【感想・ネタバレ】遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VIのレビュー

あらすじ

大人気の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ第6弾。花村の叔母夫婦がついにロンドンから戻ってくる。勝利はかれんとふたりだけになれる場所を確保するために、周囲を説得して、ひとり暮らしを決意する。男としての強さ、優しさに、磨きをかけるためにも。なのに、かれんは近いようで遠くて。ふたりの甘く切ない恋の行方がますます気になる…。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の最後でマスター視点の物語が描かれていて普段関目で心情などがわかりずらい彼の考えや今までの経緯を知ることができて良かった。次回作でのサプライズを期待している。

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2023年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

目次
・HONESTY
・WHAT A WONDERFUL WORLD

なんで二人の恋をそんなに秘密にしなければならないのか、本当にわからない。
まだ結婚どうのこうのの段階ではないのだから、「いとこ同士ですが付き合ってま~す。彼女が5歳年上ですが、全然問題ありませ~ん」ではだめなの?
かれんが実の娘であるとかないとか、そんなのが付き合うことの障害になりますか?

そして、23歳の大人なのだから、今更かれんに出生の秘密を打ち明ける覚悟のない花村の両親ではないと思う。
それこそ大学入学のタイミングでも、成人式の時でも、就職のタイミングでも、いくらでも本当のことを話すきっかけはあったのでは?
それとも、戸籍を見ればすぐにわかるような、養女である事実を、死ぬまで隠し通せると思っているのか?
お見合いの話を持って来るよりも、そっちの方が先じゃないの?

どうも大人が大人らしくないんだよね。
いつも立派な親である必要はないけれど、少なくとも子どもの悩みが子どもの悩みで終わるような、大人の度量を見せて欲しいのだけど。

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2021年03月27日

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ネタバレ

ラブシーンはどーせ大家さんの邪魔が入るんだろうなぁと思ったら、やっぱりお約束通りの展開でした。
今後大家さんのお家の事情もまた伏線になっていくのでしょう。マスターのモノローグは、脱サラの理由がイマイチかな?
あとがきにはやっぱりもの申したくなくなる。彼女の人生が順調だからそんなこと言えるのよ。高校ドロップアウトして大検とおっても、やっぱり普通に高校卒業して大学に入った人と同じ条件で就職できる訳じゃないし、就職してからも同じ条件で競争できるわけじゃない。道を誤ったことに気がついて、後戻りしたら、大抵、元の位置までも進めない。そして戻って進む分、年齢が進む。終わりが伸びるわけじゃないから、やっぱり損をする。だから道を誤ることはできないのよ。うーん、私がゆがんでしまったのかも。
でも「自分に居留守を使ってどうする気だ」ははっとさせられました。誰からか言われるままに、あるいはただ世間に自分を合わせるためだけに、好きでもないことに無駄なエネルギーを費やし続けることも多くの場合必要なのよ。ちょっとでも気持ちが動く何かが目の前にあってもそれに割けるエネルギーは少ないもの。でも少なくても割いていく努力をする。それが分からない人がこの文章を読んで、勘違いしないといいなぁ。

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2013年05月11日

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ネタバレ

毎回だけど、前のストーリーを忘れすぎていて、初めて読むかのように新鮮な気持ちで読んでいる。自分で書いた人物相関図を見ながら(笑)

勝利は時々星野さんと一緒にごはんを食べていて、しかもかれんに言ってないとかさらっと書いているけど、それは嫌だなぁ。せめて何人かで行くとか。
星野さんは勝利のことを切り離さないといけないのに依存して、心配させて、頼りまくって。無意識かもしれないけどこの関係は良くない。やっぱり星野さんは苦手だ。

勝利も八方美人というか、この場合全員を助けて丸く収めるのは無理だということに気付かないと、一番守りたいはずのかれんが傷付く。懸念事項を放っておくと、その内とんでもなく悪いことになって襲ってくるものだ。

かれんは花村家では丈のお姉ちゃんだけど、勝利と接している時はなんか長女ぽくないなと思ったけどそりゃそうか、マスターというお兄ちゃんがいるので、妹や真ん中っこでもある。意外と年下と付き合う下の子って多いよなーと思い出した。

90年代から2000年前後って、まだネットもSNSもそこまで普及していなくて、勝利の部屋探しもチラシを見て電話して・・・と所々アナログ感が残っていて懐かしさを感じる。人との出会いやコミュニケーションも今より自然だったかもなぁ。
一人暮らしの自由で爽やかな空気が良い。この巻はその幸福感のまま終わって欲しかった。

巻末のサイドストーリー、お兄ちゃん目線で面白かった。事故の日のこと、詳細が読めて良かったけど、残酷で切ない。後輩(花村父)が責任感じるのも分かるわ。

たまに作中の洋楽のタイトルを調べてみるけど、『What a Wonderful World』、イントロでピンときて知ってる歌だった。
幼少期に子供向け番組で何度も流れていて特に好きだった。なぜか飛行船と、髭の生えた白人のおじさんを想像していたけど、黒人のおじさんが歌っていたんだね。
いつ聞いても安心感と開放感を感じられる歌。


そして毎回楽しみなあとがき。
作中でもそうだけど、村山さんはいつも私が日々思うことや悩みに対して、処世術のような言葉をくれる。

数学の話を読んで、私も最近、自分の感情を無視して嫌なことをしたり嫌な場所に居続けたりするのをやめて、積極的に逃げる、能動的に避ける、を実践しているのでとても刺さった。

「世間と同じように」ってなんだろう?
多数派の生き方が自分に合うとは限らない。無理に合わせて自滅しても誰も責任は取ってくれない。皆にある程度の幸福が約束されている訳でもない。
人は一人一人全くの別人なので、量産型ではなくオーダーメイドの人生を送らなければならないはず。
それに、自分を偽って自分に合う人生を模索「しなかった」しわ寄せや代償みたいなものがいつか来る気がする。

どんな人生を送ればこんな文章になるのだろうと村山さんについて調べてみると、紆余曲折あり相当苦労されたようで納得した。経験豊富で、あらゆる方面に考えを巡らせてきたから達観されているのだろうなと想像できる。

やっぱり作家と作品は切り離せなくて、作者の経験や理想が反映された半身のようなものなのだろうなと思う。
いつか自伝的小説も読んでみようと思う。

個人的に人生の先生・師匠にしたい人。

20250428

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とうとう一人暮らしにこぎつけたショーリ。幸運にもピッタリの物件が見つかり幸先も良さそう。マスターの過去振り返りエピソードもそうだったのか、と感慨深い。じれったいにも思える2人だけれどこんなふうに少しづつ育んでいく恋愛は羨ましい。

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2020年08月18日

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ネタバレ

一人暮らしを決意した。これで、かれんとずっと一緒にいられると思ってた。

いとこ同士(実際はそうではないのだが)の恋で、誰に話すか、どのように説明するか、考えなければならないことが多い。
それをどのように乗り越えていくのか、感情描写が巧みだと思う。

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2013年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今更なんだけど、かれんってもうすぐ25歳の割りに子供っぽくって今ひとつ萌えない…。勝利とかれんふたりとも自分たちの年の差を気にしているが、読み手してはピンとこない。かれんは24歳と思えないから。

『風見鶏』のマスター・ヒロアキ視点によるサイドストーリーは、勝利のヒロアキ像と実際のヒロアキとのギャップがよかった。傍から見たら大人に見えても、往々にしてそんなことなかったりするからね。

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2011年06月25日

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