村山由佳のレビュー一覧

  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    14年暮らした広告代理店勤務でバリバリの妻と郊外の一軒家で美容室を営む3歳下の夫。
    二人の間には川が流れていて、近寄れない何かがある。
    若いアシスタントが入って浮気を夫が始めたところから物語が動き出す。
    大人な妻といつまでも幼稚な夫。それぞれの目線から語られる物語。夫の心情が歯痒い。

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    2025年12月06日
  • 天使の梯子

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    『天使の卵』から10年後を描いた世界。
    新しい主人公「古幡」を軸に歩太が、夏姫がそれぞれの心を取り戻していくーー。

    誰かに傷つけられた、という記憶が増幅されると、今度は自分がさらに自身の心を傷つけることになりかねない。負の循環を断ち切るためにも人は前を向いて、歩んでいかなければならない。それが人の心を癒すことに繋がっていくから。

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    2025年11月27日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    勝利inオーストラリア編第2部。
    少しづつ、環境に馴染んできた頃、仕事先の先輩の妹が現れてーーー

    癒えない傷も、時間がやさしく癒してくれる。
    そして変化しているのは勝利だけではなく、日本にいる人々も。

    「生」と「死」という普遍的かつ重々しいテーマにも村山先生が作家魂をかけて臨んでいる、そんな巻でもあります。

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    2025年11月21日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    志澤が突然冷たくなったのはその後の何か物語に繋がるのかな?(実は病気になって余命宣告されたからとか)って勝手に想像してたけど、ただ飽きて捨てられただけっていう( ̄^ ̄)

    捨てられてメンヘラ化してたナツも性欲満たすために男なら誰とでも寝るような女やし、登場人物皆性欲すごい笑
    全員、性に翻弄されすぎやん笑
    最後の彼氏の事は本当に恋愛として好きになったのか?でも結局恋愛=性欲やもんな。笑
    恋愛から冷める時が1番怖い。に共感した。

    実写化されたドラマを1話だけ観てみたけど、志澤とのメールのやりとりが省略されてて、ただただやりたいだけの強面エロじじいできしょすぎた笑
    仕事で会ってすれ違いざまに耳元で「なぁ、俺とセックスしたいか?」って聞いてくるジジイキモすぎるやろ笑
    小説では、メールでじわじわ仲良くなっていって、お互いの恋愛テンション高まってのあのセリフやったのに、そこ省略したらキモジジイでしかない。笑

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    2025年11月08日
  • 坂の途中 おいしいコーヒーのいれ方 VII

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    ネタバレ

    試練に次ぐ試練。
    なんかこの巻を読んでいて、今まで割と楽観的に考えていたこの物語の世界が、俯瞰で見ると厳しい状況に思えてきた。

    20代半ば女性と未成年男性(当時)との恋愛って、しかも5歳も離れているって、一番難しい設定ではないか?10代同士、社会人同士なら分かるけど、現実的に考えたら自分なら無理かもしれない。

    まずこの二人、隠し事が多いなと思い始めて、周りの人間にも二人の間にも秘密があって、もう誰までが何を知っているのか読んでいて分からなくなった。

    勝利が一人暮らしをしていることも周りに言ってなくて、それが意外過ぎた。こんなにフランクな性格なのに、家で友達と騒いだりしてそうなのに、内緒なんだって。
    かれんのことも内緒にしているから、原田先輩が無理にりつ子とくっつけようとしていても誰からもフォローが入らない。
    でもかれんは自分たちの関係や自分の生い立ちをむやみに話してほしくなさそう・・・

    それは難しすぎる。勝利とかれんの間でも連携が取れていないから、周りにもどんどん隠し事、というか嘘をつかないといけなくなってきて、辻褄が合わない。そんながんじがらめで続けられる関係なんてないよ、と思ってしまう。
    全部言えたら楽なんだろうけど、この二人の場合、いとこ同士ということになっているのがまたややこしい・・・のかな?もはや言っても良いんじゃないかと思うけど。

    りつ子に対しては、本人も自覚しているようにもう少し早い段階で「非情」になるべきだった。元々かれんがいるのにりつ子とも仲良くして、結果的に事情があったとしても未だに二人でご飯に行くのはダメだと思う。
    誰にでも優しいと、本当に優しくしたい人を傷付ける。だから男女の友情は、どちらか一方にでも相手がいるのなら無し派。

    かれんは自分の職業や今後について迷っているけど、それを相談するのがまだ未成年でバイトしかしたことがない勝利というのはやっぱり不安だと思う。というかそろそろ同級生で結婚もし始める年齢だし、余計焦る気がする。周りは次のステージへ上がっていくのに、自分は彼氏がまだ成人もしていないとなると話が合わないし。男女逆ならまだしも、女側が年上だとものすごい時間ロスに感じてしまいそう。
    それに勝利の周りは当たり前に皆大学生で、勝利がなにかとかまっている恋敵りつ子さんも大学生で、自分はなにこんな年下の学生のことで悩んでいるんだろうとか、自分だけ年上なのに年下に混ざっていかないといけない恥ずかしさ?孤立感?を感じて馬鹿らしくなってしまいそう。

    逆に勝利の方も、まだ学生だから経験していないことも多くて、いくらしっかり者の勝利でもかれんと同じ目線で物事を見るのは難しいと思う。かれんの気持ちより自分の不安を優先してしまって自省していたけれど、この年齢じゃ仕方ないよ、まだ子供だよ、と言いたくなる。
    自分の20代を思い返しても、自分最優先ですぐ感情的になるような中身が未熟な人はまだ沢山いて、特に二十歳そこそこで大人だなぁと思える人間なんて皆無に近い。勝利は年齢にしてはかなり大人な方だ。
    だからもう就職していて、さらに将来の為に転職も考えているかれんを見ると、めっちゃ焦るだろうなと。勝利の性格なら相手をリードしたいぐらいだろうに、自分の方が周回遅れだなんて。

    だからこの年齢、年齢差で、人生の岐路に立たされたり困難にぶち当たると、よっぽど人間ができていないと難しいよなぁと急に思った。

    この巻はネアンデルタール原田が意外に人をよく見ていることが分かったり、りつ子さん目線の悲しいけれど可愛いサイドストーリーが読めて良かった。


    あとやっぱりあとがき。私のその時その時の悩みに合わせてくれているのかと思うぐらい(そんな訳ないのに)、ぴったりとした言葉をくれる。

    本編でも何度か、携帯でいつでも連絡が取れることについて書かれているけれど、私はさすがに家の電話しかなくて約束もままならないのは嫌だけれど、SNSでほぼリアルタイムで四六時中メッセージをやり取りするのはもう卒業することにした。
    自分や他人がオンラインかどうかまで知られたくないし、会話が途切れないように永遠に返信し続けるのは苦痛すぎる。学生時代にラインやインスタがなくて良かったと心底思っている。

    けれどその反面、日本中だけでなく世界中と繋がれるのはとても便利で、例えば友達にしても恋人にしても、ネットが無ければ一生出会えない人と出会える。
    昔は自分が偶然生まれた環境の中で出会って、異性との出会いは学校や会社しかなくて、そんな狭い地域で皆が皆相性の良い人なんて見つかるはずがないのに無理にでも結婚して・・・それも十分不自然なんだよなって思う。

    だから今は友達付き合いなんかは気の向く時で良いし、合わない人とは会わない。スマホじゃなくてガラケーでも良いし、メール機能のみになっても問題ない。(でもPCは必要w)

    私は今はその段階に居るんだ。20代ならあり得なかったと思うけれど、私は変わったし、これからも変わる。流れるように変化していって良いんだと改めて思った。

    20251104

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    2025年11月05日
  • 天使の梯子

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    自分がまだ本当に近しい人を亡くした経験がないからか、ちょっとだけ入り込むのが難しかった。
    ここまでのめり込んだ恋愛をできたことがなくて、羨ましい。出会っていないだけなのか、自分はそういう風になれない人間なのか、好きすぎない楽な関係の恋愛の方が幸せなのか、色々考えるけど恋愛ってつくづく難しい。

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    2025年11月04日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    働くということ、人の間のことー
    勝利たちが様々な課題に直面し悩み立ち向かう巻。

    あとがきをみて彼の震災の頃執筆をされていたと。
    村山さんの苦悩が伺えます。
    『言葉に力があるかないかは、言葉の責任じゃない。書く側の責任なんだ』
    ー格好いいなぁ

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    2025年11月03日
  • ありふれた愛じゃない

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    どうしようもなく惹かれる心を本当に解き放つまでの物語。瑞々しいタヒチの海や灼けつく日射しの描写が美しい。
    「人生、しんどいことだって起こるけど、もし雨が降らなかったら、そのあとにあんなきれいな虹が架かることもないのよ」
    素敵な一文に出会いました。

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    2025年10月29日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    面白い部分は最初と最後の方で、ネタバレになるのであまり書きませんが、途中読むのが少し難しい部分もありました。
    でも、全体的には面白い作品だったと思いました。

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    2025年10月28日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    ネタバレ

    前作でようやく結ばれた2人がお互いの気持ちを確かめ合いながら前に進もうとする巻。

    どうしても勝利目線なので分かりにくい(ようにしてある)が、かれんも年上の恋人であろうとして感情を抑えていたのだ、ということが分かる描写があったのがよかった。
    それにしてと星野よ、もはやモンスターメンヘラ化しているぞ笑

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    2025年10月28日
  • 永遠。

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    難解な本に向かっていてなかなか進まずちょっと疲れた時の休憩として、さらっと読めそうなこちらを手に取った。

    村山由佳さんのずいぶん前の作品。映画のアナザーストーリーだそう。

    思ったことをなかなか口にできない人を、「鈍いのではなくて、言葉にするとこぼれてしまうものがたくさんあることを知っているから」と言えるのは素敵な愛だ。。

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    2025年10月28日
  • Row&Row

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    ハードカバーで、美しい装丁に惹かれてジャケ買いした作品だけど、正直こんなクソみたいな男と女狐の話なんか家に置いときたくないので、中古に出そうか真剣に考えてる。そのくらいリアリティすごくて、スイも甘いも嗅ぎ分け切った大人の為の小説です。

    おすすめポイント
    ・アラフォーぐらいの、ある程度大人の方におススメです。なぜならリアリティが凄いからです

    残念ポイント
    ・出てくる男という男に腹しか立たない
    ・男が全員とにかくクズ(ただし村山由佳さんによるみずみずしく絢爛な筆致で描かれているので上質なクズ)
    ・星が減ったのは、アイツとアイツの2人分、減点したから。詳しくは読んでください。
    ・500ページ以上付き合ってきて、あのシーンを読まされた時は天を仰いだ!村山由佳作品でなかったら途中で本を放り出してた。
    ・「たけくらべ」のことも嫌いになると思います。樋口一葉を見るのも嫌になった方、お手元の5000円札、私が引き受けますよ。

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    2025年10月18日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    約20年前に、女性の性欲をちゃんと描き、話題作となったことは頷ける。文章だって、さすが直木賞作家、文句なしに上手い。のだが、この作品の恋愛至上主義的なところや、全体的に恍惚としているようなところ(あえてその雰囲気を中和させるために俗語を用いるとほぼずっと『色ボケ』している様子)が、読んでいて小っ恥ずかしくなってきて、その世界観に浸りきることはできなかった。
    その意味で、私はこの作品の中で言うと省吾的な部分があるのかもしれない。奈津のパンパンになったファンタジーのガス抜きをするように、私も「ナツッペ」と呼ぶなどするだろう。

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    2025年10月18日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    ネタバレ

    後半の隆之の言葉に全てが集約されてる気がする。
    「〜 そんなのを当たり前と思ってるなんて、甘ちゃんもいいとこだよ。ほんとに好きなら、何でそうやって苦しめるんだよ。どんなことを言えば辛くさせるかなんて、もうイヤってほどわかってんだろ?お前はこの人を好きなんじゃない、この人に甘やかされるのが好きなだけなんだ。 〜略」
    これを片想いの相手に言えるのすごいな。

    物語は全体的に、痛々しいほど瑞々しい若さの話って感じだった。

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    2025年10月15日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    勝利のいない日本での物語。
    語りは丈。すごく、大人になって頼りがいのある丈を中心に勝利がいないおいコーが進んでいきます。
    由里子さんの強さに心を打たれ、マスターの複雑な感情に触れ、ビターな一冊。ハッピーエンドに向かってくれーと心から

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    2025年10月05日
  • はつ恋

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    エッセイなのかと言うくらい情景が鮮やかで温かく、季節を感じながら二人の人生も垣間見た。読み終えたあとも二人の世界が心に残っていて、その余韻が心地よかった。

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    2025年10月04日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    ネタバレ

    オーストラリア編。
    傷を負った勝利が現地の人との関わりで少しずつ人間らしさを取り戻しつつも、丈からの手紙に心をえぐられ、かれんからの電話で涙が止まらなくなる。
    再読である程度内容は覚えているもののここからどう展開したのか思い出せずすでに新作を読んでるような感じ。もうすぐ完結だけどどうなるんだろう

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    2025年10月04日
  • 風よ あらしよ 上

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    当時の社会規範に真っ向から挑む気性の激しい女性その一生懸命さや行動力を持って、太く激しく短い生涯を生きた。まだ日本が未熟な時代で、体制により虐殺されてしまうが、今に生きていたら、どのように声をあげていただろう。

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    2025年09月22日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    古い本なので言葉遣いに古臭さはあるものの、ちゃんと面白かった。
    勝利が、若い!とにかく若い。自分よがりで不器用で、ピュア。

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    2025年09月09日
  • Row&Row

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    個人的な感想だが、夫とよく似た人に心当たりがあるので妙な親近感が湧いた。
    ほっこりとは程遠いし訳ありカップルだけど、淡々とした日々が綴られているのが現実的。
    どんでん返しとか感動とかが無いのも良い。

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    2025年09月03日