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Posted by ブクログ
素晴らしかった。最近読んだ恋愛小説の中でもナンバ―ワン。
天使の卵も良かったけど、この救いは本当に素晴らしい。
展開に無駄がなくて、最後の語り合う場面は歩太だけがあれに気付いている描写もちらほら見受けられた。
何回も読み返したい作品。スルスルと読み進められた。
ちょっと時間経って感想あんまり思い出せなくて、書けてないのが残念だけど、間違いなく良かった。
読み終わった後のスタプラの感想見たら、
「時間忘れて読みふけってた。」→この感覚は個人的にすごい良い本。
「知らぬ間にクライマックスになってそのままラストまで一気読み。素晴らしいわこれ。素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい。今の感覚で間違いなく人生ベスト3に入る小説だわ。素晴らしいな。」
「いやこの作品に出会えてよかった本当に」と書いてあって相当心来てたっぽい。
やっぱり展開が作り物だとして生きた人間の群像劇というのは血が通っていて読みごたえがあるし、感情移入してしまう。
Posted by ブクログ
おばあちゃんにかけた言葉がエグい。あれが最後に一方的に投げつけた言葉で、そしてその後ろ姿を見たのなら確かに後悔してもしきれない一生負い続ける傷になる。
何かをめぐって対立した相手を絶対にやり込めてやるぞって気持ちになったとたん、その人をどこまでも追いつめて逃げ道をふさぐことに全力を注ぐ。その人のパーソナリティそのものを否定するようなきついことを口にするの。ちょっと言い過ぎたかなと思ったときは、それなりにフォローだってしてみせるでしょう。そうしてあなたは、相手が黙ってしまったことで満足して、それきりそのことを忘れてしまう。でもね、言われたほうは忘れないのよ。その場は笑って忘れたふりをしても、心の底では、傷つけられたことを忘れられっこないのよ。あなたは自分のそういうところを強さだと思っているかもしれないけれど、強さじゃなくてむしろ弱さだと思う。言うべきでない言葉まで我慢できずに口にしてしまう、あなたの弱さよ。ねえ、私だって何も、すべての人にいい顔をしなさいなんて言わない。自分の意見を主張することはもちろん大事よ。相手の言っていることが間違いだと思ったら、対立しないわけにいかない場合だってある。でも必要以上に人を傷つけて勝ち誇るのはやめなさい。人をやり込めることで自分の優位を確かめるその癖を直しなさい。でないと、いつかあなたのまわりには、ほんとうのことを言ってくれる人が誰もいなくなるわよ。
Posted by ブクログ
『天使の卵』の方が鮮烈で、痛みや美しさがむき出しだった分、個人的にはより強く心を掴まれたし好みだなと思った。
けれども、『天使の梯子』には、喪失のその後を描く目新しさ、静かな深みがあった。
この作品は、ただの恋愛小説ではなく、哲学チックだったのが印象的で、罪と赦しの物語だったと思う。
大切な人を失ったあと、自分のせいだ、いやあいつが悪いと責め続けてしまう。罪悪感は、いなくなった人への愛でもある一方で、生きている人間の時間を止めてもしまう。歩太や夏姫を見ていると、その苦しさが痛いほど伝わってきた。
だからこそ、この物語における救いは大きい。
誰かが劇的に救済してくれるわけではない。同じように傷を抱えた他者と出会い、一緒に食事をして、言葉を交わして、少しずつ、春妃の気持ちを理解し、生きてもいいのかもしれないと思えるようになる。
歩太と春妃、夏姫とフルチンの関係もなんか似た物同士だなと思った。
元教え子という危うさや、姉と同じ人を愛してしまう禁断性は確かにある。でもこの作品は、それを単なる背徳として描くのではなく、どうしても惹かれてしまう不完全な人間を描いているように感じたみんな正しく生きたいのに、感情だけは整理できない。その不器用さが、人間らしくて愛おしいよね。
登場人物が泣くたんびに私も貰い泣きした。なんて人間は愚かで痛くて脆いんだろう。
これから、天使の梯子を見るたびに、この作品を思い出すだろう。柩も、ヘブンリーブルーもすぐ読む!
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