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誰一人として、勝利くんを罰しようとしなかった。その結果、彼はあそこまで追い詰められたんです――中沢の言葉を反芻しながら、風見鶏のマスターは、自分がかれんの兄であることを花村家に告げに行く。由里子さん、若菜ちゃんもそれぞれのつらい経験を乗り越えようと、一歩ずつ足を前に進める。あのとき以来、時間がとまったままの勝利だったが、急遽オーストラリアから帰国することになり……。
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Posted by ブクログ
セカンドシーズン第8巻!
今回は、マスターから始まり、由里子さん、原田先輩、勝利視点と、1人の視点からだけじゃなくて、それぞれの視点で物語が進んでいく感じが良かったです。
マスターの私生活とか今まで全く出てこなかったし、由里子さんとの生活のことも出てきたことがなかったので、すごく新鮮でした。そして、マスターと由里子さんがどれだけ辛かったかが改めてよくわかる場面だったと思います。
今まで中沢さんのことは、かれんのことで勝利の敵って感じがしてたので、あまり好きではありませんでしたが、マスターにバシっと言ってしまったり、若菜ちゃんに話したり、沢山いいところがある素敵な人なんだと、今さらながら思いました。
勝利のしたことは決して許されることじゃないし、一生背負っていかなきゃいけないかもしれない。
「偽善」。中沢さんの言葉が深く入ってきました。
確かに勝利を誰かが、しっかり責めて罰していたら、勝利はここまで追い詰められなかったかもしれない。私も、中沢さんの言った世の中のたいていの人間の中に入っていて、マスターや由里子さんを始めとして誰も責めず、大切なものをなくしたのに優しいなと思っていました。でも確かに中沢さんの言うとおりかもしれないと思いました。
この巻はみんな一人一人が一歩ずつだけど、進んだことがよくわかる本でした。最後の勝利の帰国はちょっと強引だったのかもしれませんが…。
今年の夏休みから読み始めたので、まだまだ続き読めるぞ〜だったのですが、これが最新刊なんですね泣。次が出るのかいつかわかりませんが、はやく読みたいです。村山さんの文章は、一つ一つの言葉が選ばれていて、とても綺麗な文章で読みやすいです。他の作品も読んでみたいと思います。
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