村山由佳のレビュー一覧
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ライフスタイリストとして活躍する妻と雑誌編集者の夫。裕福で満たされているように見える夫婦だが、夫の浮気をきっかけに自らの仕事や生き方を見直す女性の話。
カメラマンの澤田が後々、自分も元夫のようなことをしてしまうかもしれないし、言ってしまうかもしれない。だから些細なことでも話し合っていきたいってお願いするシーンは妙に刺さった。
夫の言ってることは本の中では違和感のあるメチャクチャな論理だが、自分も言ってしまうかもしれないし、言わなくても思ってしまうかもしれない。それがどんな意味を持つのか改めて自分に問いかけることになった小説だった。
ライフスタイリストって職業も、カメラマン、雑誌編集者、女優、ラジオ番組のプロデューサーって人たちがあまりにも周りにいなさすぎて天空の世界の物語のようだ。でも、辛い思いはするし、恋もして、肌を触れ合いたいと願う。当たり前のことだが、そんな人間としての営みの大事さを感じた。とても前向きな終わり方だったので読後感はなかなかいい。
3.5に近い4点。 -
Posted by ブクログ
シリーズ6作目。毎回頭に前回までのあらすじが書いてあるから、間を空けて読んでも大丈夫なのがありがたい。
今回は花村のおじさんとおばさんが帰国し帰って来るところから、勝利が一人暮らしを始めるまで。
毎回ページを繰る手が止まらずすぐ読み終わってしまうのは、200頁弱という本編の頁数の少なさだけが理由ではなく、やっぱり先が気になるから!ということに尽きると思う。展開がゆっくりしていてなかなか進まないのもまた一興(笑)
本作は最後にマスターのサイドストーリーが付いていた。マスターとかれんとその両親が遭った事故についても書かれていて、当時から今に至るまでのマスターの気持ちを考えるととても悲しい気持ちになる。
毎回村山由佳さんの親しみのあるあとがきを読むのも楽しみになっているし、結構なるほどと思ったり考えさせられたりしている。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ経営がワンマンであればあるほどに、なり得るブラック企業。
そして、そこで働いている人がまっすぐであればあるほど、気づかないうちに精神的に追い詰められていく環境。
知らないだけで、まだそんな会社があるんだろうなと思いました。
新卒で入社するとその会社が基準になり、組合がないことに疑問を感じなかったり、過剰すぎるサービス残業も周りがやっているから当たり前みたいになることを防ぐ手立てがないものかと思う。
この話の中で追い詰められた彼のような人が出ないような社会になって欲しい。
ワンマン企業、同族経営はブラック企業に陥りやすそうだなぁと個人的に思う。 -
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。ショーリの父に何が起きたか分かる回。結構びっくりな展開。
「人は自分よりすべての点で劣る者に恋をし続けることはできない」
ーーーなるほどなー。確かにそうかもしれない。夫婦間では恋とは異なるかもしれないけど、愛情も同じようなものかも。自分も日々成長するように努めなければと思った。
「相手を喜ばせることで自分も喜べて、自分の喜ぶ顔がさらに相手を喜ばせることができるとしたら、それはたぶん理想的な関係だ。だから僕らは贈り物をしあう。物を贈るという行為は、同時に「あなたがいてくれるから孤独じゃない」というメッセージを相手に送ることでもあるのだ」
ーーー贈り物の本質を考えたことはなかった。こういう風な考えもあるんだな。
ショーリとかれんが少しずつ人間的に成長していくのが感じられた。最後仲直りできてよかったけど、ショーリは罪な人間だな〜。 -
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「僕が死んだら遺灰砂漠にをまいてくれ」
ここから周、(あまね)ーサハラに巻いてくれの本人
姉の久遠緋沙子、
周の恋人「?」ジャンクロード、パルスヴァル
早川結衣
奥村浩介
そしてガイドのサイード、アリ、砂漠への
旅がはじまる。
それぞれの語り口で、
彼らの想いが伝わる、もちろん本音も実に面白い。
タンジェ??フェス??
モロッコ、マラケッシュ
アルジェリアは
名前くらいはわかる。
本文よりー
タンジェは
バロゥズ、ギンズバーグも
ケルアックも
タンジェのこのサロンに集まってきた。
(知らないなぁ「恥ずかし」)
(ドラクロワ
マティス「このへんはわかる」
マティスは絵に光と色彩を与えたのはタンジェでそうだ。ふーん。、マティスは好きだな。)
ピエールロティェもサシャエルベケットも
流石にローリンクストーンズは知ってるよね、ー
ここまで本文
タンジェという場所に誘惑され通い詰めたということらしい。
やはり舞台が海外だと
別な面白さがある。
わぁびっくりした
サイードの案内で
スークの建物に入っていった描写
なんかねぇ、
前に観た映画「セックファンドザシテイ」の場面を思い浮かべてたなんとなんと
そうだったんだ!
すごくない「自分」自画自賛。映像が結びついたことにえらい興奮(なんじゃぁ)
たぶんはじめての、村山由佳。前読んだかもしれないけど〜
ほんといって、後p〜10ほど残ってるけど
忘れそうだからレビューにした。
作者の言いたいことなどはわかってないかもとりあえず感想を書いた。
最後は〜
ちゃんと落としてる。ー遥かなる水の音の意味がわかるのか!
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Posted by ブクログ
村上さんの作品というと、「おいしいコーヒーの入れ方」や「天使の卵」「ダブルファンタジー」など多くの恋愛小説を書いていますが、社会派問題を取り入れた小説も書いているとは初めてでしたので、興味本位で読んでみました。
中盤までは、企業によるパワハラ、理不尽な上司など健介がどのようにして、自殺に追い込まれたのか丁寧に描かれています。恋人の千秋もめげずに頑張っている姿に新人時代の頃を思い出しました。困難な状況において、何かと自分でしなければと追い込まれてしまいますが、その時こそ周りの助けを借りる。後になってみると、そういった発想がありますが、当時にしてみると、自分でやらなければ、他人に迷惑をかけたくないという思いが巡ります。そういった健介の気持ちが痛いほどわかります。グイグイと世界観に引き込まれました。あらすじで分かってはいましたが、死へのカウントダウンが近づくにつれて、辛すぎでした。
仕事の風景だけでなく、2人の恋愛模様も描かれています。
お互い忙しい時にどう会話していくのか、次第にヒビが入っていく様子も丁寧に描かれていて、リアリティーがありました。
中盤以降は、健介の死後、両親と千秋が会社を相手に奮闘していきます。
会社を守るためなら、証拠隠滅や証言をさせないなど、あらゆる手を使う描写に酷いの連続でした。
それでもめげない千秋の姿に熱くなり、ページが止まりませんでした。約500ページというボリューミーでしたが、世界観に引き込まれたせいか、あっという間に進んでいた自分がいました。
果たして、この戦いの結末とは?
精神的な苦痛の状況下の中で、どう自分は判断できるのか。客観的に見ることで自分だったら、こうするということを対策できるのではと思いました。
後ろから背中を押してくれる感動の小説でした。