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Posted by ブクログ
主人公は普通の大学生。
幼い頃から敵わないと思ってた優秀な兄貴に大好きな彼女を奪われ、
二人の裏切りにへこみまくってるところから物語が始まる。
そんな彼が同級生のすすめで、信州の宿で働くことになり、
様々な人との関わりを通して少しずつ再生していくという話。
宿の主、子連れの女性、近所の人たち、花屋の女の子ふたり、、、
などなど、ここに挙げてない人も含めて、みんなそれぞれしっかりとした
キャラがあって、物語の脇を固めています。
事件とか謎とか涙とか、そういうのは特にない。
ただ淡々と宿での毎日が展開するんだけど、決して退屈ではない。
むしろページをめくる手を止められないんだよね。
再読して思ったけど、やっぱりこの本は傑作です。
個人的にはこの物語の続編を書いてみたいな。
Posted by ブクログ
表題は「すべての雲は銀の裏地を持っている」というどこかの国のことわざで、どんな不幸にもいい面はある、というような能天気な意味だそうです。その表題のとおり、いろいろな不幸を抱えた登場人物たちが明るくけなげに会話をして仕事をして信州の厳しい自然の中で生活していくという物語です。村山由佳の文章は読みやすく、ソフトクリームのような感触ですが、この小説もあっという間に読み終えてしまいます。主人公の男の子はタイプは違うにしろ、本質的にはほとんどきみのためにできることの主人公と同じに感じられます。このタイプの男の子が村山由佳の理想の男性像なのかもしれません。ところで、この物語の瞳子さんは忘れがたくなります。こんな人が身近にいたら人生も楽しくなるだろうに。
Posted by ブクログ
とりあえず物語の舞台が良い。信州のペンションで働くことになった祐介、働くことより心のリハビリが目的という感じがします。
祐介が駅(町の中)からペンションへと移動するまでの描写が好きです。町の賑やかさから遠ざかっていくように、祐介にとって辛い現実からも遠ざかっている感じ。どこかそれが逃げてるような雰囲気にもとれるんだけど、あたしはこの主人公のヘタレ具合もわりと嫌いじゃないです。
むしろ瞳子さんやタカハシにキツイことを言われてるけれど、やっぱりどう考えても、祐介がヘタレだということを除いたとしても、由美子はフェアじゃないと思うのです。
祐介自身も恋人の心変わりっていってるけど完全な裏切り行為だと思う。由美子が両天秤かけたようにしか見えないんです。心変わりなら祐介に別れを告げれたはずなのに由美子はそれをしなかったのだから。
そんな女のことをグチグチといつまでも引きずってる祐介にはイラッとさせられますが、それを差し引いても「かむなび」での生活が魅力的でした。自然と共存するってこういうことかもしれないです。
それなのに田舎独特の嫌なところなんかもあったりしてぐいぐい読めました。結婚式をプロデュースするところなんかも、3人の一生懸命さが伝わってきました。
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