村山由佳のレビュー一覧

  • 花酔ひ

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    初めて官能小説を読んだ。
    文字なのに、視覚や触覚に強く訴えるものがあり恐ろしくも面白いと思った。
    誰しもが持っている小さな破滅的な願望をくすぐられるような感覚があり、理性を超える願望を抱くことの肯定をしてもらえるような不思議な体験だった。

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    2026年05月27日
  • アダルト・エデュケーション

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    村山由佳さんの文章は、綺麗で鮮明で読みやすい。
    とても綺麗な官能小説だった。
    短編集は、少し物足りなく感じてしまう私ですが、本作はそう感じることはなく、
    1話1話、満足するような短編集だった。

    女性も性に対してもっと開放的になったっていい。
    色んな性の形を持っていていい。
    そんな風に思わされる一冊。

    村山由佳さんの作品をもっともっと
    読みたいと思いました!!

    2026.5.26(火)

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    2026年05月26日
  • 花酔ひ

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    やっぱり村山さんの文章は読みやすい。
    かなりの官能っぷりだけど着物や花や空気感の表現が美しく魅了されました。

    自分も鞍馬の水占いやったけど、全く覚えていないのが残念でならない。

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    2026年05月22日
  • 天使の柩

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    読む前に勝手に歩太の想像をしていた。歩太が新しい恋をして、春妃を少しずつ過去にしていく話なのだと思っていた。想像だけで目を背けたい気持ちになっていた。
    いい意味で裏切ってもらえた。

    歩太の春妃への想いは、若気の至りでも、美化された思い出でもなく、人生の芯に残り続ける純愛だったのがこの天使の柩でも新たに証明された。
    生まれてくるはずだった子供の年齢を数えながら生きていく描写があまりにも苦しかった。
    喪失から立ち直る話ではなく、喪失を抱えたまま、それでも人は生きていけるのかを描いていた。

    今回のキーパーソンである茉莉。彼女は単なる傷ついた少女ではない。ネグレクト、虐待、性的搾取、監禁に近い、あまりにも劣悪な環境。人としての尊厳を保たれず育った彼女と、春妃を喪った歩太。壊れた者同士がようやく安全な場所を見つけていくような関係性だった。お互いが傷を自分では癒せない傷を癒し合うのである。

    読んでいる間ずっと苦しい。率直に過酷!苦痛!辛苦!という感想。胸が痛い。
    漸く歩太は柩を閉じることができたのかな。春妃とお互いを、ある種解放し合うことができたのかな。年月を重ね、新たな出会いによって、前を向いて歩いていけるのかな。

    私も歩太に思いを重ね、春妃のことを思い、喪失感がすごい。物語はこれで終わってしまうのか。とても寂しい。しかしながら、あの鮮烈な一目惚れからの激しい恋から、突然の喪失、そして再生まで描いてくれる作品は今まで見たことがなかったので、シリーズずっと楽しんで読めた。

    歩太がロリコンじゃなくて心底安心した私がいる。疑ってすみませんでした。そういう作品も少なからずあるからね。

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    2026年05月19日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    切ない、切なすぎます…!

    春妃さんが亡くなってしまうなんて、思いもしませんでした。歩太さんと春妃さんは幸せなまま、物語が終わるとばっかり、思っていました。

    切なくて純粋な、恋愛小説でした。

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    2026年05月18日
  • 天使の梯子

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    『天使の卵』の方が鮮烈で、痛みや美しさがむき出しだった分、個人的にはより強く心を掴まれたし好みだなと思った。
    けれども、『天使の梯子』には、喪失のその後を描く目新しさ、静かな深みがあった。

    この作品は、ただの恋愛小説ではなく、哲学チックだったのが印象的で、罪と赦しの物語だったと思う。
    大切な人を失ったあと、自分のせいだ、いやあいつが悪いと責め続けてしまう。罪悪感は、いなくなった人への愛でもある一方で、生きている人間の時間を止めてもしまう。歩太や夏姫を見ていると、その苦しさが痛いほど伝わってきた。
    だからこそ、この物語における救いは大きい。
    誰かが劇的に救済してくれるわけではない。同じように傷を抱えた他者と出会い、一緒に食事をして、言葉を交わして、少しずつ、春妃の気持ちを理解し、生きてもいいのかもしれないと思えるようになる。
    歩太と春妃、夏姫とフルチンの関係もなんか似た物同士だなと思った。
    元教え子という危うさや、姉と同じ人を愛してしまう禁断性は確かにある。でもこの作品は、それを単なる背徳として描くのではなく、どうしても惹かれてしまう不完全な人間を描いているように感じたみんな正しく生きたいのに、感情だけは整理できない。その不器用さが、人間らしくて愛おしいよね。

    登場人物が泣くたんびに私も貰い泣きした。なんて人間は愚かで痛くて脆いんだろう。

    これから、天使の梯子を見るたびに、この作品を思い出すだろう。柩も、ヘブンリーブルーもすぐ読む!

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    2026年05月13日
  • 天翔る

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    人と馬の成長の物語。登場人物のそれぞれが過去に闇を抱えてて、少しずつ乗り越えて行ってる様が競技を通して描かれてて、読み応えがあった。ただもう少し貴子の過去が深掘りされてたらなお良かったかな…

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    2026年05月11日
  • 永遠。

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    ネタバレ

    『想いは永遠、一度誰かとの間に芽生えたつながりは消えない。形を変え思い出の奥にしまわれても、心をやりとりした記憶は永遠に残る』
    思い当たるなあ…
    弥生の母、葉月が真山とそれっきり決別したのは真山の母の事があったからだと思う。弥生も葉月の意思や意地を考えお金を受け取らなかったんだろう。
    自分だったらきっと迷う。記憶に残るだけでなく戻りたいと強く思うだろうな。この選択の違いがステキな話になるか失敗続きの人生になるかの分かれ目だろう。

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    2026年05月11日
  • はつ恋

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    40代の大人の恋愛が季節ごとの房総の暮らしと共に描かれている
    信頼し合う幼なじみの会話や、植物の描写が心地よい

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    2026年05月05日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ーー彼が完全に嫌なところばかりの男だったら、ことはむしろずっと簡単だったのに。ーー

    旦那がモラハラ夫であるのに変わりはないのに、どこか情があって心から完全に切り離せない。嫌なところがこんなにもあるのに、愉しい時間もあったからモヤモヤしてしまう。

    そんな生活の中で志澤に出会ってしまい、心と体が一気に志澤に。
    描写がとても生々しい。
    これぞ村山由佳さんの描く官能小説。
    志澤に心を奪われてしまってから、旦那への拒絶が生まれてくるところがよく描かれていて素晴らしかった。

    下巻はどうなっていくのか楽しみ。


    2026.4.30(木)

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    2026年05月02日
  • Row&Row

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    アラフォーの子なし夫婦、孝之は美容師、涼子は大手広告代理店のキャリアウーマン。高収入で仕事もできる涼子にコンプレックスを持ち自尊心が削られていた孝之に、ひとのものを欲しがるタイプの美登利が急接近。男としての自信を取り戻した孝之は不倫に溺れる…というシンプルな恋愛小説かと思いきや、男女のプライドが巧妙に絡み合った読み応えのあるお話だった。
    終盤にかけて孝之のいい加減さに苦笑い笑

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    2026年04月24日
  • ある愛の寓話

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    色々な愛の形を書いた作品。あとがきに、自分の出発の原点となった作品は「ごんぎつね」と書かれていたけれど、納得がいきました。

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    2026年04月20日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    僕が自分を憐れんだり呪ったりしていても、誰の、何の役にも立たない。83

    何もないんだな、と思った。
    この世に、思いどおりになることなんて、何も。113


    罪や罰は
    他人に許してもらったとしても
    自分が許さなければ一生の罪になる

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    2026年04月20日
  • ある愛の寓話

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    すべての作品に没入。斬新というかバグってるというか、理屈や常識を超越した愛って、確かにありそうな気がする。一方、語りのなかで何となく「誰かに理解してもらいたい」という心の声がサブリミナルのごとく伝わってきて、リアルな人間臭さも醸し出している。これは明らかに愛に対する行動と意識のギャップで、それが寓話という不思議な世界観を作り出していると感じた。

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    2026年04月17日
  • 雪のなまえ

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    ネタバレ

    いじめにより学校に行けなくなった主人公が、田舎暮らしを機に自分を取り戻して行く話です。
    子供はまだ外の世界を知らず、学校が生活の全てといっても過言ではない。
    その生活が脅かされる事は、どんなに辛い事だろう。
    主人公は周りの人の支えもあり、自分を取り戻したが
    、現実ではうまくいかない子供達も多い。
    エピローグを読み、そんな事を考えました。

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    2026年04月10日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    一読すると、それぞれ禁断の恋、不倫、いじめ、戦争、不幸に感じるとこも多い。
    幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない。
    この言葉印象に残った
    その気づきこそが今、誰よりも私自信をいちばん勇気づけてくれてる気がするのだ

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    2026年04月10日
  • 天翔る

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    ネタバレ

    私は競馬ファンであり、馬術はそれほど興味はないですが、
    馬は好きです。
    ある意味ジャケ買いの小説でしたが、良かったです。

    登場人物それぞれのお話も無理矢理感がなく、
    いい味付けとキャラ付けになったかと思います。

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    2026年04月10日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    ピュアな恋は、やっぱり幸せな気持ちになるなー。
    ザ・恋愛小説って感じでシンプルなものでも全然良いなって思った。

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    2026年04月07日
  • 星々の舟

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    先日村山由佳さんのPRIZEを読んで、感動したらしく、酔っ払いの私がこの本をポチっていたらしいです。恐るべき酔っ払い。ポストに本が入っているこの恐怖( ̄▽ ̄;)
    またやっちまった。。。


    直木賞受賞作ですよ!読むでしょ!
    PRIZEの後。読みたくなりますよね!?

    連作短編ですと!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
    やってしまったヽ(;▽;)ノ
    私は短編も、連作短編も基本苦手(-。-;、
    お金出して短編読みたく無いですヽ(;▽;)ノ


    なのに、、、
    めっちゃ面白かったです。
    というかのめり込めました。

    禁断の恋。
    禁断過ぎなんです。゚(゚´ω`゚)゚。
    そんなん辛いわぁ。。。
    禁断の恋に翻弄される兄妹ヽ(;▽;)ノ

    人のものばかりすきになってしまう末っ子。
    なんだってそんな、、、(ToT)

    既婚の中年サラリーマン、帰宅拒否症候群の長兄。

    そして最後にその父、、、


    恋愛小説はあまり好まないのですが、切なすぎて胸に突き刺さる場面がかなり多かったです。
    私が経験したこともない場面ばかりなのに、毎回主人公に乗り移って感情移入しまくりました。゚(゚´ω`゚)゚。
    全話です。全話私は性別を越えて主人公に乗り移ってしまいました。゚(゚´ω`゚)゚。

    良かったです(*´∇`*)



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    今日、冷蔵庫が届きました( ー̀֊ー́ )✧

    届けてくれた配送業者のおじさんが、

    『今買って良かったと思いますよ。これからもっともっと高くなりますから。
    今、緩衝材のプチプチとか、養生テープも手に入りにくくなってるんですよ。
    高いだけならいいんです。買えないんです。
    これから多分もっともっと価格上がりますよ。』

    なんて恐ろしいことを仰って帰っていきました。。。
    私の会社は製造業ですが、とある材料が手に入らず大変なことになっています。゚(゚´ω`゚)゚。
    中東情勢、お願いだから落ち着いてくださいm(_ _)m

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    2026年04月04日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    初めて読んだ村山由佳の小説。恋愛&サスペンスでハラハラドキドキで引き込まれた。庭の薔薇の描写も物語に棘のある美しさを感じさせてくれた。

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    2026年03月31日