村山由佳のレビュー一覧
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いつもさらっと読みたくて手に取るけど、ふんわりした雰囲気の中に刺さる出来事や言葉が現れる。ずっと幸せな雰囲気でいたいのに、突然現実に突き落とされる。
人間観察と心情描写がリアルだなぁと思う。本当に男の子が考えていそうな。作者はどちらかと言うと男目線の方が得意なのかも。
勝利くん、家事もできるし年下だからって甘えてくる訳じゃなく、これまではいいなあと思っていた。けど自分に置き換えると、年下から「お前」と呼ばれたり、まるで年上かのような物言いをされるのは嫌かもしれない。見せかけの頼りがいはいらない。かれんだから合っているんだろうけど。
それより、かれんがいるのにりつ子のことを気にかけ過ぎているの -
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あのとき夏姫が何を思っていたのか、というのはたしかにわかるけれど「アナザーストーリー」と題打ってまで読むほどのものではないかもな。最後の一文はとってもきれいだったけれど。良くも悪くも映画の付録以上でも以下でもない。
もっと他にエピソード自体を物語に挿入出来たらそれは物語として面白かったのかもしれないけど。これはただ、彼女が何を思っていたかだけ。別に酷評する気はないし、ファンとしてはうれしいけど当たり前ながら単体ではわけわからんと思う。あと短いかな。本にするほどでもっていう。筆者のあとがきはさすがに全部読めるほど時間はないし、興味もあまり持てなかった。創作の苦が味わえるものとして貴重なものとは思 -
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主人公が作りこまれているけど、やや不遇すぎて自分に卑屈すぎる&展開が辛いので見ているこっちの心が苦しい部分が多かった。
けれど、これはこれで読みやすいし、面白かった。
早く救ってあげてくれとずっと願ってた。
ただ、ベタな展開で「あ。終わっちゃった」感がある。
物語として別に何かつっつく場面はないし、歩太が必ずしも恋愛によって救いが提示されるわけじゃないからそれもそれでいいのかも。
歩太のセリフで「なぜそんなによく知りもしない人間のことを信じられるんですか?」という質問に「自分の人を見る目を信じたいから」っていうのがすごい刺さったし、良かった。あんなこと言えるようになりたいね。
ただ、歩太と対等 -
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ネタバレ性欲が抑えきれない35歳の脚本家・奈津。
下巻に入り新たな男性が登場する。
結果的に一夜を共にした坊主はほんのチョイ役で、下巻の中盤までは仕事で訪れた香港で偶然再開した岩井との関係が描かれます。
「私と一一友情のエッチ、しませんか」
そう、岩井との関係は奈津から誘ったものです。
岩井も妻帯者でいわゆるダブル不倫。
そして岩井との関係を続けながら俳優の大林との関係をも持ってしまう。
奈津...
何故か愛おしく感じてしまいました。
説明
内容(「BOOK」データベースより)
志澤とのかつてないセックスを経験した奈津は、テレビの取材で訪れた香港で、大学時代の先輩・岩井と久しぶりに -
Posted by ブクログ
ネタバレセカンドシーズン2作目、シリーズ12作目。
勝利とかれんの仲は良好だし、基本的に平和な巻。みんなゆっくりと少しずつ大人になっている。
マスターと由里子さんにおめでた。あれ?二人はもう結婚してたっけ?これからだっけ。
次作では勝利のまわりで何か波乱が起きそうな終わり方だった。
今回はかれんの元同僚で保健室の先生、桐島先生のサイドストーリー付き。かれんから見た勝利が本人の言葉になっていて良かった。矢崎くんも色々抱えていそうな人で、この二人のことも気になる。この辺りの人物は「もう一度デジャ・ヴ」という作品とリンクしているらしいから、読んでみたい。 -
購入済み
女性にオススメ
初めてこういった分野に足を
踏み入れてみました。
内容は総じてソフトな印象で
幸いでしたね。ノーマルな志
向の?女性向けの一冊だと思
います。