バイト先のカフェで耳にした懐かしい音。それはフルチンこと古幡慎一が高校時代に思いを寄せた先生、斎藤夏姫のものだった。8歳年上、29歳の夏姫に、どうしようもなく惹かれていくフルチン。だが、彼女は、体はひらいても心を見せてはくれない。10年前の「あの時」から夏姫の心には特別な男が棲んでいるのだから――。傷ついた心は再生するのか。愛は蘇るのか。それぞれの思いが交錯する物語。
Posted by ブクログ 2021年06月01日
素晴らしかった。最近読んだ恋愛小説の中でもナンバ―ワン。
天使の卵も良かったけど、この救いは本当に素晴らしい。
展開に無駄がなくて、最後の語り合う場面は歩太だけがあれに気付いている描写もちらほら見受けられた。
何回も読み返したい作品。スルスルと読み進められた。
ちょっと時間経って感想あんまり思い出せ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月16日
小説を読み始めたのは最近で僕は鈍感だから、この題名を意識してなく天使の卵との繋がりを感じたのは物語半ばだったです...。何かすごく似ていても読んだことがあるなと思うとやはり続編だったので納得しました。
恋愛経験をしたことが自分にとって、女性ばかりか「歩太」くんや主人公もこんなにも心情や思慮が繊細で巡...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月18日
天使の卵の続編。
天使の卵を読んでなくても読めるけど、
卵を読んでからの方が感情移入できるかなぁー。
古幡慎一(フルチン)と8歳年上の夏姫の話。
夏姫は、ずーっと姉が亡くなってから、
自分を赦せなかった。
夏姫としては、姉と同じ気持ちを味わうことで、
自分を赦せるようになってきた…かな。
フルチ...続きを読む