村山由佳のレビュー一覧

  • ダブル・ファンタジー(上)

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    随分前から気になっていた作品。
    100円セールにて購入。
    なかなか強烈な内容でしたが、途中からは吸い込まれるように読んでます。
    下巻も楽しみ。

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    2018年12月22日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    果てしなく広がる海を泳ぎ、大きな自由を感じる。
    ただ水はいくらでも透き通り自由が溶け出していく。
    そこに残る感触はすこし冷く物悲しいだけ。

    (以下抜粋)
    ○「こうしてみると、母親が娘に及ぼす影響ってほんとうに大きいんだなあ。呪縛って言ってもいいくらいに」(P.129)
    ○<でもね、なっちゃん。俺、愛してるって言葉だけは妻にしか言いません>
     いいんだよ、と奈津は微笑んだ。
     先輩のそういうところも大好きだよ。
     心の底からそう言いながら、こころの底から寂しかった。(P.204)

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    2018年12月16日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    水彩絵具のチューブから、紫色の液体と固体の真ん中のものが出てきた。
    パレットの上にいるときはにゅるっとしているものが、
    紙の上にのると活力と表現力が溢れだした。

    (以下抜粋)
    ○背中に腕をまわして肩甲骨を撫で、背骨をひとつずつ数えおろしていき、
     その手を斜め下へ滑らせると、必ずと言っていいほど、
     よく冷えた臀に出くわす。(P.8)
    ○正直に自分の年齢を言うと、とてもそうは見えないと笑ったが、
     「とてもそうは」とわざわざ口にするところにこそ女の三十五歳を
     どうとらえているかが透けて見える気がして、
     奈津はその時もぬくる微笑むしかなかった。
     曲がりなりにもプロを名乗るなら、
     <三十

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    2018年12月16日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    ネタバレ

    妻を自分のカゴに閉じ込めたい夫
    美味しいとこ取りしたい貢がせ愛人(男)

    ってヤな男子しか出てこないじゃんw

    主人公(40手前女子)が自立できそうになって
    「離婚したら」みたいな話になったら、愛人めっちゃ
    へっぴり腰だし。

    あーやだやだ

    しかも最後旦那殺しちゃうし
    その気持ちは分かるけど

    ばれるかな
    ばれるよね、きっと

    でも「夫は海外で仕事が」って言って、
    車悪くなっちゃうからって業者に引き取ってもらって、好きに長く旅行とか行けば「あら?旦那さんのとこかしら?」ってご近所さんは勝手に(!笑)噂してくれそうだし。

    旦那フリーランスだから、ばれなそうじゃない?
    って思うのは浅はかか?

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    2018年11月07日
  • 明日の約束 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II

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    今回は、ストーリーに大きな展開はありませんが、このところ情けないところばかりだった勝利がすこし男らしさを示しています。次巻は大荒れの展開になるような予告が提示されているので、その前の静けさをえがいた巻なのかもしれませんが、たのしんで読むことができました。

    セカンド・シーズンに突入して、勝利とかれんの関係も一歩大人に近づいたような印象を受けます。ただ、ちょっと理屈が勝ちすぎているような気もしてしまいました。

    なお巻末には、かれんの同僚だった女教師の桐島先生の視点でえがかれた短編が収められています。

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    2018年11月04日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    勝利は、原田先輩の妹の若菜の家庭教師をしたり、隣の部屋で父親と二人で暮らしている鈴木幸太という少年の面倒を見たり、大家である森下老人と将棋をしたりして、一人暮らしをつづけています。

    その後、かれんが勝利のもとに帰ってきて、久しぶりに二人で過ごすことになります。ところが、りつ子と原田先輩に遭遇してしまい、いまだに失恋の傷から癒えていないりつ子の心ないことばによって、勝利の気持ちはしぼんでしまいます。それでもかれんは勝利の気持ちに寄り添い、二人の信頼関係はまた一つ強くなっていきます。

    りつ子と中沢の役回りがおなじような展開ばかりで、既視感をおぼえてしまいます。

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    2018年11月04日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    かれんは教師の仕事を辞め、鴨川のホームで働く決意をしたことを、両親に話します。しかし、彼女のことを心配する両親は反対し、ついにかれんは自分の出生の秘密を知っていたことを、彼らに打ち明けることになります。

    こうして、ようやくかれんの希望が容れられ、彼女は自宅を出ていくことになります。勝利は寂しさを押し隠して、彼女の未来のために離れて暮らすことを受け入れようとします。

    本巻は、かれんの大きな決断がくだされたことで、物語の一つのクライマックスをかたちづくっており、これまで勝利とかれんの成長を見守ってきた読者としても感慨深いものがあります。

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    2018年11月03日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    一人暮らしをしていることをりつ子に告げずにいた勝利でしたが、佐恵子の口からりつ子に知らされることになり、しかもりつ子が勝利とかれんの交際を佐恵子に話してしまったため、勝利は佐恵子に苦しい嘘をつくことになります。その後、りつ子が勝利のもとを訪れ、混乱した気持ちを彼にぶつけます。

    今回は、あるいは勝利とかれんがプラトニックな関係でいることの不自然さを解消しようという著者の意図があったのかもしれません。たしかに不自然といえば不自然なのですが、本作の登場人物はいずれも著しくキャラクター化されているので、リアリズムへ向けてエクスキューズをする必要はないようにも思うのですが、「ライト文芸」というジャンル

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    2018年11月02日
  • 坂の途中 おいしいコーヒーのいれ方 VII

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    かれんが今の仕事を辞めて介護福祉士になるための勉強をしていることを知った勝利は、心を乱されてしまい、風見鶏でのアルバイト中にたいへんな失敗をしてしまいます。へしゃげてしまった心を抱えたままでかれんに会うことに戸惑いをおぼえる彼でしたが、かれんから直接彼女自身の決意を聞き、二人がおたがいに相手にふさわしい強さを手に入れるため、彼女の応援をしたいと思うようになります。

    なお巻末には、りつ子が主人公の短編が収録されています。ただやはり、最初のほうで思い描いていた彼女のキャラクターとはあわないように感じてしまいました。

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    2018年11月02日
  • 遠い背中 おいしいコーヒーのいれ方 VI

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    かれんと丈の両親が帰ってくることになりますが、勝利は父と明子の家にはもどらず、一人暮らしをする決意をします。それは、かれんにふさわしい男になりたいという彼自身の強い意思によるもので、そうした彼の気持ちを知った父や明子、かれんや丈たちも、応援をしてくれることになります。

    なお巻末には、風見鶏のマスターの視点から、勝利とかれんの恋を見た短編が収録されています。

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    2018年11月02日
  • 緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V

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    ついに勝利は、かれんと交際しているという事実を、りつ子に伝えます。気丈に彼のことばを受け入れたりつ子でしたが、そのことがきっかけで彼女の身体は食べ物を受け付けなくなってしまいます。こうして、複雑な事情をかかえながらも、勝利はりつ子のことを放っておくことはできず、彼女の回復を支えるためにできることをしたいと考えるようになります。

    勝利のかれんに対する想いがブレない以上、ストーリーを回していくにはこの展開以外にはないのかもしれないと思う一方で、りつ子のキャラクターとちょっとそぐわない展開のようにも感じてしまいます。

    なお巻末には、京子に恋する丈の視点からえがかれた短編が収録されています。

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    2018年11月02日
  • 雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方 IV

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    かれんと中沢の務める高校で文化祭がおこなわれ、勝利はライヴァルの中沢に対する嫉妬に苦しめられます。そんな彼は、りつ子が勝利への想いをかれんに告げたために、かれんがひそかに苦しんでいたことにも気づかず、二人の関係にすこしずつ齟齬が芽生えはじめます。

    これまであまり進展が見られないまま、大きな波風もなく展開してきた勝利とかれんの恋でしたが、中沢とりつ子の二人が積極的に動くことで、若干ながらシヴィアな展開も見られるようになってきました。

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    2018年11月02日
  • 彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方 III

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    勝利とかれんとの仲は大きな進展を見せないまま夏休みに入り、勝利は合宿のためにかれんと離れなければならなくなります。そんな彼にりつ子が積極的にアプローチを開始します。

    合宿を終えた勝利は、かれんといっしょに、彼女の実母である鴨川のおばあちゃんの元を訪れます。そしてその夜、かれんは今日は家に帰らないと勝利に告げ、二人はペンションで一夜を過ごすことになります。

    現在の著者は官能描写を含む小説も執筆していますが、もちろんベタ甘な純愛をえがいた本作ではそうした展開になることもありません。19歳の男と24歳の女という設定ですが、二人ともキャラクター的な人物造形になっているので、ここまでの作品世界を受け

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    2018年11月02日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    大学生になった勝利は、これまで同様に花村家でかれんと同居をつづけていますが、二人の仲はこれまでと大きな進展はなく、過ぎ去っていきます。やがてかれんと丈の母親である佐恵子が家に帰ってくることになり、勝利はもどかしい思いを心にいだきます。

    そんななか、大学の陸上部のマネジャーとなった星野りつ子が勝利に好意を寄せ、先輩の原田も彼女の恋を応援バックアップします。

    第2巻も、勝利とかれんの甘酸っぱい恋がえがかれています。あいかわらずかれんが幼すぎるように感じてしまいますが、そのぶん勝利がすこしずつ大人の男に近づいているような雰囲気もあります。

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    2018年11月02日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    上巻では省吾のモラハラ的な支配と志澤との濃密な関係が主だったけど, 下巻は奈津の「自由こその不自由」な葛藤に重きが置かれている。正直下巻は読んでいて良い気はしなかった。彼女の心の闇やタイトル「ダブル・ファンタジー」の意味が明かされるわけだけど, 1mmも共感ができない, 結局職業人としても女としても自立しきれない姿に同性だからこそ苛立つ。
    私は杏子さんみたいな女友達がほしい。一緒にスパ行ってただただ体内・心内の毒素を吐き出す会やりたい。

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    2018年11月01日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    自分というものを持っていなくてなんて身勝手なんだろう……

     脚本家の高遠ナツメ(奈津)は自分の性欲の強さに薄々気づいていた。その性欲を満たしてくれるのは夫の省吾ではなく、意を決して呼んだ出張ホストでもなかった。
     ある日、自分をこの世界に押し上げてくれた恩師とも言える脚本家の志澤から舞台のチケットが送られてきた。
     お礼のメールを送る。それから志澤とのメールのやり取りが続く。最初は近況報告程度だったものが段々と深いところまで相談していく事になる。奈津は親身になって相談に乗ってくれる志澤に心を許していく。

    「舞台の千秋楽に東京に泊まりで出てこれるか?」

     こうなる事を予想していたかのように

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    2018年08月15日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    ストーリー展開が気になって気になって読み終えた頃には深夜3時。
    もう十分おなかいっぱいなんだけど続編があるらしい…。

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    2018年07月17日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ドラマ化されると知り、読んだ。
    村山由佳さんの作品は、10年ほど前に
    おいコーシリーズにハマったとき以来。
    爽やかで瑞々しいお話を書かれるイメージだったので
    いい意味で裏切られた。
    主人公の気持ちの移り変わりに腹立たしさを感じるが
    これこそがリアルな女性なのかなあと。
    いいところで終わっているので下巻が楽しみ。

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    2018年06月20日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    男女の情愛の話が書かれているのに、どこかエロさよりも結婚、恋愛ってなんだろうってところを考えさせられる作品。

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    2018年06月08日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    前回の「おいしいコーヒーの入れ方Ⅰ」からの続編になります。

    勝利の一人称の口調で語られる文体はとても読みやすく、90年代のトレンディドラマのような雰囲気が懐かしい気持ちにさせてくれます。

    勝利とかれんのやり取りも新鮮な気持ちを思い出させてくれます。

    娯楽小説としてのんびり昔を思い出したい人にいい本です。

    全体的な90年代感。自分は好きです

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    2018年05月26日