村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
・翼 村上由佳 集英社 幼い頃から母親に疎ましがられ、「お前が愛するものはみな不幸になる」 といわれ続け実際にそのような出来事が起きてしまう「真冬」。 日本を(日本人であることを)捨てたくてニューヨークで暮らし、居場所 を見つけながら沢山の人との出会い(別れ)を通して成長していく物語
「こんなはずではなかったことを数え上げてみたところで何も変わらない。それよりも、ごくシンプルなレベルで嬉しかった出来事を、ひとつずつ数えて毎日を暮らしていくほうがずっといい。」
「魂に翼を持つというのは決して楽なことじゃない。いっそ、そんなものを持たないで、闇の中でじっとしていたほうが幸せだと考える者もいるだろう。手に入らないものをいくら求めても苦しいだけだ。それこそ「月を取ってくれと泣く(cry for the moom)に等しいじゃないか、とな。だがな、たとえ苦しかろうと、求めなければ何も手に入らないし、人はその翼で飛ぶことでしか自分の奥底へ入っていって答えを見つけることはできんのだよ。」
「全てはあんたの選択次第なんだよ。人を愛せる人間になるのか、憎しみに支配された人間になるのか。幸福になるための努力をするか、不幸への坂を滑り落ちるにまかせるか。育った環境も、置かれている境遇も関係ない。あんたが、自分で、選ぶことだ。」