村山由佳のレビュー一覧

  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    後半は涙、涙で読む終えた。
    著者にとってもみじはほんとに特別な存在だったんだね。
    17年一緒で苦楽をともにしてきて、すごい絆で結ばれてたのがひしひしと伝わった。
    犬ではなく、猫ともこんな強い関係が結べるんだね。
    喪ったのは悲しいけど、こんな素晴らしいもみじと出会えたことってすごいしあわせ者だと思う。
    あー猫が飼いたくなった。

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    2021年02月21日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    シリーズ9作目。
    かなり最初の方だけど、かれんが花村の両親に介護福祉士になる決意と、本当は血のつながりが無い親子だと知っていたということを伝える大事なシーンがある。大切に育ててくれてありがとうと伝えたところでは泣けた。
    その後は鴨川へ行く準備。
    自分の言いたいことや気持ちを飲み込んでかれんを尊重する勝利に、かれんもやきもきしていたんだな。のほほんとしているように見えて。鴨川へ行くのにまた喧嘩別れみたいにならなくてよかった。
    今回は星野りつ子があまり出てこなくて安心して読めた笑 今後離れてどうなってしまうのか心配…

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    2021年02月20日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    やっと終わった。。
    四半世紀、読み始めたのは20代で当時は面白く読んでたストーリーも、50になって流石にカマトトセリフ、描写は受け付けられなくなった。
    前作から7年、毎年はチェックしなかったけど数年に一度、思い出して調べるとまだ出てなくて作者はもう書くの諦めた疑惑を抱き続けてきたけど、たまたま半年ちょっとで気付けたのは奇遇。
    本巻も途中、これまだ終わらないんじゃないの?と呆れたけどラスト20ページでいきなり締めに入った。
    こんなに引っ張ってきたのに最後は巻き巻きだったな。
    四半世紀続いた内容としては、中身なかったな。

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    2021年02月16日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    シリーズ8作目。
    勝利の好感度がどんどん下がっていく…星野りつ子を一人暮らしの部屋にあげ、お願いを聞いて背もたれになり腕を回すなんて…うーむ、それはアウト。八方美人だなぁ。嘘が嘘を呼び、どんどん深みにハマる勝利。なんか嫌な予感がする…
    花村のおばさんにかれんとのことがバレそうになった時は焦った。

    マスターの言葉メモ
    「一つでいいから、どんな時にも揺るがないものを持て。うまいと思うコーヒーの味でもいい。あるいは、手本にしたい誰かの背中でも、胸に響いた言葉でもいい。そういう、まわりの状況に左右されない自分だけの基準があれば、いざという時に方角を見失わずにすむ。ちょうど、どこからでも見える高い塔み

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    2021年02月15日
  • 明日の約束 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II

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    サイドストーリーは目線が変わり、面白かった。かれんという人がどれだけ魅力的なんだ、と改めて思ってしまった。いわゆる、老若男女誰からも好かれて、敵対するとしたら恋仇だけということか。マスターと由里子さんにこどもができたり周りに変化がある中2人の今後はどうなるのかやはり最後まできっちり見届けよう。

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    2021年02月15日
  • 青のフェルマータ

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    海とイルカと音楽。
    声を失った少女の愛と再生の物語。

    海に抱かれ、イルカと戯れ、チェロを奏でる。
    リオのそんな海外生活に少しの憧れを感じた。

    最終的に彼女が選んだ相手に正直驚いたけど、
    愛の形はそれぞれ。

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    2021年02月02日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    ネタバレ

    目次
    ・HEARTACHE TONIGHT
    ・DON'T THINK TWICE
    ・TIE YOUR MOTHER DOWN

    若い人たちの初々しい恋愛シーンに胸キュンすることはあまりなくても、微笑ましく読むことがほとんどですが、このシリーズはきついなあ。
    どうもかれんが好きになれない。

    23歳の美術教師でありながら、あまりに天真爛漫というか…かまとと。
    高校生同士の恋愛ならそれでもいいけれど、23歳で?
    美人で?
    性格がよくて?
    で、5歳年下の同居しているいとこである勝利と恋愛中。

    火傷しないようにお湯を沸かすことも出来ない23歳社会人って、バカじゃないの?
    教師が自宅近所の児

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    2021年01月29日
  • 妖し

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    「怪異」をテーマにした奇譚アンソロジー10篇。

    作家それぞれの色々な「妖し」が表現されてます。
    冒頭の恩田陸さんの「曇天の店」 ページ数少ないのに終盤で一気に不穏な空気にしていくのが秀逸。
    「李果を食む」阿部智里 どっち?どっち?表現の生々しさが印象的だった。

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    2021年01月27日
  • すべての雲は銀の…(上)

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    恋人の笠松由美子を兄にうばわれた主人公・大和祐介は、恋人や家族といった濃密な人間関係のなかに走った亀裂に耐えきれなります。「とにかく東京から離れたい、兄貴と由美子の気配を感じないで済むところならどこでもいい」という思いにみちびかれた彼は、親友のタカハシのすすめにおうじて、信州菅平の農園「かむなび」でアルバイトとして働きはじめます。

    読みはじめた当初は、自然のなかで過去の傷が癒されていくといったストーリーだと思っていたのですが、そうではなく、うっとうしいくらい濃密な人間関係のなかで戸惑いつつも、たくましくなっていく祐介の姿に焦点を当てた物語のように思えました。ちょっとナイーヴな自然礼賛に流れる

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    2021年01月23日
  • ありふれた愛じゃない

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    面白い。女性なら憧れるロマンチックな恋愛小説。ハプニング、フィーリング、タイミングの3拍子が揃った完全なる恋愛小説だった。いいなー恋愛はいいなー。恋愛のエネルギーは人生を左右するものである。

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    2020年12月31日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    恋愛小説。王道のラブストーリーではないと思う。恋愛は気持ちも大切だが、身体の欲望も共にあるのも当然である。W不倫やら、浮気やら、恋愛体質やら、人間はなにかにカテゴライズしたがるが当事者になってしまったらそんな言葉ではいいたらない状況になる。そのすべてを書き表している小説だと思う。恋の激しさ、そして、残酷にも冷めてしまう恋もある。恋愛とはそういうものだと思う。

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    2020年12月22日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    ファーストシーズンで結ばれたショーリとかれん相変わらずの遠距離恋愛となっているけどまだまだ超えなければならない問題があるようで。。。星野りつ子はまだこのシーズンでも登場することになるのかな。可哀想に彼女にもそろそろ新しい出会いがあればいいのだけれど。大人になっていく2人を完結まで見届けるのが楽しみだ。

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    2020年12月07日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    若い頃に物語の世界観や恋愛観にどっぷりはまって読んだものの、今結婚して親にもなると自分も随分変わってしまったんだなと感じさせられました。

    勝利が前を向いて生きていける様でよかったです。
    あとがきの、「誰かのことを自分の不注意や無神経から深く傷つけてしまった経験のある人はあるんじゃないでしょうか」という話に心がザワつきました。誰かを傷つけたり傷ついたり、助けたり助けられらたりしながら前を向いて生きていく。当たり前のことですが、忘れてしまわないように。

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    2020年12月02日
  • ワンダフル・ワールド(新潮文庫)

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    ネタバレ

    香りをテーマにした恋愛短篇集。
    嗅覚を表現した言葉の数々、その多彩な表現のバリエーション、記憶との結び付きなど、、さすがでした。
    読んでいるうち、嗅覚に贅沢な刺激がほしくなり、香水を纏って、その世界観を感じながら読み進めました。

    印象的だった作品

    「アンビバレンス」
    調香師の安藤との、精油を使ったシーン。
    『オレンジの木の下に咲き乱れる花々のような。旅したこともないはずの地中海の風に吹かれたような。かの思えば、深い森の奥、苔のしとねに身を横たえたかのような…。』
    『悩みも吹き飛ぶ明るく幸福な香りから、高貴さお愛くるしさを併せ持つ優雅なそれへ。また少したつと、くらくらと眩暈がするほど蠱惑的な

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    2020年11月29日
  • 風は西から

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    2020.10.23~10.25
    人の命があってこその、経済なのに。
    それがわからない人が多い。
    自分のことを頭が良いと思っているバカも多い。
    そんな奴が上に立っているかと思うと、嫌になるよね。

    心が折れる前に何かできなかったか、と周りは悔やむ。
    何一つ解決しない。
    そんな世の中、辛い。

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    2020年10月25日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    ネタバレ

    シリーズ9作目。とうとうかれんの両親に打ち明けるという場面。正直やっとかという感じもするけれど秘密がひとつなくなったことで2人の関係も少し接近したような。両親にとっては2人の関係を知ることがまた大きな驚きではあるに違いないだろうけど。あまりに衝撃だからこれはまた少し先になるのかな。想い合う2人だからこそすれ違ってしまうはがゆさがまだ当分続きそうだ。

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    2020年10月17日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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     久しぶりにおいコーを手にしました。
     熱心に読んだのは高校生のときで、もう十年以上前のことですが、まだ続いていてようやく完結とは。。私も歳を取りまして見え方も変わってきてしまいました。
     高校生のときは、表紙の素敵なイラストもあって、かれんが相当の美人で、優しいお姉さんに見えていましたが、既にかれんの年齢も越えてしまった今はちょっと違うかな。世間知らずで稼げる仕事もなくて非力な女性に見えます。
     勝利のいう「愛してるよ、が恥ずかしくなくなる感覚」がわかるようにもなり、私も大人になったことを実感しました。

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    2020年10月15日
  • 天使の柩

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    読みやすいというだけかな。
    現実世界ではあまり交わることのない、大卒と非大卒が同一コミュニティにいて違和感。

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    2020年10月15日
  • 緑の午後 おいしいコーヒーのいれ方 V

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    いつもの如く話は進まないが、
    読み続けている人にとって、そんな事は
    気にもならない。
    むしろそのような時間の流れを楽しんでいる
    感じになってきている。

    簡単に言えばただの幸せな恋愛小説で、
    恋人との恋が多少の悩みや嫉妬がありつつで、
    ゆっくりと育んでいって欲しいという
    僕の願いを投影して自分がヤキモキするって様を
    愉しむものです。


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    2020年10月11日
  • 優しい秘密 おいしいコーヒーのいれ方 VIII

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    ネタバレ

    今回は『秘密』がテーマだったけれど、嘘をついてそれがどんどん重ねていくことになり苦しんでいくショーリ。優しいだけに考えてた結果嘘をつくことになるわけで…まだまだ若さゆえの悩みで2人の関係に変化があるのはかれんが引越しをして遠距離恋愛になってからかな。星野りつ子は危なげでストーカーになる手前、彼女が次に行動を起こすとしたらちょっと危険な感じがする。

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    2020年09月27日