村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ死後5分後くらいに「生きるとは何か?」と聞かれている感じ。壮大な読後感。
あらすじを読んで、直木賞受賞作が兄妹愛だけで書き切れることある?と思ってたけど、とんでもなかった。言葉に溺れた。
恋愛を含む、人生。もはや恋愛を死と並ぶほど、大きなものとして捉えられていた。恋愛小説というか、人生本というか、歴史書。
村山さんは戦争小説ではないと言っていたけれど、どうしてもその印象は強い。自分が生まれるのが少しずれていたら、と考えさせられた。
この時代でできることできないこと、メリットデメリット、たくさん享受してたくさん味わって死にたいな。
・言葉なんかにこだわるより心が大事だろうという者もいる -
Posted by ブクログ
読書が好きな小中学生の心にザクザクと刺さってほしい。あるいは雪乃と同じ悩みを抱えている子どもたちの手に触れて、少しでもその悩みが軽くなればいい…という願いを勝手に抱き続けて読み切りました。
物語の中に「こういうことあるよな…」と共感を覚えることだったり、一丁前に大人ぶった目線で「わかるわ~」と感じることだったり、自分はどう思うかを考えさせられる機会が散りばめられている。ただ、長文のセリフが出てくると「作者の人の思考が詰め込まれた代弁セリフがきたぞ…!」なんて身構えちゃう、という変な受け止め方をしてしまったりもしたんだけど、物語が後半に進むにつれて「こういうことあるよな…」の共感の幅が大きくなっ -
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Posted by ブクログ
まさにお絹とは運命的な出会い。
もみじ亡きあと著者にとってもお絹(旧名は大福)にとっても双方幸せな出会いだったんだね。
飼いたいと思えばすぐ飼える(半外猫で著者のご実家の南房総の隣家に人から譲ってもらった)環境がうらやましい。
うちは重度の猫アレルギーの息子がいて昔、保護猫を飼い始めたら死にかけた(その時検査で初めてわかった次第)猫は泣く泣く姉にもらってもううことに…。
どんなに猫が飼いたくても飼えなく辛さ。
このエッセイを読むと猫の可愛さが思う存分味わえて幸せになれる。
今、現在父親がっ飼ってた青磁(ラグドール)は亡くなったらしいので一番高齢の銀次、スーパーの張り紙?で見つけた保護猫の兄妹の