村山由佳のレビュー一覧
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動物クリニックの獣医師たちと生き物たちの話。
動物の安楽死についての話や避妊去勢の手術の必要性の話について、獣医師や動物看護師たちの意見でも触れていました。
人に飼われる動物たちにはどうしても人間の都合に合わせて生きてもらうしかないというのもやっぱり人間のエゴなんでしょうか。
動物が苦しがっているから安楽死と言うのもそもそもそんな決定を医師と飼い主に与えられた権利?
どの道を選んでも確かに後悔は残るでしょう。
結構難しい問題と向き合いながら小さな命を救おうと戦っているのは、人が通う病院と同じですね。
この本の面白さは女性獣医師の幼少の記憶の回想にもあるように思えました。
続きがあっ -
Posted by ブクログ
audibleで。全く個人的意見で星5。
動物好きにはたまらない1冊かも。信州のエルザ動物病院が舞台。上司のモラハラで病み、会社を辞め、母親の反対を押し切って事務職として勤め出した深雪の視点で物語は始まる。
院長の北川梓は凄腕の獣医師だが、物語を魅力的にしている最も大きな要因は、この院長の人間性にあるかも。院長の生い立ちについては、後半部分に出てくるが、その性格を形作った幼い頃のエピソードには胸が熱くなる。
命の尊さ、そして大切にされたペットの飼い主への愛、生死に関する不思議さの詰まったこの本は、実体験を持つ人にとっては、涙なしでは読めない1冊だと思う。 -
Posted by ブクログ
とても癒されました。
毎日の暮らしの中に共存している
猫という生き物が、たくさんの
作家の方々の憩いであり
生きがいであり、無くては
ならない存在でした。
家の猫も保護してから3年
猫を飼った事もない家族の中で
その存在感の大きな事、
角田光代さんの文章の中に
(以前は、自分は自分はという
感じで暮らしで辛かったところに
猫がきて自分以外の事に心を
持っていけるようになった事で
楽になった)とありました。
まさにそれです。疲れたけど
とりあえず猫に餌をあげようと
声をかける事で気持ちが良い
方向に切り替えていける。
猫って不思議な生き物です。 -
Posted by ブクログ
大手芸能事務所「鳳プロ」のマネージャーながら雑用ばかりだった桐絵は、博多のライブハウスで歌う少女・ミチルに惚れこみ、上京させる。鳳プロでは専務の娘・真由のデビューが決まっており、ミチルには芽はないはずだったが、彼女の情熱と歌声は周囲を動かしてゆくーーー
読後感が良すぎる。
才能溢れる二人の少女が、自分の感情の制御に苦戦しながら、世界との付き合い方に辟易しながら、スターとして輝きを放つまでの過程を見守る事ができて、幸せだった。
正反対な二人が高め合い、混じり合い、一つへとなっていく。厳しい目線で見れば、現実味がないかもしれない。けどこの物語には確かに存在するのだからそれだけで良いと自分は思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレスター誕生の物語でありながら、真由とミチルという二人の関係の物語だったと思う。才能や立場の違いからぶつかり合いながらも、互いを強く意識し続ける。その緊張感が、物語を最後まで引っ張っていた。
ラストで真由が髪を切り、ミチルを背負ってステージに立つ場面は、勝ち負けではなく「共に立つ」という選択の象徴に見えた。嫉妬や葛藤を抱えたまま、それでも同じ光の下に立つことを選ぶ。その姿に、二人それぞれの成長が凝縮されていたと思う。
そして、冒頭の一文がラストに重なる構成も印象的だった。物語は円を描くように閉じるけれど、二人は確実に変わっている。同じ場所に戻ったようでいて、もう同じではない。その余韻が静かに残る -
Posted by ブクログ
二人で居るのに、互いの気持ちが違うのは、孤独であることよりも寂しく、悲劇…。
を物語に見事仕上げてくださった作者さまに感謝
広告代理店で働くバリキャリな涼子と自宅で美容室を営んでいる孝之はもちろん、ふたりのまわりにいるキャラクターたちも魅了的
人間性は別として、物語を盛り上げるうえで、、という意味で
村山由佳さんの恋愛ものって凛としていながらもヨワイところもある女性の描き方が素晴らしく、今回も濃厚なチョコレートケーキとエスプレッソをいただいたような満足感…
村山由佳さんの作品、やっぱり好み♡
500ぺージ以上の大作で本の厚さが凶器となっているって思ったのは、ここだけの話 -
Posted by ブクログ
今月、私、購入本。
いつも行く「平安堂あづみの店」の文庫コーナーに積まれてた。
徳間文庫大賞2025受賞!の帯。
そして、舞台が長野だから!
沢山あったので目を引きました。
そう!方言がやたらめったら使われてて、これ信州人以外は理解できるのか?って思ったけど、他の方のレビュー拝見したら、そこには全然突っ込んでなかった。読めたらしい!笑
この物語はね、都会の小学校でいじめにあった雪ちゃん(5年生)が、お父さんとともに曾祖父母が住む長野で暮らしを始め、仕事を続けたい母親と離れて暮らすことになったの。そして新しい学校に通えずにいる雪ちゃんに周りの人は…。
主人公は雪ちゃん。
だけど、田