村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大手居酒屋チェーンで働く健介は、激務と過度なパワハラで命を絶つことに。健介の両親と恋人の千秋は、真相を求めて戦いを挑む
理想論を語り自分に酔いしれる口が上手い人間は、どうも信用がてきないと思ってしまう。政治家然り、どこかの会社社長然り。
コツコツと弱音を吐かずに仕事する人は、何倍も凄いと思うけど、怒りを持ったり、愚痴をこぼすことも大切だと思う。
会社という組織は決して慈善団体ではないことは分かっているけど、成長もなく人口が減少していくだけの日本で先の展望も見えない社会は決して健全なものではないと思いました。
山背の対応ぶりがあまりにお粗末すぎて、この会社の法務部や総務部はキチンと機能して -
Posted by ブクログ
第一章からフルスロットルだねー
官能小説のままで終わるんかねー
と思いきや、後半では夫婦関係の崩壊や浮気相手からの放擲が緻密に描かれる。
結婚して10年経って伴侶の長所と短所の天秤が狂い始める、性生活の均衡が崩れる、いやはなから均衡を保っていたわけじゃない。要するに我慢していただけで、伴侶が能天気にもその我慢に気づかず気遣えず、限界がきてしまった。いや我慢を自覚する出逢いがあった。
我慢し過ぎると、解放された後の際限の無さは猟奇的になる。下巻が楽しみなのと、上巻で物語の幕を引いても良かったのではむしろその方が良いのではという二律背反。
それにしても、相手に依存し始めてしまった時の自信の無 -
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Posted by ブクログ
6人の作家さん毎に色が異なる厚手の紙の本。
写真はもちろんカラー。
角田光代さん
「トト」は2冊フォトエッセイを読んだので知ってる。
「トトが来る前は自分中心で、辛いことがあると全身で向かい合っていたのでしんどかった。」が、
「トトが来てからは、とりあえずトトにご飯をあげなきゃ、といった気持ちの逃し方ができた。」そうだ。
角田さんは犬が好きで、「トト」は犬の要素を持っていると言っていたのを思い出した。
他の猫よりも人懐っこいのかな。
村山由佳さん
猫が大好きなんですね。
「もみじ」に対する想いは尋常ではなく、エッセイを何冊も出しているみたい。
「もみじ」の生まれる瞬間にも立ち会ってるし、亡