無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
祭りと性愛にスポットを当てた6編からなる短編集。タイトルは、柳田國男が提唱した「祭」の語源に由来したもの。
「龍神まつり」、「ほおずき市」、「白秋祭」、「道祖神祭り」、「蘇民祭」、「相馬野馬追」の6つの祭りが題材となっている。
自分としては、長野県御代田町の「龍神まつり」を題材にレタス農家の嫁が見る艶夢と祭りの夜に繰り広げられる男女の狂態を描いた「夜明け前」が強く印象に残った。跡継ぎにこだわる古い農家のしきたりと祭りが焚き付ける情炎をうまくマッチングさせている。
他に、地元の柳川に戻り「白秋祭」で舟に乗っている時に別れた夫と再会し、彼の良さを見直す「柔らかな迷路」、エリート男性のもとに嫁ぎながら、男性が脳梗塞になり人生が狂った女性の一瞬のきらめきを描いた「水底の華」も良かった。
また、「約束の神」は、幼い頃、ガキ大将に苛められた時にその場を救ってくれた2歳年上の幼なじみと
の大人になってからの関係について男性が一人語りするもので6編の中では異色の作品。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。