村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    ・欲しいものは富ではない。名誉だ。賞だ。
    「固執」とか「執念」なのか
    天羽カインと天野佳代子の同一人物であるのに
    よく使い分けていて、とても読みやすい作品だと思います。

    村山由佳さんの言葉が好きです、とくに好きなフレーズが
    ・まわり道の中にこそ人生の喜びがあり、余剰が必ずしも無駄とは限らない
    とても素敵なコトバだと思います。

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    2026年04月02日
  • PRIZEープライズー

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    作家と編集者を主人公とした小説で、「売れっ子だけど、直木賞候補にはなるが受賞には至らない作家」と「その作家のために公私をささげる編集者」の奮闘を、「直木賞作家」村山由佳が描く、という魅力的な舞台設定です。

    多くの読者がいる、本屋大賞に選ばれる、と多くの人に認知され受け入れられてはいるものの、権威ある文学賞「直木賞」を得ることで社会的に認められたいという作家の気持ちはわからないではありません。
    また彼女の作品に救われた経験から、編集者として作家に対して真摯に向き合い「ともに作品を作り上げてゆく」という覚悟をした編集者の姿は、応援したくなるものであるはずでした。

    たしかに、作品の前半は彼女たち

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    2026年03月31日
  • DANGER

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    久我の歩んできた激動の時代背景が深く描き込まれていたぶん、現代パートとの温度差が気になりました。現代の場面に切り替わるたびに少し冗長な印象を受けてしまったのが残念です。過去のパートのみに絞ったより濃密な構成でも良かったのかもしれません。現代の価値観から当時の出来事を解釈しようとする描写には、少し違和感を覚えてしまいました。

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    2026年03月28日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    おいしいコーヒーのいれ方の二作目。主人公は大学生になったよ。恋敵的な存在出てきたけど、正味一緒に暮らしとる主人公に部がありすぎるなぁ。相変わらずヒロインはおっとり系のイイオンナでした。展開は前ほど動いてなくて足踏みした印象やから星3ってとこ。でも、「僕らの夏」っていう大学一年生の夏の時期の出来事を描いた物語で、お互いに酷い夏風邪を拗らせた時を話の中心にしてるところが村山由佳のこだわりかなーと思って、そこはめちゃくちゃ良かった。

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    2026年03月23日
  • DANGER

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    タイトルの「DANGER」は危険を意味する。

    装幀に描かれているのはバレエダンサー。
    それなのに、なぜ「DANCER」ではないのか。

    読み進めるうちに、その理由が見えてくる。

    世界的振付家・久我一臣にインタビューすることになった長瀬一平と水野果耶。

    一臣が語ったのは、バレエの歩みだけではなく過酷な戦争体験だった。

    第二次世界大戦に翻弄された人々の描写には胸を締めつけられ、この無意味な戦争が今も続く現実に虚しさを覚える。

    そして、一臣とさかゑ(翠)の45年ぶりの邂逅には、込み上げるものがあった。

    すべては、生きていてこそ。

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    2026年03月21日
  • 星々の舟

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    それぞれの家族視点で進んでいく。
    沙恵の視点で悍ましくて読みたくなくなった。胸が締め付けられて気持ちが悪くて早く楽になりたくなって読んでしまう。
    沙恵の幼少期にうけた虐待を娘に置き換えたら辛くなる。私は加害の性別でそれを痛感する。
    父親のストーリーを最後にしたのは何故だろう。
    最初のアキラの視点がずっとついてまわって最後までアキラの視点が復活するのを待っていた。

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    2026年03月20日
  • しっぽのカルテ

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    村山由佳さん好きだなぁ。ここのところの村山作品は
    重いのばかりが続いて読んでたので久しぶりに優しい(だけじゃないけど)心の温まる作品だった。動物、人間相手に綺麗事だけではないけれど それでも一生懸命前を向く登場人物と動物たちが魅力的だった。

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    2026年03月15日
  • DANGER

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    バレエ、シベリア抑留、性加害がテーマである。しかし、芸術論、ミステリー、戦争・性加害反対、左翼の欺瞞、メロドラマが混ざってしまって、おそらく筆者が最も取り組みたかった戦時下の性加害への焦点がぼやけしまっている感じがした。筆者が日本のなかで風化していく戦争体験をフィクションと言うかたちでも継承していくために新作を書いた、その作家としての良心は尊い。しかし、これまでの戦争文学と比較すると、戦争だけで一点突破できないところに、戦争を知らない世代の書き手としての限界は明らかに露呈していたと思う。

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    2026年03月11日
  • 女ともだち

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    読書の幅を広げるアンソロジー
    女性作家8人8作品収録されている
    読み始めると表題のタイトルから発展するドラマは、あぁこうなるのかと遅れて思い至る
    この辺りは読者の性差で大まかに分かれるのではなかろうか
    物語的には男女関係がメインとなる
    好きな話は、阿川佐和子さんの『ブータンの歌』、森絵都さんの『獣の夜』でした
    本の構成が、どろどろ→人生→奔放という感じだったので、読後感は悪く無かった

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    2026年03月08日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    純愛小説そのものなのでそういう世界にはまり込みたい方におすすめです。展開が期待どおりというか、さっくり読めました。

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    2026年03月07日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    上巻でのヒリヒリに耐え切れず
    少し時間を置いてから下巻を読もうと思っていたのに
    手に取ったら一気に読んでしまった。

    作者は男性(夫)に恨みでもあるのか?
    ってくらいに
    男性の弱さやズルさを書くのが実にうまく
    読んでいて実際に胃がキリキリしてくるような感じがした。

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    2026年03月06日
  • 遥かなる水の音

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    行って見たいとは思う砂漠。
    とても行く機会は無いだろうと思う砂漠。
    それを擬似体験する様な作品。
    砂漠の砂を素足で踏んでみたい。

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    2026年03月04日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    やはりこうなったか。(離婚)
    唯一、救いだったのは野々村が言っていたように妻帯者の男性が好みの美登利がロードバイク中に転倒して勃起不全になった孝之と妊娠してるってこともあってか結婚したことかな。誘惑して落としたらポイ捨てするのかと思ったから。
    まぁこのふたり(涼子と孝之)はどっちもどっちだね。
    涼子にとっては明らかに離婚して都内にマンション飼って猫を飼って仕事もバリバリして矢島と会いたい時に会って、その方が余っ程幸せなのは確か。

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    2026年03月03日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    すらすら読める。
    大手広告代理店に勤める涼子がとにかく忙しい。
    企画、プレゼン、後輩のフォロー、クライアントとの会食、
    毎晩10時過ぎに埼玉にある年下の夫の為に建て住居兼美容室の自宅に1時間半かけてクタクタになって帰る。
    夫の美容師のメガネ男子の優男の孝之、腕もいいし、出勤の送迎も毎日してくれる優しい夫。
    でも、お互いくつろげない。
    どっかいびつな夫婦関係。そこへ趣味のロードバイクサークルで知り合った美登利が現れ…下巻に続く
    となるんだけど、このあざとすぎる美登利がきっとひっかきまわすんだろうね。

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    2026年03月03日
  • 猫はわかっている

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    猫をテーマにしたアンソロジー短編集ですね。
    人気作家7人が、謎と企みに満ちた短編を綴ります。

           目次

     世界を取り戻す    村上由佳
     女か猫か       有栖川有栖
     50万の猫と7センチ  阿倍智里
     双胎の爪       長岡弘樹
     名前がありすぎる   カツセマサヒコ
     猫とビデオテープ   嶋津輝
     幸せなシモベ     望月舞衣

     阿倍智里さんがエッセイで猫との生活を描いた作品で、それ以外はフィクションの短編なのだけど、猫が脇役扱いなので、ちょっと残念です。
     長岡弘樹さんと望月舞衣さんはさすがに短編の名手ですね。有栖川さんは、学生アリスで久しぶりに江神さんが

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    2026年02月25日
  • ありふれた愛じゃない

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    ネタバレ

    いつ2人が求め合うのかなって結構待ちました(笑)ついに…の時の描写は目に浮かぶ様な感じでさすがです。ただ周りのお節介のおかげすぎるかな。リウは間違いなく社会不適合者だから上手くいかないんじゃないかな…って思っちゃう私はリアリストだけど、本気で恋に落ちたらこんな行動に出ちゃったりするのかな?共感が、難しい。一夜の真実って本当にあるのかなー。、
    貴史のまあちゃん呼びがキモい&暴力までふるわせちゃって悪い印象持たせすぎで可哀想(笑)普通に素敵な青年の設定であってほしかったかな。
    ちょっと主人公に都合いいストーリーすぎる感じがしたかなー

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    2026年02月23日
  • ロウ・アンド・ロウ(上)【毎日文庫】

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    私はまだ結婚もしていないし、年代的にもまだまだだから、最初の方はあまり共感もできず淡々と読み進めていた。が、みどりが登場して、旦那と徐々に距離が近づいていくにつれ、あーいるいるこういう女!って面白くなってきてしまった。上巻を読んでみてから下巻の購入どうするか決めようと思っていて、上巻の半分までは、下巻はいいかなと思っていたけれど、これからみどりと旦那がどうなるのか気になってしまって買おうか迷ってます。

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    2026年02月23日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    青春小説とだけでは片付けられない
    内容の濃さと複雑さを感じました
    人は会うべき人にしか会わない
    そうかもしれない…
    様々に表情を変える海は自分も好きです

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    2026年02月22日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    静かな中に愛の激しさを感じる連作短編集でした。家族のそれぞれの視点から各々の恋模様が語られますが、それぞれが一筋縄ではいかないものです。レイプされた過去を受け入れてくれた兄が義理だと思って愛したら、実の兄だと判明した妹視点の「ひとりしずか」、戦争中に朝鮮の慰安婦を愛してしまった父視点の「名の木散る」が印象的でした。辛い恋であってもその一時に身を焦がす程の激しい愛を感じられたら、それは幸せだと言えるのだろうか…。愛の奥深さを知らされた気がします。

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    2026年02月04日
  • ある愛の寓話

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    色んな愛の形があるなぁっ…と思わせられた。
    同意できる話しもあれば
    『⁈』と感じる話しもある。
    私も今さらだけど、1度だけ人の言葉を
    話したのを聞いたかもしれない。

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    2026年01月31日