村山由佳のレビュー一覧

  • きみのためにできること Peace of Mind

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    なかなかよかったです.
    『メールは,確かに気持ちを伝えるには向いていても,お互いを抱きしめることはできない.どんなに思いのたけをつづった手紙でも,相手が三十秒抱きしめてくれる温かさにはかなわない』 これはちょっとドキッとしました.でも,確かにそうなんですよね.

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    2009年10月07日
  • きみのためにできること Peace of Mind

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    村山由佳のきみのためにできることを読みました。この小説も読みやすく、すんなりと頭に入ってきます。天使の卵を読んで、ソフトクリームのような小説を書く人だと思ったのですが、それは間違いでしっかり内容もある小説も書く人だったんだなあ、と再認識しました。特にメールのあて先を間違って冷や汗を書くなんてことは、業務上でもあったら大変なことだし、間違いそうになったことも何度かあったりして小説の中だけの話とは思えません。直木賞も受賞したとのことだし、第1印象を修正してもう少し他の小説も読んでみようかな。

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    2011年07月18日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    官能小説を読むのが自分にあまり向いてない気がした

    ずっと浮気しててイライラしたものの、主人公の性格に己を重ねてしまうところはあった

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    2025年12月14日
  • 花酔ひ

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    ロウアンドロウが文庫化したことにより、村山由佳さんを深掘りしようと思い少しずつ著書をかき集めて、こちらは村山由佳さん3作目くらい。交換夫婦のような関係、当人たちが全員が納得するのであればそれはそれでいいのではと思いつつ。こんなこと現実にあるのかなと思いつつ。性の価値観が合うというのはとても大事なことなのだなとも思うけど、それほどまでに相性がいい人なんて実際いるのか、、、

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    2025年12月14日
  • 猫はわかっている

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    「猫」がタイトルに入っていたり猫に関係する物語は好きでよく読んでいます。
    それぞれ「猫」の存在感が効いていておもしろい。

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    2025年12月13日
  • ロウ・アンド・ロウ(下)【毎日文庫】

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    14年暮らした広告代理店勤務でバリバリの妻と郊外の一軒家で美容室を営む3歳下の夫。
    二人の間には川が流れていて、近寄れない何かがある。
    若いアシスタントが入って浮気を夫が始めたところから物語が動き出す。
    大人な妻といつまでも幼稚な夫。それぞれの目線から語られる物語。夫の心情が歯痒い。

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    2025年12月06日
  • PRIZEープライズー

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    天羽カインの執念が怖かったけど、ただ賞がほしいというだけでなく一本筋が通っているところがやはり素晴らしい作家だなと。

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    2025年12月05日
  • PRIZEープライズー

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    直木賞をどうしてもとりたい作家の話。
    コミカルにもできただろうが、あくまでも真剣な作家の姿がよりリアルに感じた。

    作家と編集者との関係が興味深かった。
    仕事でもプライベートでも他者との距離の取り方が大事ですね。

    しかし、編集者って読むスピードが早いのだろうな。コツがあるのだろうか。
    作品の下書きにペンを入れるなら速読ではダメだろうし、細部までじっくり読まなくてはならないだろうから、私ならとても時間がかかって仕事にならないかも、といらぬことを考えました。


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    2025年12月05日
  • しっぽのカルテ

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    動物病院を舞台にした小説。

    舞台設定もあって落ち着いた空気感。

    動物に焦点があたるのは勿論だけど、人間側も色々と問題が設定されており、一筋縄ではいかない。モラハラ人間がたくさん登場します。

    動物の安楽死の話が結構出てきて、動物を飼っている方からすれば本当に難しい課題だと感じました。生きて欲しいけど苦しんでほしくない‥、最後の一押しを自分が判断するのは苦しいよね。

    もっとこの舞台の物語を読みたいですし、続編とか出ればいいな。

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    2025年11月30日
  • はつ恋

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    2人の男女が出会ってあーなってこうなって…という、いわゆるベタな恋愛小説ではなかったので
    恋愛系嫌いの私でもすんなり読めた。
    それは恐らく、全体を通して「凪」の、落ち着いた状態の2人の話だったからだろう。

    恋愛の情が激しく燃え上がったり、相手を貶めて修復不可能なケンカが起きたり、
    そういう針の振れ幅がほとんどない幼馴染の2人の話。
    結婚こそしてないけど、醸し出す雰囲気が
    長年連れ添った熟年夫婦のようで、のんびり読み進めることができた。

    この先2人が結婚するのかどうかは分からないけど
    何となくこのままの距離感で人生の年輪を重ねそうな2人ではある。

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    2025年11月28日
  • 天使の梯子

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    『天使の卵』から10年後を描いた世界。
    新しい主人公「古幡」を軸に歩太が、夏姫がそれぞれの心を取り戻していくーー。

    誰かに傷つけられた、という記憶が増幅されると、今度は自分がさらに自身の心を傷つけることになりかねない。負の循環を断ち切るためにも人は前を向いて、歩んでいかなければならない。それが人の心を癒すことに繋がっていくから。

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    2025年11月27日
  • 彼方の声 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season VI

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    勝利inオーストラリア編第2部。
    少しづつ、環境に馴染んできた頃、仕事先の先輩の妹が現れてーーー

    癒えない傷も、時間がやさしく癒してくれる。
    そして変化しているのは勝利だけではなく、日本にいる人々も。

    「生」と「死」という普遍的かつ重々しいテーマにも村山先生が作家魂をかけて臨んでいる、そんな巻でもあります。

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    2025年11月21日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    売れっ子作家の天羽カインは、ラノベ新人賞と本屋大賞をいちどとったきり無冠の帝王である。なかでも直木賞がいい。どうしてもほしくて審査員に便宜を図るように圧力をかけたりする。とにかく短気でプライドが高く、価値観も古いし、自分が間違っているのにそれを認めることもできない。書店や読者には優しいけど、少しでも気にらないことがあると八つ当たり、パワハラ三昧。なにひとつ感情移入できるところがない主人公だ。
    そんなカインを冷めた目で見ながらも、甲斐甲斐しく世話をしてくれる担当編集の千紘。はじめはなんて天使なんだろうと思っていたが、じつはとんでもないモンスターだった。最後まで読んで、石田さんのまともさに救われた

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    2025年11月20日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    あやうい。
    常にそう思いながらあっというまに読み進めた。
    これはもしかして闇に入るのか?それとも光につながるのか?
    と。

    文学というものは、私にはわからない世界だよなと思い知らされながらも、直木賞作品が読みたくなった。

    最後、報われた気がして良かった。

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    2025年11月17日
  • PRIZEープライズー

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    本の受賞作品の裏側の話。
    自立と依存は永遠のテーマに感じる。
    にしても千紘の独占欲の異常たるや
    ホテルの領収書を夫さんの見えるところに置いたのも千紘だったり…?
    書かれていない描写が想像力を掻き立てる…←


    編集者の描写が著書の理想だったりするのかな、
    賞のうらがわ、

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    2025年11月15日
  • ダブル・ファンタジー(下)

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    志澤が突然冷たくなったのはその後の何か物語に繋がるのかな?(実は病気になって余命宣告されたからとか)って勝手に想像してたけど、ただ飽きて捨てられただけっていう( ̄^ ̄)

    捨てられてメンヘラ化してたナツも性欲満たすために男なら誰とでも寝るような女やし、登場人物皆性欲すごい笑
    全員、性に翻弄されすぎやん笑
    最後の彼氏の事は本当に恋愛として好きになったのか?でも結局恋愛=性欲やもんな。笑
    恋愛から冷める時が1番怖い。に共感した。

    実写化されたドラマを1話だけ観てみたけど、志澤とのメールのやりとりが省略されてて、ただただやりたいだけの強面エロじじいできしょすぎた笑
    仕事で会ってすれ違いざまに耳元で

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    2025年11月08日
  • 坂の途中 おいしいコーヒーのいれ方 VII

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    ネタバレ

    試練に次ぐ試練。
    なんかこの巻を読んでいて、今まで割と楽観的に考えていたこの物語の世界が、俯瞰で見ると厳しい状況に思えてきた。

    20代半ば女性と未成年男性(当時)との恋愛って、しかも5歳も離れているって、一番難しい設定ではないか?10代同士、社会人同士なら分かるけど、現実的に考えたら自分なら無理かもしれない。

    まずこの二人、隠し事が多いなと思い始めて、周りの人間にも二人の間にも秘密があって、もう誰までが何を知っているのか読んでいて分からなくなった。

    勝利が一人暮らしをしていることも周りに言ってなくて、それが意外過ぎた。こんなにフランクな性格なのに、家で友達と騒いだりしてそうなのに、内緒な

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    2025年11月05日
  • 天使の梯子

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    自分がまだ本当に近しい人を亡くした経験がないからか、ちょっとだけ入り込むのが難しかった。
    ここまでのめり込んだ恋愛をできたことがなくて、羨ましい。出会っていないだけなのか、自分はそういう風になれない人間なのか、好きすぎない楽な関係の恋愛の方が幸せなのか、色々考えるけど恋愛ってつくづく難しい。

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    2025年11月04日
  • 凍える月 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV

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    働くということ、人の間のことー
    勝利たちが様々な課題に直面し悩み立ち向かう巻。

    あとがきをみて彼の震災の頃執筆をされていたと。
    村山さんの苦悩が伺えます。
    『言葉に力があるかないかは、言葉の責任じゃない。書く側の責任なんだ』
    ー格好いいなぁ

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    2025年11月03日
  • ありふれた愛じゃない

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    どうしようもなく惹かれる心を本当に解き放つまでの物語。瑞々しいタヒチの海や灼けつく日射しの描写が美しい。
    「人生、しんどいことだって起こるけど、もし雨が降らなかったら、そのあとにあんなきれいな虹が架かることもないのよ」
    素敵な一文に出会いました。

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    2025年10月29日