村山由佳のレビュー一覧
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著者の自伝的小説ということで、気になって読んだ。
殆ど事実みたいなので、色々衝撃的なお母さん(そしてお父さんも)と育ち方をされたんだなと驚いた。
私もあまり人には言ったことがないけれど、母親に対しては一言では言い表せない気持ちを胸の内に抱えながら生きてきたので、正直とても共感できる場面ばかりだった。自分の周りには仲の良い友達親娘ばかりで、このような思いを抱えているのは自分だけなのかな、いけないことなのかな、とよく思っていたので救われる思いがした。
自分の親世代の老いを意識するのはもう少し先のことだと思うけど、そうなってくるとまた別の感情が入ってきて、混ざり合って自分の思いも変化していくんだろうと思った。 -
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ネタバレセカンドシーズン8作目、シリーズ通算18作目。
いよいよ佳境な感じ。オーストラリアで秀人さんの研究所の手伝いをしていた勝利が、突然あるきっかけから一時帰国することになる。家族の誰にも伝えずにこっそり来てこっそり帰るつもりが、秀人さんにこのことを聞いたかれんが家を訪ねてきて、久しぶりの対面を果たしたところまで。
今回はマスターや由里子さんや原田先輩など、いろんな人が主語になりながら話が展開していくのが新鮮だった。
中沢氏の「赦し」についての見解には成程と考えさせられた。恨むべき人や罰してやるべき人にそういったことをしないと、罪を犯した側は自分で自分を責め続けるしかなくなる、それがいちばん逃げ場のない罰になってしまうーーーというようなこと。これを聞いたマスターや由里子さん側は、もうその儀式をし終えたようなので、あとは勝利がどう落とし前をつけるか、次巻が楽しみ。
秀人さんとダイアンも何か起きそう。 -
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セカンドシーズン7作目。シリーズ17作目。
いよいよ佳境に入ってきた感。今回は、勝利がオーストラリアにいる間の日本の様子が丈の目線で書かれている。主人公の勝利が登場しないっていうのも斬新で、他の人たちの現在の本音などが知ることが出来たのが良かった。
登場人物が人間的に素晴らしい人たちしかいないというのはこのシリーズの大きな魅力。丈もかれんもマスターも由里子さんも、それぞれ周りの人のことをとても大切に思った上で自分の本音も表明して、それがまた関係を深め合っていて羨ましいくらい素敵。
マスターがかれんの家に来て、果たして次巻でどうなるかドキドキ。
あとがきの「何かを強く願うとき、ただ『望む』のでは不充分だ。『信じる』のでなければね」という言葉も印象に残った。 -
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ネタバレ今回は今までよりは格段に良かった。
かれんの出生の秘密は家族で共有され、秘密でなくなったからだ。
とはいえ、充分大人(25歳)の娘に一生隠し通そうと思っていたらしい親の方に疑問が残る。
結婚はさせたいけど、籍は移動させない事実婚を強要するつもりだったんだろうか。
そして家事もできないくせに鴨川でひとり暮らしするなんて…と反対する前に、家事を教えなかった親が反省すべきだろう。
なのに子供を置いて夫婦でイギリスに赴任するんだから、どういうつもりだったのか。
かれんが自分の足で立ち、自分の力で生きていこうとするとき、下手に止めようとしなかった勝利はえらい。
内心でいろいろ思うところはあったにせよ。
だって東京と鴨川でしょ?
それほど遠距離とは思えないんだけどなあ。 -
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ネタバレ著者デビュー作。高校の時に読んだ記憶があるものの、内容を全く覚えていなかった。読みながら、春妃と夏姫という姉妹の名前が可愛いと当時思ったことだけ思い出した。笑
歩太のお父さんが退院してから終わりまでの展開が急すぎてびっくりした。
春妃が色々背負い込んで、最期もあんな形でっていうのが可哀想。辛い、切ない、やりきれない、、、歩太の今後が心配。
今「おいコー」シリーズを読み進めているため、すごく共通点があるなと思ったのが第一印象。年下彼氏・年上彼女、料理上手な男子、それぞれの性格など・・・自然と勝利とかれんを重ね合わせてしまった。
村山由佳さんは、本当に読んでいてキュンとするような照れるような純愛を書く方だなあ。若い人のみずみずしくも切ない気持ちを、こんなにも鮮やかに描写できるのがすごい。 -
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ネタバレ35歳の脚本家・高遠奈津が主人公。
異常に性欲の強い奈津の物語とくれば当然男との関係が描かれますよね。
旦那、先生と崇める演出家の志澤、大学時代のサークルの後輩石井。
さてさて下巻ではどんな展開が待っているのやら。
説明
内容紹介
女としての人生が終わる前に性愛を極める恋がしてみたい。35歳の脚本家・高遠奈津の性の彷徨が問いかける夫婦、男、自分自身
内容(「BOOK」データベースより)
三十五歳の脚本家、奈津は、才能に恵まれながら、田舎で同居する夫の抑圧に苦しんでいた。ある日、夫の創作への関与に耐えられなくなった奈津は、長く敬愛していた演出家・志澤の意見に従い、家を飛び出す決意をする。束縛から解き放たれた女性が、初めてめぐり合う生と性、その彷徨の行方を正面から描く衝撃的な官能の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
村山/由佳
1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に、第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなどがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)