【感想・ネタバレ】天使の梯子のレビュー

あらすじ

バイト先のカフェで耳にした懐かしい音。それはフルチンこと古幡慎一が高校時代に思いを寄せた先生、斎藤夏姫のものだった。8歳年上、29歳の夏姫に、どうしようもなく惹かれていくフルチン。だが、彼女は、体はひらいても心を見せてはくれない。10年前の「あの時」から夏姫の心には特別な男が棲んでいるのだから――。傷ついた心は再生するのか。愛は蘇るのか。それぞれの思いが交錯する物語。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

良かったです。卵から繋がる世界に浸りました。
解説で本作からでも読んだらいいと書いてあったけど、やっぱり卵を読んで映画も見てからの方が良いと思う。

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2022年08月13日

Posted by ブクログ

「誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかない」

その後悔から自分を解放してあげることの大切さ。自分を赦すことの大切さ。

いろいろな言葉が心に突き刺さり、涙が止まらない。

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2022年03月26日

Posted by ブクログ

天使の卵がとても良かったので読んだ。
卵の続編ってなんだ?あれの後って歩太のあと?と思っていたら、そっちのあとで、しかも10年後で、なるほどと感心した。
内容もとても良くて、個人的には好きなラストで満足しました。

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2021年11月16日

Posted by ブクログ

素晴らしかった。最近読んだ恋愛小説の中でもナンバ―ワン。
天使の卵も良かったけど、この救いは本当に素晴らしい。
展開に無駄がなくて、最後の語り合う場面は歩太だけがあれに気付いている描写もちらほら見受けられた。
何回も読み返したい作品。スルスルと読み進められた。
ちょっと時間経って感想あんまり思い出せなくて、書けてないのが残念だけど、間違いなく良かった。
読み終わった後のスタプラの感想見たら、
「時間忘れて読みふけってた。」→この感覚は個人的にすごい良い本。
「知らぬ間にクライマックスになってそのままラストまで一気読み。素晴らしいわこれ。素晴らしい。素晴らしい。素晴らしい。今の感覚で間違いなく人生ベスト3に入る小説だわ。素晴らしいな。」
「いやこの作品に出会えてよかった本当に」と書いてあって相当心来てたっぽい。
やっぱり展開が作り物だとして生きた人間の群像劇というのは血が通っていて読みごたえがあるし、感情移入してしまう。

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

天使の卵に続いてこちらも再読。卵よりこちらの方が読みやすい。慎一目線で書かれているけど夏姫の話。慎一よりも夏姫に感情移入する。

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2016年07月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「天使の卵」から10年後の夏姫と歩太。
おばあちゃんに投げかけた最後の言葉が悪態になってしまった慎一を夏姫が包み込むシーンからはじまる物語は、夏姫を救済する物語でした。
夏姫が恋した慎一は、皮肉にも姉の春妃と歩太の年齢差と同じく8歳年下。因縁めいたものを思わせる巡り合わせですが、春妃と同じような恋をしてどんな気持ちを相手に募らせるのか身を持って感じたことが何よりの良薬だったのでしょう。二人には別れることなくいつまでも寄り添っていてもらいたいものです。
一方の歩太は、10年で随分と逞しくなったものです。男性ながら歩太には格好良さを感じずにいられません。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

他人を納得させるより、自分の心を納得させるほうが余程難しいというのはわかる気がします。誠実な人間ほどそうなんじゃないかな。
これ、天使の卵の10年後のお話なので、これから読むつもりなら、そちらを先に読むことを強く推奨します。その方が、夏姫の心情により深く寄り添うことができるかと。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

小説を読み始めたのは最近で僕は鈍感だから、この題名を意識してなく天使の卵との繋がりを感じたのは物語半ばだったです...。何かすごく似ていても読んだことがあるなと思うとやはり続編だったので納得しました。
恋愛経験をしたことが自分にとって、女性ばかりか「歩太」くんや主人公もこんなにも心情や思慮が繊細で巡り混じっていて、それを秀逸に描写している村山さんは尊敬します。

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2023年02月16日

Posted by ブクログ

中学か高校時代ぶりの再読。
「天使の卵」続編。

一言でいうと「赦し」の物語かなぁ。
消せない後悔は自分だけで抱えて消化していくしかないという、誰しもが胸に思い当たるテーマを言葉にしてくれている。
夏姫の気持ちも、慎一や歩太の気持ちも良く共感できる。
今後の彼らの未来に幸多いことを期待したい!

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2022年11月04日

Posted by ブクログ

天使の卵を読まずこっちを先に読んでしまった。

登場人物の描写が好き。
異性の人物を上手く描ける作家さんてすごいと思う。
人間観察に優れてると思う。

夏姫さんが、国語の先生というだけあって、言葉の選び方が実に美しい。主人公の、ませたふりをしながらも、真っ直ぐでひたむきな心が、綺麗だった。

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2022年03月03日

Posted by ブクログ

天使の卵の続編。あれから10年。歩太、夏姫のその後と思いきや、新登場は夏姫のかつての 教え子、慎一だった。夏姫と慎一は8歳違いだった。この展開に巡り合わせを感じワクワクして読んだ。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

天使の卵の続編。
天使の卵を読んでなくても読めるけど、
卵を読んでからの方が感情移入できるかなぁー。

古幡慎一(フルチン)と8歳年上の夏姫の話。
夏姫は、ずーっと姉が亡くなってから、
自分を赦せなかった。
夏姫としては、姉と同じ気持ちを味わうことで、
自分を赦せるようになってきた…かな。

フルチンが夏姫さん大好き過ぎで、可愛いーって
思っちゃったよ(*´艸`*)

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2021年10月18日

Posted by ブクログ

あなたが後悔の念を抱く時ってどんな瞬間でしょうか?

生きていると色んなことが起こります。人は集団社会で生きる生き物です。日々他者とのコミニケーションが欠かせません。そして、そんな中で私たち人間は言葉を使います。言葉の中に、その人の個性を見出し、その人の感情を見出し、そしてその人との関係性を見出していく、それが私たちが日々生きるということでもあります。そんな中では、思わず言ってしまった!とか、言っておけばよかった!という瞬間が必ず生まれるものです。私も帰宅電車の中で、そんな後悔の念に苛まれながら我が家を目指す、そんな日も決して珍しくはありません。何かを言うことによっても、逆に何かを言わなかったことによっても後悔の念が生まれる可能性がある、なかなかに毎日を生きるのも大変だと思います。しかし、そんな後悔も言ってしまった言葉に問題があるのであれば、機会を窺って言い直す余地はあります。また、言えなかったのであれば、機会を窺って言うことができる余地もあると思います。人間、生きていれば挽回のチャンスというのは決してゼロではないからです。では一方で、その相手が後悔の瞬間から程なくして亡くなってしまったとしたらどうでしょう。『あんまりだと、思わねえ?死ぬなら死ぬって、先に言っといてくれりゃさ』などと悔やんでももうどうにもできません。しかし、その当事者が亡くなったということは、その瞬間からその言ったこと、言わなかったことの後悔は自分の心の中だけに完結する問題になったとも言えます。

さて、ここに『お姉ちゃんに直接言えればよかったんだけど…』と後悔の念を抱き続けて10年という女性が主人公となる物語があります。『どんなに後悔したってどうにもできないのよ。死んじゃった人には、どうやったって追いつけないもの』と思いながらも後悔の念から逃れられないその女性。この作品はそんな女性に光射す物語。雲の隙間から「天使の梯子」が姿を現すのを見やる物語です。

『一緒に花見にいくのをあれほど楽しみにしていたくせに、あとほんの半月が待てなかった』と祖母の『葬式の日の夜』にテレビをつけ、西の方で桜の開花が始まったニュースを見て『…遅ぇよ』と呟いたのは主人公の古幡慎一。そんな慎一を見て『困ったような顔で手をのばし、そっと頭を撫でてくれた』のは部屋の住人である斎藤夏姫(さいとう なつき)。『あの世ってね。西の果てにあるんですって。行きのついでに、西のほうで咲いたばかりの桜を見てからいらしたわよ』と言いながら『俺の頭を柔らかく抱きよせるようにして自分の肩にもたれさせた』夏姫。『この部屋に泊まっていくことを夏姫さんが許してくれたのは初めて』というその夜。『彼女の肩にもたれたまま目をつぶ』ると、『ほんの数日前のばあちゃんの姿がくっきりと浮かんできた』という慎一は『あんまりだと、思わねえ?死ぬなら死ぬって、先に言っといてくれりゃさ。俺だって、その前に言っておきたいことくらいあったのに』と言う慎一に『びっくりした』と、小さな声で言う夏姫は、『今のあなたと、まるきりおんなじことを言った人がいたものだから』と続けます。『誰?』、『ん…古い友だち』、『その人は、誰をなくしたわけ?』というやりとりになぜか『答えずに、かわりに深い、静かな吐息をもらした』夏姫。そんな夏姫は『でもね、そればっかりはどんなに後悔したってどうにもできないのよ。死んじゃった人には、どうやったって追いつけないもの』と言います。そんな夏姫に『さっき言ってた、古い友だちってさ。もしかしてーそれもあいつ?あの、絵を描いてるやつ?』と訊くものの『答えが返ってこない』のを見て『訊かなきゃよかった、と思った』慎一。『あいつの話になったとたん、彼女の心はたちまちふっと遠くへいってしまう』と感じ、『彼女にこんな顔をさせられるのは、この世でただ一人、あの男だけなのだ』と思う慎一。そんな中『人の寿命ばかりはもう、そういう運命だったんだと思ってあきらめるしかないのよ』と切り出す夏姫が『逝ってしまった人より、残された者の方が大変だったりもするけど…』と言うのを聞く慎一は『逝ってしまった人より、残された者のほうが大変』とは『いったいどんな思いで』口にしたのだろうと考えます。『その瞬間の彼女の胸の内を思うと、俺は寂しくてたまらなくなる』と思う慎一。そんな日のことを思い出し『おそらく自分自身がこの十年間ずっと誰かにしてほしいと願い続けてきたことを俺のためにしてくれたに違いない』と考えます。『ただやさしく頭を撫でてもらうことを必要としていたのは、ほんとうは、夏姫さんのほうだ』と思う慎一。そんな慎一と夏姫の運命の出会いとそれからが描かれていきます。

村山由佳さんのデビュー作であり代表作でもある「天使の卵」の続編として刊行されたこの作品。前作の壮絶な結末から10年後の夏姫と歩太の姿が描かれていきます。そんな前作は『遠く、近く、桜の枝が風に揺れている』という情景の中、『淡い桜色の』『カーディガン』を羽織った春姫と、歩太の運命の出会いから始まる”純愛物語”が美しく描かれていたのが強く印象に残っています。そして続編のこの「天使の梯子」でも『西のほうで最初の桜がほころびはじめた』という桜の季節から物語はスタートします。しかし、前作の最後にそんな桜色の情景の象徴でもあった春姫は亡くなっています。この続編では、そんな春姫に代わりかつて高校教師だった妹の夏姫に光が当たります。そんな夏姫のことを『言葉にするのも恥ずかしいけれど、まるで初恋みたいだった』と教師と生徒の関係の中で密かに思いを寄せる主人公の慎一。そんな二人は奇しくも前作の主人公である歩太と春姫と同じ八歳違いです。しかし『顔を見るどころか姿を思い描くだけで、いや、名前を思い浮かべるだけで胸が苦しくなるなんて経験は初めて』という慎一のほのかな思いは『彼女の姿はある日学校から消えた』と夏姫が突然退職したことで短くも終わりを告げます。そして、五年後、大学生となった慎一のアルバイト先で運命の再会を果たします。『覚えてますか?古幡慎一です、大泉東の』というその瞬間。そして付き合い出した二人。そんな中『ねえ、そういえば私たち、今いくつ違うんだっけ』と訊く夏姫に『たぶん、今も昔も八つだと思います』と茶化す慎一。しかし、ここで夏姫の台詞に決定的な言葉が登場します。『こういう感じだったんだ』と深い溜息をつく夏姫。シチュエーションの違いを超えて八歳の歳の差の慎一と夏姫の姿が前作の歩太と春姫の姿に重なり合うこの瞬間。前作の結末に衝撃的な春姫の死を演出した村山さんが、読者の記憶を呼び覚ますかのように描かれるこの続編は、その微妙に境遇を似せた絶妙な設定が故に前作の重みの土台の上に物語が構築されていることを自然と読者に意識させます。それは、もしかして、また結末に同じようなことが繰り返されるのでは…という嫌な予感となって読者に読む手を止めることを許しません。そんな中で、夏姫のメールを盗み見した慎一は、送信先に数多登場する『歩太』という名前を見て『彼女にとって〈歩太くん〉はいったい何だというのだろう』と複雑な思いを募らせていきます。前作は歩太という主人公に春姫、夏姫という姉妹で三角関係を作っていたのに対し、この作品では夏姫に慎一、歩太の三角関係という男女の違いによって物語に変化を作っています。このあたりも前作の構成を上手く絡めながら、物語の厚みを自然と作っていく村山さんの上手さをとても感じました。

そんなこの作品で一つのテーマとなってくるのが『決して口にするべきでない言葉。二度と取り返しのつかない一言』というものです。前作で夏姫は姉の春姫に言った言葉に後悔の念を抱いたまま物語は幕を下ろしました。春姫の衝撃的な死という現実と共にそんな後悔の念だけが残った主人公の二人。そんな重々しい結末に気持ちのもって行き場を失った読者は多いと思います。かくいう私も読後、なんて救いのない結末なんだろう、と、しばらく放心してしまったことを覚えています。それ故に続編にはどうしても救いを求めてしまいます。そんな続編のタイトルは「天使の梯子」です。作中では、雲に隠れ気味になった『西のほうに傾いた満月』から射す光を見る慎一と夏姫という場面で『雲間から射す光のこと』を『天使の梯子』と夏姫が説明するシーンが描かれるのみで、それ以上何か触れられることはありません。しかし、そんな『天使の梯子』という言葉に何か救いの手が差し伸べられる結末を読者が期待するのは自然な感情だと思います。私たちは生きている中で、言葉というものの力を借りながら、人と人とのコミュニケーションをとっています。それは喜怒哀楽の全ての表現の素ともなる人の感情の根源でもあります。だからこそ、言ったこと、言えなかったことは、その関係性に大きな意味を与えます。前作から10年という月日を重ねてそんな思いと対峙し続けてきた夏姫。そんな夏姫は『誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかないのよ』というひとつの哀しい答えを抱いて生きていました。そんな夏姫が、慎一と出会うことによって何年経っても抱え続けるそんな思いから解放され、未来へと続く第一歩を踏み出す瞬間を見るこの作品。救いのない前作から、光射す雲間の「天使の梯子」に救いを見るこの作品。前作を読んだ人は是非読むべき作品だと思いました。

人は後悔というものをいつまで背負って生きていかなければならないのでしょうか?私たちは毎日のコミュニケーションのためにたくさんの言葉を使います。そんな中では『言ったこと、言えなかったこと』が後悔の感情としていつまでも尾を引くこともあります。しかし、そんな感情に引っ張られている限り人は前に進むことはできません。その感情とともに、その場に縛り付けられてしまうからです。そして、後悔の感情と共に生きる中には何も生まれません。

『十年だよ。もう、いいよ。もう充分だよ』という歩太。そんな言葉の先に見る結末に、夏姫の、そして祖母の死に後悔の感情を抱き続けた慎一が顔を上げる瞬間を見るこの作品。作品を超えて続く後悔の感情にようやくひとつの区切りを見た、そんな印象深い作品でした。

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2021年10月18日

Posted by ブクログ

夏姫がああいう大人になるとは思わなかった。慎一のどこが好きなのかも良くわからないけどお話としては面白かった。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

いい話だ...。

途中ウルっとするシーンあり、こちらがコッ恥ずかしくなるようなシーンあり、
愛って恋ってこんなんだっけかと思い出させるシーンあり、
ラストはスパと終わって、ほっこりさせてくれる。
哀しくもいい話でございました。

天使の卵の続編、シリーズもんだったのね。
前の話すっかり忘れていた。
再読せゃなるまい。

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2019年06月20日

Posted by ブクログ

恋愛をテーマにしたお話が昔からとにかく苦手で、読み始めても途中で投げ出してしまうケース多々あったのですが、こんな感じで静かに一定の速度で流れていくお話は自分の日記を読み返しているようなそんな錯覚に陥り、深く深く読み入ってしまった。そして、静かに涙を流しながら読んだ。冬から春へと季節が流れるような、静かで温かいお話だった。

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2018年11月19日

Posted by ブクログ

読んでよかった。前作の読後感の悪さを、すすいでくれる解毒剤のようだった。
解説によると前作今作を、恋敵となった妹視点で書き直した作品があるとわかった。
前作のような読後感だったらどうしようと心配しつつもどんな見え方がするのか読んでみたい自分がいる。

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2018年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読2回目。「天使の卵」の続編。夏姫の恋人古畑慎一から見た夏姫、歩太の再生と過去への訣別の物語と言える。本を読んで色々な事が頭に浮かんできて感想に表すのは難しいが、愛する人に置いていかれる寂しさを消化して前に進むというのは、とても苦しいことだと思う。残された人たちは現実に生きていて、どこかでその辛さを乗り越えていかなくてはいけない。「卵」であれだけ打ちのめされた歩太にも、その機会が訪れたことは良かったなと思った。同じ物語を夏姫の視点から見たヘブンリーブルーや続編の天使の柩も読んでいきたいと思う。

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2017年02月04日

Posted by ブクログ

物語の語り手は夏姫の元教え子だったフルチンこと古幡慎一だけど、主人公は『天使の卵』の2人(歩太と夏姫)みたいだった。卵の方は少し少女漫画風で展開が唐突だったけど、こちらはフルチンの嫉妬やら、卵から10年経過してまだ傷が癒えない2人の再生だとか、丁寧に描かれていて個人的には卵よりも好き。正直、歩太と比べてしまうとフルチンの方に魅力は感じないんだけども……村山作品としては、実に爽やかな読後感でした。

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2016年07月02日

Posted by ブクログ

卵は綺麗綺麗な話だったけど
春妃が綺麗すぎて。。
読んだ当時はそれがよかったんだろうけど。。

夏姫の方が人間らしい。

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2016年12月10日

Posted by ブクログ

『天使の卵』、待望の続編! 愛を失った歩太と夏姫は、再び愛を取り戻すことができるのか。そして中学の担任教師だった夏姫にどうしようもなく惹かれていく慎一。傷ついた3人が織りなす切ない愛のドラマ。

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2014年09月18日

Posted by ブクログ

『天使の卵』から10年後を描いた世界。
新しい主人公「古幡」を軸に歩太が、夏姫がそれぞれの心を取り戻していくーー。

誰かに傷つけられた、という記憶が増幅されると、今度は自分がさらに自身の心を傷つけることになりかねない。負の循環を断ち切るためにも人は前を向いて、歩んでいかなければならない。それが人の心を癒すことに繋がっていくから。

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

自分がまだ本当に近しい人を亡くした経験がないからか、ちょっとだけ入り込むのが難しかった。
ここまでのめり込んだ恋愛をできたことがなくて、羨ましい。出会っていないだけなのか、自分はそういう風になれない人間なのか、好きすぎない楽な関係の恋愛の方が幸せなのか、色々考えるけど恋愛ってつくづく難しい。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

完全に題名に釣られて読みました笑。


切ない、、、けどちゃんと救いがある恋愛小説。
夏姫さんが完全にドストライク。
よき。

最初の期待とはちょーっと違かったけど、でもこうちゃんと最後は前を向いて歩み出せた感じですごく良かったかな、、、。

たまにはこういうちょい重だけど涙を誘う恋愛小説もよいね。

この人の作品すごくなんていうか、美しい、感じなんだよね。
他の作品もそうなんだけど、言葉遣いとか、描く景色、言葉選びがすごく、世界を美しくしてる。

私ももっと世界を美しく書きだしたいな。

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2025年06月02日

Posted by ブクログ

どんなことにもタイミングってあるのだと思う。どんなに言葉を尽くされても受け入れることができないことも、自分自身を赦すことができないこともあると思う。それでも、人との出会いや時間が気持ちに変化をもたらすこともあるのだと思った。そして、私はこの作品と20年くらい前に出会えていたら、もっと心の深くにささったんじゃないかな?と思う。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

前作で脇役だった登場人物のその後を知れて嬉しい。
失恋した人、という印象くらいだったけど、本作のおかげでその人の人生含めてもっと豊かなイメージに広がった。お幸せに、という気持ち。

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2019年09月30日

Posted by ブクログ

天使の卵続編良かったです(涙)フルチンの一途な思いが良かった。悲しい出来事も乗り越えられてやっとすっきり。3作目も楽しみです。次は歩太が幸せになる番かな。

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2019年06月24日

Posted by ブクログ

最初に読んだのは9年前だ、あの時は、どんな気持ちだったのか、思い出せない。
ただ、今読んでも、強さってなんだろうと考える。
強い感情を自分の中で消化してたどり着く、ひとつの答え、人それぞれあるのだろう。自分はどうするのか、その時にならないとわからないが、強くありたい。

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2016年07月19日

Posted by ブクログ

んー、微妙。主人公がガキのくせに落ち着きすぎてて感情移入できない。もっと取り乱したり必死になったりしてこその青春ものじゃないのかなあ。続編だって点はあまり気にしないで読めた。罪と赦しってテーマだと、主人公はおまけで結局夏姫の話ってことなのかな。村山由佳にはもっと明るくて爽やかな希望に満ちた感じか、ドロドロしまくったのを期待してるんだな俺は。

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2016年02月23日

Posted by ブクログ

天使の卵の続編です。
卵から10年経過した話。
歩太たちが大人になっていて、甘っちょろい感じがは薄くなっていました。
卵の話より共感できたかな~

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2014年10月24日

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