村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレおいコーシリーズでこんなにぽろぽろ泣いたの、初だなと。
前回のラスト、階段からのシーンが、1年経った今でも鮮やかに蘇ります。
それ位ショックで、でもとにかく鮮烈で。あんな状態で1年待つなんて、なんて酷で、なんてしんどいんだろうと、うわぁって思ったのを覚えてます。
そして今作。
最初、んんん?って思って何回か読み返しました(笑)
そして、ああ、そうか、逃げたんだよねって思い出して、納得。
でも、このいきなりの新天地がこんなにも、読み手の想像力を書き立てるなんて、そして、こんなにも世界観を変えるなんて思いもよらず。
本当に良かったです。
なんだろう、おいコーシリーズって、私にはいつまでも若 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作から話飛びすぎ・・・ww
最初、続きはこれでいいのか、自分の前作までの記憶が間違ってるんじゃないかと何度不安に思ったことか( ̄∀ ̄)
読み進めていくうちに、おそらくこういう結果になったんだろうという推測で進んではいったけど、基本的に私は、読者に推測させる感じが好きじゃないんだと今になってようやく気付いた、知った。作家さんの固定された、用意された物語がいい。読者の想像に任せます、ってのはいらない。
しかし、このタイミングでオーストラリアとはなんだ。何かあるのか?
びっくりした。
自分も、若干逃げる気持ちで行くし、こっち冬あっち夏の時期に行くし。だからそういう意味でオーストラリアのことが若干 -
Posted by ブクログ
【フレーズメモ帳】
「「誰のお陰で食えると思ってるんだ」そんな貧しい問いを繰り返し、女房子どもの答えをいちいち確かめなければ立っていられないほど、あの頃の父は拠り所を失っていたのかもしれない。」
「どうして人は、つらいことがあると北を目指すのだろう」
「「あの頃はよかった」などと遠い目をする中年親父にだけはなりたくない、絶対なるものか、昔は俺だってそう思ってたのに。」
「ねぇ聡美、その「私なんか」って言う癖やめな?自分で自分のことを、そういう風に思ってると、ほんとにそうなってっちゃうよ。」
「詫びることでいささかでも楽になれたのは自分だけではなかった。自分で自分を責め続けてみせ、その実結局は、