠の戦争体験。
満州から撤退するお話だと、宇佐美まことの「羊は安らかに草を食み」
従軍看護婦のお話だと、藤岡 陽子の「晴れたらいいね」・・などが頭に浮かびました。
戦争というと、男性の兵隊さんや、国内の大空襲・原爆の話が多いですが、外国の戦地で女性も壮絶な戦争を体験してるんですよね。やっと帰国したのに差別的な扱いにも悲 -
Posted by ブクログ
読む前に勝手に歩太の想像をしていた。歩太が新しい恋をして、春妃を少しずつ過去にしていく話なのだと思っていた。想像だけで目を背けたい気持ちになっていた。
いい意味で裏切ってもらえた。
歩太の春妃への想いは、若気の至りでも、美化された思い出でもなく、人生の芯に残り続ける純愛だったのがこの天使の柩でも新たに証明された。
生まれてくるはずだった子供の年齢を数えながら生きていく描写があまりにも苦しかった。
喪失から立ち直る話ではなく、喪失を抱えたまま、それでも人は生きていけるのかを描いていた。
今回のキーパーソンである茉莉。彼女は単なる傷ついた少女ではない。ネグレクト、虐待、性的搾取、監禁に近い、あ