村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Love Lies 愛のある嘘
互いが互いを想いやるための嘘
それは苦しくて暖かい。
秀俊は幼少の頃より母、江利子の愛人南条による暴力に日々晒されていた。
母親の愛に触れることなく誰のことも信じずに生きてきた秀俊。
その日、小学校から戻ると裸の江利子と南条に邪魔をするなとばかりに庭に蹴り出されてしまう。そうして近くの川原で川面に息が切れるまで石を投げた。その時、九十九(ツクモ)に声をかけられる。
秀俊、亮介、美月、陽菜乃
中2…人生に置いて何より多感な季節に出会ってしまった4人。
秀俊からすれば〝自分とは生きる世界〟がまるで違う普通の中学生である3人。
距離を置いていたはずが、知らず知らずと心を許していった。
冗談を言い合う初めての友人、戸惑う淡い恋心。学校帰りのお好み焼き。電車を乗り継ぎ遠出した海。
このまま穏やかに過ぎてくれたらいいのに。
そんな時、事件はおきた。
4人の人生の歯車が大きく歪み絡まりどうしようもない方向へと進み始める。
青春もラブロマンスもハードボイルドもぜんぶ詰まった欲張りな一冊。
ドキドキハラハラでどんどん進みます。
感情の表現が丁寧で個々の喜びや戸惑い、嫉妬、哀しみが繊細で女性らしいなと思う一方で、裏社会の荒々しさがとことん。
村山由佳さんだよね?と表紙を確認し直したほど男っぽい場面との落差が凄い。
物語の幸せと不幸せの背中合わせが、表社会と裏社会とで描かれている感じ?
登場人物それぞれが哀しい嘘をついているのだけれど、最後には呪縛から解放される。
決して全員がハッピーと言うことはないにしろ十分に「良かったなぁ」と思える安心の読後感。
2021.09.15
今年の13冊目(やっと笑)
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Posted by ブクログ
著者の自伝的小説ということで、気になって読んだ。
殆ど事実みたいなので、色々衝撃的なお母さん(そしてお父さんも)と育ち方をされたんだなと驚いた。
私もあまり人には言ったことがないけれど、母親に対しては一言では言い表せない気持ちを胸の内に抱えながら生きてきたので、正直とても共感できる場面ばかりだった。自分の周りには仲の良い友達親娘ばかりで、このような思いを抱えているのは自分だけなのかな、いけないことなのかな、とよく思っていたので救われる思いがした。
自分の親世代の老いを意識するのはもう少し先のことだと思うけど、そうなってくるとまた別の感情が入ってきて、混ざり合って自分の思いも変化していくんだろうと思った。