【感想・ネタバレ】DANGERのレビュー

あらすじ

世界的振付家・久我一臣にインタビューをすることになった、編集者の水野果耶と記者の長瀬一平。久我の半生を辿りつつ、戦前戦後の日本バレエを紹介するつもりだったが、彼が語る過酷な戦争体験は、二人が思ってもみなかった縁を掘り起こしてゆく。芸術と戦争を通し、過酷な運命に希望を見出す人々に迫った、入魂の輪舞曲(ロンド)。

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ネタバレ

どん底に堕ちてなお、輝きをあきめない。

これは、スゴい作品としか言いようがない…。

タイトルがDANCERではなく、DANGER(危険)である理由は、本作を読むと明らかになる…!!

最初は、久我のバレエに対する想いが記されていたものの、読み終わったら、戦争の話だったなぁという印象が強く残っている。

シベリア抑留の過酷さなど。
久我が、戦争の悲惨な記憶を振り返るシーンを見て、これは、知ってなきゃいけないことだと、、、思った。

この本を読んで、「戦争」は、2度と繰り返してはいけない。
そう改めて感じた。

「面白かった」というよりは、「考えさせられる1冊」
多くの人に読んで、「戦争」について改めて考えてほしい。
(こういう本を多くの人に読んでほしいんだよなぁ…)

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2026年05月29日

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戦争について分かった気でいた。映画ラーゲリより愛を込めてを観て、シベリアの抑留者のことを分かった気でいた。なんて苦しい時代があったんだろう。本当に心が締め付けられ、泣いてしまった。約80年前、こんなに苦しんで亡くなってしまった命があったこと絶対に忘れてはいけない。

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2026年05月21日

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ネタバレ

Danger
Dancer
バレエの物語として興味を持つ方も、
満蒙開拓.シベリア抑留の興味から読む方もいるのだな、そこの裾野、懐の深さ。
最初から最後まで圧巻の、強い、強い物語。
最初のページ、プロローグのような見開きは極度の絶望。
私はシベリア抑留の話と関心持ち手に取ったから、まさにここから始まる壮絶な物語の心構え、身を引き締める思いだが、バレエの話とお読みになれば動揺するだろう。
意外に大手雑誌の編集部、からスタート。東京にくらす若い編集者が、歳をとりまだ現役のバレエ振付演出家を訪ねそこから

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2026年05月19日

Posted by ブクログ

終戦から81年経って日本で戦時体験を有する方が少なくなる中、終戦前後の満州とシベリアの話を真正面から描いている本書は素晴らしかったですね。
本書のタイトルは、危険という意味のdangerとダンサーを掛け合わせた意味を持ちます。
戦争の深い闇だけでなく、バレエという光が照らしてくれる二面生があるおかげで、何とか読み終える事が出来ましたが、フィクションでありながらも大変つらい物語です。
生きる希望も勿論ですが、やはり愚かな戦争を始めない事が何よりも大事ですね。
混沌とした世界秩序の今を生きる我々にとって必読書です。

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2026年05月04日

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読み終えて少し放心しました。
読みやすい文体であっという間に読めたけど、内容は重い。凄く良い作品だと感じました。
かなり食らいました。

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2026年05月03日

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読み終えて、少し放心状態になってしまった。
戦争が人の人生に及ぼす影響の大きさを感じて、でもそれを私が言葉にすると薄っぺらくなってしまうようで…
村山由佳さんのお父様がシベリア抑留の経験があるということで、ある意味ライフワークのような思いをもって書かれたこの作品。
ただ戦争について語られるのではなく、バレエという切り口を使うことが戦争を知らない世代にも物語に入りやすくさせている気がした。
現代、戦中戦後の出来事が様々な人の目線で語られ、それが一つに繋がったラスト、まさに奇跡だなと感じて鳥肌がたった。
タイトル「DANGER」の意味も読み終えると、なるほど!となる。
戦争のこと、バレエのこと…村山さんが絶対に書き残しておきたいと、強く思われたということがしっかりと伝わってくるよう作品だった。

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2026年04月29日

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かなりつらくハードな内容。
村山由佳さんの作品は本当に読みやすくてあっという間に読んでしまうことがほとんどなのだけど、丹田に力を込めながら読み進めました。
戦争は本当に嫌だ。

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2026年04月26日

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バレエのことも、太平洋戦争、そしてシベリア抑留のこともほぼ知識ゼロの私だったが、この一冊でいろいろなことを知ることができた。
最後に黒田さかゑさんこと翠さんが老婆として亡くなった年が66歳であることに絶句。
今の私より若いし・・・
果耶先輩が久我晴臣と踊る姿を想像しつつ、ずっとその姿を見つめ続ける一平君の思いが届くといいなあ、と願いたくなる。
しかしひどいなロシア。
っていうか今更だけど戦争ヤバイ。
ようやく乗り込めた引き上げ船にて、翠が受け取ったビラ
「不幸なるご婦人方へ支給ご注意 生きんが為、または故国へ帰らんが為、万一これまでに心ならずも不法な暴力により身体を傷つけられ、身体に異常を感じつつある方は、日本上陸ののち、知己にも故郷にも知られないよう保養所へ収容し、健全な身体に戻してから送り出しますのでまず恐れず臆せず、内密に船医に打ち明けて相談してください」
舞鶴に到着して、麻酔もないまま掻爬の手術って・・・
むごすぎる。
そして翠にひどいことをした副官ジュコフスキーの報復を恐れて名前まで変えたことも!悪いのは緑ではないのに。
とにかく戦争はダメ!
今日の新聞に、日本が武器輸出する記事が出ていたが、マズいよそれ。

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2026年04月25日

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1990年代前半。ロシアの有名なバレエ団の来日公演に合わせ、出版社に勤務し大学の先輩後輩でもある水野果耶と長瀬一平は世界的振付家・久我一臣にインタビューをし、記事を書くこととなる。当初は久我の半生を辿りつつ、戦前戦後の日本バレエを紹介するつもりだったが、彼が語り始めた過酷なシベリア抑留体験は、思ってもみなかった方向に話は進んでいく。

昨年は戦後80年ということで、戦争を扱った小説を何冊か読んだ。その多くが日本本土での内容で、国内でこれほど酷い出来事があったのかと考えさせられたが、国外で日本人に起きた出来事には目を向けていなかった。

本書は、作者の村山さんのお父様の経験した「シベリア抑留」の経験談が元になっており、主人公の果耶は当時の村山さんと同じ年齢だそうだ。

「シベリア抑留」については、歴史で学んだ程度で、数年前に映画化されたものもあるが、当時はあまり興味がなかった。

しかし、今作はロシア人からバレエを習った青年がクラシックバレエの本場、ロシアに抑留されるという物語を村山由佳さんが描いていることに魅力を感じ、手に取った。そして、その内容は予想をはるかに上回るものだった。

戦争体験者の多くが鬼籍に入る中、このような作品は必要であり、語り継がねばならないと強く感じた。

私の中では、本屋大賞候補になった『PRIZE』と同等か、その上をいく作品だった。

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2026年04月20日

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一昨年に読んだ、バレエを題材にした別の作家の小説が自分には合わなかったため、「またバレエか」と思いながら読み始めた。しかし、その印象はすぐに覆される。
本作は500ページに迫る大作であり、目を覆いたくなるほど悲惨な戦争やシベリア抑留が描かれている。読んでいるあいだ、感情を大きく揺さぶられ続けた。

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2026年04月18日

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極限状態における「バレエへの情熱」と、「戦争の惨さ」の対比が凄まじく、ずっしりとした読み応えがあった。
特に戦後の満州やシベリアでの過酷なサバイバル描写は、現在のウクライナや中東の戦争と重なる部分があり、単なる過去の歴史としてではなく、現代にも通じる生々しい痛みとして深く胸に迫ってきた。
また、重厚な人間ドラマにとどまらず、真実に迫っていくミステリー要素が絶妙なフックとなり、中盤以降の一気読みに拍車をかけた。
そして何より、翠が過酷な運命の中でもずっと想い続け、最後にようやく出会えた結末には深く救われた。極限の泥臭さと、確かな希望の光が味わえる文句なしの傑作。

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2026年04月15日

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村山作品をそこまで読んでいないので、断定するのは恥ずかしいが「風よ あらしよ」を上回る著者渾身の大傑作と思っている。全体プロットと主題、誰に何を語らせるのかの塩梅、そして主人公たる記者の水野果耶と長瀬一平、世界的振付師の久我一臣、水野果耶の祖母さかゑの4者それぞれの生い立ちと思いから浮かび上がる、時代に翻弄されても諦めないそろぞれの夢がタペストリのように交錯する大河小説であり、涙無しでは読めない感動作。

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2026年04月10日

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ものすごいものを読んだな…と読後しばらく呆然としてる。バレエの話かと思いきや、もっともっと奥底のもので、歴史とか勉強したけど、全然たりてないな、もっと戦時のこと知らなくては行けないなと思った。そしてもう二度と繰り返してはいけないということも。若い世代に伝えていかなくてはならないし、

書いてくださって、読ませてくださってありがとうございますと言いたいくらいすごかった。

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2026年04月07日

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バレエと戦争がどのようにリンクしていくのか…想像を遥かに凌ぐ物語。
若き従軍看護婦の翠、さかゑ、美代子、雪絵、鞠子たちの健気さに胸が張り裂けた。また生死の狭間で彼女たちが交わす新潟弁も涙を誘う。シベリア抑留を知り、点と点が線になる…華麗な着地も感動的。

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2026年04月02日

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バレエといえばロシア。
ラーゲリといえばロシア(シベリア)。
過去にロシアで起きたことが、今に繋がっている······。
詳しくは知らなかった現実をこの本で知りました。戦争を潜り抜けてきた一人の男性と当時の従軍看護婦たちの現実がすさまじかったです。

それぞれの上司の編集長から、ボリショイ・バレエ団の来日に向けてなにか面白い企画を、と命じられた長瀬一平と水野果耶。2人が最初に話を聞くことになったのは、世界で5本の指ともいわれる名振付家、久我一臣でした。彼の人生の話を聞くことは、戦争体験を聞くことでした。

本当に声もでないほど残酷なのが、戦争なんだと思いました。戦争が終わってもまだ悲惨なことが続いていたことを、ここまで詳しくは知りませんでした。この本を読むことで、戦争が人を人でなくしてしまうことが、よくわかりました。読んでいて辛い場面もたくさんありました。正しさの基準を変えてしまう恐ろしさも感じました。

何があってもやってはいけないことが戦争。
今、本当にそう思います。

DANGERとDANCER。
一文字違いの言葉が伝えてくれることを、しっかりと読むことができてよかったです。

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2026年03月31日

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村山由佳さんの作品は没頭させてくれるので好きです。
この作品も展開に引き込まれてあっという間に読み終えました。
性的な描写で残酷な部分があり、そこは夢見が悪かったです、しかし現実はこんなレベルではなかったのでしょうね。
こういうのを読むと戦争がほとほと嫌になります。平和のありがたみが身にしみます。
バレエがわからなくても読めます、どちらかというと戦争の話です。

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2026年05月30日

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バレエに興味がないので、バレエの話ということで、なかなか読む気が起きなかったのですが、読み始めたら、バレエの話というよりも戦争の話でした。
読みやすく一気に読めました。
舞台は1992年頃、若い編集者2人が振付師 久我一臣にインタビューをすることになる。久我と戦時中看護婦だった翠の戦争体験。

満州から撤退するお話だと、宇佐美まことの「羊は安らかに草を食み」
従軍看護婦のお話だと、藤岡 陽子の「晴れたらいいね」・・などが頭に浮かびました。
戦争というと、男性の兵隊さんや、国内の大空襲・原爆の話が多いですが、外国の戦地で女性も壮絶な戦争を体験してるんですよね。やっと帰国したのに差別的な扱いにも悲しくなる。

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2026年05月21日

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悲惨な戦争体験が描かれるんだけど、そこにバレエを絡めたことで希望や美しさが同時に描かれ、ただの戦争ものではない爽やかさもある。

果耶の再生物語であり、長瀬の成長物語でもあり、ほのかなロマンスの物語でもあって読後がとてもいい。

骨壷に石を入れるシーンでグッときました。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

看護隊のさかゑさんこと翠さんの物語が壮絶すぎ
戦争とバレエ、
シベリア抑留の歴史に繋がっていく。
DANCERではなくDANGER…危険
哀しくも美しい愛の輪舞曲でした(/--)/

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2026年05月15日

Posted by ブクログ

バレエの話かと思い読み始めたが、これはバレエもあるが戦争の悲惨さを伝えるための本だと思いました。翠と久我の生涯が切なかった。

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2026年05月09日

Posted by ブクログ

バレエの話、自分にわかるのか?と思ったが、むしろ戦争の話だった。
満州に住む兵士と少女たちの目線で戦争の末期が語られる。臨場感があって読むのが止まらない、久々の没入感だった。
現代と過去が交互に語られ、それが結びついていく後半は驚きもあって、それも楽しめた。

作者の戦争に対する強い思いも伝わってくる。
小説ができることってあるよねと思った。村山さんもそれを信じて書いてるのだろうなと思う。

朝井リョウが國分功一郎との対談で、「雨のように読者たちに伝えることができるのが小説だ」と言ってたのこういうことなんだろうなと思う。
戦争に負けてすぐ、満州では兵士が先に逃げ一般人を置き去りにしたこと、ソ連兵に女を差し出し命乞いをしたこと、捕虜となっても上官は威張ってたこと、男たちは生きて虜囚の辱めを受けても、女には許されなかったこと。
実感が湧かないこれらの事実を、小説の中で体験し、小説の中の登場人物に感情移入することで、腹の底から腹を立てることができる。
戦争の話なんて、今更特に聞きたくないよと思ってる人も、この小説を読むと、思いっきり戦争を「浴び」てしまう。そして、本当に本当に嫌だ!と思うことができる。

小説の力だよね。

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2026年05月06日

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時は1992年。翌年のボリショイ・バレエ来日公演に向け、雑誌と週刊誌でそれぞれ特集連載を組むことになった長瀬一平と水野果耶。
彼らが取材を進めるうちに、世界的なバレエ振付家・久我一臣と、太平洋戦争中満州に渡り看護隊として従軍した副島翠の半生が交錯する。
シベリア抑留という過酷な体験を経て、なんとか帰国しても郷里では冷たくあしらわれる。戦争に翻弄される弱者の物語は、決して目を背けてはいけないものだとわかってはいても、読んでいてつらい。
自分の祖父母も戦争を体験しているのだが、その話を聞くことがないまま、皆亡くなってしまった。いつでも聞けるものと思っていたのに、いつの間にか戦後80年という時間が経ってしまい、90年代は当事者から戦争体験を直接聞くことができたほぼ最後の年代だったのかも知れないと、改めて思い知る。こうした文学作品が新たな語り部となってずっと語り継がれてほしいと思う。

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2026年05月06日

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ボリジョイ・バレエ団の来日が決まり、バレエに関わる連載記事を…という話から記者の長瀬一平と編集者の水野果耶が、世界的振付家・久我一臣にインタビューすることになる。
久我の半生を辿っていくうちに過酷な戦争体験をも知ることとなる。

最初は、バレエに心を奪われて稽古場に通う…というバレエダンサーとしての過酷さや身体の不調などだったが、戦争という逃れようのない渦のなかで体験した話になる。
それが、水野果耶の祖母まで関係していたとは…。

あまりにも悲惨な状況のなか、生きて帰ってこれたということは、それでも幸せだということなのだろうか。
正気でいられる精神を維持することを思うと言葉も出ない。



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2026年05月06日

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シベリア抑留のことをしっかり読んだのは初めて。それも女性が勾留されていたのは初めて知った。バレエも関連していて読みやすい。

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2026年05月06日

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ネタバレ

読み始めは、若い男女の記者がバレエ振付師の巨匠にインタビューしに行くっていう軽い感じの話だと思ったんだけど、本の大半は第二次世界大戦とシベリア抑留で看護師をしていた女性たちがいかに酷い目に遭っていたか、という内容だった。親友「さかゑ」の名前で生きることを選んだ翠の壮絶な人生。
たまに現代の記者たちの話が挟み込まれて、ひとときの息抜きという感じ。
思っていたのとは全然違ったところに着地したし、夢にも出てくるほど恐ろしい世界だったけど、読んで良かったとは思う。

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2026年05月03日

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戦前、戦時中にもバレエを踊り続けた日本人。
名振付師の久我一臣から話を聞き記事にするため
雑誌編集部に所属する水野果耶と長瀬一平は
久我一臣を訪ねる。

バレエのことは詳しくわからないが
書かれていることをイメージして読み進めた。
ダンサーが頭の中で華麗に踊っている。

戦争の色が濃くなってきたところから
物語の重厚さが増した気がする。

満蒙開拓団の過酷な運命を辿る話は
松原文枝さんの
『刻印 満蒙開拓団、黒川村の女性たち』を読み
少しの知識はあったが
それでも、『DANGER』は強く心に残る一冊となった。
村山由佳さんは中日新聞のインタビューで
「感情的な涙は、波紋が収まるのも早い。
冷静に戦争のディテールと向き合ってもらい、
読者のより深いところまで言葉を届けたかった」と語る。
今回も知るきっかけを作ってくれた一冊と出会えたことが嬉しい。

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2026年04月05日

Posted by ブクログ

ボリショイ・バレエ団が来日公演をすることになり、その前年に主催の新聞社系列である出版社の社員が提灯持ち的な記事を書くことになった。1人は週刊誌で週替りの取材を、もう1人は月刊誌で日本バレエ界の大物である久我一臣に取材し、これまでの彼の足跡を辿る。だが、久我へのインタビューは思わぬ方向に展開し、2人は戦争がもたらした深い傷跡に向き合うことに……。
これは挫折と再生の物語だ。戦争という大きなものもあれば、個人的な喪失もある。それぞれがいかに克服し、乗り越えていくか。その姿に感動すら覚えた。

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2026年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バレエダンサーと第二次世界大戦、シベリア抑留。女性看護師も抑留されていたのは知らなかった。ラーゲリより愛を込めてで男性でも生存は難しかったと知り、生きて日本の地に戻れた人は奇跡だっただろう。なのに日本で死んでしまった、そんな友人がいながら生き続けた水野加耶の祖母の強さ。バレエをほぼ知らないので華やかな世界の現実を見せられ、身体を壊してもなお取り憑かれる魅力を思った。日本女子は辱めを受けたら貞操を守り自死しろと言われるのに男性は違うのか?負け戦になったときに急に生き延びろと言われても、知識があっても考えたことがなかった自分が恥ずかしい。

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2026年04月01日

Posted by ブクログ

戦争に翻弄されたバレエダンサーとその周囲の人々の回想の物語り。第二次世界大戦当時の中国方面の様子、その後のシベリア方面の様子がリアリティを感じさせる描写で描かれているように感じました。
個人的には、ちょっとバラバラとたくさんのテーマがあって、全体が長いようにも思ったのも事実ですが、物語として適度にピークが散りばめられていて面白い内容と思いました。
星3つの評価といたしました。

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2026年04月10日

Posted by ブクログ

500ページにも迫る超大作だった。
舞台は1992年の日本で、当時のバレエダンサーの苦悩や狂気などが描かれる小説かと思っていたが、まさか戦前・戦時下・戦後のシベリア抑留にまでわたる、壮大な運命の話だったとは驚いた。
激動の時代で、彼らの人生にはそれぞれの無数の出会いと別れがあった。過酷で凄惨な状況を生き延び、長い長い別れの先に、翠と久我さんが最後に再会できたシーンには涙が込み上げた。
ここまで語り手であった、果耶先輩の物語の始まりを予期させる終わり方もよかった。

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2026年04月03日

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