【感想・ネタバレ】すべての雲は銀の…(下)のレビュー

あらすじ

宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち……。人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度誰かを愛せる日は来るのだろうか――。壊れかけた心にやさしく降りつもる物語。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

下巻は一気に読みきりました。上巻のエピソードを丁寧にふまえて進んでいくのがとてもよかった。

上巻で悩んでいたこと(桜ちゃんは学校に行けないことや母との関係、花綾ちゃんは平凡な自分がお花を続けることに悩むし、瞳子さんはまだ秘密の話を抱えてるし、兄と由美子にとらわれすぎて男としての自信さえ失った祐介…etc)について、下巻は各々が自分で決めて1歩踏み出す。

恋愛要素も、濃くなってきてページをめくるのが速くなる。
登場人物みんなそれぞれに敵わない相手がいる。これがすごく好きだったなぁ。

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2020年05月05日

Posted by ブクログ

よい読後感。今更ながら、おいしいコーヒーシリーズ書きながら傍らで本作執筆はさすが。主人公が勝利に雰囲気が近く。雰囲気を感じられる小説ってよい。

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2013年09月20日

Posted by ブクログ

不器用だけどやさしく真に強さを持った人たちの物語。

人はいろんな葛藤があって生きている。
誰かを傷つけながら、自分も傷つきながら生きている。
どうやって相手を許すことができるかを考えなさいと言われた気がする。

まだまだ未熟なので私には無理だけど(笑)

たまにはこんな優しく、心が安らぐ小説もよいもんだな。

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2013年08月28日

Posted by ブクログ

登場人物がそれぞれ傷を抱えながらだからこそ傷の痛みを理解できる

Every cloud has a silver lining.

すべてのことには表と裏がある。いろいろと考えさせられながらも最後は心を暖かくさせてくれるそんな作品でした。

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2012年12月10日

Posted by ブクログ

下巻。続きです。
主人公の祐介や瞳子だけじゃなくて、茂市つぁんや桜ちゃん、母親などサブキャラのことも細かく描かれてて色々と考えさせられた。
お兄さんと由美子さんは・・・って感じでした。
最後の瞳子さんと祐介の関係がうふふって感じです。
なんだか読んだあとに爽快感というか、心が温かくなる感じがしました。
村山由佳だよなって作品。
やっぱり年上の女の人と年下男の子だもんね。

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2011年02月27日

Posted by ブクログ

宿を整え、厨房を手伝い、動物の世話をする。訪れるのは不登校の少女や寂しい老人、夢を追う花屋の娘たち・・・人々との出会い、自然と格闘する日々が、少しずつ祐介を変えていく。一方、瞳子は夫の消息を追ってエジプトへ。もう一度、誰かを愛せる日は来るのだろうか──。

下巻まで通して読んで、心の琴線に触れるシーンがたくさんあった。
人は誰しも人に言えないものを抱えているけれど、だからこそ人生は美しいし、人の痛みがわかる人間になれるのだと、祐介や花綾、桜の姿を通して教えてもらったような気がする。
この物語に登場する人たち全員が、それぞれに成長していく姿に勇気と感動をもらった。素晴らしい小説だった。

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2011年01月14日

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主人公に自分の姿を重ねた部分はあると思う。大切なものを失い、立ち直れず、そこから逃げる日々。
それでも受け入れたりして、向き合わなくちゃいけない日がいつかはくると、そうできる日もいつかはくることを教えてくれる作品だと思う。

傷つきながらも、沢山の人に触れていく中で次第に再生していくという過程をうまく描き表していると思う。タイトルの意味もとっても素敵で、心に沁みる一冊。

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2012年10月22日

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ネタバレ

再生の物語。新刊当時以来読んだけど裏切った元カノと兄に対する怒りを覚えた当時と今の読後感は大人になっても変わらなかった。ぼくなら元カノと兄をめちゃくちゃにしてやりたい、流産させてやりたいという気持ちになると思う。

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2022年01月13日

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上巻のゆったり展開していく感じと後半のスピード感は主人公の心の整理(安定感?)が出来てきたことで物事がスムーズに進んでいくからでしょうか?
失恋から環境を変えたくなる、という気持ちはよく分かるし、逃げ込んだ先にはちょっと後ろめたいような思いを抱えている前半部と少しずつ自主的に動いていく後半部までの心境の変化がすごく共感できる部分かなと思いました。当たり前のことかもしれないけど、主人公の、年相応の大学生のメンタリティをリアルに感じれたような気がします。登場人物たちそれぞれの思いやら心情の変化やら、違和感なく読めたということで改めて筆者の凄さを感じました。

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2021年12月23日

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物語のテンポが悪いと感じたのですが、これがおそらく著者の狙いなのでしょう。よく気のまわるタカハシや元気な美里ちゃんに物語の展開を引っ張っていく役割を割り振っていたら、ずっと軽快な物語になっていたのでしょうが、じっさいにこの物語の展開をみちびいているのは瞳子さんです。ときにうっとうしいくらい祐介に弱みをさらし、ときに祐介の心にずかずか踏み込んでくる彼女を見ていると、他人に甘えることと、心の強さ、たくましさとは、別のことではないという気がしてきます。彼女のカウンター・パートに配置されているのが、他人に甘えることも甘えられることもできない、登校拒否になった桜ちゃんのお母さんの智津子さんでしょうか。そして、その智津子さんのこわばった心を溶かしたのが花綾ちゃんだったというところに、彼女の「強さ」が感じられます。

本書のタイトルは、この本の終章で瞳子さんが述べる、"Every cloud has a silver lining."(すべての雲は銀の裏地を持っている)という、英語のことわざから来ている。瞳子さんは「幸福とか不幸って、あくまで個人的な問題だ」といい、「私が幸せかどうかは、私だけが知っていればいいこと」だといいます。だからこそ、「まるで隠れ家みたいな時間を誰かと共有できる機会」を愛しく思うことができるとも。たぶん、自分自身が打ちひしがれるような重い雲の下にいても、けっして見ることはできないけれどもその雲の裏には銀の世界が広がっている、と思うことのできるような心の強さをもったひとが、自分にはうかがい知ることのできない幸福と不幸をもっている他者と時間を共有することができる、というのが、この作品のテーマだったのではないでしょうか。

ただ、それがかなり重いテーマであることは事実で、恋人を兄にうばわれたという不幸に陥っていた主人公が、そのことを受け止めるだけの心の余裕をもつようになったというストーリーのなかであつかうのは、ちょっと苦しいような気がします。それこそ「幸福とか不幸って、あくまで個人的な問題」なのかもしれませんが。

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2021年01月23日

Posted by ブクログ

とにかく瞳子に尽きる話だと思った。こういう再生の物語は嫌いじゃない。村山由佳は失った想いについてをよくモチーフにするんだな。ラストで瞳子とセックスするのは、最初から予感があったけど、どうもノルウェイの森のレイコと重なった。

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2015年12月10日

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これは下巻。不登校の少女、淋しいおじいちゃん、花屋に夢をかける娘、そして夫をおってエジプトへいった瞳子。色んな人の悩み葛藤しながら前に進んでいく姿が見えます。
兄貴が登場してきたのはなんだ納得がいきませんでした。勝手か!

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2014年10月18日

Posted by ブクログ

面白さとしては上巻のが面白いですが、ぐだぐたの祐介が方向性をなんとなく決めれたみたいなので、成長したんだろうなと思いました。瞳子さんとのアレコレもさっぱりしてて性的な感じがしないのが2人らしかったなと思います。色気は皆無でしたね…。
でもやっぱり由美子のことが好きになれないのがちょっと辛かったです。彼女は兄貴にも祐介にも甘え過ぎです。全ての元凶は由美子なわけだし、典型的なかまってちゃんだなと思うのです。無意識のうちにやってるんだろうけど、祐介の言う“悲劇のヒロイン”ぶってるのはあながち間違いでもない気がします。祐介のいろんな感情的なものを抜きにしても、そりゃないよ兄貴…と言いたくなりました。
それでもこの後のホテルの仕事とか、花綾ちゃんや瞳子さんとの関係とか、桜ちゃんのその後とか、いろいろ読んでみたいなぁと思いました。間違いなく好きな村山作品のひとつです。

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2013年12月28日

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ひさしぶりの村山作品。
普通のようで、普通でない生活が村山由佳の作品らしい。
いろいろな登場人物にだれでも自分がかぶるような、、。
普通の暮らしの中にこそ、、いろいろな苦しみや、辛さや、喜び、出会い・・・・があると思える。
自分とは、まるで接点のないような人との関わりで人間は成長していくんだ、、と思った。
喰わず嫌いにならぬよう、、いろいろな人と関わりながら。
しかし、自分の進むべき道は自分で決める強さ。
そんなものを感じる作品だ。

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2012年08月13日

Posted by ブクログ

2012.5.11~2012.5.13

登場人物:大和祐介、瞳子

信州を舞台にした青春小説。辛い立場にいる様々な人間が、また前を向いて歩きだす様を丁寧に描いています。読んだあと、独特の爽快感がありました。

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2012年05月14日

Posted by ブクログ

なーんでこんなタイトルなんだろうと思っていたけれど、最後の最後に納得。
しかもなんか瞳子さんらしいね笑
最初の読み当たりはよくないけど、やっぱさすが村山由佳さん!って感じで、そう内容の強いものではないけれど、どこか引き込まれていく感じ。
上が☆2で下が☆4だけど、これは上下ともに☆3かなー
星々の舟あたりが好きな人はちょっと読み応えなさすぎだけどね。(私です笑

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2011年11月11日

Posted by ブクログ

愚直な小説だ…
森絵都の後に読んだせいか、そう感じた。
村山さんらしいなぁ、と。
少女漫画っぽいベタ感がある。

(兄に彼女を奪られた主人公が東京を逃げ出して長野で住み込みのバイトをする話)

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2011年06月20日

Posted by ブクログ

BANANAFISHのあとがきで、自分自身も「再生」をテーマにしてるという話を読んだことがあります。なるほどな、確かに村山さんの書く作品はそういう面が強いかもしれないと思った。

実は上巻の時から主人公が好きじゃなくてね!
こいつうっとおしいわ~と思いながら読んでたんだけど、最終的にそんなに嫌いではなくなった。
私は基本的に主人公にカッコよさを求めてしまうので、その辺を諦めてしまえばなんてことはないのかも。
話のテーマ自体はすごく好きな種類ですし、素敵な考え方、言葉が沢山詰まっているように思えました。

題名は「Every cloud has a silver lining」「どんな不幸にもいい面はある」と言う意味らしいです。能天気な格言、私も好きです。

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2011年05月22日

Posted by ブクログ

村山さんの作品は「星々の舟」に次いで2作目。村山さんは人物描写に強みを持つ作家だと思う。言葉で表すのが難しい内面の複雑な想いだとか、人生観を垣間見ることができる発言が小説の中に幾つも出てくる。
読後は前回同様、ポカポカした生温い優しさに包まれた。希望、勇気、そんなものを送ってくれる。

本書では、都会育ちの主人公祐介が失恋(この言葉だけでは不十分だとは思うが)のショックから逃げるように、田舎での生活を始め、そこでたくさんの人達と出会い逞しく成長していく過程が綴られる。

いくつか強引すぎるとも言える設定があるけれど、特に気にならずに読み進めることができるだろう。
登場人物が見せる「個性」にも注目してほしい。園主、瞳子さん、花綾ちゃん、美里ちゃん、源さん、茂市つぁん、桜ちゃん、智恵子さん。ここに挙げただけでもかなりの登場人物がいるが、誰一人としておざなりに描かれず、誰もが物語を支える立派なキャラクターとして自立している。

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2011年03月05日

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田舎暮らしを中心に描く〈上〉とは変わり、人間関係を描く〈下〉。〈上〉で好きになった登場人物の各話題に入っていく展開で読者を惹き込む。

Every cloud has a silver lining.

いいことあるさ!!そんな気楽な気持ちで物語はつづく。
つらいときでも新しい環境、出会いが励ましてくれると思いたい。

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2011年02月11日

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借本。
もう少し読んでいたいな~と思いながらのラストは、思い通りで。
許す事の重さを知った一冊。

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2012年12月29日

Posted by ブクログ

上下巻を読み終わっての感想
下巻の方が上巻よりも登場人物の内面の細かい描写が増えて、ストーリーの先が知りたくて、読むスビードが上がった。
別の視点からnストーリーでも構わないので、今後の「かむなび」の面々の物語も読んでみたいと思いました。

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2010年08月14日

Posted by ブクログ

村山由佳女史の作品は文庫本化したものはほぼ購入してきたが、二度、三度と重ねて読む作品は少ない。
「すべての雲は銀の・・・」はそんな数少ない一作。

「人生」という重めのテーマなのだが、園主を筆頭に良いキャラクタと小気味よいテンポで読みやすく、読んだ後の後味がものすごくいい。

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2010年07月10日

Posted by ブクログ

恋愛で傷ついた主人公が、自然いっぱいの田舎で暮らし立ち直っていく話。ただこの一言で片付けることはできない。出てくる人物一人ひとりがそれぞれ複雑な悩みを抱えながら生きていて、ほんとうに存在するようなリアリティがあった。誰もが悩みは持っているけれど、人の悩みと向き合ううちに自分自身も成長し、強くなり、いつしか、ふとしたきっかけによって立ち直ることができる、そんな気がした。

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2010年05月20日

Posted by ブクログ

それぞれスタートラインについたところで、今後のことは読者の想像に任せるといった感じの終わり方でした。
登場人物それぞれ、いいことを言っているのだけど、爽やかさを出したかったのか、全体的に浅い感じ。
兄貴と由美子のカップルには最後まで「ふざけんな」と思い、もやっとしたままだった。
祐介の口調が、園主と瞳子さんが注意したように「スカスカ」耳障り(目障り?)だったので、上巻と同じように☆3個で。

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2014年11月02日

Posted by ブクログ

それぞれの傷を負い、出口のない自分の居場所を失った人々が、信州菅平のペンション「かむなび」に引き寄せられ、徐々にそれぞれの出口を見つけ歩き始めるというストーリー。ハッピーエンドでもなく、その逆でもなく、人生はまだまだ続くし、その一歩一歩の途中であるという終わり方は嫌いじゃない。
作中の、個性についての園主の言葉や、瞳子さんの逆の発想にはっとさせられたり。
「個性」とは、「人と違うもの」ではなく、「どれだけ沢山の人に共感してもらえるか」なるほどその通りだと思った。

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2014年08月30日

Posted by ブクログ

村山由佳の心情の描写に何度もすごいと思わされる一冊。

人生のどん底みたいな気分を味わっても、それが永遠に続く訳じゃない。
そして立ち直るきっかけを与えてくれるのは、たいていの場合、周りにいる人なんだな~、と。

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2013年02月18日

Posted by ブクログ

大自然と穏やかな仲間たちに囲まれ、
少しずつ自分を取り戻していく裕介。

それにしても“花綾(カーヤ)”って、
とても魅力的な響き。

僕なら・・・。

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2013年01月12日

Posted by ブクログ

由美子と兄貴視点からも読みたいなぁ。


覚悟がないならそういうことすんなよ、と思う。
祐介は振られて、はじめて由美子の嫌なところに気付いて、兄貴は嫌なところを知りながらも付き合ってる。…つまりそういうこと?

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2011年06月23日

Posted by ブクログ

やっぱそうなっちゃいます?っていう終わり方をします。自分の信条に従って、言いたいことは言うし、ほしいものはほしいと言える彼女は強いなぁと思います。でも主人公が惹かれたのはその強さじゃなく、裏にある弱さなんだよね。強がらなくていいじゃん、可愛げない。と簡単に言えてしまうあなたは、強がらざるを得ない心向きについて少し知っていただけると嬉しいです。いつの間にか自分語りでごめんなさい。

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2010年07月24日

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