村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わるまで長いことかかったけど(寄り道しまくってた)、後半は一気に読んだ。だから正直後半しか覚えてない(笑)
漫画みたいにするする読める。でも浅くない。
ショーリ君みたいな年下の子、いいなぁと思う。優しいけどしっかりしてて男っぽい、料理もできるし年上に変に期待していない。
大学生にしては出来過ぎだ、女性の作家から見た「男」だからかと思いかけていたら、すごく嫉妬深いというか、自信のない部分もあって、そこは等身大の大学生かもと思った。
でもここで、「あっそ、俺に興味なくなったならもういいさよなら」とならずにちゃんと向き合おうとするところが、健気だし大人。こんなに反省して、一緒に成長してくれる -
Posted by ブクログ
かれんと再会した勝利は、彼女が世話になっている鴨川の老人ホームが経営の危機に立たされており、かれんが辞めなければならないところにまで追い込まれていることを知ります。
ホームの人びとを家族として迎え入れようとする園長が引退することになり、息子の副園長は経営を成り立たせるために管理強化を進めています。そんな状況を心配した勝利はかれんのもとを訪れ、ホームの人びとと触れあうなかで、かれんと彼女を取り巻くさまざまな立場の人びとと社会の事情を知ることになります。
前巻から、ややストーリーが停滞しているような印象を受けます。このあと、どちらの方向へ物語が動いていくのか、すこし気がかりになってきました。 -
Posted by ブクログ
水彩絵具のチューブから、紫色の液体と固体の真ん中のものが出てきた。
パレットの上にいるときはにゅるっとしているものが、
紙の上にのると活力と表現力が溢れだした。
(以下抜粋)
○背中に腕をまわして肩甲骨を撫で、背骨をひとつずつ数えおろしていき、
その手を斜め下へ滑らせると、必ずと言っていいほど、
よく冷えた臀に出くわす。(P.8)
○正直に自分の年齢を言うと、とてもそうは見えないと笑ったが、
「とてもそうは」とわざわざ口にするところにこそ女の三十五歳を
どうとらえているかが透けて見える気がして、
奈津はその時もぬくる微笑むしかなかった。
曲がりなりにもプロを名乗るなら、
<三十 -
Posted by ブクログ
ネタバレ妻を自分のカゴに閉じ込めたい夫
美味しいとこ取りしたい貢がせ愛人(男)
ってヤな男子しか出てこないじゃんw
主人公(40手前女子)が自立できそうになって
「離婚したら」みたいな話になったら、愛人めっちゃ
へっぴり腰だし。
あーやだやだ
しかも最後旦那殺しちゃうし
その気持ちは分かるけど
ばれるかな
ばれるよね、きっと
でも「夫は海外で仕事が」って言って、
車悪くなっちゃうからって業者に引き取ってもらって、好きに長く旅行とか行けば「あら?旦那さんのとこかしら?」ってご近所さんは勝手に(!笑)噂してくれそうだし。
旦那フリーランスだから、ばれなそうじゃない?
って思うのは浅はかか? -
Posted by ブクログ
勝利は、原田先輩の妹の若菜の家庭教師をしたり、隣の部屋で父親と二人で暮らしている鈴木幸太という少年の面倒を見たり、大家である森下老人と将棋をしたりして、一人暮らしをつづけています。
その後、かれんが勝利のもとに帰ってきて、久しぶりに二人で過ごすことになります。ところが、りつ子と原田先輩に遭遇してしまい、いまだに失恋の傷から癒えていないりつ子の心ないことばによって、勝利の気持ちはしぼんでしまいます。それでもかれんは勝利の気持ちに寄り添い、二人の信頼関係はまた一つ強くなっていきます。
りつ子と中沢の役回りがおなじような展開ばかりで、既視感をおぼえてしまいます。