村山由佳のレビュー一覧

  • 二人キリ 下

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    ネタバレ

    証言パートは話し口調のような文体で実際に聞き込みをしているような感じで読めた。愛し過ぎて二人とも覚醒状態だったのだろう。お加代の全てを受け入れ死までも許した吉蔵と吉蔵の妾を目にしたのをきっかけに人が変わりシンボルを切り取って自分だけのものにし軀に刻み込んだ定、二人だけの色褪せることのない究極の愛だと思う。

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    2026年07月12日
  • 二人キリ 上

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    遊郭やカフェー、大正から昭和にかけての男女間の文化についても知ることができた。これから吉弥が定からどのように話を引き出していき映画や小説に仕上げていくのか…猟奇殺人と言われているけど個人的にはお定さん嫌いになれないなぁ。事件が事件だけにおちんちんやおちんこという単語がポロリと出現するので大丈夫な方は。

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    2026年07月10日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    男子高校生が主人公の恋愛小説。
    高3になった勝利は、父親の単身赴任でいとこと同居することに。久しぶりに会った5つ年上のいとこに恋してしまうが・・・

    甘酸っぱくもあり、子供っぽくもある恋愛との向き合い方が微笑ましい作品でした。周囲に気をつかっているようでも自分本位の思考が勝ってしまう。高校生っぽさの演出が上手です。
    最後の主人公のセリフもかなり青臭く、作者の意図が強すぎる気もするのですが、個人的に嫌いじゃないです。
    見ている世界や人間関係がまだまだ狭かった自身の中高生時代が思い出されて口角が上がってしまいました。

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    2026年07月08日
  • 雪のなまえ

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    ネタバレ

    まあよかったけれど、少し話が出来過ぎのような・・・
    懇親会を兼ねた寄り合いで航介が『納屋カフェ』をPR、しかし自治会役員 山崎の文句で張り詰めた雰囲気になり、そこで英理子が話をして場がなんとなく収まる場面、特にそこで感じた。これが現実だったらこんな一発逆転みないなことにはならない。これはお話(フィクション)だから一発逆転でよいのだけれど、それがこの展開だったことが出来過ぎに感じた。他にも、それは話がうますぎるのでは?と思ったり、道徳の教科書のような感じを受けるところがあった。
    雪乃は小学五年生⁉ 考え方が大人でそう思えなかった。自分が小学五年生をもっと子供だと考えているだけで、実際はこういった考え方をするのだろうか?

    「いじめは、いじめられるほうにもそれなりの原因があるのではなく、いじめる側が100%悪い」の意味を明確に理解できた。気の合わない人、好きになれない人がいるなら、関わりを持たなければよいだけのこと。それをわざわざマイナスの関わりを持つのがいじめる側。いじめる側が100%悪い。

    ちなみに寄り合いの場面、自分は売り言葉に買い言葉で山崎への反論を考えていた。田舎の世界は狭い、こいつの発言で『納屋カフェ』への来客は期待できない、それなら『納屋カフェ』をあきらめこいつと真っ向勝負してやろうと。胸がすっきりすることはなくても言われっぱなしはたまらない。
    ・・・こういう性格をこの本でダメ出しされたかも。

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    2026年07月12日
  • 雪のなまえ

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    周りが雪乃を受け入れてくれる環境を気付けてよかったねと思う。
    時には我慢しなきゃいけない事もそれを糧に頑張る事って大事だと改めて考えさせてくれた本です。

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    2026年07月06日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    登場人物の誰一人にも共感できない。テーマもさほど重要とは思えない。著者の殻を破るための手段としての作品と映ってしまった。

    物語の根幹には疑問符が多いけれど、枝葉の描写の美しさがそれを大きく上回るので、星4としました。

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    2026年07月05日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    サイクリングという趣味や郊外で自分たちらしく生きる夫婦を軸にしたクリーンな上巻から一転、下巻は人間の泥臭くて生々しいジメっと感が全開に。特に、ある人が露呈する想像を超えた純度100%の馬鹿さやしょうもなさと身勝手な奇行には、悪気がないからこそ思わず吹き出してしまった。

    しかし、そんなお下劣なドロ沼をあっさり蹴散らし、本能のままに生きる者や、愚行を尻目に自らの人生を力強く謳歌していく者など、三者三様の生命力がぶつかり合う。泥臭さからの見事なカタルシスの解放がたまらない極上の人間ドラマだった。

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    2026年07月05日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    ネタバレ

    どうして涼子は孝之と一緒にいたんだろう。
    自立していて、1人を謳歌できるのに。
    寂しいのかな。だけど、あんな人といても虚しいだけなのに。

    孝之は美登利に夢中だったけど、あんなにもセックスの事で頭がいっぱいになるなんて、そんな事ある?所詮カラダだけだと思ってしまう。
    セックスがなくなれば、彼らは続かないのではないかと思う。子供が産まれたから、また違う方向で落ち着くのだろうか。
    あまり彼らの今後を考えたくない。






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    2026年06月30日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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     上下巻を通してオーディブルで聴いた。初めての作家であったがストーリー展開が軽妙で聴きやすかった。セックスレスの夫婦の亀裂がよく描けている。リョウコはとても知性的で才能もあるためそつなく夫婦関係をこなしながら仕事もフルに向き合ってる。夫は美容師で自宅で理想的な店を経営しようとしているが、場所が郊外であるため、周りが思っていたようには発展せず、事業が順調とは言えない。
     そんな夫婦がどんなストーリーを描くのか、ほぼ想定通りに展開していくので、オーディブルで一気に読める。それにしてもこの著者はそんな夫婦の心理描写がうまいと思いました。

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    2026年06月30日
  • Row&Row

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    ネタバレ

    う、ん。。主人公の1人である夫が見せる幼さは、とてもよく分かったし理解もできたし身につまされた。
    恥ずかしながら共感できる所もあって、いやもう言ってしまえば独りよがり暴発気味なこの亭主の眼鏡からでしか読めなかった。
    女性が綴った作品だからこそ痛痒い。いや掻きすぎてもうそこ痛いところですから。
    あぁ外野のみなさまからはやっぱりこう見えるんですのね、なしんどさ。

    だからこそきっぱりと言う。
    その不倫、うらやましいぞと。
    というか男は、いやわたしはと言っとこ、ナイトでいたいのいつまでたっても。いやナイトでいさせて。なんか支えて。「キミかわいいね」なんて会社で言っちゃいけないけど家で愛妻に向かって言うならいいじゃない。「あなたいつもご苦労様」「かっこいい」「素敵」「頼り甲斐がある」とかいーじゃない別に。ねえ?(誰に)

    まーそんな成れの果てのような昭和を抱えるオッサンなんておぞましく見られるんだろうけど、時代錯誤とか封建的とかどーでもよくて。育った環境という消極的な個性です。
    ムダに発奮してしまったけど、やっぱりここは柔らかくてモヤモヤするところなんです。恐ろしく整理されてない、とも言い換えられる。

    だから女性の活躍推進とは、どんな作品を通して読んでいて針山のようなチクチクを伴う。なんか悪いことをしてしまった後ろめたさ、これなに。
    まーその視点ならばこの不倫は破滅させて欲しかった。ラストはサッパリした感がある。逃げ切った、みたいな。

    同じタイミングで似たタイトルの『マザーアウトロウ』を読んだ時の方が、亭主が死んで後悔してることは離婚しなかったこと!とか子どもなんか産まなくたって(姑と嫁の)フィーリングッドなマブダチが爆誕したんだからいーじゃないの!とか突き抜けてて爽快だった。

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    2026年06月24日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    中学生の頃なんかはこういう作品が好きだった。
    ただ、村上由佳作品は読んだことがなかったからAudible配信をきっかけに読んだ。

    テーマとは裏腹に湿度が低く、読みやすい。昼ドラ的なジメっと感が強いと辟易してしまうけど、この作品はそうではなかった。

    健康的な趣味と、そのクリーンな印象の裏返しとなる描き方が心地よかった。

    女性から見た、「気を遣える方の男性」ってのはこんな感じで見えているんだろうなと思った。気を遣えてもこんなもんというか。下巻の配信も楽しみ。

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    2026年06月24日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    村山由佳さん作品の中では、『しっぽのカルテ』のような温かさとも、『プライド』のような激しさとも少し違う、大人の恋愛と夫婦関係を描いた物語でした。

    夫婦として長く暮らす中で生まれる不満や諦め、男女それぞれのプライドや孤独がリアルに描かれていて、「こんな夫婦、本当にいそうだな」と感じました。ドロドロした部分もありますが、それだけではなく、登場人物たちが自分の人生や幸せについて向き合っていく姿が印象的です。

    特に、当たり前になってしまった夫婦の役割や我慢について考えさせられました。「これでいい」と思っていたことが、本当はそうではなかったのかもしれない――そんな気づきもありました。

    恋愛小説としては心が熱くなる場面もあり、続きが気になって一気に聴いてしまうほどの面白さ。大人の恋愛ドラマをラジオで聴いているような感覚で楽しめる一冊でした。

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    2026年06月20日
  • 猫はわかっている

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     有栖川有栖が含まれていたので読んだ。学生アリスのねこの話は、今の時代にはのんびりとしている。『幻坂』の「口縄坂」がいいと思う。 
     阿部智里の「50万の猫と7センチ」がよかった。メス猫の保護者として心を傾けるお父さんも、猫をからかってしまうお母さんもいい。八咫烏シリーズの作者なんだ。読んでみよう。

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    2026年08月13日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    たぶん、推理小説の読みすぎで、なんだか、物足りなかったように感じた。あまり何も引っかからなかった。関係性って、そんなものかも?薄いような?強いような?どちらでもないような?自分がいつも、決めていく。それでも、さすがの村山由佳さんは、最後まで、サーっと読ませる力はすごいです。私は、面白くないと自分が感じると、途中でやめてしまうタイプなので。
    村山由佳さんは、昔、よく読んでました。「青のフェルマータ」は大好きでした。「天使の〜シリーズ」とか、「おいしいコーヒーの入れ方シリーズ」とか。青春ものをまた、読んでみたいです。

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    2026年06月20日
  • Row&Row

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    自分の体験が大いに反映されてる?って邪推してしまう。夫婦の葛藤、仕事の葛藤、恋愛の葛藤が、リアルに細やかに表現されててドキドキする。官能的な場面も多く、大人の小説って感じ。それだけに、優柔不断に見えることも多くて、主人公たちの考え方、行動に、イライラすることも多くて困った。

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    2026年06月15日
  • はつ恋

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    2026/06/13
    南房総の町の古民家で暮らす主人公のハナ。
    2度の離婚を経験し、現在は幼馴染で恋人のトキオと遠距離恋愛中だ。
    庭のたくさんの植物と共に紡がれる大人の恋愛小説。

    作品の中で、若い頃の恋愛は不自由だったと書かれている。
    将来のこと、出産のこと、家族のこと…考慮することがたくさんあるから。
    そこにはとても共感した。
    でも50代になって、ただシンプルに好きだと思える人と共に生きるというのは、どういう感じなんだろうなぁ。
    しかも、古民家でたくさんの植物に囲まれて、自然を感じながら暮らす毎日はとても自由で憧れてしまう。
    特にいいなと思ったのは、庭を通じた近所のおじいさんとの交流。
    「庭はひとを繋ぐ。」
    ご近所付き合いは避けられがちだけれど、人と人が程よい距離感で交流を深めることはとても心地よいことなのだろうなと思う。

    恋愛小説ではあるけれど、人が季節と共にただ生活を営む姿が、とても印象的な作品だった。

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    2026年06月14日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    大人の世界観というかドラマというかなんというか・・・
    こんな人生もそれぞれあるかなぁ。。。
    そうだなぁ。
    どうかなぁ。。。
    色々考えますが、もしも自分だったらどうするかなぁ??
    とはすごく考えます。

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    2026年06月10日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    内容は笑える。
    リョウコは男だし、タカユキは女 っぽい。
    タカユキのアホさ加減がすごい笑

    でも、不倫の最中はきっとこんな心情なんだろうなって思う。
    あまりにも周りが見えなくなるんだろうなぁ。

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    2026年06月08日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    上巻よりも更に孝之のクズ男ぶりに磨きがかかっている。結末はありきたりだけど、変に泥沼感を引きずらない締めくくりが良い。
    それと解説、責任を持って楽しい人生を漕いでいく って言葉が良いなって思った。

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    2026年06月04日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    読み進めていく度に腹立たしくなっていく。何だろうこのモヤモヤ感は…。美登利は勿論、孝之には更にイライラする。涼子の稼ぎと従順性がなかったら今の理想的な職場は作れなかったはずで、その事を追いやり美登利にウハウハしてる様は腹が立って仕方ないよね。だけど涼子も自分を押し殺しすぎ、相手に気を遣いすぎてるのは、ダメダメな孝之を作り上げてる元でもある。さっさと解放され、して欲しい。

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    2026年06月04日