村山由佳のレビュー一覧
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おいしいコーヒーの入れ方①〜⑩
second season ①〜⑨
そしてこのアナザーストーリー
シリーズ全20巻目。
高校3年生の夏休み。和泉勝利は家庭の都合で、いとこの・花村かれん・丈姉弟と共同生活を送ることになった。
ある日勝利は、5歳年上のかれんが、花村家の養女で、勝利がバイトをしている喫茶店「風見鶏」のマスターの妹だと知る。
いつのまにか、二人は惹かれあい、恋人同士となっる。
「風見鶏」のマスターと百合子夫婦の間に、新しい命が宿った。
ところが、勝利の不注意から、流産させてしまった勝利は、逃げるようにオーストラリアへ旅立つ。
周りの人たちに、暖かく見守られながら、傷付いた心が、 -
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ネタバレ結末は正直分かってた。
でも、やっぱ刺さった。
同年代の恋愛のお話。はたから見たら、間違ってるって思われても仕方ない恋愛をしてても、結局理屈じゃないんだろうなと思った。
当の本人しか分からない。
涯にとってのうさぎ、うさぎにとっての涯見たいな、恋人でもなんでもない、でもよく分からない関係性は憧れると同時に、手に入るのは難しいんだろうなと、、、ただ、自分の弱いところ見せれる人っていうのは本当に貴重であって、いい意味で共依存が出来たらいいのにね。
「いくら羨ましがったって、自分に無いものはどうしようもない。こっちもあいてにないものをもつようにすればいい。そう考えるしかない。」
確かに。
そ -
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ネタバレ今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。
気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる -
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著者の鴨川暮らしエッセイ。何もない土地から、馬小屋や畑・家などを作ったり、すごく逞しい。お米や野菜やその肥料も全部自分達で作って生活していて、執筆業の傍らこんな大変なことをされていたんだなー!と驚いた。動物と自然への愛と尊敬が伝わってきた。
▼印象的な言葉
・一般的な意味においては何の役にも立たない存在であったとしても、こちらに「私がいなきゃ駄目なんだ」と感じさせてくれる彼らは、それだけで立派に役割を果たしていると言えるんじゃないだろうか。自分は誰かに必要とされている、という実感は、世間に氾濫するぬるい癒しなんかよりも、よほど深く人を慰めてくれるから。
・人生を愉しむ時間というのは、忙しい -
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サクサク読めてすぐ読み終わった。植物が沢山出てきたり、ハナが住む家の雰囲気だったり、季節の流れを感じさせる細かい描写だったり、トキヲの関西弁や近所のおじいさんの方言だったりが、ハナの生活を想像しやすくさせる。最初は40代の恋愛にしては、恋愛の内容や感じる気持ちが若すぎて、なんか嫌だな..って思ってたけど、読み終わる頃にはあと10年後の自分もハナとトキヲみたいな気持ちでいられたら幸せだよなぁと思った。お互いの親を大事に思い合えるのって夫婦の最上級の形だと思う。ハナの生活こそ丁寧な暮らしだなぁと。真似出来ないけど、いつかこういう生活を望む日がくるのかなぁ。
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村山由佳さんは初読。なんとなく濃密な恋愛小説のイメージが強い小説家さんでしたが、それがいい意味で裏切られる爽やかな成長物語でした。人と人とのかかわり、馬とのふれあい、そして競技にかける情熱を織り込み、登場人物の成長と再生を描いた作品です。
いじめと父の死で不登校になってしまった少女のまりも。ひょんなことからまりもと知り合った男性恐怖症気味の貴子は、まりもを自分が通う乗馬のできる牧場につれていく。
牧場主はアルコールにはまった結果、妻と離婚し子どもの親権も失った志渡。
それぞれに喪失やトラウマを抱えた三人。彼らがときに厳しく、そして優しく支え合っていく姿がまず好印象。
そして馬にも慣れ三人の -
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一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。
例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。
詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対