村山由佳のレビュー一覧

  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI

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    シリーズ第六弾。花村夫妻がロンドンから帰ってきた。それを契機に一人暮らしを始める勝利。番外編に風見鶏マスターの話あり。初版が2002年、文庫本は2004年出版、20年も前の話なのか。あとがきに筆者が書いているが、本作品で季節は初夏から真夏になっただけという超スローペース。

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    2023年12月22日
  • 緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V

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    シリーズ第五弾。勝利は星野りつ子にかれんとの関係をうちあける。勝利の父・正利が再婚相手・明子とともに帰京し、間も無く女児を出産する。勝利の妹、綾乃の誕生である。携帯電話を買ったり、一人暮らしの計画をたてる勝利だが、かれんとの間に進展は無し、、、まあまだ5作目だから仕方ないか。番外編で丈の恋バナあり。

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    2023年12月21日
  • 記憶の歳時記

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    デビュー30年記念碑的エッセイ。
    卯月から弥生までの12の季節に端を発した父、母、猫、学校、夫、住居、それぞれとの想い出エッセイと書き下ろし掌編。

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    2023年12月12日
  • Row&Row

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    思っていた内容とちょっと違ったけど最後まで読んでしまった!40歳過ぎて読んだら涼子さんの気持ちに共感できるところがあるかも。
    最後の1ページに集約されているかな。

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    2023年12月06日
  • Row&Row

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    読んでいる間中、ずっといや〜な気分が続く本だった。それでも読んでしまう。この分厚い本を読んでしまった自分がいる。なんて下衆な話なんだろ、と思いつつ読んでしまった。嫌な思いに包まれながらも面白く…

    村山由佳さん、人のことをよく見てるし、きっととてつもなく勘が働く人なんだろうなと思う。私も同類だ。
    こういう人いる!そういう気持ち、自分の中にもある!と、次々と巧みに繰り広げられる感情と展開とに、ページをめぐる手が止まらなくなる。

    そして、これととても似ている話を実話として知っている。孝之と似た人生を送っている男の人を。年下の女性の後輩からの、自尊心をくすぐるような言葉にほだされ、結婚を心に決めていた彼女を裏切って浮気をし、子供ができ、そこまでのつもりはなかったのだけれど…と思いつつ結婚して、そのうちまだ若いのになぜか性的に半ば不能になり、それでもまだ枯れつつある体で不倫までしている。物語の中だけの話ではないのだなぁ。

    自分は旦那がいないので、そこまで強い不快感はなく、完全に他人事として読めたけれど、それでも、美登利はいただけない。男性に対して自尊心をくすぐることを言うと、効果的で容易に落ちるのは女性の多くが知っている。それを知っていて、そして、実際に頼り甲斐あるなと男性に感じたとしても、手を出してはいけない相手なら、それを口にするかしないかが、その女性の品性であり知性の違いではないだろうか。それを大いに真に受けて、のせられてしまう男性も情けないが…。

    読んで何か得たか?というと、それは正直ないかもしれない。読まなければ良かったか?わからない。でもきっと、このような徒労感を味わうことになると知っていても、やはり手に取っただろうと思う。

    (抜粋)******
    ○一般的に女は、自分より若い男からの賞賛を、あんなに単純には喜ばない。露骨にすりよってこられたなら、まず下心を疑う。ろくに疑わずに受け入れる男たちは、自分をよほど高く見積もって色に違いない。幸せなのか間抜けなのかわからない。
    ○彼女と一緒にいると、自分には値打ちがあるかのように思えてくる。そうした充実感や自己肯定感を、孝之はここ何年も見失っていた気がするのだった。

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    2023年11月30日
  • 記憶の歳時記

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    2023/10/26リクエスト 4
    村山由佳さん、デビュー30年なのですね。
    ここまで作家を続け、恋愛も結婚も離婚も経験されてることに敬服。
    ここ20年の作品は発売とともに、それ以前のものは後に読んだが、毎回ここまで書くとは、と驚く。
    それでも毎回新作を手に取るたび、前作を超えている。
    それは自らの経験なのか、書く力なのか、なかなかできることではない。このエッセイで時折語られる母親との関係性、生家のご家族、今のご主人、過去のご主人、ネコなど様々なことが理解できた気がする。

    本当は奈津と名付けられる予定だった話、だから
    『ダブル・ファンタジー』『ミルク・アンド・ハニー』
    にでてくるのか!

    同じものを食べて心から美味しいと喜び会えるかどうかが結婚生活の肝。
    これは本当にそうだろうな。
    あとは金銭感覚も違うと大変だけど。

    自分のキャパ以上の仕事を受け、2番目の元夫の多額の借金返済をしたとのこと。誰にでもできることではないが、村山由佳ならやりきって、さらに素晴らしい作品を書くのだろう、と納得もする。
    今のご主人と末永くお幸せに。

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    2023年11月24日
  • 命とられるわけじゃない

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    村山由佳のエッセイを読むのは「晴れ時々、猫背」以来。
    いや、20年近く音信不通だった友人を出会ったような気持ちでした。これまでの村山由佳さんの人生を知らずにいる(エッセイを読んでいない)ので、彼女の懊悩や葛藤の重さ深さを共有できずにいます。
    それでも、昔から感じている親だから愛することができるわけではない、というのは少なからず共感できる部分であり、いずれ自分も同じく送る立場になるであろうことを考えると、どんな感情を抱くのかは不安ですね。

    なんというか、自分の場合空虚な気がする。これまでの暗い感情があるにせよ、何も感じないような気がする。喪失感も解放感も。冷たいかな。冷たいよな。
    でも、祖母が亡くなった時もそうだったんだよな。祖父が死んだ時は涙が止まらなかったけども、あれは人が死ぬ、近しい人が死ぬということに対する理解がなかったからなんだというのが自己分析。それを経験してしまった以上、衝撃が来る前に、心が防御するんだと思います。
    愛情はかけられている自覚はあるし、不幸な生い立ちなわけでもない。それでも、家族である以上当然であると思われる親愛の情というもの、それが少ないのです自分は。

    何か足りない欠けている自分には、それを埋め合い支え合う存在は現れないのでしょう。そばにいるけど気づかない、なんて自分に都合の良い解釈なんてできない。

    ジュブナイルの黄金時代が好きでなのは、自分には手に入らなかったものであるからという実感があるからこその、憧れが強く出ているんだと思います。

    黒い部分が溢れ出そうになってきたので、この辺で。黒い自分語りしてもね。そこに溺れてしまって抜け出せない。

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    2023年11月23日
  • Row&Row

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    3.6 君の時間を無駄にしてごめん。のあやまりは相手へのなんの思いやりにもならない。それは、自分が結婚においての傍観者であったと言ってるのと同じだから。他者に依存して生きるほど不幸なことはない。

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    2023年11月21日
  • はつ恋

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    40代で再開した幼馴染の2人の恋模様を描いた作品で、始終2人の甘い雰囲気と小気味良い掛け合いを楽しめる作品でした。

    本作の主人公は小説家である「ハナ」と大工である「トキヲ」。幼馴染である2人はそれぞれ2度の結婚と離婚を経験したのち、恋人となる。本作は月ごと+大きな出来事があった時の15個の章に分かれ、2人のその時々のやり取りが描かれるといったストーリー。

    全体として2人が寄り添い合う姿が印象的な作品でしたが、それが2度の結婚と離婚を繰り返した40代の主人公たちが繰り広げているということに意味がある作品かなと。

    本作でも触れられているのですが、大人になるにつれ分別がつくようになり「恋の賞味期限」が切れたのではないかと悩める方も多いのかと思います。

    しかし、想い人の行動に胸がときめくことも、お互いふざけ合って笑い合うことも、子どものように喧嘩することも年齢は関係ないんだよと言わんばかりの展開で、恋に億劫になっている大人の人を励ましているように感じました。

    ただ個人的には、ちょっと甘い部分に若干胃もたれしたこともあって評価としては普通になりました。

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    2023年11月19日
  • 記憶の歳時記

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    村山由佳さんのデビュー30年、記念碑的エッセイ。

    卯月から弥生までの、12ヶ月の季節を巡る記憶と、巻末に書き下ろし掌編小説「我が家の言いぶん」を加え書籍化した作品。

    幼少期のエピソードや父との想い出、母との確執、愛猫の話、2度の離婚、3度目の結婚生活などが綴られている。

    お母様との複雑な関係性、元夫の借金返済など、苦しい思いを経験されて来た村山さんだが、今現在がとてもお幸せそうで最終頁にはグッと来る。

    印象に残るエピソードはいくつもあったが、『弥生』の中で描かれた父に対する後悔には胸が締め付けられた。

    写真も満載。

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    2023年11月11日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    歩太が春妃先生へ向ける恋心の瑞々しさがひしひしと伝わって来たかと思いきや、春妃を喪うこととなってしまった時の胸を締め付けられるような切なさも伝わって来ました。不思議な透明感のある作品ですが、どこか心に残るような切なさが忘れられないです。

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    2025年12月21日
  • まつらひ

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    祭りと男女関係を絡めた6つの短編小説集。散りばめられたエロティシズムと祭りの熱、入り組む感情や関係性の複雑さに酔いも伴う感じがなんとも。
    情念はただ美しいに留まれない愛欲の貪りの様だ。
    短編の先が知りたいような、知りたくないような。

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    2023年10月20日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    大学生になった勝利と5歳年上のかれんとの恋物語第二弾。純情というか、丈の言うグズというか、恋の進展はカタツムリの進みです。中学生しかも昭和の中学生の初恋って感じ。

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    2023年10月12日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    かれんの恋せつなかったなあ
    まあ結果良ければ全てよし
    2も気になるつぎよーもと
    いい長さでよみやすかった

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    2023年10月08日
  • ありふれた愛じゃない

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    ネタバレ

    タヒチ女性に憧れる。気丈で、情熱的で、まっすぐ。
    日本女性にはないストレートさが何よりの魅力だと思った。タヒチには行ったこともないし、想像もできないが、物語に出てくる情景描写や人間を見ているととてもいいところなんだろうなと思った。
    タヒチダンスは見たことがあるため、踊るマリヴァの想像は簡単にできた。
    タヒチ女性にも、日本女性にも全く異なった魅力があるとこの本で感じた。真奈は良くも悪くも日本人女性の代表のような人で、何をいうにもちゃんと考えて発言する。この謙虚さは、やはり日本人女性にしかないものだと思った。
    村山さんの恋愛小説は、進みが良くてすらすら読める。

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    2023年10月07日
  • 放蕩記

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    実に濃厚、濃密な、家族の物語。そして母と娘の物語。
    作者の人物描写や心象表現が、なんと言うのだろう、とても文学的、小説的で、物語そのものに惹き込まれるのみならず、作者のそんな技巧に魅了されながら文字を追う楽しさも味わえたのが良かった。
    ただ、物語も中盤を過ぎ、舞台が主人公の高校時代に入った途端に、個人的には、それまでの物語とプッツリ「断線」したような。「あれ?オレ寝惚けて数ページ読み飛ばしちゃったかな?」あるいは「知らぬ間に主人公のキャラクターが誰か他の人と入れ替わっちゃったな?」と思えたほどの「不連続」感。そう感じたのはオレだけ?
    思うにたぶん、物語の「その時点」を境に、同じ主人公が紡ぐそれ以降の物語に本当に感情移入できるか否かを、読者自身の経験値や感性、価値観に挑んで来るかのような、ある種の「位相転換」を作者が企図して描き込んだような気さえした。
    そして残念ながら、そこまでのキャパシティを持たない自分にとっては、この「転換」を容易に連続して乗り切ることが難しかったように思う。
    しかし同時に、そんな自分自身に向けた印象や感想もまた、本書の物語の「理解」の仕方の一つでもあるのかも知れない、とも思った。

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    2023年10月03日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    どことなく爽やかで、でも艶めかしくて。
    主人公2人というか、出てくる人物全てが魅力的だった。面白かった。

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    2023年09月03日
  • 野生の風

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    久しぶりの村山ワールドに浸れて良かったです。
    登場人物が魅力的でアフリカの風景や染色の豊かな色彩も相まって純度の高い恋愛物語でした。

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    2023年08月18日
  • 翼 cry for the moon

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    書評で借りたら、533ページもある長編で、
    萎えるかと思ったら、面白かった。

    2002年作品だけど、
    内容は宗教にはまる毒母と、父の自殺。
    20年前の作品なのに、
    題材はまさに『今』。

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    2023年08月18日
  • 放蕩記

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    「自伝的小説」とあるけど、自伝なのではないかと思うほどリアル。母親との関係に悩む人は一読の価値あり。

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    2023年08月16日