村山由佳のレビュー一覧

  • 妖し

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    全編シンプルに怖い。どろどろしているわけじゃなくて、上品な怖さだけど、それ故に怖い…!作家さんたちがみんな巧みなんだな…

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    2024年03月19日
  • 星々の舟

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    これは凄い!
    家族ひとりひとりが抱える何かしらの不幸、問題、しがらみ、トラウマ、わだかまりの中に見つけたほんのささやかな幸せ。
    それを村山さんは、なぜこんなにすんなりと読ませる?
    今のところ、村山さんのいちばん。

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    2024年03月17日
  • 雪のなまえ

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    村山由佳さんが今まで書いてきたものとは雰囲気が違うなと思いました。主人公が小学生というのもあるかもしれないけれど。
    「いじめ」「地方に移住」「就農」がテーマ。
    私は自分が田舎に住んでいるので地方に移住して農業やるって、言うほど簡単じゃないことが想像できてしまうのだけど、雪乃の父親・航平のやる気とか、周りを巻き込んでいく力がすごいなと思いました。

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    2024年03月11日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    死後5分後くらいに「生きるとは何か?」と聞かれている感じ。壮大な読後感。

    あらすじを読んで、直木賞受賞作が兄妹愛だけで書き切れることある?と思ってたけど、とんでもなかった。言葉に溺れた。

    恋愛を含む、人生。もはや恋愛を死と並ぶほど、大きなものとして捉えられていた。恋愛小説というか、人生本というか、歴史書。

    村山さんは戦争小説ではないと言っていたけれど、どうしてもその印象は強い。自分が生まれるのが少しずれていたら、と考えさせられた。

    この時代でできることできないこと、メリットデメリット、たくさん享受してたくさん味わって死にたいな。

    ・言葉なんかにこだわるより心が大事だろうという者もいる

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    2024年03月10日
  • 永遠。

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    5に近い4。
    村山さんの作品の中では、今まで読んだ中では最高の1冊だと思います。ほんの短い小説だけど、映画のタイアップとして雑誌の付録として書かれたお話だけど、完成度がとても高い。結構どろどろした題材なのに、読後、なぜか心地よい気分になる、不思議な1冊。

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    2024年03月09日
  • 雪のなまえ

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    読書が好きな小中学生の心にザクザクと刺さってほしい。あるいは雪乃と同じ悩みを抱えている子どもたちの手に触れて、少しでもその悩みが軽くなればいい…という願いを勝手に抱き続けて読み切りました。
    物語の中に「こういうことあるよな…」と共感を覚えることだったり、一丁前に大人ぶった目線で「わかるわ~」と感じることだったり、自分はどう思うかを考えさせられる機会が散りばめられている。ただ、長文のセリフが出てくると「作者の人の思考が詰め込まれた代弁セリフがきたぞ…!」なんて身構えちゃう、という変な受け止め方をしてしまったりもしたんだけど、物語が後半に進むにつれて「こういうことあるよな…」の共感の幅が大きくなっ

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    2024年03月06日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    生き物としての自分らの運命に、医学という武器でもって対抗してきた。死ななくてもいい命をたくさん救ってきた。そのことを否定するつもりはない。
    しかし、人間だけが特別であるわけがない。人間も老いれば死ぬ。体が弱くても死ぬ。それが、各々の寿命ってもんだ。それが自然の摂理だ。

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    2024年03月03日
  • 記憶の歳時記

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    字が大きいのであっという間に読み終わります。

    村山さんのエッセイを読んでいるファンの方には当たり前なのかもしれませんが、ペットのネコたちの家系図も添えて欲しかった(笑)。

    いとこの方と一緒に暮らすことになったんですね。軽井沢のおうちも素敵でもっと見たくなりました。

    収録されているエッセイの中では、最初の夫のもとを離れて、保証人を頼むのに苦労する話が印象的でした。

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    2024年03月01日
  • 夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方 X

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    シリーズ第十弾。スマホ時代には信じられないような遠距離恋愛。ようやく結ばれた二人。ショーリ、かれん、おめでとう!! さあ次はセカンドシーズンだ。

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    2024年02月27日
  • 約束 村山由佳の絵のない絵本

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    絵本の、文章だけを3編。
    最後の恐竜ティランは、昔絵本で読みましたが、泣けましたねぇ。今でも最後のページの絵を思い出せます。
    よく考えたら(よく考えなくても)、これ、村上由佳さんが書いてるんだよ。あの、村上由佳さんだよ。こっちの路線も素晴らしいです。

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    2024年02月25日
  • 夜明けまで1マイル somebody loves you

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    酸っぱさメインの甘酸っぱさってところか。
    崖とうさぎがこのあとどうなるか分からないけど、どうにもならないような気もしないでもなく。いろんなことが未解決で靄に包まれたまま終わっていく。青少年の恋愛小説の鑑のような(笑)
    シチュエーション的に、映画『ロイヤルホテル』を思い出しました。

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    2024年02月17日
  • 猫はわかっている

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    読み終わり。まさかのホラー要素が出てきたのは少しびっくりしたけれどとても良かった、特に最後の話が好き。

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    2024年02月13日
  • 青のフェルマータ

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    イルカ、出てきます。しかもなかなかに重要な役割です。
    どんなに落ち着いた立派な人間でも、心の中に必ず弱い部分を持っていて、そうした個の人間同士が支え合い、思いやることで、それを補完しあうと。意外と身近なところにもたくさんあることだと思います。

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    2024年02月04日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。
    国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。
    これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと改めて感じた。

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    2024年01月29日
  • 女ともだち

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    女ともだちをテーマにしたアンソロジー

    どの作品も、女性だからこそわかる女性同士の複雑な関係性と感情を描き出していて面白かった。
    知らなかった作家さんもいたけど、この本で知ることができてよかった!

    特に印象に残っているのは村山由佳さんの『COPY』
    ラストが衝撃すぎて、もう一度読み返さずにはいられない。

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    2024年01月28日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    久々にこれ、と思える作家に出会えたかもしれない。1つの家族のメンバーそれぞれを主人公にして書かれた6つの短編は、どれも不幸に満ち満ちているようで、希望の光を感じずにはいられない。そんな雰囲気を感じた。文体も硬すぎず、柔らかすぎずの絶妙なバランス。人の世って基本的に不幸の割合が多めだけど、希望も確実に日常に転がっているよね、そんなふうに思わせてくれる一冊。

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    2024年01月28日
  • 風は西から

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    ワタミをモデルとしたブラック企業と、自殺に追い込まれた恋人の名誉を晴らすために闘う話。
    段々と精神的・肉体的に追い込まれ、衝動的に死を選んでしまう状況が目に浮かぶような描写で、故人を悼む人々の悲しみがとにかく辛かった。
    それをバネにして、悲しみをぶつけながら闘う姿に元気をもらった。

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    2024年01月27日
  • 花酔ひ

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    このタイプの小説は相性が悪いのか、はたまた自分に降りかからないからなのか。登場人物の誰にも共感ができない。。。

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    2024年01月23日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    キュウっとくるような恋愛小説。苦しい苦しい恋愛小説。最後は誰もハッピーじゃない。苦しいまま終わる。でも、それはみんながその場では真剣で一生懸命で、その結果。
    著者は違うが、原田マハさんのゴッホを描いた作品を思い出してしまいました。

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    2024年01月20日
  • 命とられるわけじゃない

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    まさにお絹とは運命的な出会い。
    もみじ亡きあと著者にとってもお絹(旧名は大福)にとっても双方幸せな出会いだったんだね。
    飼いたいと思えばすぐ飼える(半外猫で著者のご実家の南房総の隣家に人から譲ってもらった)環境がうらやましい。
    うちは重度の猫アレルギーの息子がいて昔、保護猫を飼い始めたら死にかけた(その時検査で初めてわかった次第)猫は泣く泣く姉にもらってもううことに…。
    どんなに猫が飼いたくても飼えなく辛さ。
    このエッセイを読むと猫の可愛さが思う存分味わえて幸せになれる。
    今、現在父親がっ飼ってた青磁(ラグドール)は亡くなったらしいので一番高齢の銀次、スーパーの張り紙?で見つけた保護猫の兄妹の

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    2024年01月20日