村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
単行本にまとまるのはものすごく久しぶりな、村山由佳さんのエッセイ。
村山さんと苦楽を共にした愛猫・もみじとの最後の1年が綴られています。
「晴れ、ときどき猫背」で生まれたときの様子が綴られているもみじ。もうこんなに年月が経っていたなんて。。。
WEB連載時の、リアルタイムに近いもみじの様子にも胸が締め付けられましたが、半年経って単行本にまとてられたものを改めて読むと村山さんも整理をつけようとしているけれどそんな簡単に振り替えられるものでもないということが伝わってきて、また胸がきゅうっとなりました。
でも、作家だから書いていくしら世にも出していく。ほんと凄いことだなと……
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Posted by ブクログ
誰一人として勝利を罰しようとしなかった。それが彼を余計に苦しめ、追い詰めることになった・・
風見鶏のマスターは、ある決意をもとに花村家を訪問する。トレードマークのひげをそりおとし。。
待ち受ける花村家の面々、そしてかれん、マスターはそこで、かれんと自分が本当の兄弟であるという事実を花村家の面々に伝える。
そしてかれんも、鴨川のおばあちゃんと一緒に住みたいと父母に伝える。
冒頭に書いた一行・・
中沢氏から、マスターが言われた一言、マスター夫婦はこのように生を受けるべきものを
失った。それは故意の事故ではなかった。
しかし、事実として起きた。
本気で怒り、罵倒したほうが勝利はまだよかったのかも -
Posted by ブクログ
ネタバレ*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳 -
Posted by ブクログ
あと少しの忍耐 PATIENCE
女子高時代の同窓会に出席した美羽。そこで本当に会いたかった、そして会うのが怖かったオカザキの出会う。彼女との過去を振り返っていく。
そしてオカザキからは過去の答え合わせが返ってくる。
今現在、付き合っている彼氏の修司とはセックスレスで、少し寂しい想いをしていたのだが、オカザキと話が出来てよかった美羽だった。
それでも前へ進め ADVANCE
出来の悪い後輩にいつも苦しめられてた陽子は恋人の隆一に後輩の愚痴を言える仲だったのだが、隆一も陽子の後輩だ。陽子のしっかりしたところを好きになったはずだったのに最近は陽子のダメ出しに隆一はうんざりしていた。仕事も忙しく