村山由佳のレビュー一覧

  • 永遠。

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    ネタバレ

    不器用な生き方。

    自分が変われるチャンスになればいいのかな。


    内容(「BOOK」データベースより)
    生きることに無器用なひとなのね。それが私にはいとしかった―葉月さんは亡くなる前、娘の弥生と幼なじみの僕に話してくれた。かつて別れた恋人のことを。弥生はその男の向かいの部屋に住み、彼の講義を聴きに短大に通った。「お父さん」と、一度も告げられずに。卒業式の日、僕は弥生の帰りを待つ―。

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    2019年10月12日
  • アダルト・エデュケーション

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    3.8 多くの女性を描いているが、性への捉え方が共通しているように思う。ここまで開放的に生きられないので、官能表現に引きつけられた。

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    2019年05月09日
  • 放蕩記

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    作家の夏帆、同棲している年下の大介。ボケ始めた大阪弁の母美紀子、面倒を見る父伊智郎。子どもの頃は大好きだったのに、今となってはもう、あの母のあれやこれやが厭わしく思えてたまらない。

    裏表紙に、衝撃の真実とは、とあったのでがんばって最後まで読みました。あまり衝撃ではなくて、流れとしてはそれもありかな、と。でもお陰で最後まで読めたかもです。作家ってすごいです。

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    2019年04月14日
  • 雪の降る音 おいしいコーヒーのいれ方 IV

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    読み終わるまで長いことかかったけど(寄り道しまくってた)、後半は一気に読んだ。だから正直後半しか覚えてない(笑)
    漫画みたいにするする読める。でも浅くない。

    ショーリ君みたいな年下の子、いいなぁと思う。優しいけどしっかりしてて男っぽい、料理もできるし年上に変に期待していない。
    大学生にしては出来過ぎだ、女性の作家から見た「男」だからかと思いかけていたら、すごく嫉妬深いというか、自信のない部分もあって、そこは等身大の大学生かもと思った。
    でもここで、「あっそ、俺に興味なくなったならもういいさよなら」とならずにちゃんと向き合おうとするところが、健気だし大人。こんなに反省して、一緒に成長してくれる

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    2019年03月07日
  • 天翔る

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    馬が好きゆえ、馬術の中でも割合マイナーな競技であるエンデュランスを扱った小説、というだけで、不幸な過去を持つ登場人物が集結し過ぎじゃね、とか、トントン拍子でデカい大会まで出れ過ぎじゃね、とか、この手のドラマにありがちなご都合主義的要素には多少目を瞑れる。にしても、最後のポエチックな2ページは余計かなと思う。

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    2019年03月04日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    村山由佳を読むのは10年ぶりぐらい。「天使の梯子」「海を抱く」等を読んだことがあるのですが、すごく読みやすい。良い意味で、少女漫画の延長線のような。かといってラノベとも違う。なんだろう、この読みやすさ。

    恋愛における男女のすれ違いだったり、女性が、受け身ばかりじゃなく能動的に、自分の欲しいもの欲しがったっていいじゃない、と思えるような。でもそんな一言で片付けられるような容易いものじゃなくて、そこに生まれる葛藤や罪悪感、女々しさなどなども描かれていて、興味深く読めました。

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    2019年02月20日
  • 明日の約束 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II

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    この巻は穏やかだったけれど、次の巻が何だか起こりそうでハラハラしてます。3人で暮らしていた頃が一番安心して読めていました。付き合っていても色々あってゴールなんてないんだな、と思いました。

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    2019年01月30日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    会社で読んでて罪悪感を感じてしまうほど、官能的な内容でした。
    映画化されてるんですよね。どんな感じなんだろう・・・。

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    2019年01月13日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    今回は、勝利のいなくなった日本での、かれんやマスター、由里子さんたちのその後が、丈の視点から語られています。

    たいせつなものをうしなった悲しみを乗り越えて、かれんたちはすこしずつ前へと動き出そうとします。由里子さんはかれんの協力を得て自分の店を立ち上げることを決意し、マスターは鴨川のホームからおばあちゃんを引き取ることを考えはじめます。

    ようやくクライマックスが見えはじめたようで、つづきが気になってきます。

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    2019年01月07日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    前巻にひきつづいて、オーストラリアでの勝利の生活がえがかれています。

    はじめて出会ったときから勝利に突っかかってきたアレックスでしたが、しだいに彼に心のうちを明かすようになり、勝利は奔放な彼女にとまどいながらも、すこしずつ彼女のことを理解するようになっていきます。

    その一方で、秀人とダイアンの身の回りにもすこしずつ変化が起こりはじめ、物語がふたたび動き出してきたような律動が感じられます。

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    2019年01月07日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    なんらかの事件がきっかけで、勝利が森下秀人を頼ってオーストラリアへやってきたところから、物語が再開されます。

    秀人と、彼の同僚であるダイアン・ジョンストンとの交流を通じて、勝利はみずからの来歴を振り返り、さらにオーストラリアのアボリジニたちの置かれている複雑な状況について学んでいきます。さらに勝利は、ダイアンの妹のアレックスと出会い、彼女と小さな衝突をくり返しながらも、オーストラリアという新たな地で、これまでになかった経験を積んでいくことになります。

    「どうしてこうなった」という疑問に対する答えは、次巻に持ち越しのようです。

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    2019年01月07日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    かれんと再会した勝利は、彼女が世話になっている鴨川の老人ホームが経営の危機に立たされており、かれんが辞めなければならないところにまで追い込まれていることを知ります。

    ホームの人びとを家族として迎え入れようとする園長が引退することになり、息子の副園長は経営を成り立たせるために管理強化を進めています。そんな状況を心配した勝利はかれんのもとを訪れ、ホームの人びとと触れあうなかで、かれんと彼女を取り巻くさまざまな立場の人びとと社会の事情を知ることになります。

    前巻から、ややストーリーが停滞しているような印象を受けます。このあと、どちらの方向へ物語が動いていくのか、すこし気がかりになってきました。

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    2019年01月07日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    勝利は、一人暮らしをしているアパートの大家の奥さんである森下裕恵(もりした・ひろえ)と、その義弟の森下秀人(もりした・ひでと)にさそわれて、彼女の部屋で焼き肉パーティをおこなうことになります。ところがそこへ裕恵の夫が帰宅し、険悪な雰囲気になってしまいます。

    兄弟のケンカの仲裁に入った勝利はケガをしてしまい、さらに彼らの家にわだかまる複雑な人間関係に入り込んでいくことになります。

    勝利とかれんの関係についてはあまり進展はなかったのですが、りつ子が本来の明るさを取り戻していることを知ることができたのにはほっとしました。

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    2019年01月07日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    最初から夫の言動が嫌だった。
    ところが、新たに現れた男の言動も……。

    もしかしたら男は本質的に身勝手なのかもしれない。
    そうだとしたらこんな哀しいことはない。
    私もどこかで傷つけていたのだとしたら……と考えると。。。

    決して読後感が爽快な小説ではない。
    評価は★3つにすべきか4つにすべきか悩むところだ。
    心地よくはないが、何かを突きつけられた気はした。

    村山由佳が村山由佳たる所以は、前に進み続けているところかもしれない。
    だから、いつも読者は裏切られるのだ。

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    2018年12月26日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    随分前から気になっていた作品。
    100円セールにて購入。
    なかなか強烈な内容でしたが、途中からは吸い込まれるように読んでます。
    下巻も楽しみ。

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    2018年12月22日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    果てしなく広がる海を泳ぎ、大きな自由を感じる。
    ただ水はいくらでも透き通り自由が溶け出していく。
    そこに残る感触はすこし冷く物悲しいだけ。

    (以下抜粋)
    ○「こうしてみると、母親が娘に及ぼす影響ってほんとうに大きいんだなあ。呪縛って言ってもいいくらいに」(P.129)
    ○<でもね、なっちゃん。俺、愛してるって言葉だけは妻にしか言いません>
     いいんだよ、と奈津は微笑んだ。
     先輩のそういうところも大好きだよ。
     心の底からそう言いながら、こころの底から寂しかった。(P.204)

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    2018年12月16日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    水彩絵具のチューブから、紫色の液体と固体の真ん中のものが出てきた。
    パレットの上にいるときはにゅるっとしているものが、
    紙の上にのると活力と表現力が溢れだした。

    (以下抜粋)
    ○背中に腕をまわして肩甲骨を撫で、背骨をひとつずつ数えおろしていき、
     その手を斜め下へ滑らせると、必ずと言っていいほど、
     よく冷えた臀に出くわす。(P.8)
    ○正直に自分の年齢を言うと、とてもそうは見えないと笑ったが、
     「とてもそうは」とわざわざ口にするところにこそ女の三十五歳を
     どうとらえているかが透けて見える気がして、
     奈津はその時もぬくる微笑むしかなかった。
     曲がりなりにもプロを名乗るなら、
     <三十

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    2018年12月16日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    ネタバレ

    妻を自分のカゴに閉じ込めたい夫
    美味しいとこ取りしたい貢がせ愛人(男)

    ってヤな男子しか出てこないじゃんw

    主人公(40手前女子)が自立できそうになって
    「離婚したら」みたいな話になったら、愛人めっちゃ
    へっぴり腰だし。

    あーやだやだ

    しかも最後旦那殺しちゃうし
    その気持ちは分かるけど

    ばれるかな
    ばれるよね、きっと

    でも「夫は海外で仕事が」って言って、
    車悪くなっちゃうからって業者に引き取ってもらって、好きに長く旅行とか行けば「あら?旦那さんのとこかしら?」ってご近所さんは勝手に(!笑)噂してくれそうだし。

    旦那フリーランスだから、ばれなそうじゃない?
    って思うのは浅はかか?

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    2018年11月07日
  • 明日の約束 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II

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    今回は、ストーリーに大きな展開はありませんが、このところ情けないところばかりだった勝利がすこし男らしさを示しています。次巻は大荒れの展開になるような予告が提示されているので、その前の静けさをえがいた巻なのかもしれませんが、たのしんで読むことができました。

    セカンド・シーズンに突入して、勝利とかれんの関係も一歩大人に近づいたような印象を受けます。ただ、ちょっと理屈が勝ちすぎているような気もしてしまいました。

    なお巻末には、かれんの同僚だった女教師の桐島先生の視点でえがかれた短編が収められています。

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    2018年11月04日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    勝利は、原田先輩の妹の若菜の家庭教師をしたり、隣の部屋で父親と二人で暮らしている鈴木幸太という少年の面倒を見たり、大家である森下老人と将棋をしたりして、一人暮らしをつづけています。

    その後、かれんが勝利のもとに帰ってきて、久しぶりに二人で過ごすことになります。ところが、りつ子と原田先輩に遭遇してしまい、いまだに失恋の傷から癒えていないりつ子の心ないことばによって、勝利の気持ちはしぼんでしまいます。それでもかれんは勝利の気持ちに寄り添い、二人の信頼関係はまた一つ強くなっていきます。

    りつ子と中沢の役回りがおなじような展開ばかりで、既視感をおぼえてしまいます。

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    2018年11月04日