村山由佳のレビュー一覧
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阿部定事件をモチーフにした小説。被害者石田吉藏の遺児吉弥が、晩年の阿部定を訪ねるところから始まる。脚本家でもある吉弥が、事件の関係者を訪ねて、事件の真実?を探るべく、長年集めてきた証言集を、定に読んでもらおうする。と同時に、定本人の話を聞いた上で、小説にし発表したいと告げる。文中で語ってはいないが、いわばその証言を元にした小説が、本作「二人キリ」という設定だと想像する。
愛憎に機微を、赤裸々ながら細やかに表現していて、村山由佳ならではの趣のある本になっている。あくまで、フィクション、と銘打ってるが、幼少から事件に至るまでの阿部定の来歴は、ほとんどノンフィクションのようだ。それを持って読んでも -
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衝撃作「ダブルファンタジー」以来、村山由佳作品を読むのは二作目。
巻末の解説中の、賞レース選者の評価には、「筋書が凡庸」の言葉が並ぶが、それでもなお本作が受賞している、ということは、読者が望む恋愛小説の要素が詰まっている、ということなのだろう。
電撃的な一目惚れ、とか、運命的な再会とか、健気な姿の裏の深いトラウマとか、それがもうひと抉りされてしまうこととか、惚れた相手が今付き合っているひと(夏姫)の姉貴とか、やっとうまく行き始めたのに悲劇的な結末が待っている、とか、「純愛」に浸りたいと思う凡人が想像の及ぶ限り劇的な展開を小説にするとこうなる、という印象で、ストーリー自体はAIが書きそうな内 -
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ネタバレ雪虫
水島暁
産みの母は幼い頃に亡くなった。育ての母がくも膜下出血で亡くなる。小樽港に近い古い倉庫を利用した西洋骨董の店の経営を任されている。
涼子
志津子
暁の育ての母。後妻。
水島重之
暁の父。大工。
晴代
暁の産みの母。暁を産んだ翌々年に亡くなった。
貢
暁の兄。
沙恵
志津子の娘。
美希
重之と志津子の子。暁の妹。
奈緒子
暁の妻。
堂本
奈緒子の父。暁の義父。
和夫
昌子
西洋骨董店の学生アルバイト。
頼子
貢の妻。
政和
清太郎
暁と同い年。
清水
電気屋。
河村
酒屋。
寺沢
タイル屋。
加代子
寺沢の妻。
子どもの神様
美希
相原
美希