村山由佳のレビュー一覧

  • PRIZEープライズー

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    村山由佳さんの『PRIZE』を読んだ。明日も仕事だというのに寝かせてくれない。巧すぎて何度も撃ち抜かれ、唸ってしまった。作家が作家や編集者のことを書くのだもの。目の前に立ち上がる人物たちがリアルすぎる、魅力的すぎる、想いが直球で投げられ、ギリギリで受けとめる…頼むから寝かせて欲しい!

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    2026年07月12日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    もやもやする。面白くてどんどん読めたけど。何でそんなに賞が欲しいかね。作中の直木賞選考委員の大御所だって取ってないのに。やっぱり子供の時に親から認められなかったからだろうか。これで一皮むけてまして脱皮しまして成長できたのかな。
    ヤバいのは千紘だった。でも、ラストを描くには千紘が必要だった。汝の為すべき事を速やかに為せ、て自分に言ってたのね。ヤバいぜ。それでユダがどうなったか知ってるだろうに。千紘だけ不幸せ行きじゃん。千紘に幸いあれ。

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    2026年07月12日
  • PRIZEープライズー

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    主人公の直木賞に対する執着心が強烈である。しかし、受賞するためにすさまじい努力をする様は羨ましく思える。また、物語の途中から主人公を支える編集者も危険な思考を持っている。主人公の直木賞に対する思いを知り、何とか受賞してもらいたい、サポートしたいという強い思いがどこか危険性を感じさせ、ハラハラした気持ちでページを捲っていくことになった。1冊の本が誕生するまでにこれほどの情熱が注がれていれば、読者はその思いを文字から感じることができるだろう。小説との向き合い方が変わる1冊である。

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    2026年07月11日
  • PRIZEープライズー

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    『PRIZE』というタイトルには、勝者に与えられる賞だけでなく、「努力して獲得するに値するもの」という意味があるという。その言葉を知った上で読み始めたが、読み終えた今、このタイトル以上にふさわしいものはないと感じた。

    物語は人気作家・天羽カインと担当編集者・緒沢千紘を中心に進む。作品を生み出す作家と、それを世に送り出す編集者。目指すものは同じでも、立場が違えば考え方も異なる。その緊張感や信頼関係の積み重ねが、とても丁寧に描かれていた。

    特に印象的だったのは、天羽の直木賞への強烈な執着である。売り上げや人気では満たされず、文学界から認められたいという切実な思い。その姿は時に痛々しく、周囲を振

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    2026年07月11日
  • はつ恋

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    古い日本家屋の庭の、四季折々の草花や生き物たちの息吹が、鮮明に丁寧に描かれていて、美しい。
    何度も読み返して、じっくり味わいたい文章たち。

    小説家のハナは、50歳過ぎとは思えない可憐さだし、
    恋人のトキヲも40歳過ぎとは思えないたくましさとカッコ良さ。
    でも大人同士の余裕もあり、素敵なカップルだなぁ。
    お互いの寂しさをちゃんと伝えて、でも自分の領分(仕事や家族のこと)はしっかりやって、愛を育んでいる。
    正に「大人の恋愛小説」。

    巡る季節を共に生きている幸せを噛み締めたくなる、そんな小説でした。

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    2026年07月10日
  • DANGER

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    読んで良かった。中国で戦争を生き抜いて、戦後はシベリアに抑留され、帰国した後にバレエダンサーとして成功していった久我と、満州に家族と渡り、看護婦として従軍し、帰国後は幸せに生きていった、さかゑ。当時のあまりにも過酷で理不尽な日々に胸が締め付けられた。戦争の頃の話は色々読んでいるが、まだまだ足りない。

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    2026年07月10日
  • PRIZEープライズー

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    本ってはたから見れば毎年ぽんぽん名作が生まれるけど、そうだよな、そのために頑張ってきた人がいるんだと、それで幸せになる人も苦しむ人も…。大切に読もう(泣)

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    2026年07月09日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    読みやすくて色んな展開もあって最後まで楽しめました。
    主人公の言葉の古さは感じました。また彼女に対する少しキツい言い方もひっかかりましたが、だいぶ昔の本なので時代も変化もあると思います。続きも楽しみです。

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    2026年07月07日
  • DANGER

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    よかった。
    きらびやかなバレエの話ではなく、戦争前後のかくしておきたい話もあって。
    歴史の授業って何か知らない場所の伝説のお話を聞いている感覚があったけど、最近は少しずつ繋がっていて自分が歴史の中にいる感じもしてきて。ただただ不思議な感覚。

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    2026年07月07日
  • 星々の舟

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    初めて読んだ時、この本は手放せないと思った。
    久しぶりに再読してみて、やっぱり手放せないと思ったし、なんだかやっぱり特別な本です。
    読みながら目を瞑りたくなるようなシーンが何度もあったし、しんどいなと思ったけれど、あとがきで村山由佳さんが一条の光が射すような終わり方を心がけたつもりでいる、と書いているように少しの希望はあるように感じる。

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    2026年07月05日
  • しっぽのカルテ

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    動物の病気がメインの話かと思って、なかなか手が出てなかったのですが。まいりました。動物病院を舞台に、訪れる人たちの人間模様がさすが村山さん。動物たちは喋れないし、飼い主よりもきっと先に旅立ってしまう。中でも高齢女性と愛犬の話。身につまされた。だから飼い主は元気でいなきゃいけない。一気に読みました。

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    2026年07月04日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    面白かったという司書さんの話を聞いて、読む気になった今作。ベテランさんではあるけど、初めて読んだ。

    直木賞をどうしても取りたい作家と、傷を抱える担当者。直木賞を取るために、のめり込んでいく2人。わからないでもないが、作家が怖すぎる。執念がすごすぎて、ただただひく…

    とはいえ、賞の流れを知れたのは興味深かった。

    本好きだけど本屋大賞ばかり注目して、直木賞は気にしてなかったら、これからは気になる直木賞!

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    2026年06月30日
  • PRIZEープライズー

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    ネタバレ

    序盤から惹き込まれて、のめり込むように一気に読んだ。今年の本屋大賞ノミネート作品だったので手に取ったけど、期待をゆうに超えてきた。



    展開が早くて面白いだけでなく、登場人物が脇役まで全員魅力的。特に好きなのは、文藝の局長白鳥と編集長の石田三成。2人の仕事に対する姿勢が非常にかっこよかった。逆に天羽カインの夫だけは、出てくるだけでイライラするくらい嫌いだった。



    私の人生は出版業界と全く関わりがないのに、この作品にはハッとさせるような描写がすごく多かった。

    その1つは、千紘と石田三成との対比。仕事の情熱と情は別物なのがよく分かった。

    天羽カインが、「偉くなると本当のことは誰も言ってく

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    2026年06月25日
  • PRIZEープライズー

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    素晴らしかった。村山由佳さんはおいしいコーヒーのいれ方、天使の卵のイメージで止まっていて20年ぶりくらいに読んだけど、なんという迫力、説得力。ぐいぐい暴力的に引き込まれていく。承認欲求なんていう言葉だけでは表せない、命を精神を削って命懸けで勝ち取る「賞」の意義とその本質。最後の最後のオチまで最高だった。

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    2026年06月23日
  • PRIZEープライズー

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    文句なく面白かった!
    おー、こんな風に展開していくのねと、、
    ふと、直木賞の講評を読んでみたいなと思いました。

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    2026年06月23日
  • しっぽのカルテ

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    初めましての作者さん。
    ほんわかした表紙と、動物病院が舞台と知って読むことにしました。

    本の中は6つの話で構成されていて、表紙に登場した動物たちが描かれています。
    猫→犬→オキナインコ→うさぎ→馬(!)
    どの話も面白かったですが、特に心に響いたのはオキナインコの話でしょうか。

    続編があるようなので、そちらも楽しみです。

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    2026年06月22日
  • DANGER

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    あらすじから想像する以上に苦難を描いた作品
    バレエに魅せられた一人のダンサーが戦争に翻弄された自身の人生を振り返る
    この本の舞台は今より30年以上前で、当時ですら「戦後」という感覚はもはやなく、当然のように平和な日本を享受していた
    そこからさらに時はたち、「シベリア抑留」「ソ連」「ヤルタ会談」「関東軍」などはあくまで教科書で習い試験に出される単語としての意味でしか捉えられていなかった
    敗戦国としての惨めさ恐ろしさを描くと同時に、開拓民として先に住んでいた人々を追い出していたり土地を結果的に奪っていたり、大和国民と自認し周囲国を見下していたりした当時の価値観も描かれている

    村山由佳さんのリーダ

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    2026年06月21日
  • DANGER

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    こんなに偶然が重なるものだろうか? でも
    この過酷な過去には、このくらいの偶然でもなければ読むのが辛すぎる…
    僕と先輩の関係性が とても良かったなー

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    2026年06月16日
  • ありふれた愛じゃない

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    気になるドラマを一気見するように夢中で読み終えた、
    抑えようとするほど揺れていく二人の想いがとにかく苦しくて、もどかしくて、ページをめくる手が止まらなかった。

    読み終えた今も物語の余韻が抜けない。

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    2026年06月15日
  • Row&Row

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    村山由佳さん著「Row&Row」
    「PRIZE」2026年本屋大賞3位、おめでとうございます。
    今回の本屋大賞は非常にいい作品が多く「熟柿」も含めて上位3冊はどれが本屋大賞でも納得できるほどだったと感じている。

    本作品は「PRIZE」以前に執筆された作品だが興味深かったので購読。

    物語自体は凡庸で簡単に言ってしまえば不倫が絡む夫婦物語。
    性描写も多く、官能小説顔負けの物語でもある。

    ただ本当に凄かったのは登場人物達の心理描写。圧巻だった。
    夫婦間に元々あった細かな互いへの違和感が夫の不倫を機に細かな一つ一つが繋がっていき大きな亀裂となって深い溝を作っていく。
    それに至る互いの心理

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    2026年06月15日