あらすじ
大人気の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ第6弾。花村の叔母夫婦がついにロンドンから戻ってくる。勝利はかれんとふたりだけになれる場所を確保するために、周囲を説得して、ひとり暮らしを決意する。男としての強さ、優しさに、磨きをかけるためにも。なのに、かれんは近いようで遠くて。ふたりの甘く切ない恋の行方がますます気になる…。
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やっと勝利が一人暮らしし始めました!
今回は、もともと好きな登場人物でしたが、さらに丈のことが気に入りました。勝利が花村家から出ていくことに対して、いてほしいと言うところなどが、これまで二年間ぐちぐちと言いながらも、本当のお兄さんのように慕っていたことがよくわかる部分でしたね。それと引越し記念のプレゼントの部分の勝利と丈のやり取りも、良かったです!勝利と丈のやり取り、最高です。2人とも男兄弟がいなかったからこそ、新鮮だったのかもしれませんね。
あと、最後のマスターの番外編、良かったです!やっぱりマスターは、かっこいいです!!また、かれんよりも事故のことを知っていて、かれんがどのようにして花村家に引き取られたかをよく知っていたので、やっと本当の真相が見えた気がしました。
これからが楽しみです!
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今回も甘酸っぱい恋の話に胸がキュンキュンしました。が、あとがきの作者の高校時代の話が個人的にはすごく好きでした。嫌なものから逃げる=悪いこと、ではないという、好きなものをどんどん選択して取り入れていこうという前向きな作者の考えに元気をもらいました。
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最後の最後でマスター視点の物語が描かれていて普段関目で心情などがわかりずらい彼の考えや今までの経緯を知ることができて良かった。次回作でのサプライズを期待している。
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幸せを感じることができる人とは、きっと、自分が手なしたかけがえのないものに気づくことができる人。風見鶏のマスターのエピソードも収録の第6弾。いよいよ一人暮らしを始めた、勝利の背中を押してあげたい!
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目次
・HONESTY
・WHAT A WONDERFUL WORLD
なんで二人の恋をそんなに秘密にしなければならないのか、本当にわからない。
まだ結婚どうのこうのの段階ではないのだから、「いとこ同士ですが付き合ってま~す。彼女が5歳年上ですが、全然問題ありませ~ん」ではだめなの?
かれんが実の娘であるとかないとか、そんなのが付き合うことの障害になりますか?
そして、23歳の大人なのだから、今更かれんに出生の秘密を打ち明ける覚悟のない花村の両親ではないと思う。
それこそ大学入学のタイミングでも、成人式の時でも、就職のタイミングでも、いくらでも本当のことを話すきっかけはあったのでは?
それとも、戸籍を見ればすぐにわかるような、養女である事実を、死ぬまで隠し通せると思っているのか?
お見合いの話を持って来るよりも、そっちの方が先じゃないの?
どうも大人が大人らしくないんだよね。
いつも立派な親である必要はないけれど、少なくとも子どもの悩みが子どもの悩みで終わるような、大人の度量を見せて欲しいのだけど。
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相変わらずゆっくりだが、着実に進む物語。
花村家を出る勝利に対する丈の様子は、なんだか気持ちが分かる気がした。
サイドストーリーのマスターの話は、本編だけでは分からなかった部分や、マスターの本音が見えて面白かった!
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シリーズ6作目。毎回頭に前回までのあらすじが書いてあるから、間を空けて読んでも大丈夫なのがありがたい。
今回は花村のおじさんとおばさんが帰国し帰って来るところから、勝利が一人暮らしを始めるまで。
毎回ページを繰る手が止まらずすぐ読み終わってしまうのは、200頁弱という本編の頁数の少なさだけが理由ではなく、やっぱり先が気になるから!ということに尽きると思う。展開がゆっくりしていてなかなか進まないのもまた一興(笑)
本作は最後にマスターのサイドストーリーが付いていた。マスターとかれんとその両親が遭った事故についても書かれていて、当時から今に至るまでのマスターの気持ちを考えるととても悲しい気持ちになる。
毎回村山由佳さんの親しみのあるあとがきを読むのも楽しみになっているし、結構なるほどと思ったり考えさせられたりしている。
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ラブシーンはどーせ大家さんの邪魔が入るんだろうなぁと思ったら、やっぱりお約束通りの展開でした。
今後大家さんのお家の事情もまた伏線になっていくのでしょう。マスターのモノローグは、脱サラの理由がイマイチかな?
あとがきにはやっぱりもの申したくなくなる。彼女の人生が順調だからそんなこと言えるのよ。高校ドロップアウトして大検とおっても、やっぱり普通に高校卒業して大学に入った人と同じ条件で就職できる訳じゃないし、就職してからも同じ条件で競争できるわけじゃない。道を誤ったことに気がついて、後戻りしたら、大抵、元の位置までも進めない。そして戻って進む分、年齢が進む。終わりが伸びるわけじゃないから、やっぱり損をする。だから道を誤ることはできないのよ。うーん、私がゆがんでしまったのかも。
でも「自分に居留守を使ってどうする気だ」ははっとさせられました。誰からか言われるままに、あるいはただ世間に自分を合わせるためだけに、好きでもないことに無駄なエネルギーを費やし続けることも多くの場合必要なのよ。ちょっとでも気持ちが動く何かが目の前にあってもそれに割けるエネルギーは少ないもの。でも少なくても割いていく努力をする。それが分からない人がこの文章を読んで、勘違いしないといいなぁ。
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勝利の一人暮らしー!丈の反応が意外だったなぁ。でもいい関係でうらやま!かれんと勝利は今まで同じ家に住んでたけど、別々に住むことになりましたね。それが普通なんですよ!ええ。
マスターの目線での番外編は新鮮だったなぁ。それにしてもシスコンか!気持ちは分かるけども。もうちょっとかれんと仲良くなったところ詳細に書いて欲しかったなぁ
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複雑な環境のなかで恋する二人の物語に夢中になって読みました。ハラハラしたり、暖かい気持ちで読めたり、と様々な場面にとても惹きつけられたシリーズの一つです。
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この巻はスローな感じでした。
前に進むために
頑張っているところ。
マスターの話が
めちゃよかったー(*´艸`*)
あーーー
早く次よみたいー(*´ェ`*)
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それぞれの両親の再婚や帰国で一人暮らしをはじめた勝利。かれんとの仲が今後どう進展していくのか期待♪巻末にあるサイドストーリーで「風見鶏」のマスターがかれんについて語っているのも切なかったなぁ
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少し前置きが多かったり、ゆったりすぎる進行にもやもやを抱えつつもとても面白く読めるから不思議。
これで、第一シーズンおわり。
さて、第二シーズンへ行きますか(笑)
Posted by ブクログ
毎回だけど、前のストーリーを忘れすぎていて、初めて読むかのように新鮮な気持ちで読んでいる。自分で書いた人物相関図を見ながら(笑)
勝利は時々星野さんと一緒にごはんを食べていて、しかもかれんに言ってないとかさらっと書いているけど、それは嫌だなぁ。せめて何人かで行くとか。
星野さんは勝利のことを切り離さないといけないのに依存して、心配させて、頼りまくって。無意識かもしれないけどこの関係は良くない。やっぱり星野さんは苦手だ。
勝利も八方美人というか、この場合全員を助けて丸く収めるのは無理だということに気付かないと、一番守りたいはずのかれんが傷付く。懸念事項を放っておくと、その内とんでもなく悪いことになって襲ってくるものだ。
かれんは花村家では丈のお姉ちゃんだけど、勝利と接している時はなんか長女ぽくないなと思ったけどそりゃそうか、マスターというお兄ちゃんがいるので、妹や真ん中っこでもある。意外と年下と付き合う下の子って多いよなーと思い出した。
90年代から2000年前後って、まだネットもSNSもそこまで普及していなくて、勝利の部屋探しもチラシを見て電話して・・・と所々アナログ感が残っていて懐かしさを感じる。人との出会いやコミュニケーションも今より自然だったかもなぁ。
一人暮らしの自由で爽やかな空気が良い。この巻はその幸福感のまま終わって欲しかった。
巻末のサイドストーリー、お兄ちゃん目線で面白かった。事故の日のこと、詳細が読めて良かったけど、残酷で切ない。後輩(花村父)が責任感じるのも分かるわ。
たまに作中の洋楽のタイトルを調べてみるけど、『What a Wonderful World』、イントロでピンときて知ってる歌だった。
幼少期に子供向け番組で何度も流れていて特に好きだった。なぜか飛行船と、髭の生えた白人のおじさんを想像していたけど、黒人のおじさんが歌っていたんだね。
いつ聞いても安心感と開放感を感じられる歌。
そして毎回楽しみなあとがき。
作中でもそうだけど、村山さんはいつも私が日々思うことや悩みに対して、処世術のような言葉をくれる。
数学の話を読んで、私も最近、自分の感情を無視して嫌なことをしたり嫌な場所に居続けたりするのをやめて、積極的に逃げる、能動的に避ける、を実践しているのでとても刺さった。
「世間と同じように」ってなんだろう?
多数派の生き方が自分に合うとは限らない。無理に合わせて自滅しても誰も責任は取ってくれない。皆にある程度の幸福が約束されている訳でもない。
人は一人一人全くの別人なので、量産型ではなくオーダーメイドの人生を送らなければならないはず。
それに、自分を偽って自分に合う人生を模索「しなかった」しわ寄せや代償みたいなものがいつか来る気がする。
どんな人生を送ればこんな文章になるのだろうと村山さんについて調べてみると、紆余曲折あり相当苦労されたようで納得した。経験豊富で、あらゆる方面に考えを巡らせてきたから達観されているのだろうなと想像できる。
やっぱり作家と作品は切り離せなくて、作者の経験や理想が反映された半身のようなものなのだろうなと思う。
いつか自伝的小説も読んでみようと思う。
個人的に人生の先生・師匠にしたい人。
20250428
Posted by ブクログ
今回は嵐の前の静けさのような
元気でいう雨の匂いがする!的な、
相手を想ってが裏目に出てる?
誰もが感じる悩みどころ
毎度かれんのふとした仕種に
くすぐったくなる
だが少し悩みの種を抱えた彼女
読んでいてどこか喉に引っかかる
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シリーズ第六弾。花村夫妻がロンドンから帰ってきた。それを契機に一人暮らしを始める勝利。番外編に風見鶏マスターの話あり。初版が2002年、文庫本は2004年出版、20年も前の話なのか。あとがきに筆者が書いているが、本作品で季節は初夏から真夏になっただけという超スローペース。
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2005年6月に読んでます。
I~Ⅵ文庫本で出てる分は読みました。
まだまだ続きます、きっと(笑)
Ⅰ キスまでの距離
Ⅱ 僕らの夏
Ⅲ 彼女の朝
Ⅳ 雪の降る音
Ⅴ 緑の午後
Ⅵ 遠い背中
ショーリとかれんの恋のお話。
ん~~~もどかしぃぃぃ~~~
最初、少女マンガチックな雰囲気で「ちょっと苦手かも・・・」と避けてたのですが
シリーズだし6冊も続いてるし・・・と思い手にとってみました。
面白いです。でも、じれったい~!
私はこんな恋 したことないぞ。多分、きっと・・・
「遠い背中」では気になる終り方になってるので続きが早く読みたい。
でも、イヤな予感がするのだ。
ショーリ、頑張れ!
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とうとう一人暮らしにこぎつけたショーリ。幸運にもピッタリの物件が見つかり幸先も良さそう。マスターの過去振り返りエピソードもそうだったのか、と感慨深い。じれったいにも思える2人だけれどこんなふうに少しづつ育んでいく恋愛は羨ましい。
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かれんと丈の両親が帰ってくることになりますが、勝利は父と明子の家にはもどらず、一人暮らしをする決意をします。それは、かれんにふさわしい男になりたいという彼自身の強い意思によるもので、そうした彼の気持ちを知った父や明子、かれんや丈たちも、応援をしてくれることになります。
なお巻末には、風見鶏のマスターの視点から、勝利とかれんの恋を見た短編が収録されています。
Posted by ブクログ
前巻の丈に続き、今回はマスターの目線から描かれるanother story。やはり物語の奥行きを増してくれる。ただ、マスターはもう少し、普通人の感覚を超越した特別な人物であってほしかったが、良い意味でも悪い意味でも普通人であった。
現在までの登場人物は、皆それぞれが愛される魅力を備えていて、読んでいて不快感が少ないが緊張感もないため、物語全体が弛緩しているという印象。
作者は、登場人物をいかに嫌われないように描くかを意識しすぎているような気がする。星野りつ子に関しては嫌う人も多いかもしれないが、恋は盲目であるという視点ならば彼女の行動も納得できる。今後も同様の雰囲気が続くことが予想されるが、できればスパイスの効いた人物も登場させてほしいところである。
Posted by ブクログ
マスター視点の話で、事故の経緯が判り良かった。
かれんとショーリは相変わらずというか、ショーリは一人暮らしをすることになり、少しずつ成長もしているんだろうけど、進み方が本当に遅い。
かれんは、男性に対して何か強烈なトラウマを持っているっていう設定で、私が忘れているか見落としているのだろうか……ショーリはあんな我慢強い少年は天然記念物もの。
じれじれと文句を言いながらもきっと次も読みます。
Posted by ブクログ
おいコーシリーズ、第6段
ついにショーリは一人暮らしへ
そんな高揚した心の裏になにか刺さるものが
すべてを話すことなんてできないし、話すことで傷つけてしまうとなれば尚更
そんな葛藤がショーリの中に
サイドストーリーはマスター編
個人的にマスターはもっともっと大人であって欲しい
マスターが考えてることが想像より俗世に近くて残念
Posted by ブクログ
一人暮らしを決意した。これで、かれんとずっと一緒にいられると思ってた。
いとこ同士(実際はそうではないのだが)の恋で、誰に話すか、どのように説明するか、考えなければならないことが多い。
それをどのように乗り越えていくのか、感情描写が巧みだと思う。
Posted by ブクログ
徐々に、徐々ーに、勝利とかれんとのすれちがいが、明らかになってきた感じがする
誰にでもやさしいのは、誰にもやさしくないのと一緒。
というのはかれんに対しても当てはまっていたのかもしれない。
勝利がみてるのはあくまでかれんの背中で、正面からみていないのかも
Posted by ブクログ
無事に引越し完了。勝利が少し焦り過ぎてる気はするけど、気持ちはわかるから、なんとも言えない。やっぱり二人でいれる場所ってすごく大切だと思う。焦りがこのままいきすぎて、勝利がかれんを傷つけることがなければいいけど。既にその傾向が見えてるような気がするから、心配。
勝利は勝利なりに誠意を持って行動しているのだけど、どうもそれが空回りしているような気がしてならない。自分のことならまだしも、かれんのことを、それも本人が秘密にしているような大事なことを本人の断りなく勝手に他の人に話してしまうのはルール違反のように思う。もちろん、そこに悪意なんてものは存在しないけれど、それでもダメなものはダメだと思う。
丈はやっぱりいい奴だなぁとつくづく思いました。ほんとにいい奴。本当にゆっくりな二人だけど、これからも勝利とかれんが幸せであってほしいと、この本を読むたびに思うのでした。親父さんの男気にも、マスターの過去にも触れれてちょっぴり満足。
Posted by ブクログ
今更なんだけど、かれんってもうすぐ25歳の割りに子供っぽくって今ひとつ萌えない…。勝利とかれんふたりとも自分たちの年の差を気にしているが、読み手してはピンとこない。かれんは24歳と思えないから。
『風見鶏』のマスター・ヒロアキ視点によるサイドストーリーは、勝利のヒロアキ像と実際のヒロアキとのギャップがよかった。傍から見たら大人に見えても、往々にしてそんなことなかったりするからね。
Posted by ブクログ
本編ではないですが、手の中にある幸せに気付かないと不幸のまま、という文言にドキッとしました。
人と比べてしまうのも悪い事ばかりではないと思います。