村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ終始、奈津の考えに寄り添うことが出来なかった。
性にだらしない女だ…と。
でも奈津を全面的に否定するつもりもない。その人の価値観や考え方は幼少期の環境によるものが大きいのだと私は思っているからだ。奈津も両親の呪縛から逃れられない被害者のひとりなのかもしれない。
素敵なパートナーがいて、天職があって、埼玉の田舎に大きな家があって、一見幸せな女性にみえるけど。
現状に満足出来ず、色んな男と関係を持ってみて、奈津は最後に気づく。
結局、普段の小さな幸せに感謝できないと、人って幸せになれないのかな〜。
私には同棲中の彼女がいるが、彼女がこうなってしまったら…と考えただけでも不安になるな〜。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ村山由佳さんの作品を初めて読みました。
- 本来、夫のいる身での恋愛はみな〈御法度〉であるはずだが、瑶子が訊いているのは、一般的なモラルでもなければ、方の下の正義でもない。ほなみ自身の〈譲れない一線〉はどこにあるかという問題だろう
美しくて仕事ができて、酸いも甘いも経験している女性が言うとカッコよく聞こえる(笑)
瑶子さんはきっとこれからも私の中に住み続けるだろうな。
叔母さんの、「最初は背伸びだって不相応だっていいの。手に入れたものにふさわしい自分になろうとするうちに、それらはいつのまにか等身大のあなたに馴染んでいく。、、自分のことを、どうでもいいもののように扱っては駄目。」というセリフ -