村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレタヒチ女性に憧れる。気丈で、情熱的で、まっすぐ。
日本女性にはないストレートさが何よりの魅力だと思った。タヒチには行ったこともないし、想像もできないが、物語に出てくる情景描写や人間を見ているととてもいいところなんだろうなと思った。
タヒチダンスは見たことがあるため、踊るマリヴァの想像は簡単にできた。
タヒチ女性にも、日本女性にも全く異なった魅力があるとこの本で感じた。真奈は良くも悪くも日本人女性の代表のような人で、何をいうにもちゃんと考えて発言する。この謙虚さは、やはり日本人女性にしかないものだと思った。
村山さんの恋愛小説は、進みが良くてすらすら読める。 -
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実に濃厚、濃密な、家族の物語。そして母と娘の物語。
作者の人物描写や心象表現が、なんと言うのだろう、とても文学的、小説的で、物語そのものに惹き込まれるのみならず、作者のそんな技巧に魅了されながら文字を追う楽しさも味わえたのが良かった。
ただ、物語も中盤を過ぎ、舞台が主人公の高校時代に入った途端に、個人的には、それまでの物語とプッツリ「断線」したような。「あれ?オレ寝惚けて数ページ読み飛ばしちゃったかな?」あるいは「知らぬ間に主人公のキャラクターが誰か他の人と入れ替わっちゃったな?」と思えたほどの「不連続」感。そう感じたのはオレだけ?
思うにたぶん、物語の「その時点」を境に、同じ主人公が紡ぐそれ以降の物語に本当に感情移入できるか否かを、読者自身の経験値や感性、価値観に挑んで来るかのような、ある種の「位相転換」を作者が企図して描き込んだような気さえした。
そして残念ながら、そこまでのキャパシティを持たない自分にとっては、この「転換」を容易に連続して乗り切ることが難しかったように思う。
しかし同時に、そんな自分自身に向けた印象や感想もまた、本書の物語の「理解」の仕方の一つでもあるのかも知れない、とも思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ終始、奈津の考えに寄り添うことが出来なかった。
性にだらしない女だ…と。
でも奈津を全面的に否定するつもりもない。その人の価値観や考え方は幼少期の環境によるものが大きいのだと私は思っているからだ。奈津も両親の呪縛から逃れられない被害者のひとりなのかもしれない。
素敵なパートナーがいて、天職があって、埼玉の田舎に大きな家があって、一見幸せな女性にみえるけど。
現状に満足出来ず、色んな男と関係を持ってみて、奈津は最後に気づく。
結局、普段の小さな幸せに感謝できないと、人って幸せになれないのかな〜。
私には同棲中の彼女がいるが、彼女がこうなってしまったら…と考えただけでも不安になるな〜。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ村山由佳さんの作品を初めて読みました。
- 本来、夫のいる身での恋愛はみな〈御法度〉であるはずだが、瑶子が訊いているのは、一般的なモラルでもなければ、方の下の正義でもない。ほなみ自身の〈譲れない一線〉はどこにあるかという問題だろう
美しくて仕事ができて、酸いも甘いも経験している女性が言うとカッコよく聞こえる(笑)
瑶子さんはきっとこれからも私の中に住み続けるだろうな。
叔母さんの、「最初は背伸びだって不相応だっていいの。手に入れたものにふさわしい自分になろうとするうちに、それらはいつのまにか等身大のあなたに馴染んでいく。、、自分のことを、どうでもいいもののように扱っては駄目。」というセリフも素敵でした。
私も胸を張って頑張れる仕事を見つけたい、背筋を伸ばして生きていきたいなと思わされました。