村山由佳のレビュー一覧
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無料版購入済み
謎だらけ
期待してたコーヒーの入れ方はありませんでしたが、美味しい天婦羅を作りたくなりました。
謎だらけのかれんの説明で終わってしまいました。うーん? -
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祭りと性愛にスポットを当てた6編からなる短編集。タイトルは、柳田國男が提唱した「祭」の語源に由来したもの。
「龍神まつり」、「ほおずき市」、「白秋祭」、「道祖神祭り」、「蘇民祭」、「相馬野馬追」の6つの祭りが題材となっている。
自分としては、長野県御代田町の「龍神まつり」を題材にレタス農家の嫁が見る艶夢と祭りの夜に繰り広げられる男女の狂態を描いた「夜明け前」が強く印象に残った。跡継ぎにこだわる古い農家のしきたりと祭りが焚き付ける情炎をうまくマッチングさせている。
他に、地元の柳川に戻り「白秋祭」で舟に乗っている時に別れた夫と再会し、彼の良さを見直す「柔らかな迷路」、エリート男性のもとに嫁ぎながら、男性が脳梗塞になり人生が狂った女性の一瞬のきらめきを描いた「水底の華」も良かった。
また、「約束の神」は、幼い頃、ガキ大将に苛められた時にその場を救ってくれた2歳年上の幼なじみと
の大人になってからの関係について男性が一人語りするもので6編の中では異色の作品。
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Posted by ブクログ
番外編で書いてくれないかなぁ、という希望はアナザーストーリーという形で叶えられました。
勝利とかれんさんが物語の主人公であったのですが、彼と彼女以外の登場人物にも勿論人生はあるわけで。誰もが楽しみ喜び悩み悲しみながら、毎日を過ごしています。人を幸せにしたり、時には不幸にしてしまったりしながら。
誰でが不幸よりも幸福であることを望んでいるはずなのに、なぜか望まない方向へ進んでしまう時もある。それでも、理不尽だと思いながらも、修正不可能だと思いながらも、遠回りに見えても歩み続けることしかできないのだなぁ、と思います。その先にあるのは、きっと幸せの、小さいかもしれないけど、光なんでしょう。
どうしようもなく落ちてしまっていた星野りつ子。その側に寄り添い続けた原田先輩。いやいや、先輩に下心がなかったとは。頭が下がります。今思えば、下心があった人間が寄ってきたとすれば、星野りつ子はカタギの道に戻ってこれなかったのではないかと感じます。そんな雰囲気の時もありましたしね。尻に敷かれる先輩の姿しか見えないですが、お互いに良いパートナーとなるのではないでしょうか。
森下夫婦の関係が修復されたことが一番心を打ちました。最後のセリフの掛け合いが染み入ります。旦那さんの方ですね。森下さんと秀人さんそれぞれの魅力というのは、同じラインで比較できるものではなくて、別の概念として評価すべきところなのです。そうはいうものの、彼我の違いを考えたときに、どうしても比べてしまうもので。それは、森下さん自身が秀人さんのような人がもつ属性を持っていたからかもしれない。過去エピソードを読むと、兄弟なのだなと思いました。それゆえにここの関係の溝は深く苦しかったです。戻ってきてくれて本当によかった。本当に。
物語の終わりはさよならでなく、新しい日々への始まり。
これから先も、勝利たちの人生は続く。多くの困難が降り掛かろうとも、それ以上の幸福が彼らに訪れますように。
自分一人の人生でない、誰もが誰かと繋がり助けあいながら生きている、と実感している彼らならきっと大丈夫。苦しみに耐えきれない時があったとしても、それぞれの強さで持って立ち向かい歩んでゆくはずです。
きっと大丈夫。 -
Posted by ブクログ
よそのお宅の猫を覗かしてもらえる番組
「NHKネコメンタリー 猫も、杓子も。」の本です。
夫が養老先生のお宅に行くと まるが居て
邪魔だったよ。とチロじゃなかったの?
と聞くと、ウーン?ドスンと座ってたけど?
それに、わざと邪魔な所に居るんだよ。
またいで、通ってたんだよ。と
嫌われていたのかしら?
自分の思い出になってしまった猫たちを重ねて見てしまいます。
猫の下僕となった人間も、そうなのよねー。
と共感してしまいます。
テレビで、いくちゃんとたまちゃん・カグラちゃん・大ちゃんと見てその下僕化した作家さん達を見てうふふと癒されてます。
この本が、何冊も続くと嬉しいんだけど。
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Posted by ブクログ
Second season9巻。そして「おいしいコーヒーのいれ方」最終巻。
罪の意識から逃げ出した勝利が、マスターと由里子さんに会う場面。正直、何を勝利が話すのか。マスターは何を話すのか。由里子さんは何を話すのか。
全く想像のつかないまま読み進めました。謝罪と赦しがどのような形になるのか、がわかりませんでした。勝利もマスターも、あの事件に対してはきちんとした結論がないまま、その瞬間を迎えるであろうから。
マスターが花村家で語ったことに嘘はなく、少しでも未来へ向かって歩んでいこうとしてはいるのだけど、勝利を目の前にしてどうなってしまうのか、が怖かったです。
マスターが勝利にくれたのは、謝罪を受け入れ、赦しを与え、そして互いに支えあって生きてゆこう、という宣言。ああ、勝利はやっと居場所を与えて貰えたのだな、と感涙。不覚にも。
積読になっていたこのシリーズを読み始めるにあたって、会社の休憩中に読んでいたのですが、まさか職場で泣きそうになるとは思いませんでした。泣かされそうになるとは思いませんでしたよ、本当に。
恋人としてかれんさんの隣にいることがふさわしい存在になることと同じくらいに、マスターに一人の男として認められることも、勝利にとっては大事な大事な命題だったのだと思います。
思い起こせば、カウンターの中から追い出されてしまったことの悔やみ。あそこに戻りたいという願い。かつての場所を取られてしまうかもしれない妬み。さまざまな感情が積み重なっていたのだと思います。
マスターとかれんさん。
この兄妹に認められることが、物語の幹だったのか。
自分の好きな言葉に、『明日が明るい日だと誰が決めた』があります。出典はP2。
昨日と同じ今日、今日と同じ明日。変化のない毎日が続くというのは、思い込みや希望でしかなくて、どこに暗闇があるかわからない。
暗闇から逃げるのでなく、向き合い乗り越えるためにすべきこと、できることは何なのか。
タイトルの「ありふれた祈り」。
それが答えなんじゃないのかな、と思います。勝利とかれんの物語では、それが答えだと思います。
最終巻ですが、当然登場人物たちの人生はまだまだ続いていきます。
星野りつ子に原田先輩、丈と京子ちゃん、若菜ちゃんに中沢氏、秀人さんとダイアンにアレックスと、多くの人々の物語も気になるところです。
番外編で書いてくれないかなあ。 Extra seasonになるのかな。