村山由佳のレビュー一覧

  • 星々の舟

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    叶わない恋、叶わなかった恋、人の倫から外れた恋…と、恋愛小説がメインテーマのアンソロジーでありつつ、最終話、父・重之の戦争の話が出てきたところで思わず涙してしまった。
    恋愛模様だけではなく、家族愛や母親の無償の愛がそこかしこに感じられて、そしてどのストーリーにもさりげなく出てくる花々の描写が美しくて、あっという間に読み進められる内容だった。

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    2024年01月16日
  • てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー

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    アナザーストーリーっていいですよね。
    主人公目線でしか見れなかった出来事を、また別の人の視点で見ると全然違うものに見えてきたりして。

    悲しい出来事の中心にいた勝利の気持ちは苦しくなるほど見てきたので、周りの人がどう感じていたのか、どうしてあの場にいたのかとか、その真相がわかって、ほっとしたというかぐっときました。
    たくさんの人に愛されている勝利は幸せ者ですね。

    最終巻のその後のエピソードもあってうれしかったです。

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    2024年01月14日
  • ミルク・アンド・ハニー

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    ダブルファンタジーも好きだったけど、続編は更に好きです。ここまで克明に夫婦のやり取りを描かれるってないと思うんだ。だから夫婦のことはわからない、って言われるのだと思うのだけど。究極のコミュニケーション小説。

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    2024年01月14日
  • 記憶の歳時記

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    小説は然る事ながら、エッセイも読ませる村山由佳先生。豊かな語彙力、柔軟な表現力が共感を呼ぶ。12の季節に合わせ、来し方を語り、可愛い愛猫の写真もいい。掌編小説『我が家の言いぶん』が優しく胸に響く。

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    2024年01月04日
  • Row&Row

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    ♪男と女の間には~、深くて暗い川がある~

    どんなに親しくなっても、やっぱり分かり合えるのは難しい。

    久々の、長編もの。
    久々の、村山由佳さん。

    揺れ動く女性の心のうちを書かせたら、さすがだ!

    不倫に疲れて、傷ついた心の隙間に入り込んだ孝之。
    ごく普通の夫の姿だ。
    姉さん女房に、甘えと、嫉妬がドロドロにつまっていた。
    妻にマウントを取りたい男のプライドがマックス!

    マイホームが夫の仕事場である場合、
    妻としては、ゆっくりできる空間ではない。
    定年退職親父が一日家にいるのと大差ない。

    バリキャリの涼子なら、もっと早く決断しても良かったのでは?
    「でっかい決断っていうものはな、
    慣れた場

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    2023年12月30日
  • 聞きたい言葉 おいしいコーヒーのいれ方 IX

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    12月にこの物語を読み進めており、作中もちょうどクリスマス真っ只中で世界観に没入しやすかった。
    実際に思っていてもいざ相手に伝えるのって勇気が必要だけど言葉にする事で初めてお互い一歩前に進める事って必ずあるんだなと感じさせられた。もちろんそれが悪い方に転ぶこともあるけど自分でボールを持ち続けるのってやっぱり辛いし耐えきれなくなるからお互い受け止めて合える関係づくりって大事だよね!でも実際それが難しくて苦労するのですが、

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    2023年12月13日
  • Row&Row

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    やばい、えぐられるわ~。
    でも面白いわ~。

    もう読む手が止まらなかった。
    夫婦の本当の本当とは。

    結婚ってなんだろうねぇ。

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    2023年11月16日
  • 風よ あらしよ 下

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    ネタバレ

    私と伊藤野枝を出会わせてくれたこの原作本に感謝。
    最期に見たのか見てないのかわからないけど、井戸の中からの風景が描かれているのがなんとも印象的です。

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    2023年10月19日
  • 風よ あらしよ 上

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    2022年にNHKでドラマ化されたのを観てからすっかり伊藤野枝にハマってしまった一人の女です。笑
    上巻はここで終わるんですね。。。
    なんともヒリヒリしたところで区切られて即座に下巻に手を伸ばしました。

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    2023年10月19日
  • はつ恋

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    40代の落ち着いた恋愛のお話

    房総の古い日本家屋に住む四十代半ばの小説家ハナ
    幼少期に家が隣で姉弟のように過ごした4歳下のトキヲ
    二人はお互いに二度の結婚と離婚の末に出会い、普段は千葉と大阪と遠距離な恋愛をしている

    季節の移り変わりと共に描かれる、ハナとトキヲの大人の物語

    文学性に関しては、解説の小手鞠るいさんが指摘しているように
    「雨」という単語を使わずに雨の降り始めを表現していたりと
    五感のすべてを動員して想像させられるような文章が美しい
    一年間に渡る四季折々の情景や生活に密着した季節感は、流石は村山由佳さんだと思う

    お互いの想いにしても、激しい感情ではないけれども
    落ち着いた心持

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    2023年09月22日
  • 夢のあとさき おいしいコーヒーのいれ方 X

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    主人公が陸上部で年上の介護士の彼女と両思いで遠距離恋愛、各々要素はバラバラのタイミングだったもののどれも私の境遇に当てはまっており物語に没頭してしまった。自分自身を彼に置き換え、その行動や心情に共感の嵐であった。このような作品に出会ったのはまさに奇跡だろう。このような作品と出会えるのがまさに読書の醍醐味だと感じた。

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    2023年09月09日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

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    個人的に、読んだタイミングが良かった。
    人との繋がりが絶たれたタイミングで読んだ。
    人との繋がりが絶たれるという事実が描かれていた。
    胸が痛くなるような、ただただ俯瞰で眺めてしまうような、そんな話だった。

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    2023年09月08日
  • 星々の舟

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    水島という家族、それぞれ6人の視点から描かれた連作。重いし辛い、最後まで読めるかなと。
    内々のことは、なかなか他の人には伝わらないものだが、ある事情を除けばよくありがちな家族だと思う。ゆっくりと年月を隔て、父、母、息子たち、娘たち、息子の娘が内に抱え込んでいる悩み苦しみを主人公をかえながら綴られていく。
    兎に角、ひとりひとり丁寧に描かれていて
    一章読むごとにずしりと響く。目頭が熱くなった章もあった。生まれ育った環境のせいにしているとしても、時には道を反れることってあるのでは。特に、長男貢の章が気に入ってしまった。郊外での野菜作りに生き甲斐を見いだす。重い話の中、畑仕事の描写はほっとするひととき

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    2023年09月06日
  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ざくざく刺さって痛かった。手元に置くために買おうか、ちょっと迷っている。

    「成長期に着ていた、とても好きな服」の例えがつらかった。
    大好きで、似合っていて、心が安らぎ昂ぶりももたらしてくれる、最愛の服。でもからだが大きくなって、着られなくなってしまった。でも大好きなのだ。大切にしまって、掌で優しく撫でたりする。そうすると癒されるし、なくてはならないものだと感じる…でももう、着ることはできない。骨格が違ってしまっているのだから。
    それは人に対してもそうだとしても、自分のガワについても言えること。私はこれまでの「ガワ」をどうしても捨てられない。もう私の姿には合わないモノになってしまったけれど、そ

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    2023年08月25日
  • 遥かなる水の音

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    再読
    とにかく、モロッコの風景描写が素敵。
    フェズの旧市街、マラケシュの市場、サハラ砂漠…まるで自分も一緒に旅しているような気分になる。
    写真や映像以上に、文字だけで匂いや光、その場の空気感までもが頭の中に広がる。
    ミントティー、ヘンナの刺青、ファティマの手…現地で見てみたいな。

    風景描写もだけど、心理描写もとても繊細。
    周の遺言で、サハラに遺灰をまく旅に出る4人。
    弔いの旅の中で、彼らがそれぞれ大切な人への想い、自分自身の内側を見つめ直していく。
    姿のない周が、彼らに寄り添う。
    切なく悲しい旅のはずなのに、どことなく穏やかで優しさを感じる。
    ラストまで読んで、タイトルに納得。

    目に浮かぶ

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    2023年08月23日
  • ありふれた愛じゃない

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    再読
    もしも、こんな人生を選んでいたら・・・と想像してしまうような、ロマンチックな物語。
    とはいえ、現実はそう甘くない。リスクや不安から過去のようなことを繰り返し、自分の選択を後悔すしそう。だからこそ、小説で疑似体験に浸るのが心地いいのかもしれない。
    魅力的ではあるが、それぞれどこか欠けている男性たちと、強くてしなやかに自分を生きる女性たち。
    匂いたつように鮮やかなタヒチの風景。

    日常を離れ現実逃避して、あったかもしれない人生を夢想して、夏になると読みたくなる。
    そして、タヒチに行きたくなる。

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    2023年08月11日
  • ミルク・アンド・ハニー

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    前作以上に赤裸々で、村山先生の、書かずにはいられない表現者としての矜持(?)と覚悟を感じます。ラストの◯◯と◯◯で「ミルク・アンド・ハニー」というのが最高。
    続編はあるのでしょうか。期待してます。タイトルは「メンローブ・アベニュー」でしょうか?

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    2023年07月23日
  • 風よ あらしよ 下

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    彼女らの思想を受け入れられない人がいるのはしょうがないと思う。考え方を強制するものでは無いと思うから。嫌いな人がいるのもしょうがない。万人に好かれる人などいるわけがない。でも命を奪うのは違う。話せばわかる、とは言い切れない面があるとは思うけれど、やっぱり命を奪ってはいけないと思う。

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    2023年07月16日
  • 風よ あらしよ 下

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    伊藤野枝、大杉栄、その他の二人に関わる登場人物が、まるで目の前に迫ってくるように、生き生きと描かれていた。映像で迫ってくる感じがした。

    「自由恋愛」が描かれている場面は、信じられない気持ちになった。

    野枝が虐殺されるときの描写は、身に迫るものがあった。

    作者の力量、ハンパない!

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    2023年07月15日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    モラハラの話。怖かった。
    私も咲季子のような考え方に陥りやすいタイプだから、正直人ごととは思えなかった。上からの目線にはことごとく弱い私。
    自分の足で立って物を考え、「私」を見失わないように。でないと自らモラハラ地獄に堕ちてしまいそうだ。ま、実際には、道彦のようなヤバい奴はいないので、大丈夫…かな?

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    2023年07月05日