村山由佳のレビュー一覧

  • きみのためにできること Peace of Mind

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    すぐ手が届く恋人と、手の届かない女優との間で心が揺れる。きみにできることは「寄り添う事」物理的でもあり、心情的でもある。物語はまだ進行形で5年、10年先に主人公たちがどのような道をたどったか続きが気になる。

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    2024年01月19日
  • 命とられるわけじゃない

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    一気に読んでしまった。
    そうそう。わかるわ〜という話がたくさん。
    最愛の猫、もみじちゃんを失って
    自分の母親を失って
    そんなときに会ったばかりの人に寄ってきて
    ゴロゴロ喉を鳴らす猫ちゃんが居たら。
    うん、連れて帰りたくなる。

    母親が逝った時にまったく泣けなかったことや
    自分の子供を愛せないという話は共感できた。
    他人の子供は可愛いし、猫は無条件に可愛い。

    最後の銀次の話もほんわかした。

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    2024年01月17日
  • まつらひ

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    いろんな祭りをキーワードにそれぞれ独立した短編が6作品掲載されていた。村山由佳さんの作品の割には読後感としてあまり印象に残らなかった。

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    2024年01月17日
  • 記憶の歳時記

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    母親との確執があったのは知ってたけど、確かにこのエッセイを読む限り私もこんな母親に育てられたら顔色ばかり伺う子になってたかもな。
    子どもの意見が聞かず自分がいいと思ったのを押し付ける。(クリスマスプレゼント然り)でも父と兄は良き理解者だったみたいで救われたわ。
    二度の離婚を繰り返し今は”背の君”と呼ぶいとこの男性と穏やかな結婚生活を送っているご様子。猫8匹と。
    猫の写真も掲載されていて癒やされたわ。それにしても”もみじ”は可愛かった。

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    2024年01月09日
  • Row&Row

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    長いから分けて読もうと思ってたけど、一気読みしてしまった。夫婦間の埋まらない溝をどうしていくのか気になってしまって。

    誰に共感できたかというと。
    バリキャリの涼子に、私は思いを馳せてしまった。私も思う。かっこいいと。

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    2024年01月08日
  • 記憶の歳時記

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    白も黒も、どんなムラヤマさんも好きで、著書は(多分)全部読んでいるので、
    ふんふん、なるほどね~
    と思いながら読んだ。
    馳星周さんの留守宅を預かるあたりは羨ましすぎるが、軽井沢の暮らし、これからももっと発信してほしい。
    そして背の君といつまでも仲良く(余計なお世話ですが)。

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    2024年01月06日
  • 風は西から

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    大きな企業へ就職が決まった時の喜びと前途洋々とした希望、自分への大きな自信と、しばらく働いて生じてくる違和感と絶望感、自分への残念感を思い出した。受け入れられない嫌悪感、でも逃げ出すことができない。わかるのは、世の中の裏の顔と自分の甘さ、そして諦め方。前半が苦しすぎて、ラストの晴れ晴れした気持ちになかなか追いつかない。つらいー。どうか千秋がこれから幸せになりますようにと祈る…。

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    2023年12月30日
  • 燃える波

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    ネタバレ

    そりゃあ出せなかった一歩も踏み出せることでしょう。
    大好きだ、と自分のすべてを包み込んでくれるメンズがいたら、
    少ない勇気も振り絞れるし、ねー。

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    2023年12月27日
  • 燃える波

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    主人公が見て見ぬふりをしていた自分の感情に気づく描写がとてもリアルでした。
    無意識の自分の言動とかで、自分の気持ちに気付いたり、再確認したりすることってありますよね。

    子どもを欲しいと思う気持ちはあるけど、夫の子どもを産みたいという気持ちとイコールではない。

    深夜に帰宅したとき足音を殺すのは、夫を起こしたくないという気遣いではなくて、起こしてぐちゃぐちゃ言われるのが嫌だから。

    我慢を強いられている状態での生活が長く保てたとも思えませんが、仕事の転機と同級生との再会で一気に崩れていく。
    何かきっかけがあれば、現状打破というのはできるのかもしれませんね。
    そのタイミングを掴むかどうか。

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    2023年12月10日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    ネタバレ

    ついにかれんが親に自分が本当の娘では無いということを知っている、とカミングアウトするシーンは本当に泣いた
    最後のクリスマスに大学のベンチで話したりするシーンはきっと誰にも恋人とそうゆうお金のかからないデートをしたことがあったんじゃないかなぁ、となんか思い出してしまった。笑

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    2023年12月03日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    恋愛って夢中になればなるほど視野が狭くなってしまうのだと感じた。ショーリが目指すマスターの大人びた余裕のある風格のそうゆう所の差じゃないのかな?
    それにしても星野がここまで悩んでいたとは、、次回はどうなっているのかな??

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    2023年11月29日
  • 命とられるわけじゃない

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    村山さんのネコ愛があふれています。1歳にも満たない絹糸が子を産むシーンは読みながら力が入りました。そして少し目頭が熱くなりました。同じネコを愛する人間として村山さんという作家がいらっしゃることをとてもうれしく思ってしまうのです。今後にも期待します。

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    2023年11月28日
  • 雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方 IV

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    シリーズ第四作。勝利の父親が交際していたのは、勝利の初恋の人・明子姉ちゃん。自分に対する自信の無さから嫉妬深くなる勝利。クリスマスイブに大喧嘩をしてしまう二人。マネージャー・星野りつ子とのハプニング。大晦日から新年を迎えながら、やっと仲直り。まわりは雪が積もっていた。指輪をもらって喜ぶかれんの描写が読みたかったな。

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    2023年11月24日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    村山さんと、もみじの日常。そして、最期の時。

    ペットを飼うと、いつか訪れる別れを思ってしまって辛くなるんだけど、それでも大切な大切なかけがえのない家族。愛情深い村山さんの周りに集まる沢山の温かい人々。沢山の人から愛されたもみじの愛くるしさが堪らない。

    もみじちゃんの関西弁ツイートがほっこりと穏やかな気持ちになる。最期を迎えるその時の、達観した様なセリフに悲しいながらもクスッと笑ってしまう。村山さんを、そしてその周りの人々をいつでも優しく見守っててくれているような気がする。

    とは言え、ペットとのお別れはやっぱり何度経験しても寂しくて慣れない。

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    2023年11月23日
  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI

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    ネタバレ

    最後の最後でマスター視点の物語が描かれていて普段関目で心情などがわかりずらい彼の考えや今までの経緯を知ることができて良かった。次回作でのサプライズを期待している。

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    2023年11月10日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    今回はかなり星野りつことショーリに苛立った
    ストーカー気質であまのじゃくな星野リツコにも、優しさが仇となって嘘をつき続け、星野に中途半端に優しくしてしまうショーリにも。。
    ただ自分にも心当たりがあるような恋愛模様で、誰しも人に嫌われたくなくて中途半端な優しさを持ってしまうことはあるんだろうなぁ。と

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    2023年11月04日
  • 花酔ひ

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    昔、YouTubeの企画か何かで、アメリカ人に対して「付き合う前にセックスはする派?しない派?」というインタビューを見た。
    そのとき、男性も女性も大半が「する派」で、理由として「身体の相性も大事」的なことを言っていた。

    この作品を読んでて過去に見たその動画を思い出した。
    性に対してあまりオープンではない日本では、この作品のようなことが起きてしまう可能性は大いにあると思った。

    ★印象に残ったフレーズ
    「恋だの愛だの、世間じゃまるで美しいものみたいに言うけど、あんなもの、きれいでも何でもない。あたしゃ怖くてたまんなかったよ。自分という女はこれほど身勝手だったのか、我が身が可愛けりゃ鬼にもなれる

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    2023年11月04日
  • Row&Row

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    読書備忘録776号。
    ★★★★。

    結婚して13年。
    子供はいない。本来最も落ち着きたい場所であるはずの自宅や家庭。どこで間違ったのか、お互いが落ち着かない場所となってしまった・・・。
    そんな夫婦が陥るべくしてハマったワナ?、そして行きつくべきゴールに至るまでの男女のものがたり・・・。

    この作品はあらすじ的備忘録より感想文の方が相応しいか。笑

    主人公の早瀬夫妻。
    妻の涼子。43歳。広告代理店で働き、数々の困難なプロジェクトをこなしてきた誰もが認めるバリバリのエリート!この時点でステキ過ぎる!
    夫の孝之。40歳。独立して自宅兼店舗の美容室を営むが、自宅は都心から電車で1時間半も掛かる郊外の新

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    2023年11月03日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、自身の居場所に悩む長兄、幼馴染への恋慕、親友に対しての劣情を抱えていた孫、戦争の傷を抱える父、それぞれの視点から語られる彼らのこれまでの人生を通して星々を繋ぐように見えてくるひとつの家族の形、彼らの在り方。

    「足を踏んだほうはすぐ忘れるけど、踏まれたほうはそう簡単に忘れられないもの」
    家族間で互いに様々な感情を向けていたけど、彼ら、特に子供たちの劣情は作中のこの言葉に尽きるなと思った。
    読み進めてそれぞれの見てきた世界を知れば知るほど、登場人物の見方が変わる。表面的な情報、断片的な状況で捉えられるものなんてない。わたし達は自分のこ

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    2023年10月28日
  • 燃える波

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     「燃える秋」 
    題名だけでもうlove❣❣
    それも、燃えるとくれば最高な物語❣❣
    読む前から、期待、期待。

     水原瑶子も帆奈美も、読者にいろいろな事を伝え、生きる道を教えてくれます。

     いい本ですね、やっぱり由佳も最高❣❣

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    2023年10月27日