村山由佳のレビュー一覧

  • 天翔る

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    エンデュランス競技を通じた、まりも、貴子、志渡の三人の成長物語。漆原(モデルは蓮見清一氏)が完璧超人すぎるのと、なんか恋愛パートが貴子のトラウマとややミスマッチな気がするけれど、全体としては素晴らしい。
    この本は飛行時間10時間の飛行機の中で読んだのだが、これ以上の時間を馬の上で過ごしているというのがなんとも過酷。この競技のスタートラインに立てる人馬は本当に凄い。エンデュランスに興味がわきます。

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    2023年05月05日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    誰にでもある人間の欲求と不安定さに嘆息。
    やっていいこと以外、やんないで済むほど、強くねぇんだよ。
    という文章にこころが全部持っていかれた。

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    2024年02月24日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    みっともなくて、バカバカしくて、それでも儚く美しい大人への反抗。
    ふたりの関係を友ではなく愛と表現するところにすべてが詰まっている気がする。
    鋭いことばとやさしさに息が苦しくなる。

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    2023年04月16日
  • ありふれた愛じゃない

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    女として読めてよかったと感じる作品。

    今まで女性が描く女性らしい作品って苦手で、村山由佳も避けていた。けれどご縁で読んでみたら、どんどん引き込まれていく。
    うまく言葉に出来ないけれど、「開放的」な女性が美しいと感じた。

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    2023年04月09日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    うっわーーーーーーよかったあ!大人になってから高校生が主人公の作品読むとあんまり入り込めずにイライラとかしちゃいがちだったけど、村山由佳さんの表現が上手いんだろうなあ、、自分が高校生の時にあんなことで悩んだり傷ついたり生きてたよなあってのをリアルに思い出してきて没頭しながら読んじゃった
    玉城ティナちゃんの解説まで良かったです

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    2023年04月01日
  • 星々の舟

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    雪虫
    子どもの神様
    ひとりしずか
    青葉闇
    雲の澪
    名の木散る

    の6章立て。
    家族6人それぞれのお話になってます。

    「幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない。」
    両想いなのに決して報われぬ恋もある。
    人から見たら、幸福ではないかもしれない、不毛な恋かもしれない。
    その恋で自分は、苦しんで苦しんで苦しんだ。

    でもどうしても、そこから進めない、そこからどこにもいけない、その恋から逃げられない…
    だから、せめて好きでいることだけは、自分で認めてあげたい。許してあげたい。
    決して報われなくても。その恋を否定したら、その恋を適当に扱ってしまったら自分ではなくなってしまうのだから。
    自分の宿命は自分

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    2023年03月29日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ようやく完結。
    前巻から何年も経ってるし何ならもう熱も冷めてたけど、終わるならばと読みました。逆にまだ続くんだったら諦めてたな…。
    ふんわりとしか覚えてない部分も多かったけど、何となくでもちゃんと読み進められました。

    前に進むことができて良かった。
    みんなで幸せになって欲しい。

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    2023年03月21日
  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    最後まで見届けた達成感がすごい。
    シリーズ開始から26年らしい。なんか感慨深いなー。
    読んでよかった。ずっと号泣して鼻たらしながら読んだ。よかった。よかった!!アナザーストーリーも読むよ。楽しみ。

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    2023年02月19日
  • てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー

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    今までの答え合わせと最終巻のちょっと先。
    かれん視点の話が一度もなかったのは絶対それで良かったと思った!手放しでハッピーエンドとは言えないけど、安心してしみじみできるラストでよかった。

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    2023年02月19日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    今年読んだ本の中で1番面白かった。
    映画にするなら誰?考えるけれど刀根にあたる人が思いつかない。背が高く無骨だけれど優しくて繊細で、俳優年鑑で探してしまった。
    イメージだと市原隼人、綾野剛、小栗旬かなぁ。

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    2023年02月12日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日
  • 晴れときどき猫背 そして、もみじへ

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    2002年版も読んだので、ある意味再読だったのだが、2019年版も新しい気持ちで読むことができた。
    猫が子供を産むところや、子離れするところはやっぱりすごいと思う。

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    2023年02月09日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    物語のすべて、解説の玉城ティナさんの文章の最後に至るまで、私の心の穴を通して、海の波が打ち寄せて注ぎ込まれるようだった。読み終えてそんな感覚がした。
    お互いの心に空いた穴をうめたい。うめてほしい。自分では気づかずとも、穴を見せ合えた相手とそうなれたらいいと願っている。
    まだ高校生の2人の、刹那を乗り切ることで必死に生きていこうとする姿に、涙が溢れてきて止まらなかった。良い作品に出会えて幸せだと思う。

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    2023年02月05日
  • 星々の舟

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    ネタバレ

    「幸福とは呼べぬ幸せもあるのかもしれない」
    衝撃。
    人に幸せねって言ってもらえる人生でなくていいし
    だからって幸せじゃないわけじゃない。
    言葉にすると強がって見えるし心もとないけど
    読めばストンと落ちてくる。
    好きで好きでやめられない、仕方ない人がいる。
    その人が生きている同じ世界で自分も生きていて、
    だからこそ心を通わせ合い、なんなら触れ合い、
    添い遂げられなくてもいつも心を満たす。
    その人にも自分だけ。そうお互いになんとなくわかっている。
    それだけでそこに存在する価値がある。生きる価値がある。
    片割れだからお互いに。生きないと。
    そりゃそんな二人が一緒にいられるともっと幸せに違いない。

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    2023年01月25日
  • もみじの言いぶん

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    もみじさん目線で書かれたエッセイ。
    もみじさんの写真が可愛くてたまらない。
    大阪弁の語り口もたまらない。

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    2023年01月14日
  • 彼女の朝 おいしいコーヒーのいれ方 III

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    身近な大人のお節介さが秘密の恋をさらに秘密にしなあかんものに加速させてた。
    いわゆる婚期と言われる時期に、こーであるべきあーであるべきって一般論かのようなものでありがた迷惑してくる人が身近におったらしんどいやろうなあと実感した。
    登場人物は空気読める人とほんまに読めへん人に分類できる。
    ショーリがほんまにカレンのことが大好きで好きすぎてどうしようもなくなってる感じとかなんかもう愛おしかった。

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    2023年01月12日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    ストーリーは勿論だが、え〜そういう表現するんだ、って思うところが多くて読むことが楽しかった。この人の書いた本をもっと読んでみたいと思える本です。

    最初はストーリー結構とっちらかってる?と思ったけど、綺麗に収束していく。
    綺麗では無いかもしれないけど、どの話題にもなにか共通のテーマがある…。

    改めてあらすじだけ見ると「チャラ男」と「真面目な優等生」の話っぽく見える。ただ読み終わった後は面白いくらいそんな印象がない。リアルもそんなものなのかもね

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    2023年01月08日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    ウチにも2匹猫がいる。彼女たちがいつか逝くのを考えると居ても立っても居られない。
    「早く着替えて、また戻っておいで」とてもいい言葉です。

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    2023年01月08日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    よかった〜!隆之が親にドカンと言った時、とてもスカッとした〜!!!
    出ていけ!と言ったはなから出ていくなと言われたり、ほんと何がしたい?って思うよね。自分の思う通りにいかないからって無闇矢鱈にあたってない?親に向かってなんて口のききかただ!って怒る人すごく多いけどさ、親がそんなんじゃ示しがつかなくない?
    こんなふうに育てた覚えはない!っていう人も多いけど、逆になんでそんなに自分の子育てに自信があるの?って思うよ。私は完璧にやったつもりですがどうしてこんなことになってしまったんでしょう、私はこんなふうにしたつもりはありません。って事が言いたいんでしょう?子育てなんて正解不正解ってあんまないだろう

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    2023年01月06日