村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同名の曲、Daryl Hall & John Oatesが歌っていたように思います。
男女の仲にセクシャルな要素は避けて通れない。でも男の側はその部分に対する考えはぞんざいで乱暴。
作者自身の後書きで、「この短編の中で女性たちはみな自らの性に罪悪感を覚えている。…中略 …私だけかと思っていたらいっぱいメールや手紙をいただいた」「肉体を伴わない恋愛なんて花火の上がらない夏祭りのようなものだ!」
編集者(女性です)は、
「いつか何かのはずみで村山由佳さんとエッチしちゃうかもなぁ」と解説の冒頭に書いています。
いわゆるエロ本ではないですがその辺のエッセンスが詰まった本です。12本の短編を集めたものになっているのでさらに凝縮感があるんでしょう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレラブシーンはどーせ大家さんの邪魔が入るんだろうなぁと思ったら、やっぱりお約束通りの展開でした。
今後大家さんのお家の事情もまた伏線になっていくのでしょう。マスターのモノローグは、脱サラの理由がイマイチかな?
あとがきにはやっぱりもの申したくなくなる。彼女の人生が順調だからそんなこと言えるのよ。高校ドロップアウトして大検とおっても、やっぱり普通に高校卒業して大学に入った人と同じ条件で就職できる訳じゃないし、就職してからも同じ条件で競争できるわけじゃない。道を誤ったことに気がついて、後戻りしたら、大抵、元の位置までも進めない。そして戻って進む分、年齢が進む。終わりが伸びるわけじゃないから、やっぱり損をする。だから道を誤ることはできないのよ。うーん、私がゆがんでしまったのかも。
でも「自分に居留守を使ってどうする気だ」ははっとさせられました。誰からか言われるままに、あるいはただ世間に自分を合わせるためだけに、好きでもないことに無駄なエネルギーを費やし続けることも多くの場合必要なのよ。ちょっとでも気持ちが動く何かが目の前にあってもそれに割けるエネルギーは少ないもの。でも少なくても割いていく努力をする。それが分からない人がこの文章を読んで、勘違いしないといいなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ勝利とかれんのメインストーリーはあまり進行がなく、冒頭の雪のシーン以外は甘々とした描写もすくなく、今回の主役は星野だったと思いますが、勝利くん、二股かけるつもりがないなら、罪作りですね。ひょっとしたら女性が無意識に男を両天秤にかけている心境を、性別を逆にして描写しているのかもと思いました。最終章の丈、切ないですね。
ライトな本文と対称的に含蓄のあるあとがきも健在。そうなんですよね、読書感想文を書いていると、自分自身をもふりかえることになるし、自分の価値観を人目にさらけだすことになる。けだしその通りだと思います。他の人の感想も読んでると、相手の経験とか考えの深さがすぐわかります。
でも戦争の話だけは底が浅いと思った。戦争は国際紛争ではなくって、開戦国の国内事情で始まっている。彼女の戦争反対は、人間は平等であるという前提で成り立っている。でも戦争を始める人間はそうは思っていない。相手国の人間はもちろん、前線で戦う自国の若者ですら、駒としか思っていない。守るのは自分と自分の家族と自分の周りの一部の人だけ。国を守ることすら考えてないのよ。だからあれだけ空襲されても一億総玉砕なんていって、自分達だけは逃げる準備を進めていた。だって降伏すれば死刑なんだもん。
村山さんの平和主義理論がオジサンに伝わらなかったんじゃなくて、オジサンの戦争観が村山さんに伝わっていない。そう感じました。