【感想・ネタバレ】DANGERのレビュー

あらすじ

世界的振付家・久我一臣にインタビューをすることになった、編集者の水野果耶と記者の長瀬一平。久我の半生を辿りつつ、戦前戦後の日本バレエを紹介するつもりだったが、彼が語る過酷な戦争体験は、二人が思ってもみなかった縁を掘り起こしてゆく。芸術と戦争を通し、過酷な運命に希望を見出す人々に迫った、入魂の輪舞曲(ロンド)。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

どん底に堕ちてなお、輝きをあきめない。

これは、スゴい作品としか言いようがない…。

タイトルがDANCERではなく、DANGER(危険)である理由は、本作を読むと明らかになる…!!

最初は、久我のバレエに対する想いが記されていたものの、読み終わったら、戦争の話だったなぁという印象が強く残っている。

シベリア抑留の過酷さなど。
久我が、戦争の悲惨な記憶を振り返るシーンを見て、これは、知ってなきゃいけないことだと、、、思った。

この本を読んで、「戦争」は、2度と繰り返してはいけない。
そう改めて感じた。

「面白かった」というよりは、「考えさせられる1冊」
多くの人に読んで、「戦争」について改めて考えてほしい。
(こういう本を多くの人に読んでほしいんだよなぁ…)

0
2026年05月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Danger
Dancer
バレエの物語として興味を持つ方も、
満蒙開拓.シベリア抑留の興味から読む方もいるのだな、そこの裾野、懐の深さ。
最初から最後まで圧巻の、強い、強い物語。
最初のページ、プロローグのような見開きは極度の絶望。
私はシベリア抑留の話と関心持ち手に取ったから、まさにここから始まる壮絶な物語の心構え、身を引き締める思いだが、バレエの話とお読みになれば動揺するだろう。
意外に大手雑誌の編集部、からスタート。東京にくらす若い編集者が、歳をとりまだ現役のバレエ振付演出家を訪ねそこからさまざまなな、ロシア革命で日本に亡命してきたバレエダンサー、ロシア人の物語、縁あって上流階級の日本人が親子で上海に暮らしそこでまた上海亡命中のロシア人たちのバレエ団に参加する話、日本に戻れば赤紙招集で満蒙へ戦後はソ連抑留、戦中の日本で日本人として健気に慰問団に参加したロシア人女性、、、満州からソ連抑留までの長く辛い時間を支え合い思い合った人々、壮大な現代史、戦争と人々の歴史、芸術と戦争文化と戦争、なににもまして食べること、暴力から逃げたり諦めること、帰国を諦めなかったこと、やがて被害者という運命としても満州により良い暮らしを求め期待を胸に赴いた日本からの家族たち、行ってみたらそこに住んでいる人々を家屋や土地を奪う植民であったこと、そこから始まることに敬意を表したい、いかに時間が経とうとも忘れられない、忘れたい、忘れない記憶、バレエを取り戻したり姓名を変えて生き延びる、前に進む力。
壮大な事実に向き合う、若い編集者たち。
力強い小説.表現。脱帽。

0
2026年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み始めは、若い男女の記者がバレエ振付師の巨匠にインタビューしに行くっていう軽い感じの話だと思ったんだけど、本の大半は第二次世界大戦とシベリア抑留で看護師をしていた女性たちがいかに酷い目に遭っていたか、という内容だった。親友「さかゑ」の名前で生きることを選んだ翠の壮絶な人生。
たまに現代の記者たちの話が挟み込まれて、ひとときの息抜きという感じ。
思っていたのとは全然違ったところに着地したし、夢にも出てくるほど恐ろしい世界だったけど、読んで良かったとは思う。

0
2026年05月03日

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