村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレおすすめされたので
この感想がものさしのように測られるな…と思いつつ書いてこうと思う
南の島、解放感、伝統の雰囲気もステキでいて言葉に発しない語りがとてもよく、すごく恋愛に特化してる語りだった、それを現地の雰囲気に落とし込む技法?も読んでて気持ちよかったりした
一冊を通して題名がありふれた愛のように感じてしまった、誤解が無いよう物語は素敵だったし普段味合わないようなざわざわする?気持ちも不思議でよかった
ただ自分がこの本の読者像ではなかった、つまり女性の為に書かれた物語で女性100人全員が共感でき、100人全員同じ道を選びそうでもあるから、だって仕方ないじゃんとなると思うだって自分だったらと聞かれてもそうなってしまう
でもそこが自分の中で落とし込めなかった、貴史が貴史の気持ちが痛いほどわかってしまう、マナの泣いてる自分が卑怯だとなる場面もとてもずるくてラストの章、マナだけの視点、無の境地だった
辛いカクテルを飲んで気持ちよく夜風に涼みたくなったよ夜のプールに入りたいくらい、実際はボンベが必要なくらいしんどかった、身近にありふれとるのよ…
好きなフレーズ引用
そういう時はあえて一歩引いて仕切り直して自分の乗っかる流れそのものが変わるのを待ってやることが大事なんだ
人生しんどいことだって起こるけどもし雨が降らなかったらそのあとにあんなきれいな虹が架かることもないのよ
怖れも迷いもゆえのない後ろめたさも。自分に害をなすものが外側にあると思うから怖い。自らの心の問題だと思い定めてしまえば怖れる必要はない。怖れでも意味がない
ずっと海の上にいたせいで頭も体もまだゆうらり揺れていたが胸のうちが激しく波立ってるのはそのせいではなかった
二度とくるなじゃないあたりに愛が感じられるわ
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Posted by ブクログ
【2024年171冊目】
伊藤野枝と大杉栄。数奇な人生を送った二人の男女を中心に、物語は展開していきます。野枝の幼少期に始まり、初恋とその相手である辻、文壇の世界に飛び込むきっかけとなった平塚らいてうや、大杉の妻である保子など、物語の主体は次々と移り変わりますが、そこは作者の手腕。話自体はするすると入ってきます。
が、私はどうやら実在の人物を題材にした話はあまり好みではないようで、読むのに結構時間がかかりました。あまりにも世界観に入り込めなくて、読書好きで博学の友人に相談したところ、二人の死因について教えてくれ、それをきっかけに興味を持ち直したという体たらく。
上巻の最後が修羅場じみていてちょっと笑ってしまいました。このまま下巻も読み進めたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレやや抵抗ある内容ながらも、さすがの筆力でグイグイ読めた。
官能部分は…直接そのものを書かなくても、こんなに表現できるものなんだな、と。
普段の生活じゃお目にかからないようなプレイが出てきます。
嫌々やめて(本当はしてほしいんだろ?)みたいな展開、嫌いじゃないはずなのに今作ではちょっと引いてしまった……
それぞれ罰をうける、みたいな展開になるけど、1番やらかした感がある女性がどうなったのかイマイチ分からんかったのが消化不良。
メインどころの人達よりも、周りの人達の言葉が印象的だったし、登場人物の仕事内容にフォーカスした部分のほうが面白かった笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋愛小説に感動できなくなったのは、私が大人になったからかそれとも単純に冷めた人間になってしまったからなのか。
今でこそLGBTQが世間の流行のようになっているが、2009年の小説でセクシャリティーに踏み込んでいたというのは珍しいのでは?とは感じた。
ただどの登場人物にもあまり共感できず寄り添えなくて、物語に入り込めなかった。
また風景や人、ものの描写が多くて、まるで旅行記でも読んでいるかのような…それが好きな人には合うかもしれないが、それもストーリーに入り込めなかった要因かも。
さらに死者の声が聞こえるという設定?たびたび登場する周本人の声に何となく興醒めしてしまった。
ファンタジックな感じが好きな人には良いのかもしれない。
⭐︎2.5ぐらい -
Posted by ブクログ
ネタバレ10人の作家さんが描く怪異の短編アンソロジー。多種多様な怖い話。一体、どこからこんなアイデアが出てくるのかと驚きながら楽しみました。
恩田陸『曇天の店』
北陸の料理屋。開けてはいけない勝手口。フェーン現象がつれてくるカワケが人を狂わせる。ラストの夫婦の会話が不穏で、余韻たっぷりで終わる。
米澤穂信『わたしキャベンディッシュ』
バナナの種って貴重なんだなあ。シゲルはどんな味なのかしら。
村山由佳『ANNIVERSARY』
小2のときの儀式が35歳で効果を発揮?
夫と息子と幸せに暮らしていたのに、少し違う世界で小2からやりなおし。新しい世界で新しい家族と幸せになっても、新旧、どちらも裏切っている気持ちになるのはしんどいですね。何回も繰り返すのかな。おかしくなりそう。
窪美澄『真珠星スピカ』
いじめられてる女の子。死んだお母さんが自分だけには見えている。空気の読めない担任(隣のお兄ちゃん)、いいお姉さん感がすごい保健の先生、不器用なお父さん。中学生の女の子の一人称で書かれていて、思春期のヒリヒリやヒヤヒヤが感じられてよかったです。ラストのお父さんのセリフ、泣いちゃいました。
彩瀬まる『マイ、マイマイ』
鈴白くんと別れることになるだろう。好きなのに。鈴白くんの落とした白い石には、彼の“恥”が入っていた。マイマイを戻さない選択をした主人公が偉いなと。
阿部智里『李果を食む』
兄弟で同じ現象を体験してるはずなのに、見てるものがまっっったく違う。怖い。スモモ?リカ?どっち!? 読み返しました。
朱川湊人『フクライ駅から』
友人が精神病院に入院した。彼の妹曰く、彼が都市伝説の生みの親だという。それがきっかけでおかしくなったと。しかし、友人は主人公にだけあるメッセージを送ってきて。人の裏の顔。そして、ラストは自爆していくのかな。疑心暗鬼のおまじないをかけられたのだろうか。こうなったらもう、戻れない。怖い。
武川佑『細川相模守清氏討死ノ事』
時代もの。幕府から追放された細川清氏と、彼に仕える小姓、孫七郎。彼らと烏天狗の因縁。時代ものは分からないところもあるのですが、アクションあり、情ありでおもしろかったです。烏天狗になるのは嫌なことかもしれないけれど、なってしまったら、それすら嘲笑うようになるのかな。
乾ルカ『かぐわしきひと』
自殺した双子の兄の遺品整理中に見つけた写真。そこに写っている美女に魅入られて…。そっちか!と見事にだまされました。残酷で美しい話。
小池真理子『喪中の客』
鳴らないはずのブザーが鳴った。訪ねてきたのは、妹の不倫相手の妻。終始、不穏な空気が流れていて、ゾクゾクしました。ラストは怖いからあんまり想像しないようにします。笑