あらすじ
楽しい焼肉パーティー…のはずだった。オーストラリアから一時帰国した秀人さんを囲んだ、にぎやかな会が、一転激しい兄弟ゲンカに。さらに運の悪いことに、仲裁に入った勝利の頬に強烈なパンチが入った。顔面が腫れ、歯を失い、部活を休んだ勝利のもとを星野りつ子が見舞いに訪れ、これまでとは違う一面を見せる。一方、かれんはひとり悩みを抱えているが…。セカンドシーズン第3弾。
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好きになってはいけない人、好き以外の感情が見つからない人。理屈ではなく本能に突き動かされる衝動。恋の持つ光と闇が詰まった1冊。おいコーの物語としての幅がぐっと広がった気がします。
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セカンドシーズン第3巻!
今回は、あまりかれんと勝利の2人の話はなくして終わりました。大家さんの裕恵さんと旦那さん、秀人さんの中に、巻き込まれてしまった勝利って感じです。
好きになってはいけない人を好きになってしまった…というのがテーマですね…。
勝利の怪我、なんか読んでいるだけでも痛そうで、思わず顔を歪めてしまいました…。
秀人さんと久しぶりに出てきた星野を重ねていて、題名のままだなぁと思いました。
次も楽しみです!
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おいコーセカンドシーズン第3弾。
好きになってはいけない人を好きになったら、あなたならどうしますか?
秀人さんとの会話で、ショーリが珍しく自分の気持ちを口にしてて。
印象的な言葉が多々ありました。
「恋愛は天災」
なるほどなぁって感じですね。
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前作「明日の約束」でなぜ、前歯を失ったのかが書かれている。消せない告白をしたのは誰なのか?そして、告白をするとはどういうことか?なぜ、告白をするのかが描かれている。
自分も秀人みたいな考え方をもちたいなと思った。怖いとか勇気がないとかあるけど、やらなかったための怖さや後悔はしないようにしたいなぁと思う。
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好事魔多し。まさにそんな一日になってしまった勝利。
そして知る、身近な人たちが抱えるそれぞれの想い。
勝利は考える、かれんへの想い、星野への思い、星野の想いを…
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最終巻の積読を解消するために再読。
初読のときは大学生でこの巻の良さが理解できていなかったように思います。
話の主軸は勝利と、秀人さんとのコイバナ。秀人さんの話に自分と星野の関係を重ねながら自分の置かれた立場を分析していく勝利。なんとなく、急に大人になった気もします。
好きになってはいけない人というワードは青春時代の若者たちにはぶっ刺さり読者としては勝利と秀人さんのコイバナを聞いているようで、自分の話に置き換えながら読み進めてしまう仕掛けになっている気がしました。
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恋をしてはいけない人に恋をする
それはいけないことなのか
伝えることも相手に負担をかけてしまう
気持ちを伝えることはエゴであり、満足したいだけのマスターベーション
それでもいつか伝えられないなら、伝えたくなってしまう人間のさが
結局はどっかで自分のためが裏に隠れている
だから物語の主人公は刺さる
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セカンドシーズンに入ってから、ただの恋愛の話から、もう少し深い話に踏み込んできた印象。
大人になって読み返しているところですが、やはり共感する部分もあり…
刺さる言葉も多い一冊でした。
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自分が知らない自分の気持ち
りつこが「ただの友達」ではなくなっていること、それが意味すること…
勝利目線で読んでいたから一緒に不意を突かれた。
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セカンドシーズン3作目、シリーズ通算13作目。
今作では、以前から匂わせのあった、大家さんの森下家周辺が掘り下げられている。そしてその森下家の喧嘩に勝利が巻き込まれ、すごい怪我を負ってしまう。
森下家弟の秀人さんと気が合うようだし、気質を認められもしているから、勝利はそのうち本当にオーストラリアに行ってしまうのでは。
「別れが待ってるのに、じゃない。むしろ、いつか別れが待っているからこそ、僕らはまだ間に合ううちに、愛してるってことを相手に伝えなきゃいけないんです」
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今回は森下家の三角関係がメインで、ショーリとかれんの間は、思わせぶりな記述があったのみで進展していませんが、好きになってはいけない人を好きになるというテーマは面白かった。
個人的には、恋愛の形も、幸せの形も人それぞれだと思っているけど、今回の秀人さんみたいな人はちょっと押しつけがましいように感じるし、好きになってはいけない人って、いるんじゃないかなと、この作品を読んで感じた。
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主人公二人の展開はいったんお休みして、森下家での人間関係に重点を置いた1冊となっており、感覚的には本編というよりサイドストーリーのようである。主人公の恋愛がなかなか進まない分、他の登場人物により少し突っ込んだ恋愛観に触れることができた。このシリーズの中ではとても新鮮であり星4つ。
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テーマは「好きになってはいけない人」
う~ん、「好きになちゃったんだもん」が通じるのはこどもだけと思うけど
でもまぁ好きになろうとして人を好きになるわけじゃないものねぇ
それにしても、このシリーズは恋をしているときの焦燥感をはんぱなく思い出させてくれるわ
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良き理解者に囲まれている中、身近な人には話せない事を秀人を通して聞くことが出来、勝利の隠れている部分まで知る事が出来た。これまでの流れ、そしてあとがきからも今後どういう方向に進むのか不安で仕方ない。けど、ハッピーエンドにします、という筆者の言葉を信じよう。
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進展はなし。
かれんより森下家(というか秀人さん)がメインです。
胸に刺さる深い言葉とか、まさしく『等身大』というべき自然な感情とか、サラサラ読みながらも心に刻まれるものは大きい。
好きになってはいけない人。
恋は天災。
持てる者の驕り。
etc...
気づかされることが多いです。
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久しぶりに、『おいしいコーヒー~』シリーズを読んた。全然、前後がわからず、いつのまにかかれんが介護福祉士になっていたが。
村山さんの『おいしいコーヒー』シリーズは、毎度ながら、とてもベタなシチュエーションだが、進行上、違和感なく、するすると読める。このベタな、するするした軽い感触、タッチと、その中に織り交ぜられている実は真面目な、重い一言一言が、これまた違和感なくマッチしているのが、すごい。
ex.『そう。訊かれたことにちゃんと答えようとすると、考えるじゃない、いろいろと。訊かれなかったらまず真面目に考えなかったようなことをさ。で、相手にわかるように説明しようとする過程で、自分の中にある考えが言語化されて、系統立てられて、それで初めて自分でも腑に落ちる。ああ、俺は物事をこんなふうに考えてたんだなってね』(森下秀人)
『口をきくだけで、やっぱりいちいち頭に響く。なのに星野は・・・たたみかけるように訊いてくる。訊きたがるのは無理もないのだけど、それにつき合うには気力も体力も足りない。・・・心にせよ体にせよ、ほんとうに弱っている時は、誰かから心配されることさえ負担なのだと初めて知った。ゆうべから今日にかけて、森下さんや秀人さんの謝罪を受けとめ続けるのにひどく疲れたのと同じだ。ありがたいのはやまやまでも、相手の気遣いを受けとめるには、こちらにもそれなりの気力や体力が要るものなのだ。』(和泉勝利)
臨場感あふれる感想にもまた、うんうんとうなずいてしまう。
ex.『もう金輪際、医者やナースの口にする「はい、もうすぐですからねぇ」は信用しないと決めた。』・・・うんうん。
原田先輩の、『壮絶に汚い字で、チラシの裏に殴り書きされたメッセージ』にも。
かれんとの甘いやり取りと、恋愛のどうしようもなさとが、宇宙の彼方へふっとびつつ・・・。悪くはない。そのうち、いつか購入しよう(今回は、友人より拝借)。
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ただ。。。怪我して口腔内腫れあがっている人に「オレンジジュース」はないだろう、と、森下秀人さんや星野りつ子さんに、つっこみたくなりました。まる。
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【秀人】
「別れが待っているのに、じゃない。むしろ、いつか別れが待っているからこそ、僕らはまだ間にあううちに、愛してるってことを相手に伝えなきゃいけないんです。」
いい言葉っすねぇ。
しかし、巻を追うごとに時間の進みが遅く感じるのだが…
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待ちに待ったおいコーの文庫版(*^^*)
新刊出たの知ってたけど、今までずっと文庫版で集めてるから、文庫版出るまで待ってて、ようやく手にいれましたー♪
遠恋になったから、勝利とかれんの絡みが少なくなってるけど…
どうゆう結末を迎えるのか、楽しみです♪
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今回は4弾との同時販売ということもあるので、前半・後半というイメージが強かったです。
ただ、勝利の星野に対する想いが、初めて(?)詳しく語られてるので、それでも十分満足できます。
終わり方は、かれんの悩みとは!?という感じで、早く続きが読みたくなる終わり方でした。
早く続き読みたいです。
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初っ端からショーリがかわいそうなことに(^-^;
特に恋愛面では進展なしでした。
今まで星野りつ子嫌なやつとか思ってたけど、秀人さんの話で、いろいろと思うところがありました。どっちも苦しいね…
あと、東日本大震災のことがあとがきに書いてあった。明日3月11日!
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おいコー、second seasonの第3巻。大家さんの兄弟喧嘩に巻き込まれ、顔面を負傷、前歯を折ってしまう勝利。大家の奥さん・森下裕恵さんと大家の弟でオーストラリアで暮らす風来坊・秀人さんの関係が明かされる。あとがきに、今後シリアスな展開に突入、でも読者を悲しませるようなラストは考えていないとのこと、、、ラストまで読み切るしかないのか。
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Second season3巻。
前巻の不穏な幕引きは、大家さんチでの一件でした。
秀人さんかぁ。山男には惚れるなよ、という文言を思い出す人です。社会の通念を放り投げてでも、自分の意を通したいものがある。そのためなら、全てを投げ打っても構わない。という覚悟を隠し持って、ギリギリのところで踏みとどまっている人だ。
それは違うだろう、と思いもするけども、そういう覚悟を持って生きている人には憧れてしまうものです。自分の人生全てを、これまで培ってきたもの全てを捨ててでも、成し遂げたいものがあるのなら、自分自身のためだけに進むことを選ぶ。
憧れです。
そこに憧れる一方で、秀人さんのお兄さんの生き方が魅力がない、というわけではないのが困ったことです。
毎日コツコツチ小さな幸せを積み上げてゆく生き方。地味だけど堅実に、大きな喜びはないかもしれないけど、大きな悲しみもない生き方です。
過去の悪事から更生したから素晴らしい。それは賞賛されることだけども、悪事に身を染めないで行くことが一番。ニュアンスは違うだろうけど、ここの兄弟の違いって、こういうことなんだと思います。
秀人さんが悪い人ではないですけどね。
大学3年生だっけ勝利は。学生生活の終わりが近づいてきているであろう時期に、出会ってしまった秀人さんという存在。マスターともネアンデルタール先輩とも違う大人の男性との出会いは、勝利の行き先に何をもたらすのか、ですか。
勝利の進路が二人の行き先にどう影響するのかなぁ。かれんさんが突然アパートを訪ねてきた理由も不明だしなぁ。あとがきで不穏なこというので、暗い想像ばかりしてしまう。
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今回は勝利のアパート大家の家族の揉め事に巻き込まれて、秀人さんに自分が抱えている悩みを打ち明けたりと勝利の葛藤が分かる。秀人さんとの出会いは勝利の未来に何らかの影響を与えるのでは…と予感がする。
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勝利は、一人暮らしをしているアパートの大家の奥さんである森下裕恵(もりした・ひろえ)と、その義弟の森下秀人(もりした・ひでと)にさそわれて、彼女の部屋で焼き肉パーティをおこなうことになります。ところがそこへ裕恵の夫が帰宅し、険悪な雰囲気になってしまいます。
兄弟のケンカの仲裁に入った勝利はケガをしてしまい、さらに彼らの家にわだかまる複雑な人間関係に入り込んでいくことになります。
勝利とかれんの関係についてはあまり進展はなかったのですが、りつ子が本来の明るさを取り戻していることを知ることができたのにはほっとしました。
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秀人さんという人柄に、私も自然と引き込まれてしまった。主人公にとって秀人さんとの出会いが自分を立ち止まらせ、ただまっすぐだった心に変化をもたらす。
主人公が青年から大人の男になっていく、シリーズにとつて重要なストーリーとなっています。
「一緒に長く過ごすことで恋情が変化するっていうなら、その変化をまるごと味わってみたい。」
秀人さんの深くて底のみえない想いが感じられる言葉は、終わりのない気持ちを表していてとても印象的でした。
女性として産まれて、結婚してもこんな風に想われたらこれほど幸せなことはないだろうと思います。
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題名がすべてを表しているように思う。
言ってしまったら、知らなかったころにはもう戻れない。
その後、どうなるのかはわからないけれど。
好きになってはいけない人を、なぜ好きになってしまうのか。
「好きだ」という気持ちを強く伝えることは、ときに暴力的になることもある。
でも、理屈で恋をするわけではない。
怖くて向き合いたくない部分について、感情描写が丁寧。今後どうなっていくのかな。
Posted by ブクログ
大学1年生の頃から読んでいる『おいコー』シリーズ・セカンドシーズン第3巻。大人へと成長していくショーリのもとに、身体は大きく心は純粋な大人が現れる。「好きになる」ことのほろ苦さを噛み締める。