村山由佳のレビュー一覧

  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    ネタバレ

    前作での不吉な終わり方が気になってはいたけれど…
    オーストリアに渡っている勝利のことが描かれているのを読みながら悪夢は現実だったと思い知る。かれんとは離れ離れになっているけれど2人の想いは募るばかりのよう…とはいえ勝利の前には魅力的なアレックスが現れたり…いったいクライマックスに向けてハラハラさせられるわ。

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    2021年08月14日
  • アダルト・エデュケーション

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    重くて甘くて苦しい。
    本能のままに生きると、自然誰かを裏切ったり傷付けることが多い。そうして性という魔物に嫌気がさすか、ますます貪欲に求めていくのか。人によりけり、だからこの本も人を選ぶ。

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    2021年08月10日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    読み終わった後、報われない気持ちになった。
    うーん。
    気持ちに余裕がある時に読んでよかった、読後に疲労感(笑)

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    2021年08月06日
  • 女ともだち

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    女同士の様々な"友情"の形。"友情"の枠から外れたようなネジ曲がった想いが描かれた作品もあり、それが、あまりに自然で少しゾッとした。苦手な話もそこそこ。でも女同士の友情って独特だから多くの人が歪んだ想いの1つや2つ持ってるんじゃ無いですかね。卵の殻、こっちを向いて、獣の夜が良かった。

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    2021年07月30日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKの「ネコメンタリー」の本。「番組内容をまとめた」という感じで、書籍限定の何か特別なものがあるわけではない。

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    2021年07月30日
  • 夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方 X

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    ネタバレ

    目次
    ・ALL BY MYSELF
    ・MORE THAN WORDS

    最後までハマれずに終わりました。
    とにかく勝利の一人称が饒舌すぎて、しかも恋愛のことばかりで鬱陶しい。
    勝利はかれんを自分の手元に置き、甘やかせることが面倒を見ることだと思っているの?
    かれんがいないだけで情緒不安定になってしまう勝利の方がよほどお子ちゃまだし、重たい。

    一番好きじゃないのは、勝利がかれんに何かするとき、「~してやる」という言い方をすること。
    面倒見てやる、蚊帳を吊ってやる、火鉢を洗ってやる。
    面倒を見る、蚊帳を吊る、火鉢を洗うじゃ駄目なの?

    勝利みたいなタイプ、絶対無理だ。
    自分のことは自分で頑張る。
    互いのために時間を作る。
    これくらいでいいんだよなあ、私は。
    どうしてもあんなに恋愛至上主義にはなれない。

    そして相変わらずかれんの親には内緒なのね。
    もういろいろと文句しか出てこないので、シーズン2は読まないことにしました。
    ファンの人、ごめんね。

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    2021年07月26日
  • 花酔ひ

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    読みたかった本がおかざき真里さんの美麗な装画になっていたので漸く。
    苦しい。W不倫ものだけれど読んでしまうのは、不倫を肯定してはいなくて、全員苦しんで業を抱え込む事になるのが丁寧に描かれているから。村山由佳さんの文章は綺麗ですし、今回は片方の夫婦が京都の人ということで京都弁も良かったです。
    嫉妬と、不思議な共犯関係に似た感情が沸き起こるのかな。自らのパートナーには埋められない昏い性癖みたいなものをお互いに別の人と埋める。よくわからない感情です。
    やってることはだめだと思っても、登場人物に全員嫌悪感を持つことは無いのも村山さんの力量なのか…と思いました。桐谷の愛人の直恵すら嫌いではない。たぶん、誠司が入院してる病院の看護師長、彼女よな。
    トキ江おばあちゃんもとても良かったです。自分の着たい服を着る、と思ってても、「装うということは人さまへの心遣い」という気持ちも持っていたいです。
    着物素敵だな。お着物を想像するのも眼福でした。

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    2021年07月22日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    もどかしい、青春ならではの恋愛の歩みを
    男子大学生目線で話が進むので面白い。

    彼女をリードしたいという勝利の気持ちが
    言葉や態度に出ていて、語尾など少し懐かしい話し方に時代を感じる。されど、
    恋した時の人の動き方はいまとあまり変わってない。

    もどかしい恋愛の歩みに加えて、
    一つ屋根の下で家族の目を盗んで、、的な要素が、トレンディドラマ的な展開で、今の時代読んでも面白い

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    2021年07月19日
  • 永遠。

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    ネタバレ

    サクッと読める小説だ。
    心に染みるフレーズがあった。

    P54 思ったことをなかなか口にしてくれないのは、言葉にするとこぼれてしまうものがたくさんあるってことを、よく知っているからなんだな、ってね。

    P67 誰かに何か、大事なことを伝えるときはね。心の底からよーく考えてからにしなさい。それは、私があのひとから教わったこと。言葉にしたとたんに終わっちゃうってこと、世の中にはいっぱいあるから。

    言葉のもつ威力って強いな。
     

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    2021年07月07日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    恋愛は安定期に入っている2人に、かれんは仕事で問題を抱え、ショーリも将来を考えたり就活間近という時期で大きな転機となりそうな予感…ラストはなんだか嫌な予感も含んでいて、、シリーズも終盤だからどんなラストでも受け入れるしかないけど切ない気持ちになってしまう。

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    2021年07月05日
  • 緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V

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    いつもさらっと読みたくて手に取るけど、ふんわりした雰囲気の中に刺さる出来事や言葉が現れる。ずっと幸せな雰囲気でいたいのに、突然現実に突き落とされる。
    人間観察と心情描写がリアルだなぁと思う。本当に男の子が考えていそうな。作者はどちらかと言うと男目線の方が得意なのかも。

    勝利くん、家事もできるし年下だからって甘えてくる訳じゃなく、これまではいいなあと思っていた。けど自分に置き換えると、年下から「お前」と呼ばれたり、まるで年上かのような物言いをされるのは嫌かもしれない。見せかけの頼りがいはいらない。かれんだから合っているんだろうけど。
    それより、かれんがいるのにりつ子のことを気にかけ過ぎているのが気になる。
    りつ子の体調を気にかけるのは勝利本人じゃなくて良いし、りつ子に望みを持たせるようなどっちつかずの態度は良くない。それは優しさじゃないし、むしろかれんが知ったら傷つけてしまう。
    かれんに釣り合うような男になりたいと思っていながら、それどころかすごく不安にさせる行動を取っている。
    まぁこんな若い男の子が5歳年上の女性を完全に安心させるなんてことは難しいだろうけど。
    かれんからしたら、ただでさえ同級生の勝利とりつ子の関係に気後れするだろうに、はっきりしない勝利にますます不信感が募りそう・・・そんな終わり方だった。

    自分が助けたい相手、優しくしたい相手、の優先順位を間違えないようにしないと、と考えさせられた。八方美人は大切な人を傷つける。
    勝利はまだこれから学んでいくんだろうし、大学生にしては真面目で大人だと思うけど。


    私は村山さんのあとがきを楽しみにしていて、むしろあとがきの方が読みたいぐらいで、今回も特に読み応えがあった。
    こんなに思考力がある人が、戦争について語っている。とても興味深い。
    お父さんがシベリアで捕虜になったそうで、記憶ではものすごく過酷で日本人が次々と亡くなったあのシベリア抑留かと思うとゾッとするし、そのお父さんが生きて日本へ戻ってこれたからこそ、そして私の先祖も生き延びてくれたからこそ、今、戦争の無い世界でこの小説を読めている訳だから、平和って本当に尊いし、当たり前ではない。

    この文庫が発売された2003年から20年近く経っても、企業も政治も〈想像力欠如おじさん〉が日本を牛耳っているし、今でも夜明けは全く見えないけれど、もっと若者が自分の未来について考えても良いし、必ずおじさんが引っ張っていく必要もない。
    とは言えお金も希望も無い今の若者が将来に期待するのも難しいかもしれないが、せめて政治に関心を持つぐらいはしないと、〈おじさん〉にお金も未来も奪われてしまうかもしれない。

    私も多数派に流されることなく自分の目を養って、物事を見たり判断したいと思っている。
    ずっと多数派を選び続けていると、中身は空っぽのままで、物事を客観視できないような人になってしまう。
    多数派の意見と、正しいことはイコールではない。勝つことと正しいことはイコールではない。
    確かに歴史を見れば明らかだ。

    20210625

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    2021年06月26日
  • ヘヴンリー・ブルー

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    あのとき夏姫が何を思っていたのか、というのはたしかにわかるけれど「アナザーストーリー」と題打ってまで読むほどのものではないかもな。最後の一文はとってもきれいだったけれど。良くも悪くも映画の付録以上でも以下でもない。
    もっと他にエピソード自体を物語に挿入出来たらそれは物語として面白かったのかもしれないけど。これはただ、彼女が何を思っていたかだけ。別に酷評する気はないし、ファンとしてはうれしいけど当たり前ながら単体ではわけわからんと思う。あと短いかな。本にするほどでもっていう。筆者のあとがきはさすがに全部読めるほど時間はないし、興味もあまり持てなかった。創作の苦が味わえるものとして貴重なものとは思えんかったかな。

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    2021年06月18日
  • ヘヴンリー・ブルー

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    天使の卵の流れで読んだ。梯子は読んでないのだけど両物語のダイジェスト版ですね、さらっと読むにはいいかな。デビュー時の青さから少し抜け出された時期に書かれているので、まとめ方に少し深みがあるとかんじられます。

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    2021年06月07日
  • 天使の柩

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    主人公が作りこまれているけど、やや不遇すぎて自分に卑屈すぎる&展開が辛いので見ているこっちの心が苦しい部分が多かった。
    けれど、これはこれで読みやすいし、面白かった。
    早く救ってあげてくれとずっと願ってた。
    ただ、ベタな展開で「あ。終わっちゃった」感がある。
    物語として別に何かつっつく場面はないし、歩太が必ずしも恋愛によって救いが提示されるわけじゃないからそれもそれでいいのかも。
    歩太のセリフで「なぜそんなによく知りもしない人間のことを信じられるんですか?」という質問に「自分の人を見る目を信じたいから」っていうのがすごい刺さったし、良かった。あんなこと言えるようになりたいね。
    ただ、歩太と対等な立場で会話できる人が彼を救ってほしかったという個人的な願望があったからなんとなくすっきり腑に落ちていないのかも。

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    2021年06月01日
  • ヘヴンリー・ブルー

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    天使シリーズのアナザーストーリーである『ヘヴンリー・ブルー』を読みました!

    ストーリーの流れ自体は『天使の卵』と『天使の梯子』と同じだから、ある程度は展開が予測できるものの、夏姫目線で書かれているだけで、違った面白さがありました。
    夏姫の後悔の強さがその中でも特に印象的で、慎くんの影響が立ち直るまでに思ったよりも大きかったことに気づけました。

    『天使の卵』と『天使の梯子』をもう一度読み返してみたいと思えるような作品でした。
    この2作を読んだ方にはオススメです!

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    2021年05月27日
  • 放蕩記

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    前半はただただ痛々しい。私の語彙が乏しいのか、相性が悪い親子と思いながら読んでいたが、後半は思いがけない夏帆の奔放な男性遍歴にちょっと辟易。
    長編(しかも長年読みたいと思っていた)の割には感動するものではなかった。

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    2021年05月14日
  • 放蕩記

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    母と娘の物語で自伝的なお話とのこと。

    子供時代を大人になってから振り返るような形で現在と過去を交互に書いてあり、作家というのは正に身を削るようにして文章を紡ぎ出しているんだろうな、と思った。

    それ故に、作家の痛みのようなものがひりひりと伝わってきて正直、重たくてしんどくなるような部分もあった。
    読み手それぞれの母との関係性によるものかもしれないと思った。

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    2021年05月11日
  • もう一度デジャ・ヴ

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    村山さんの独特で綺麗な言い回しと、文体からにじみ出る若々しさ。聞けば処女作らしく納得。
    「文部省推薦みたいな恋愛」なんてどうやったら思いつくの。学生恋愛をここまで的確に、魅力的に、愛情深く表現出来る村山さんのユーモアに感服です。
    内容に関しては、現代パートが特に良かった。
    矢崎を取り巻く人間との何てことなくて、少し青くさくて、どこか懐かしくて、だからこそ少し恥ずかしく感じるやり取りがたまらなく愛しい!!
    昔の自分を思い出して、共感性羞恥を程よく刺激されるなと思いました。あまずっぺ〜!

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    2021年05月13日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    ネタバレ

    性欲が抑えきれない35歳の脚本家・奈津。

    下巻に入り新たな男性が登場する。

    結果的に一夜を共にした坊主はほんのチョイ役で、下巻の中盤までは仕事で訪れた香港で偶然再開した岩井との関係が描かれます。

    「私と一一友情のエッチ、しませんか」

    そう、岩井との関係は奈津から誘ったものです。

    岩井も妻帯者でいわゆるダブル不倫。

    そして岩井との関係を続けながら俳優の大林との関係をも持ってしまう。

    奈津...

    何故か愛おしく感じてしまいました。


    説明
    内容(「BOOK」データベースより)
    志澤とのかつてないセックスを経験した奈津は、テレビの取材で訪れた香港で、大学時代の先輩・岩井と久しぶりに出会う。夫とも、志澤とも異なる、友情にも似た岩井との性的関係は、彼女をさらなる境地へと導く。抑圧を解放した女性が、官能の果てで見たものは?作家・村山由佳が新境地を切り開いた金字塔的小説。
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    村山/由佳
    1964年、東京生まれ。大学卒業後、会社勤務、塾講師などを経て、93年「天使の卵~エンジェルス・エッグ」で第6回小説すばる新人賞を受賞。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞。主な著作に、第4回中央公論文芸賞・第22回柴田錬三郎賞・第16回島清恋愛文学賞を受賞した『ダブル・ファンタジー』「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズなどがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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    2021年05月05日
  • 燃える波

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    この人の書く旦那さんはどーしよーもなくて、愛人はそれを補って余りあるパターンが多いのね。人は失敗しないと学べないってことなのか。

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    2021年04月29日