村山由佳のレビュー一覧
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私もよく、オタクゴトで死ぬほど嬉しいことがあると私の遺灰はどこどこに撒いてくれという表現をしてきたのですが、死後の自分の魂が宿る場所(自分の気持ちが一番強く残る場所)がどこかと聞かれたら、私はやっぱり国立競技場だろうなと思った。
さて、各登場人物の心の声を追っていく中で(周の声は物語的にやや蛇足に感じたけど)、一番に感じたメッセージとしては、「言わないことの美徳」が根強いこの国ですが、特に「好き」と思う気持ちについてはそれってやっぱり違うよねと。推しは推せるときに推せも同じだけど、好きな人に好きと伝えられる環境に甘えてはいけなくて、自分にとっても相手にとっても有限なこの時間にきちんと伝えること -
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今回の主人公の一人である高校三年生の隆之は、幼馴染である宏樹に魅入られ続け、気持ちを告白できない心の内の悩み・葛藤が綴られる。
もう一人の主人公となる女性の都は、隆之が通う高校の同級生で、二人の男女を超えた不思議な関係は、物語の大きな核となって話は進む。
他に数人の男女の重い関係も複雑に絡み合い、個々の迷える心理描写が見事に描かれている。
同性同士でも好きになる事は自然な現象だと私は思う。
人は異性同性に関係なく、お互いに大きな影響を分け与え合うことがあり得ると云うことだ。
気持ちの繋がりだけではなく、肉体をも含めてもっと強い絆を求めたとしても、世間が言う処の異常行動だと私は思えない。
さすが -
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おいしいコーヒーの入れ方①〜⑩
second season ①〜⑨
そしてこのアナザーストーリー
シリーズ全20巻目。
高校3年生の夏休み。和泉勝利は家庭の都合で、いとこの・花村かれん・丈姉弟と共同生活を送ることになった。
ある日勝利は、5歳年上のかれんが、花村家の養女で、勝利がバイトをしている喫茶店「風見鶏」のマスターの妹だと知る。
いつのまにか、二人は惹かれあい、恋人同士となっる。
「風見鶏」のマスターと百合子夫婦の間に、新しい命が宿った。
ところが、勝利の不注意から、流産させてしまった勝利は、逃げるようにオーストラリアへ旅立つ。
周りの人たちに、暖かく見守られながら、傷付いた心が、 -
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ネタバレ結末は正直分かってた。
でも、やっぱ刺さった。
同年代の恋愛のお話。はたから見たら、間違ってるって思われても仕方ない恋愛をしてても、結局理屈じゃないんだろうなと思った。
当の本人しか分からない。
涯にとってのうさぎ、うさぎにとっての涯見たいな、恋人でもなんでもない、でもよく分からない関係性は憧れると同時に、手に入るのは難しいんだろうなと、、、ただ、自分の弱いところ見せれる人っていうのは本当に貴重であって、いい意味で共依存が出来たらいいのにね。
「いくら羨ましがったって、自分に無いものはどうしようもない。こっちもあいてにないものをもつようにすればいい。そう考えるしかない。」
確かに。
そ -
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ネタバレ今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。
気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる -
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著者の鴨川暮らしエッセイ。何もない土地から、馬小屋や畑・家などを作ったり、すごく逞しい。お米や野菜やその肥料も全部自分達で作って生活していて、執筆業の傍らこんな大変なことをされていたんだなー!と驚いた。動物と自然への愛と尊敬が伝わってきた。
▼印象的な言葉
・一般的な意味においては何の役にも立たない存在であったとしても、こちらに「私がいなきゃ駄目なんだ」と感じさせてくれる彼らは、それだけで立派に役割を果たしていると言えるんじゃないだろうか。自分は誰かに必要とされている、という実感は、世間に氾濫するぬるい癒しなんかよりも、よほど深く人を慰めてくれるから。
・人生を愉しむ時間というのは、忙しい