村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ女性作家8人による、「女ともだち」がテーマのアンソロジー。
うむむむ、女の友情はもろいというけれど、こんなにすごぉ〜く気持ち悪くて、べとっとするものばかりだろうか…
相手と『同じ』を競うような構図が、いくつもの作品に…あー、たしかに、『おそろい』スキだよなぁ…トイレ一緒に行ったりしてるよなぁ…
いやはや。下手なホラーより怖い。
どれも面白かった。
その中で、「ブータンの歌」は、くすっと笑えて、阿川佐和子さんらしい軽やかさだった。
「ラインのふたり」嶋津輝さんは初読。ちょっと山本文緒さんのような奇妙な迫力。
他の作品も読んでみたい。
「獣の夜」森絵都さん、爽やかな作品しか読んだことがなかったので、ジビエを貪り喰らいながらテンションが上がっていく女二人のパワーに圧倒された。痛快。 -
Posted by ブクログ
村山由佳さんの小説は、まるでサスペンス映画を観ているかのよう。
ハラハラドキドキしながら、どうなっていくのだろう…とページを捲る手が止まらない。
読み手ににとても体力を使わせる作家だと思う。
登場人物に共感できるタイプがほぼいないにもかかわらず、引き込まれてしまうのは、会話がものすごくリアルだから。膨大なセリフが飛び交い、目の前で始まった諍いに自分も巻き込まれていきそうな臨場感がある。
お嬢様育ちで、悪意のかけらもなく、薔薇を自分の子供の様に慈しんで育てていた咲季子が、事件の後にとった行動は、理解できるとかできないとかの範疇を超えて、そうすることが一番自然なことのように私にも思えた。
自分の中に棲むもう1人の自分。
1人の人間の表の顔と裏の顔。
それは表裏一体でいつのまにかコントロールできなくなるという怖さ。
美しい場面は夢見るように美しく、
残酷な場面は容赦なく恐ろしい。
村山由佳さんは一つの小説を身を削る思いで
書かれているのだろうと思う。