村山由佳のレビュー一覧

  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    明日は今日の続きじゃない。
    知っているつもりでいても、僕らはすぐに、そのことを忘れる。168


    ハッピーエンドでよかった、、、

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    2026年05月22日
  • DANGER

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    戦争について分かった気でいた。映画ラーゲリより愛を込めてを観て、シベリアの抑留者のことを分かった気でいた。なんて苦しい時代があったんだろう。本当に心が締め付けられ、泣いてしまった。約80年前、こんなに苦しんで亡くなってしまった命があったこと絶対に忘れてはいけない。

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    2026年05月21日
  • PRIZEープライズー

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    純粋さ、信奉、狂信、それらの危うさ。天羽カインは直木賞をヒステリックに熱望しているが、それは作家として純粋に自分の力を認めさせたいという情熱ゆえだった。その純粋な情熱はカリスマ性となり、編集者の千紘は「カインという作家」に信奉していく。信奉はやがて狂信となり盲信へと至る。ラストがどういう展開になるのだろうと思っていたが、最終的に「PRIZE」というタイトルに納得した。自分がこれほどプライドと純粋な情熱をもって仕事できているだろうか。読後感もよく、心理描写や情景描写節々に作者のうまさを感じた。

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    2026年05月21日
  • PRIZEープライズー

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    すごく面白かった。
    なんだかリアルな人間の嫌な部分を見せつけられた感じがした。
    天羽カインの「自分が正しい」と苛立つ気持ちにも共感できるし、一方でそんな天羽を腫れ物扱いする周囲の気持ちもわかる。
    「唯一分かってくれるのはこの人だけだ」って依存していく気持ちもわかるし、「自分は凄い人から選ばれたんだ」って段々と自信をつけて時に出すぎた真似をしてしまうのもわかる。そしてそんな姿を冷笑する周囲の人間の様子もすごくわかる。
    全員の言動に既視感があってフィクションだとは思えないような面白い読書体験だった!

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    2026年05月20日
  • PRIZEープライズー

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    ひっさびさに窒息しそうな気持ちで読んだ。

    普段ひた隠す類いの醜い気持ちと対峙させられた。作者の筆の力にぶん殴られ続けた感がある。

    栄誉への渇望や、同じ次元の理解者がいない孤高とそれに浸る自尊心。一方で、この人こそは理解してくれると決め込むと共依存して行く様や、その末に自他の境界を見失っていくというグラデーションが見事。
    食欲も性欲も名誉欲も、うまく隠すのが大人とされているけれど、カインのように純真の欲を発露する嵐のような人間はやはり魅力的だ。時に誰も寄せ付けない風雨を吹かせては優しく虹をかけて、世界を翻弄する人物になってみたかった。読み終えたあなたもそう思うのではないだろうか。

    しかしそ

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    2026年05月25日
  • しっぽのカルテ

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    タイトルの表紙の絵から、ほっこり温かい話なんだろうなぁと思ったけど、それだけにとどまらず「命」との向き合い方の描写に、動物を飼ったことがある人は深く考えさせられる文章もあった。人間のエゴとか、動物にとっての幸せな生とか。
    村山由佳さんの本はPRIZE、DANGERから3冊目だけどどれも違う色合いで、幅広い引き出しを持つ小説家さんだなぁと。そんな想いも含めての⭐︎5。

    心臓の持病を持つおばあさんと犬ちゃんの最後の日々はだくだく泣いてしまった。
    土屋高志の慎重な距離感、推せる!

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    2026年05月19日
  • DANGER

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    ネタバレ

    Danger
    Dancer
    バレエの物語として興味を持つ方も、
    満蒙開拓.シベリア抑留の興味から読む方もいるのだな、そこの裾野、懐の深さ。
    最初から最後まで圧巻の、強い、強い物語。
    最初のページ、プロローグのような見開きは極度の絶望。
    私はシベリア抑留の話と関心持ち手に取ったから、まさにここから始まる壮絶な物語の心構え、身を引き締める思いだが、バレエの話とお読みになれば動揺するだろう。
    意外に大手雑誌の編集部、からスタート。東京にくらす若い編集者が、歳をとりまだ現役のバレエ振付演出家を訪ねそこから

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    2026年05月19日
  • PRIZEープライズー

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    本を書く人、編集、出版社の関係性がよくわかり、面白かった。作家ってこんな感じなんだなーと。編集者との関係性も色々で面白い。賞への考え方に納得。

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    2026年05月17日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    2026年の本屋大賞の第3位ということで読んでみた。
    大賞を取ったインザメガチャーチも読んだけど、こちらの方が本屋大賞にはふさわしい内容だと思った。
    他のノミネート作品を読んでいないので、他にもふさわしい作品があるかもしれないけど
    本好きの人間はこちらの方が本が完成するまでの裏側を見ながら共感し、発見し、納得して楽しめるのではないだろうか?
    横柄なように見えて繊細な作家 天羽カイン。売れるのに賞が取れない。
    賞を取るにはどうすればいいのか? 作家として彼女が大切にしてきた言葉たちを捨ててまで欲しがった賞。
    ラストは賞のために自分を捨てきれなかった弱さに足元を掬われ、それでも作家としてのプライド

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    2026年05月15日
  • ある愛の寓話

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    無機物だったり生物だったり形のないものだったり、人間以外が感じているであろう色んな愛を描写してて新鮮でした。グレイ・レディが特に好きです。

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    2026年05月14日
  • しっぽのカルテ

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    心がじんわり温くなって、涙が止まりませんでした。動物と暮らすこと、命を懸命に生きようとする本能の姿がとてもリアルで胸にくる。
    「なんの後悔もない看取りなんてない。」
    この言葉が、深く、静かに心に響きました。どんな命もすべて尊い。

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    2026年05月13日
  • 星屑

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    2026/05/11
    ちょっと長そうなんだよなぁ…とずっと読むのを先延ばしにしてしまっていたことをとってもとっても後悔した一冊。アイドル歌手を生み出し、その後のサポートや難題にどう向かっていくかということをマネージャーという視点から描いた本。
    アイドルの裏側に焦点を当てているという共通項では、流行ったアニメの「推しの子」にも近いような感じがします。
    芸能プロダクションのマネージャーを務めている桐絵は、地方のアイドル発掘オーディションを勝ち上がった真由という女の子と関わることになるのだが、この真由がワガママ放題のお嬢様。
    そのオーディションで訪れていた場所の近くにあったライブハウスで歌う別の女の

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    2026年05月12日
  • PRIZEープライズー

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    承認欲求は人に名声を与えることもあるし、身を滅ぼす要因にもなる。
    天羽カインは苛烈で苦手なタイプの人だが、真摯過ぎて不器用な部分もありきっとこの人が書く物語は面白いんだろうなと思えるキャラクターだった。

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    2026年05月11日
  • しっぽのカルテ

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    初めての村山由佳作品でした。確かな取材力と媚びていないというか無駄のない美しい文章に誘われ、それぞれの登場人物の人生の物語に引き込まれました。

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    2026年05月10日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    これは本好きにはたまらない本でした。天羽カインの性格の激しさにはついていけないことも多く、最後まで運転席蹴っちゃだめだよーって思いました。でも、読者を思い、作品に真摯に向き合う姿は素晴らしく、その不器用さに憎めなさがあるなぁと思いました。「あなたを、許さない」という千紘へのメッセージについては、読者にいろいろ想像させる深い一文だと思いました。わざわざ千紘のお気に入りのチョコレートを選んだ上で、あえて希望を持たせない厳しい言い方をしていることから、本当に信頼を寄せていたかけがえのない存在であり、感謝していたことへの裏返しだと感じました。千紘は裏切ってしまったとはいえ、自分が天羽カインにとってそれ

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    2026年05月10日
  • ありふれた愛じゃない

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    ありふれた愛じゃない、本当にそう

    世界には色んな愛が転がっていて、たった1つ輝きを纏った真珠のようなものに時間を経てから惹かれることもある

    情熱的な思いのままに人生を急展開するのも悪くないのかも
    2人の物語の続き、覗いてみたいな

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    2026年05月10日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    どうしても直木賞を取りたい売れっ子作家のプライド。

     率直に言って最高だなという感想です。とても面白かった。わがまま作家を取り巻く出版業界のひりひりした気の使いよう、作家のプライド、エスカレートしていく作品への愛情などが目まぐるしくも落ち着いたスピードで進んでいき、ずっと先を読み進めるばかりでした。

     千紘がだんだんおかしくなっていく(性被害の告白あたりからのエスカレートっぷり)過程も「徐々に」と「唐突」の間くらいの雰囲気で、驚きと納得を同時に感じさせてくれて私にはとてもいい塩梅でした。終章へ向けての流れがまた素敵だった。土壇場で辞退するカインの気高さよ。

     カインと千紘の関係性がどんど

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    2026年05月09日
  • 天翔る

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    ネタバレ

    不登校の少女が乗馬に出会い、伸び伸びと成長していく物語。面白かった。最初は単に乗馬だったけど後半はエンデュランス・ライドという過酷な長距離耐久乗馬レースの挑戦の話となる。24時間で100マイル(160km)の山々を走るという、もうまじでよく分からない過酷だけど夢のような世界最高峰のレースへ。
    話の中には心情的に辛いシーンがまあまああったけど、才能を見込まれて生き生きと馬に乗る様子が読みやすく序盤から夢中になって読み進めた。とても面白かった。

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    2026年05月08日
  • 永遠。

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    永遠というものはきっと存在しないけど、永遠を確かなものにするために言葉の繋がりや想いがある。

    そうして永遠になっていくのかな、とこの本を読んで思った。

    振り返った時にあれは永遠だったなと思えるのって素敵だ。

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    2026年05月06日
  • DANGER

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    終戦から81年経って日本で戦時体験を有する方が少なくなる中、終戦前後の満州とシベリアの話を真正面から描いている本書は素晴らしかったですね。
    本書のタイトルは、危険という意味のdangerとダンサーを掛け合わせた意味を持ちます。
    戦争の深い闇だけでなく、バレエという光が照らしてくれる二面生があるおかげで、何とか読み終える事が出来ましたが、フィクションでありながらも大変つらい物語です。
    生きる希望も勿論ですが、やはり愚かな戦争を始めない事が何よりも大事ですね。
    混沌とした世界秩序の今を生きる我々にとって必読書です。

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    2026年05月04日