村山由佳のレビュー一覧

  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    サイクリングという趣味や郊外で自分たちらしく生きる夫婦を軸にしたクリーンな上巻から一転、下巻は人間の泥臭くて生々しいジメっと感が全開に。特に、ある人が露呈する想像を超えた純度100%の馬鹿さやしょうもなさと身勝手な奇行には、悪気がないからこそ思わず吹き出してしまった。

    しかし、そんなお下劣なドロ沼をあっさり蹴散らし、本能のままに生きる者や、愚行を尻目に自らの人生を力強く謳歌していく者など、三者三様の生命力がぶつかり合う。泥臭さからの見事なカタルシスの解放がたまらない極上の人間ドラマだった。

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    2026年07月05日
  • DANGER

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    ストーリー展開や何気ない風景描写に引き寄せられ、登場人物の人生に思いを寄せられたが、こんなに「偶然」は重なるだろうかという違和感に加え、戦争に関する記述が教科書的で、物足りなかった。バレエについては「そういうこともあるかもしれない」と読んだが、いきなり居酒屋でまわり始めるエピソードは実際にあるのかもしれないけど興醒め‥。戦時中のエピソードもほぼどこかで読んだり聞いたりした内容に近く、ある意味時間が遠く過ぎたことを実感した。

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    2026年07月05日
  • しっぽのカルテ

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    扱うテーマは命なので重い
    また、虐待なども絡まってくるのでその部分は辛い
    が、心温まるストーリー
    タカシ!!がんばれ〜!!
    続編で深雪ちゃんとタカシのその後も見届けたいな

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    2026年07月02日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    どうして涼子は孝之と一緒にいたんだろう。
    自立していて、1人を謳歌できるのに。
    寂しいのかな。だけど、あんな人といても虚しいだけなのに。

    孝之は美登利に夢中だったけど、あんなにもセックスの事で頭がいっぱいになるなんて、そんな事ある?所詮カラダだけだと思ってしまう。
    セックスがなくなれば、彼らは続かないのではないかと思う。子供が産まれたから、また違う方向で落ち着くのだろうか。
    あまり彼らの今後を考えたくない。






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    2026年06月30日
  • しっぽのカルテ

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    口は悪いが腕のよいキャラ強めな院長、それを支えるスタッフ達、プラス猫好きな青年土屋が色々な事情を抱えた患者さんと向き合っていく物語。

    今まで動物を飼ったことがないので、ペットにも、獣医師という仕事にもあまり馴染みがない。だが、人間と同じく、動物それぞれにも人生があり物語があるんだな。当たり前だけど。

    命あるものを飼うということは、その命を預かる責任があるということ。物語の1つに奥さんが飼っていたインコをぞんざいに扱う夫がいる。気持ちの良いものではなかったが、そういう人も一定数いるんだろう。

    ペットを飼うことの素晴らしさ、それだけではない大変な部分も描かれているのが良い。

    また獣医師の仕

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    2026年06月30日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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     上下巻を通してオーディブルで聴いた。初めての作家であったがストーリー展開が軽妙で聴きやすかった。セックスレスの夫婦の亀裂がよく描けている。リョウコはとても知性的で才能もあるためそつなく夫婦関係をこなしながら仕事もフルに向き合ってる。夫は美容師で自宅で理想的な店を経営しようとしているが、場所が郊外であるため、周りが思っていたようには発展せず、事業が順調とは言えない。
     そんな夫婦がどんなストーリーを描くのか、ほぼ想定通りに展開していくので、オーディブルで一気に読める。それにしてもこの著者はそんな夫婦の心理描写がうまいと思いました。

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    2026年06月30日
  • しっぽのカルテ

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    オーディブル。前職で心を病み、人里離れた森の中の動物病院に勤めることになった主人公。母親とも折り合いが悪く、一人暮らしを始める。院長を始め、全従業員女性のその病院にやってくるのは、野良の子猫を保護した男性、心臓を病みながら、老犬の介護をしているおばあさん、モラハラ夫に、飼っているインコを殺されかけた奥さん。それから、狭い飼育小屋で9匹も飼われているウサギの世話をする小学生の男の子の話。最終話では、ぶっきらぼうで、どこか抜けている院長の過去が明かされ、自信を失っていた主人公のこれからも示される。ドギツイ内容の話を書く人という印象のある著者には珍しく、ほっこりとあたたかい話。最初の話で、天国に行っ

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    2026年06月25日
  • Row&Row

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    ネタバレ

    う、ん。。主人公の1人である夫が見せる幼さは、とてもよく分かったし理解もできたし身につまされた。
    恥ずかしながら共感できる所もあって、いやもう言ってしまえば独りよがり暴発気味なこの亭主の眼鏡からでしか読めなかった。
    女性が綴った作品だからこそ痛痒い。いや掻きすぎてもうそこ痛いところですから。
    あぁ外野のみなさまからはやっぱりこう見えるんですのね、なしんどさ。

    だからこそきっぱりと言う。
    その不倫、うらやましいぞと。
    というか男は、いやわたしはと言っとこ、ナイトでいたいのいつまでたっても。いやナイトでいさせて。なんか支えて。「キミかわいいね」なんて会社で言っちゃいけないけど家で愛妻に向かって言

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    2026年06月24日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    中学生の頃なんかはこういう作品が好きだった。
    ただ、村上由佳作品は読んだことがなかったからAudible配信をきっかけに読んだ。

    テーマとは裏腹に湿度が低く、読みやすい。昼ドラ的なジメっと感が強いと辟易してしまうけど、この作品はそうではなかった。

    健康的な趣味と、そのクリーンな印象の裏返しとなる描き方が心地よかった。

    女性から見た、「気を遣える方の男性」ってのはこんな感じで見えているんだろうなと思った。気を遣えてもこんなもんというか。下巻の配信も楽しみ。

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    2026年06月24日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    村山由佳さん作品の中では、『しっぽのカルテ』のような温かさとも、『プライド』のような激しさとも少し違う、大人の恋愛と夫婦関係を描いた物語でした。

    夫婦として長く暮らす中で生まれる不満や諦め、男女それぞれのプライドや孤独がリアルに描かれていて、「こんな夫婦、本当にいそうだな」と感じました。ドロドロした部分もありますが、それだけではなく、登場人物たちが自分の人生や幸せについて向き合っていく姿が印象的です。

    特に、当たり前になってしまった夫婦の役割や我慢について考えさせられました。「これでいい」と思っていたことが、本当はそうではなかったのかもしれない――そんな気づきもありました。

    恋愛小説とし

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    2026年06月20日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    たぶん、推理小説の読みすぎで、なんだか、物足りなかったように感じた。あまり何も引っかからなかった。関係性って、そんなものかも?薄いような?強いような?どちらでもないような?自分がいつも、決めていく。それでも、さすがの村山由佳さんは、最後まで、サーっと読ませる力はすごいです。私は、面白くないと自分が感じると、途中でやめてしまうタイプなので。
    村山由佳さんは、昔、よく読んでました。「青のフェルマータ」は大好きでした。「天使の〜シリーズ」とか、「おいしいコーヒーの入れ方シリーズ」とか。青春ものをまた、読んでみたいです。

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    2026年06月20日
  • Row&Row

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    自分の体験が大いに反映されてる?って邪推してしまう。夫婦の葛藤、仕事の葛藤、恋愛の葛藤が、リアルに細やかに表現されててドキドキする。官能的な場面も多く、大人の小説って感じ。それだけに、優柔不断に見えることも多くて、主人公たちの考え方、行動に、イライラすることも多くて困った。

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    2026年06月15日
  • はつ恋

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    2026/06/13
    南房総の町の古民家で暮らす主人公のハナ。
    2度の離婚を経験し、現在は幼馴染で恋人のトキオと遠距離恋愛中だ。
    庭のたくさんの植物と共に紡がれる大人の恋愛小説。

    作品の中で、若い頃の恋愛は不自由だったと書かれている。
    将来のこと、出産のこと、家族のこと…考慮することがたくさんあるから。
    そこにはとても共感した。
    でも50代になって、ただシンプルに好きだと思える人と共に生きるというのは、どういう感じなんだろうなぁ。
    しかも、古民家でたくさんの植物に囲まれて、自然を感じながら暮らす毎日はとても自由で憧れてしまう。
    特にいいなと思ったのは、庭を通じた近所のおじいさんとの交流。

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    2026年06月14日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    大人の世界観というかドラマというかなんというか・・・
    こんな人生もそれぞれあるかなぁ。。。
    そうだなぁ。
    どうかなぁ。。。
    色々考えますが、もしも自分だったらどうするかなぁ??
    とはすごく考えます。

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    2026年06月10日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    内容は笑える。
    リョウコは男だし、タカユキは女 っぽい。
    タカユキのアホさ加減がすごい笑

    でも、不倫の最中はきっとこんな心情なんだろうなって思う。
    あまりにも周りが見えなくなるんだろうなぁ。

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    2026年06月08日
  • しっぽのカルテ

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    登場人物が魅力的で、とても面白かった。いろいろな価値観を、動物や登場人物を通して感じることができて、癒やされる作品。続編や映像を期待。3.6

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    2026年06月08日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    上巻よりも更に孝之のクズ男ぶりに磨きがかかっている。結末はありきたりだけど、変に泥沼感を引きずらない締めくくりが良い。
    それと解説、責任を持って楽しい人生を漕いでいく って言葉が良いなって思った。

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    2026年06月04日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    読み進めていく度に腹立たしくなっていく。何だろうこのモヤモヤ感は…。美登利は勿論、孝之には更にイライラする。涼子の稼ぎと従順性がなかったら今の理想的な職場は作れなかったはずで、その事を追いやり美登利にウハウハしてる様は腹が立って仕方ないよね。だけど涼子も自分を押し殺しすぎ、相手に気を遣いすぎてるのは、ダメダメな孝之を作り上げてる元でもある。さっさと解放され、して欲しい。

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    2026年06月04日
  • 天使の梯子

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    祖母を亡くして後悔し、斎藤先生に恋焦がれる慎一と、姉を亡くして後悔して立ち直れていない夏姫の話だった。
    近しい人が亡くなって後悔する気持ちはよくわかるが、年下の青年が年上のお姉さんに恋焦がれるいつもの感じだと思ったのと、一本槍もなかなかにひどいやつだと思ってしまったしであまり感情移入しきれなかった。

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    2026年05月29日
  • 星々の舟

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    読破後はなんとも形容し難い感情になった。
    後を引くような、登場人物の気持ちに少し寄り添えるようになって、すっきりするような、不思議な気持ち。

    テーマは重い、苦しい、悲恋。いじめ、性的虐待、戦争の負の歴史である慰安婦への扱い、兄弟愛。
    扱うテーマはどれも重く、人間の綺麗ではない部分を容赦なく描いていた。

    外から見れば普通の家族。でも内側では皆が傷や孤独、弱さを抱えていて、崩壊寸前のまま生きている。
    本作は短編集で、各登場人物の視点から物語が繰り広げられる。その人格を形成した理由、出来事が本人の目線から語られる。誰しもが苦しい局面があり、読んでいるだけで気分が悪くなる。

    そして、人は見えてい

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    2026年05月26日