村山由佳のレビュー一覧

  • Row&Row

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    読んでいる間中、ずっといや〜な気分が続く本だった。それでも読んでしまう。この分厚い本を読んでしまった自分がいる。なんて下衆な話なんだろ、と思いつつ読んでしまった。嫌な思いに包まれながらも面白く…

    村山由佳さん、人のことをよく見てるし、きっととてつもなく勘が働く人なんだろうなと思う。私も同類だ。
    こういう人いる!そういう気持ち、自分の中にもある!と、次々と巧みに繰り広げられる感情と展開とに、ページをめぐる手が止まらなくなる。

    そして、これととても似ている話を実話として知っている。孝之と似た人生を送っている男の人を。年下の女性の後輩からの、自尊心をくすぐるような言葉にほだされ、結婚を心に決めて

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    2023年11月30日
  • 記憶の歳時記

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    2023/10/26リクエスト 4
    村山由佳さん、デビュー30年なのですね。
    ここまで作家を続け、恋愛も結婚も離婚も経験されてることに敬服。
    ここ20年の作品は発売とともに、それ以前のものは後に読んだが、毎回ここまで書くとは、と驚く。
    それでも毎回新作を手に取るたび、前作を超えている。
    それは自らの経験なのか、書く力なのか、なかなかできることではない。このエッセイで時折語られる母親との関係性、生家のご家族、今のご主人、過去のご主人、ネコなど様々なことが理解できた気がする。

    本当は奈津と名付けられる予定だった話、だから
    『ダブル・ファンタジー』『ミルク・アンド・ハニー』
    にでてくるのか!

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    2023年11月24日
  • 命とられるわけじゃない

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    村山由佳のエッセイを読むのは「晴れ時々、猫背」以来。
    いや、20年近く音信不通だった友人を出会ったような気持ちでした。これまでの村山由佳さんの人生を知らずにいる(エッセイを読んでいない)ので、彼女の懊悩や葛藤の重さ深さを共有できずにいます。
    それでも、昔から感じている親だから愛することができるわけではない、というのは少なからず共感できる部分であり、いずれ自分も同じく送る立場になるであろうことを考えると、どんな感情を抱くのかは不安ですね。

    なんというか、自分の場合空虚な気がする。これまでの暗い感情があるにせよ、何も感じないような気がする。喪失感も解放感も。冷たいかな。冷たいよな。
    でも、祖母が

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    2023年11月23日
  • Row&Row

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    3.6 君の時間を無駄にしてごめん。のあやまりは相手へのなんの思いやりにもならない。それは、自分が結婚においての傍観者であったと言ってるのと同じだから。他者に依存して生きるほど不幸なことはない。

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    2023年11月21日
  • はつ恋

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    40代で再開した幼馴染の2人の恋模様を描いた作品で、始終2人の甘い雰囲気と小気味良い掛け合いを楽しめる作品でした。

    本作の主人公は小説家である「ハナ」と大工である「トキヲ」。幼馴染である2人はそれぞれ2度の結婚と離婚を経験したのち、恋人となる。本作は月ごと+大きな出来事があった時の15個の章に分かれ、2人のその時々のやり取りが描かれるといったストーリー。

    全体として2人が寄り添い合う姿が印象的な作品でしたが、それが2度の結婚と離婚を繰り返した40代の主人公たちが繰り広げているということに意味がある作品かなと。

    本作でも触れられているのですが、大人になるにつれ分別がつくようになり「恋の賞味

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    2023年11月19日
  • 記憶の歳時記

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    村山由佳さんのデビュー30年、記念碑的エッセイ。

    卯月から弥生までの、12ヶ月の季節を巡る記憶と、巻末に書き下ろし掌編小説「我が家の言いぶん」を加え書籍化した作品。

    幼少期のエピソードや父との想い出、母との確執、愛猫の話、2度の離婚、3度目の結婚生活などが綴られている。

    お母様との複雑な関係性、元夫の借金返済など、苦しい思いを経験されて来た村山さんだが、今現在がとてもお幸せそうで最終頁にはグッと来る。

    印象に残るエピソードはいくつもあったが、『弥生』の中で描かれた父に対する後悔には胸が締め付けられた。

    写真も満載。

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    2023年11月11日
  • Row&Row

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    当人達にとっては特別で純粋な関係に思えても側から見たら、ありきたりで俗な行いということはままあるなと。ついつい妻側に味方してしまうけれど、巡り巡ってどっちもどっちかもなと思わせるのは、作者の本意でよいのかな。
    「なるほど、きみが好きそうなやつだね」
    人間的に良質そうなタイプには堕ちない、優秀な女性のダメンズ好みが哀れだわ。

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    2023年11月06日
  • Row&Row

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    自宅一階で美容院を開いてる、早瀬孝之。
    3歳年上で、広告代理店で、バリキャリの妻、涼子夫婦。

    年下妻に甘え、自分勝手な、孝之。
    仕事に夢中になり過ぎて、夫婦関係にひびが入っても、それを補修する時間も無い。
    自宅に自分の居場所がなく、挙句は、会社を避難先としてしまう、涼子。

    そして、お定まりのW不倫。
    小説とは言え、先が見えてしまう。

    それにしても、かくも簡単に、不倫をしてしまうとは、時代なのか。
    夫婦でいる意味って、一体、どこいらへんにあるのだろうか。



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    2023年11月06日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    ネタバレ

    歩太が春妃先生へ向ける恋心の瑞々しさがひしひしと伝わって来たかと思いきや、春妃を喪うこととなってしまった時の胸を締め付けられるような切なさも伝わって来ました。不思議な透明感のある作品ですが、どこか心に残るような切なさが忘れられないです。

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    2025年12月21日
  • まつらひ

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    祭りと男女関係を絡めた6つの短編小説集。散りばめられたエロティシズムと祭りの熱、入り組む感情や関係性の複雑さに酔いも伴う感じがなんとも。
    情念はただ美しいに留まれない愛欲の貪りの様だ。
    短編の先が知りたいような、知りたくないような。

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    2023年10月20日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    大学生になった勝利と5歳年上のかれんとの恋物語第二弾。純情というか、丈の言うグズというか、恋の進展はカタツムリの進みです。中学生しかも昭和の中学生の初恋って感じ。

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    2023年10月12日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    かれんの恋せつなかったなあ
    まあ結果良ければ全てよし
    2も気になるつぎよーもと
    いい長さでよみやすかった

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    2023年10月08日
  • ありふれた愛じゃない

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    ネタバレ

    タヒチ女性に憧れる。気丈で、情熱的で、まっすぐ。
    日本女性にはないストレートさが何よりの魅力だと思った。タヒチには行ったこともないし、想像もできないが、物語に出てくる情景描写や人間を見ているととてもいいところなんだろうなと思った。
    タヒチダンスは見たことがあるため、踊るマリヴァの想像は簡単にできた。
    タヒチ女性にも、日本女性にも全く異なった魅力があるとこの本で感じた。真奈は良くも悪くも日本人女性の代表のような人で、何をいうにもちゃんと考えて発言する。この謙虚さは、やはり日本人女性にしかないものだと思った。
    村山さんの恋愛小説は、進みが良くてすらすら読める。

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    2023年10月07日
  • 放蕩記

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    実に濃厚、濃密な、家族の物語。そして母と娘の物語。
    作者の人物描写や心象表現が、なんと言うのだろう、とても文学的、小説的で、物語そのものに惹き込まれるのみならず、作者のそんな技巧に魅了されながら文字を追う楽しさも味わえたのが良かった。
    ただ、物語も中盤を過ぎ、舞台が主人公の高校時代に入った途端に、個人的には、それまでの物語とプッツリ「断線」したような。「あれ?オレ寝惚けて数ページ読み飛ばしちゃったかな?」あるいは「知らぬ間に主人公のキャラクターが誰か他の人と入れ替わっちゃったな?」と思えたほどの「不連続」感。そう感じたのはオレだけ?
    思うにたぶん、物語の「その時点」を境に、同じ主人公が紡ぐそれ

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    2023年10月03日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    どことなく爽やかで、でも艶めかしくて。
    主人公2人というか、出てくる人物全てが魅力的だった。面白かった。

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    2023年09月03日
  • 野生の風

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    久しぶりの村山ワールドに浸れて良かったです。
    登場人物が魅力的でアフリカの風景や染色の豊かな色彩も相まって純度の高い恋愛物語でした。

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    2023年08月18日
  • 翼 cry for the moon

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    書評で借りたら、533ページもある長編で、
    萎えるかと思ったら、面白かった。

    2002年作品だけど、
    内容は宗教にはまる毒母と、父の自殺。
    20年前の作品なのに、
    題材はまさに『今』。

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    2023年08月18日
  • 放蕩記

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    「自伝的小説」とあるけど、自伝なのではないかと思うほどリアル。母親との関係に悩む人は一読の価値あり。

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    2023年08月16日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    美術教師をやめて介護福祉士を目指そうと志しているかれん。彼女は今住んでいる所から遠く離れた老人ホームで働きたいと言い張るが、親から大反対される。恋人である勝利も内心行ってほしくないと思いながらも応援するように見せかけるが…。

    主人公(勝利)は大学生で、私と同じはずなのに、考え方が大人びていてよくそこまで気がつかえるなあと感心しながらも、自らを反省。たまには本音をぶつけることも必要だとも感じた。共感できる場面もところどころあった。

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    2023年08月04日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    受験に失敗し、予備校に通いながら画家を目指す歩太の前に春妃という女性が現れた。歩太の前に春妃に一目惚れしてしまい、次第に彼女の過去を知るようになる。

    これより前に、この作品の続編として書かれた『天使の梯子』を読んでいたので、また読みたくなった。
    歩太と春妃の妹である夏妃の辛さがどれほどのものであったのか、この作品を読んでさらに強く感じられた。
    愛する人の死ほど辛く苦しいものはない。

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    2023年08月04日