村山由佳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終えた瞬間、「なんでこの本が本屋大賞じゃなかったんだ!!」と思わずにはいられなかった。
作家にとって直木賞とはどんな存在なのか。
一冊の小説に人生を懸ける作家の想いや、作品を世に送り出す編集者、出版社、それぞれの立場や葛藤、熱量がひしひしと伝わってくる。
一冊の本が世に出るまでに、どれだけ多くの人の情熱と人生が注ぎ込まれているのかを知り、本に対する見方が大きく変わった。
天羽カリンの振る舞いは、やり過ぎだと感じる場面もあるものの、直木賞を渇望する姿は、それだけ真剣に向き合っているからこそ。
そして、この作品が文藝春秋から出版されていることにも大きな意味を感じる。
本が好きな人には -
Posted by ブクログ
作家という生業に関して言えば、プライズ(賞)を得るには謙虚に生きていては一生手に入らない。控えめにいることはマイナス要素のようです。
全ての作家さんがそうとは言い切れませんが、この主人公の作家「天羽カイン」は我が強く、自分に正直に物事を言い放つ。直木賞が欲しくてたまらない自己顕示欲の塊です。
小説の切り取った日常のような作家の世界観に酔いしれつつも、当然の事ながら作家とは1人で成り立つものではないのだなぁと感慨深く読み込めました。また孤独を日常にしなければ、作品は生み出せない職業なのだとも痛感しました。
サスペンスでもなく、ホラーでもないのに読み進めると、じわっと汗ばむ感覚の場面があります -
Posted by ブクログ
楽しみにしていたのもあり、いっきに読んでしまった。
当たり前のようにある、本の表紙やタイトルも熟考されたものだと気付かされ、ハッとさせられた。
当たり前のように書店やメディアで目にしている、本の表紙のデザインにも作者の想いがあるのだ。
作者の狂気、自分の作品を我が子のように可愛がることもだが、編集者や、出版社、書店員など多くの人が動きようやく完成する「本」、その本を読ませてもらえる「読書」という行為がいかに凄いことか、改めて感じさせられた。
本を読むということは、誰かの人生を体験することだと改めて感じた。
本を読んでいる時だけは何者にでもなれる。
直木賞作品を読みたくなった。 -
Posted by ブクログ
直木賞という栄誉を求める作家「天羽カイン」のお話。
話は、「天羽カイン」、編集者「緒沢千紘」、編集者「石田三成」の3人の視点より展開していくが、同場面を次章で別視点からなぞることはなく、視点が変わりながらも、どんどん話が進んでいく。
とにかく続きが気になり早く読み進めたい気持ちになるので、テンポよく話が進んでいく感じは、非常に読みやすく心地よかった。
登場人物の心理描写とそれに伴う行動は、人として間違ったものであっても、思いと行動の結びつきに違和感がなく、自然に受け入れ納得して読むことができた。
「天羽カイン」の気難しさ、「緒沢千紘」の憧れの人に認められた喜びやそこから歪んでいく感じ、「石田