あらすじ
自分たちにできないことは何もないと信じていたあのころ。ケンカをしても、いたずらして怒られても、ただ一緒にいるだけで楽しかった……。子どもに読ませたい物語を大人になったいま、読んでみると、深いところで切なく心に響く。打算なくつきあっていた友だち、当たり前のように思っていた親からの愛情。自分の中にあった真っ白な心。村山由佳が子どもむけに発表した三篇の絵本を文字だけで再構成。
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感想*文明進化の代償が、身近なだいすきなひとに襲いかかる、やり場のない思い。本書の三作品ともどれもピュアで、こころにささりました。「いのちのうた」のくじらのお母さん、「さいごの恐竜ティラン」のお母さんザウルスをみていると、母は強いなとあらためて。良質の絵本です!
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ずっと読んでみたかった作品。中学受験の問題としてさまざまな学校で取り上げられており一部分しか読めていなかったので、その後、彼らがどうなったのか、気になっていた。
子供の頃の約束、覚えていないなぁ。きっと彼らほど、心に刻まれるほどの出来事にあわなかったからなんだろうな。
それにしても、この時期に読んだのが良くなかった。心がデリケートになりすぎていて、電車の中で、涙があふれてきて困った。
三作品とも、「命」「生きる」「想う」を考えるものだった。ズシンと響くものだった。
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小学生のときに読んでずっと忘れられなくて探していた本とやっとまた出会えました。
小学生の時の自分はまだ純粋で、きっと頑張ってたら幸せになれるし、悪い人には天罰がくだると信じてたから、4人の仲間になった気分で「0.000001%」の可能性を信じながらページをめくったときはあまりに衝撃な結末に涙が止まらなかったのを思い出しました。
みんなにある意味「公平」に「不公平」なこの世界だけど、村山先生がおっしゃっているように
《 人生は、それでも生きるに値する》
に違いないと信じたいです。素敵な言葉だなぁ。
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絵本の、文章だけを3編。
最後の恐竜ティランは、昔絵本で読みましたが、泣けましたねぇ。今でも最後のページの絵を思い出せます。
よく考えたら(よく考えなくても)、これ、村上由佳さんが書いてるんだよ。あの、村上由佳さんだよ。こっちの路線も素晴らしいです。
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3つの作品からなる1冊
どの話もちょっと切ない感じを受けつつ、大人になるために階段を上る・・
そんな作品です。
かつての子供の皆さん、ぜひ一読を!
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私が読んだのは絵も入っている、約束だけが入った本。
とても重いテーマのお話ですが
悲しいということに終止せず
タイムマシーンとは、生きていくこととはなんなんだろうと考えさせられる一冊でした。
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絵のない絵本というだけに
内容は、昔読んだ道徳の話のような
物語が3つ書かれている
それでもって、絵本だけど
小さい子が読む内容という訳の本でも無く、大人になったからこそ読んで
欲しいという本。
村山由佳さんも
小さい頃に読んだ本を大人になった
読者の方に読んでもらいたいと
この本を書いたようで、
尚且つそこから、
子供の頃に感じた想いを表現出来なかった想いを大人になった今、
どのような言葉で感じとるのかを
楽しんで欲しいという気持ちで
まとめたようです。
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さいごの恐竜ティラン はプラネタリュウムを観てから小説を読んだが、映像を見てからの方が小説を読んだ方が良いと思える内容だった。言葉が少ない分、情景を自分の想像力で補わなければいけないのだが、恐竜の時代はちょっと難しかったかな。三作品とも良くできた内容。
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著者の既に刊行していた絵本3作を絵なしでまとめた作品。その名も「絵のない絵本」。
基本子供向けですので、時間もかからず読めました。ただ、内容はやっぱちょっと悲しめ。家族や友人たちとの絆の大切さを再確認させてくれます。
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もともと絵本として刊行された3作品を文庫に再録されたものです。共通テーマとしては、環境と命かな?どれもアプローチは違うけど……。
絵をなくして文庫サイズにするってどうなんだろうと最初は思いましたが、大人になってから改めて読むと、以前絵本として読んだときとはまた違う印象を受けました。
特に、「約束」は、電車の中で読んでいて泣きそうになりました。子どもも大人も読んで欲しいです。
ティランと、いのちのうたは、やっぱり絵付きの方が良かったかなぁ…。
Posted by ブクログ
『約束』『さいごの恐竜ティラン』『いのちのうた』の絵本3作が収まった作品。絵本ってこういうものだったっけ?伝えている内容があまりにも簡素だから、本当にこういう内容なのかと訝ってしまう。こういうのが大人になったということなのだろうか。子供向けの絵本に深く共感できないことが……
唯一『約束』はズッコケ3人組を読んでいるような懐かしさが漂っていて、面白かった。
どの作品も決して楽しい内容じゃないけれど、読んだ人に考えてもらいたくてこういう内容を書いたのだろうか。
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「約束」「最後の恐竜ティラン」「いのちのうた」の3編が収録されており、どれもいのちがテーマの話。ティランの話は悲しいけれど、母の強さを感じた。
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レビュー見ると、絵本でも読んでみたくなるけど、初読者には温かい物語でした。
『いのちのうた』は、ママになる親友ミニーにプレゼントしようと思う。私はまだ先になりそうだけど、一緒に強いママになろうね、って気持ちをこめて。
読んで、前にFトミーさんが言ってたのを思い出したから。「親になるって全然違うよ。子供のためなら、死ねるって思うんだから。」って。
ただ守るために犠牲になるんじゃなくて、生きていく力を残してあげなきゃと思った。私が親になったら、生きるための何をこどもに伝えてあげられるだろう…