村山由佳のレビュー一覧

  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    面白い部分は最初と最後の方で、ネタバレになるのであまり書きませんが、途中読むのが少し難しい部分もありました。
    でも、全体的には面白い作品だったと思いました。

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    2025年10月28日
  • 蜂蜜色の瞳 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I

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    ネタバレ

    前作でようやく結ばれた2人がお互いの気持ちを確かめ合いながら前に進もうとする巻。

    どうしても勝利目線なので分かりにくい(ようにしてある)が、かれんも年上の恋人であろうとして感情を抑えていたのだ、ということが分かる描写があったのがよかった。
    それにしてと星野よ、もはやモンスターメンヘラ化しているぞ笑

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    2025年10月28日
  • 永遠。

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    難解な本に向かっていてなかなか進まずちょっと疲れた時の休憩として、さらっと読めそうなこちらを手に取った。

    村山由佳さんのずいぶん前の作品。映画のアナザーストーリーだそう。

    思ったことをなかなか口にできない人を、「鈍いのではなくて、言葉にするとこぼれてしまうものがたくさんあることを知っているから」と言えるのは素敵な愛だ。。

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    2025年10月28日
  • Row&Row

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    ハードカバーで、美しい装丁に惹かれてジャケ買いした作品だけど、正直こんなクソみたいな男と女狐の話なんか家に置いときたくないので、中古に出そうか真剣に考えてる。そのくらいリアリティすごくて、スイも甘いも嗅ぎ分け切った大人の為の小説です。

    おすすめポイント
    ・アラフォーぐらいの、ある程度大人の方におススメです。なぜならリアリティが凄いからです

    残念ポイント
    ・出てくる男という男に腹しか立たない
    ・男が全員とにかくクズ(ただし村山由佳さんによるみずみずしく絢爛な筆致で描かれているので上質なクズ)
    ・星が減ったのは、アイツとアイツの2人分、減点したから。詳しくは読んでください。
    ・500ページ以上

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    2025年10月18日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    約20年前に、女性の性欲をちゃんと描き、話題作となったことは頷ける。文章だって、さすが直木賞作家、文句なしに上手い。のだが、この作品の恋愛至上主義的なところや、全体的に恍惚としているようなところ(あえてその雰囲気を中和させるために俗語を用いるとほぼずっと『色ボケ』している様子)が、読んでいて小っ恥ずかしくなってきて、その世界観に浸りきることはできなかった。
    その意味で、私はこの作品の中で言うと省吾的な部分があるのかもしれない。奈津のパンパンになったファンタジーのガス抜きをするように、私も「ナツッペ」と呼ぶなどするだろう。

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    2025年10月18日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    ネタバレ

    後半の隆之の言葉に全てが集約されてる気がする。
    「〜 そんなのを当たり前と思ってるなんて、甘ちゃんもいいとこだよ。ほんとに好きなら、何でそうやって苦しめるんだよ。どんなことを言えば辛くさせるかなんて、もうイヤってほどわかってんだろ?お前はこの人を好きなんじゃない、この人に甘やかされるのが好きなだけなんだ。 〜略」
    これを片想いの相手に言えるのすごいな。

    物語は全体的に、痛々しいほど瑞々しい若さの話って感じだった。

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    2025年10月15日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    勝利のいない日本での物語。
    語りは丈。すごく、大人になって頼りがいのある丈を中心に勝利がいないおいコーが進んでいきます。
    由里子さんの強さに心を打たれ、マスターの複雑な感情に触れ、ビターな一冊。ハッピーエンドに向かってくれーと心から

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    2025年10月05日
  • はつ恋

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    エッセイなのかと言うくらい情景が鮮やかで温かく、季節を感じながら二人の人生も垣間見た。読み終えたあとも二人の世界が心に残っていて、その余韻が心地よかった。

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    2025年10月04日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    ネタバレ

    オーストラリア編。
    傷を負った勝利が現地の人との関わりで少しずつ人間らしさを取り戻しつつも、丈からの手紙に心をえぐられ、かれんからの電話で涙が止まらなくなる。
    再読である程度内容は覚えているもののここからどう展開したのか思い出せずすでに新作を読んでるような感じ。もうすぐ完結だけどどうなるんだろう

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    2025年10月04日
  • 風よ あらしよ 上

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    当時の社会規範に真っ向から挑む気性の激しい女性その一生懸命さや行動力を持って、太く激しく短い生涯を生きた。まだ日本が未熟な時代で、体制により虐殺されてしまうが、今に生きていたら、どのように声をあげていただろう。

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    2025年09月22日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    古い本なので言葉遣いに古臭さはあるものの、ちゃんと面白かった。
    勝利が、若い!とにかく若い。自分よがりで不器用で、ピュア。

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    2025年09月09日
  • Row&Row

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    個人的な感想だが、夫とよく似た人に心当たりがあるので妙な親近感が湧いた。
    ほっこりとは程遠いし訳ありカップルだけど、淡々とした日々が綴られているのが現実的。
    どんでん返しとか感動とかが無いのも良い。

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    2025年09月03日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    最終巻読む為の再読。
    物語はオーストラリアに。前巻のラストの記憶。
    そして、オーストラリア編の記憶があったからこそ混乱しなかったですが、これは初見はわけがわからんでしょう。
    話が序章に戻ってしまった感じもしながらも、すでに最終巻は刊行されていて話は終盤というちぐはぐな感じ。
    明言はされていないけれど、自分で起こしてしまったとてつもないことに対して、憔悴しきった勝利が少しずつ元気を取り戻していく話です。

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    2025年08月03日
  • はつ恋

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    ネタバレ

    元幼なじみ、バツ2同士の大人な恋。
    大人になったからこその余裕、焦り、仕事とのバランス、親の心配など、様々な情景が丁寧に描かれている。

    ハナの住む家の四季が移ろうのを感じながら、2人の恋の行方を微笑ましく見守ることができる。

    読む年代によって感じることが変わりそう。

    大人の遠距離恋愛っていいなぁ。

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    2025年07月29日
  • 雲の果て おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V

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    久しぶりのおいコーシリーズ。「あれ?これ前の続き?」と疑ってしまうぐらい前回と全然繋がりのない始まり方に驚きました(( ʘoʘ ))
    ショーリは心をリセットするためオーストラリアへ。一冊丸々オーストリアでのお話しにするとは、、かれんとかみんなどーしてるのか知りたいんだけどなぁ〜。これまた気になる終わり方だったので近々次巻読もう!

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    2025年07月27日
  • 雪のなまえ

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    優しさにほぐされてゆく物語。
    優しさだけでなく、強さと厳しさも持ちあわせている人たちとの関わりが、固まっていた心を自然と緩やかにほぐしてゆきます。

    いじめに遭い不登校になってしまった小学生の雪乃が、父親の故郷の田舎に引っ越すことで、健やかな心身を取り戻すまでの物語。
    都会から田舎へ引っ越すという環境の変化が、雪乃に改善をもたらすという安易なお話ではなく、雪乃たちが引っ越してきたことで生じる新参者への軋轢や、いじめられていた記憶を忘れることのできない辛さ、などの黒い部分も描かれます。
    文章の表現としてはマイルドではあるけども、直面したくない田舎特有の排他の部分もしっかり描かれていて、すごく厭な

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    2025年07月23日
  • 地図のない旅 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VIII

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    支えてくれる人がいることは、その人の才能というか、単に周りがいい人ってだけじゃない気がした。

    学生時代の噂にいいことなど一つもない。学生に限ったことではないが、大したことない一言が世間の総意見のように大きくなり、巨大な化け物になって襲いかかってくる。その時の孤独さといえば考えたくもない。

    なんやかんや信頼が身の回りの全てを左右する。

    だんだん減っていく巻数に寂しく思いつつも、楽しみになってきました。

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    2025年07月19日
  • 二人キリ

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    ネタバレ

    阿部定の人生を描いた評伝風小説。

    阿部定事件は子供のころ良く見聞きしていたが。今は阿部サダヲの役者名に名残があるだけのように思います。
    事件は戦前で、当時はセンセーショナルに報道されていたようですが戦中を通じて風化しそうなときに、戦後のブームが発生したようで、自分が子供の時にはまだ生きていて、映画やTVのインタビューに答えていたように思いますがその後の行方や生死がわからないとは知りませんでした。
    それにしても圧倒的な資料を駆使した小説化で、最後の2章で物語として昇華されているのが素晴らしいです。

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    2025年07月19日
  • 星屑

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    歌手としてデビューを目指す対照的な2人の少女と、その才能を後押しし導こうとする芸能プロダクション社員の物語。

    芸能界が舞台、2人の出生の秘密と火種が十分にあり、示唆もされていたため、もっと大きな落とし穴があるかと思っていたけど、読み終わってみると登場人物・ストーリー共に真っ直ぐで清々しい読後感。個人的にはもう少しアップダウンがあっても良かったかな〜。

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    2025年07月16日
  • 記憶の海 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VII

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    行き場のない想いはダムの結界が崩れるように、止まらない涙に変わる。必要な時にいた存在が今は遠くに、距離は心を剥がしていく。

    隠すということは強く意識すること、敢えて素直に話すほうが楽だから。攻撃は最大の防御理論でいくが、まっすぐに進むもかなり痛いのだ。

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    2025年07月15日