あらすじ
これはフリンなんかじゃない、恋だ。バンドとバイトに明け暮れる大学生の「僕」。美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、学生と教師、しかもマリコ先生にはニューヨークに赴任中の夫がいる。一方で、バンドのメンバーである一つ年下の幼馴染、うさぎとも微妙な関係で……。僕らの青春は、ちぎれそうなほど揺れ動くが、それでも真っ直ぐ走るしかない。僕たちそれぞれ、忘れられない恋! 不器用でひたむきな恋の行方を描く、青春恋愛小説!!
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Posted by ブクログ
村山由佳で1番好きかも。いろんな恋の形があるけど1つじゃないんだよね。それぞれがそれぞれの思いを抱えて人の分だけ恋の形がある。"夜明けまでの1マイル"って言葉好きだな。どんなに辛くてもいつかは朝が来る。今が1番辛いなら後は夜があけるのを待つだけ。恋に傷ついても頑張ろうって思える本。
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涯とうさぎが最後まで幼なじみでいつづけたのがよかった。 涯の気持ちは痛いほど分かる。 大切なものは絶対に失いたくないもの。 最後にマリコさんが教えてくれる涯の名前の意味が、納得はできるんだけどあまりに切ない。
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20歳前後の爽やかだけれども、どろどろみたいな生命力万歳!
凄くよかった!!
著者さんの書くベッドシーンは本当に素敵でスパイスが効いていて大好きです。
年上の女性もさらっとしていて格好いい。
真っ直ぐな青年も格好いい。
あがく女の子も格好いい。
モブも全部格好いい。
まったくもって無駄がなく、こうきたかーという驚きに溢れていて、魅力満載だー!
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大学の先生と不倫関係にある主人公。
秘密の恋に悩みつつ、デビュー目指してバンド練習に励む日々。
不器用な大学生の青春ストーリー。
やっぱり村山由佳さんの作品は読みやすい。
ミケはとっても好きだなぁって思います。
すらすらページをめくれちゃう感じで。
大学生で先生と恋愛関係で、しかも相手は既婚者。
誰にも言えない関係に、相手の気持ちがわからないときたら…悩みは尽きないですよね。
主人公のまっすぐさが、純粋な感じでとても好感が持てます。
こどもじゃないけど、大人じゃない。
その不安定さが、まさに青春ですね。
Posted by ブクログ
憧れの先生と深い仲になってしまった大学生の「僕」。先生と生徒、おおっぴらにできないのは、それだけじゃない。マリコさんには夫がいるってこと。さらに問題は、「僕」はマリコさんに恋しているけど、彼女はどうなのかってことだ。一方、バンド仲間で幼なじみの「うさぎ」は、恋をしては泣きを見る恋愛下手。傷つく「うさぎ」が、「僕」には気になる──。
自分がかつて目指していた世界を求めてひたむきに進む若者たちの姿が、この小説には書かれている。
「うさぎ」の考え方は、自分ととてもよく似ていると思った。いいところをたくさん持っているのに、自分ではそれを自覚できなくて、そんな自分が大嫌いで、しかもいい恋愛をしたことがない・・・
うさぎの姿を通して、彼女の夢をどこまでも応援していきたいと思った。自分がかつて目指していた「夢」だからこそ、彼女には頑張ってほしい。
Posted by ブクログ
青春の恋愛を題材にしたお話。
本屋さんに行って、何か恋愛系の本が読みたくて、そのとき売り出していてたまたま手に取った本。
村山由佳は青春のまだ幼い気持ちをかくのがうまいと思う。
純粋無垢というか・・・
あとなんとも言えない間を表現しているあたりが好きだ。
ちょっと背伸びしたくなる主人公の気持ちもわからなくもない。
Posted by ブクログ
すごく読みやすくてあっという間に読み終わった!
共感できるようなできないような。主人公の涯が近くにいたらなんか魅力的で好きになりそう。笑
「僕らはやがて、どちらからともなく腕をまわし合い、1度だけ、ぎこちないキスをかわした。この国で育った僕らは友だちのキスなんてものを知らないし、ましてやそれは恋人同士のキスとも違っていた気がするけれど、少なくともあの時の感情にはいちばん相応しかったと思う。」この文章がめっちゃ好き。恋人同士でもなくただの幼なじみなんだけど、この時は2人ともそれがいちばんふさわしかったってなんかすごくしっくりきた。
Posted by ブクログ
酸っぱさメインの甘酸っぱさってところか。
崖とうさぎがこのあとどうなるか分からないけど、どうにもならないような気もしないでもなく。いろんなことが未解決で靄に包まれたまま終わっていく。青少年の恋愛小説の鑑のような(笑)
シチュエーション的に、映画『ロイヤルホテル』を思い出しました。
Posted by ブクログ
結末は正直分かってた。
でも、やっぱ刺さった。
同年代の恋愛のお話。はたから見たら、間違ってるって思われても仕方ない恋愛をしてても、結局理屈じゃないんだろうなと思った。
当の本人しか分からない。
涯にとってのうさぎ、うさぎにとっての涯見たいな、恋人でもなんでもない、でもよく分からない関係性は憧れると同時に、手に入るのは難しいんだろうなと、、、ただ、自分の弱いところ見せれる人っていうのは本当に貴重であって、いい意味で共依存が出来たらいいのにね。
「いくら羨ましがったって、自分に無いものはどうしようもない。こっちもあいてにないものをもつようにすればいい。そう考えるしかない。」
確かに。
そういうものを探して自覚できるようになりたい。
Posted by ブクログ
たまにはこんな恋愛小説以外のなにものでもないような作品もいい
筋は最初からわかりきってたけど、
ところどころにいいなぁって思う描写があったりして
さらっとあっというまに読めました
男性から見た、世の中の年上の彼女像はこんな感じなのかな
Posted by ブクログ
数ページ読んで、「また不倫か」と思ってしまった。
最近の本は不倫を扱っているものが多い。
でも、読み進めていくに従って、うさぎの純粋な恋心の切なさがとっても痛かった。
このたと、涯と幸せになればいいのに。
Posted by ブクログ
大学生と教師の不倫、自分らしさ探しにもがく苦しみ、夢へと踏み出す一歩目の怖さ。
書かれていること自体は深く、切ないものだが、通して読んでみるとさっぱりとした青春小説であるように感じた。
人それぞれに夜明けあって、出会いがあるのだと感じさせられた作品。
Posted by ブクログ
(11.04.30)
4人組バンド、「Distance」のメンバーを中心に描かれた、痛快青春ストーリー。
主人公の涯は、自分の通う大学の先生で、夫はニューヨークに出張中のマリコ先生と恋に落ちてしまう。
Posted by ブクログ
たまにはこんな恋愛小説以外のなにものでもないような作品もいい
筋は最初からわかりきってたけど
ところどころにいいなぁって思う描写があったりして
さらっとあっというまに読めました
男から見た、世の中の年上の彼女像はこんな感じなのかな
Posted by ブクログ
何気なく手に取ったら一気に読んじゃった。こんな青春小説、久しぶり(苦笑)。いいなあ、若いって。安心して読み切りました。
それにしてもこの本、初版が98年。だから、97年に卒業した僕と時代がほぼ被る上に、舞台が吉祥寺。まさしく僕の生まれ故郷で、大学時代も殆どそこで過ごした。だから景色はメッチャ懐かしい。大事な場面を作るCDがプロコル・ハルムの「青い影」というのも。僕ら世代には、シルビアのおかげでリバイバルヒットした歌だからね。あのオルガンのイントロが思い出されます。
Posted by ブクログ
学生の時に初めて読んで、この本をきっかけに村山先生の本を読むようになっていった。
久しぶりに読み返してみたけれど、青春を生きる内容で涯みたいな少年の生き方をうらやましく思ったりもしたなと思った。
今読み返してみても、胸に刺さるフレーズは多々あり、他の作品も読み返してみようと思った。
Posted by ブクログ
ものすごく久しぶりに読み返してみました。当時はまだ大学生だったけど同じ学生である涯に全く共感できなくて、どちらかといえば少女マンガっぽい作品なのに薄気味悪い記憶しかなかったです。なんかこう背筋がぞわぞわした。
改めて読んでみると、恋愛にバンドに先生で、青春要素詰め込みました!という感じが逆に新鮮でした。よくまぁここまで……。
マリコ先生と涯に関しては、最初読んだときの不快感はなくて、むしろ爽やかささえ感じました。どっちかといえばマリコ先生側になってしまったせいかもしれません。
とりあえず内山浅葱で「うさぎ」っていうのはあざといなーっていう気持ちは変わらなかったですが。
Posted by ブクログ
バンドとバイトに明け暮れる大学生の涯。美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、学生と教師、しかもマリコ先生には夫がいる。不器用でひたむきな青春の恋の行方。
不倫という恋なのですが、さわやかに読めました。
バンドと歳上の女性との恋愛。どちらもいい味を出していて、どちらこの物語にもなくてはならないものなのですが、若干ものたりなさを感じてしまいました。どちらももう少し読みたかった。
Posted by ブクログ
村山由佳さんの小説はすごく好き。だから、一気に読んでしまった。年上の女の人との恋愛って年頃の男の子が一度は憧れるものなんだろな。主人公の涯のマリコさんへの気持ちが、切なかった。結局でも、マリコさんは彼を寂しいときの代わりの相手みたいにしか思ってなかったし、ひどい人だ。不倫はするのもされるのもやっぱりだめだと思った。結婚って、二人が一緒にいたいがためもあるしもうその人以外は一緒にいれない契約みたいな面もあるんだな。
Posted by ブクログ
話が面白いというより、描き方がきれいだなと思った。うさぎの書いた詞の「夜明け前が一番くらい」っていうのは、歌詞とかにも良くあるけど本当に辛い時に聞いたら支えになる言葉だなと思った。
涯はとっても敏感でそれは、恋愛だけじゃなく人との関わり方にも現れてるなと思った。私は大胆で大雑把な性格なので、その繊細さを意識したいと思った。
Posted by ブクログ
一番頭に残っているのが、うさぎが出会いについて話しているところ。
突如1つ1つの出会いが凄く大切なものに思えました。
「地球上でこれだけたくさんの人が生まれてくる中でだよ、偶然おんなじ時代で生まれて出会えただけでも奇跡だよ」
言葉はありきたりかもしれない。それでも物語を通して読むと、とても特別なものに感じられたんです。
他にも、「夜明け前の闇が一番深い。もし今が一番つらく感じたとしたらさ、それはつまり終わりと始まりがもう目の前って事なんだよ」という涯の言葉に励まされもしました。ありきたりのようなものを、ありきたりじゃなく感じさせる村山さんの描写や表現は本当にすごいです。これからまた歩んで行く元気みたいなものをもらった気がします。
Posted by ブクログ
うーん、なんというか毒にも薬にもならない感じのはなし。うさぎがあのプロデューサーに啖呵きるとこはよかったな。”涯”って名前が似合うひとにわたしも会いたいな。わたしにはちょっとでもそうゆうところ、あるかな。…って考えられたから、☆三つ。
Posted by ブクログ
ドラマにありそうな展開?
軽い感じで読めるので嫌いじゃないけど
もっと人間的なものの方が好きかもw
ちょっとキレイにまとめすぎー
まとまりすぎーって思っちゃいます