村山由佳のレビュー一覧
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ネタバレまあよかったけれど、少し話が出来過ぎのような・・・
懇親会を兼ねた寄り合いで航介が『納屋カフェ』をPR、しかし自治会役員 山崎の文句で張り詰めた雰囲気になり、そこで英理子が話をして場がなんとなく収まる場面、特にそこで感じた。これが現実だったらこんな一発逆転みないなことにはならない。これはお話(フィクション)だから一発逆転でよいのだけれど、それがこの展開だったことが出来過ぎに感じた。他にも、それは話がうますぎるのでは?と思ったり、道徳の教科書のような感じを受けるところがあった。
雪乃は小学五年生⁉ 考え方が大人でそう思えなかった。自分が小学五年生をもっと子供だと考えているだけで、実際はこういった考え方をするのだろうか?
「いじめは、いじめられるほうにもそれなりの原因があるのではなく、いじめる側が100%悪い」の意味を明確に理解できた。気の合わない人、好きになれない人がいるなら、関わりを持たなければよいだけのこと。それをわざわざマイナスの関わりを持つのがいじめる側。いじめる側が100%悪い。
ちなみに寄り合いの場面、自分は売り言葉に買い言葉で山崎への反論を考えていた。田舎の世界は狭い、こいつの発言で『納屋カフェ』への来客は期待できない、それなら『納屋カフェ』をあきらめこいつと真っ向勝負してやろうと。胸がすっきりすることはなくても言われっぱなしはたまらない。
・・・こういう性格をこの本でダメ出しされたかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレう、ん。。主人公の1人である夫が見せる幼さは、とてもよく分かったし理解もできたし身につまされた。
恥ずかしながら共感できる所もあって、いやもう言ってしまえば独りよがり暴発気味なこの亭主の眼鏡からでしか読めなかった。
女性が綴った作品だからこそ痛痒い。いや掻きすぎてもうそこ痛いところですから。
あぁ外野のみなさまからはやっぱりこう見えるんですのね、なしんどさ。
だからこそきっぱりと言う。
その不倫、うらやましいぞと。
というか男は、いやわたしはと言っとこ、ナイトでいたいのいつまでたっても。いやナイトでいさせて。なんか支えて。「キミかわいいね」なんて会社で言っちゃいけないけど家で愛妻に向かって言うならいいじゃない。「あなたいつもご苦労様」「かっこいい」「素敵」「頼り甲斐がある」とかいーじゃない別に。ねえ?(誰に)
まーそんな成れの果てのような昭和を抱えるオッサンなんておぞましく見られるんだろうけど、時代錯誤とか封建的とかどーでもよくて。育った環境という消極的な個性です。
ムダに発奮してしまったけど、やっぱりここは柔らかくてモヤモヤするところなんです。恐ろしく整理されてない、とも言い換えられる。
だから女性の活躍推進とは、どんな作品を通して読んでいて針山のようなチクチクを伴う。なんか悪いことをしてしまった後ろめたさ、これなに。
まーその視点ならばこの不倫は破滅させて欲しかった。ラストはサッパリした感がある。逃げ切った、みたいな。
同じタイミングで似たタイトルの『マザーアウトロウ』を読んだ時の方が、亭主が死んで後悔してることは離婚しなかったこと!とか子どもなんか産まなくたって(姑と嫁の)フィーリングッドなマブダチが爆誕したんだからいーじゃないの!とか突き抜けてて爽快だった。 -
Posted by ブクログ
村山由佳さん作品の中では、『しっぽのカルテ』のような温かさとも、『プライド』のような激しさとも少し違う、大人の恋愛と夫婦関係を描いた物語でした。
夫婦として長く暮らす中で生まれる不満や諦め、男女それぞれのプライドや孤独がリアルに描かれていて、「こんな夫婦、本当にいそうだな」と感じました。ドロドロした部分もありますが、それだけではなく、登場人物たちが自分の人生や幸せについて向き合っていく姿が印象的です。
特に、当たり前になってしまった夫婦の役割や我慢について考えさせられました。「これでいい」と思っていたことが、本当はそうではなかったのかもしれない――そんな気づきもありました。
恋愛小説としては心が熱くなる場面もあり、続きが気になって一気に聴いてしまうほどの面白さ。大人の恋愛ドラマをラジオで聴いているような感覚で楽しめる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
2026/06/13
南房総の町の古民家で暮らす主人公のハナ。
2度の離婚を経験し、現在は幼馴染で恋人のトキオと遠距離恋愛中だ。
庭のたくさんの植物と共に紡がれる大人の恋愛小説。
作品の中で、若い頃の恋愛は不自由だったと書かれている。
将来のこと、出産のこと、家族のこと…考慮することがたくさんあるから。
そこにはとても共感した。
でも50代になって、ただシンプルに好きだと思える人と共に生きるというのは、どういう感じなんだろうなぁ。
しかも、古民家でたくさんの植物に囲まれて、自然を感じながら暮らす毎日はとても自由で憧れてしまう。
特にいいなと思ったのは、庭を通じた近所のおじいさんとの交流。
「庭はひとを繋ぐ。」
ご近所付き合いは避けられがちだけれど、人と人が程よい距離感で交流を深めることはとても心地よいことなのだろうなと思う。
恋愛小説ではあるけれど、人が季節と共にただ生活を営む姿が、とても印象的な作品だった。