村山由佳のレビュー一覧

  • ダブル・ファンタジー(上)

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    ざくざく刺さって痛かった。手元に置くために買おうか、ちょっと迷っている。

    「成長期に着ていた、とても好きな服」の例えがつらかった。
    大好きで、似合っていて、心が安らぎ昂ぶりももたらしてくれる、最愛の服。でもからだが大きくなって、着られなくなってしまった。でも大好きなのだ。大切にしまって、掌で優しく撫でたりする。そうすると癒されるし、なくてはならないものだと感じる…でももう、着ることはできない。骨格が違ってしまっているのだから。
    それは人に対してもそうだとしても、自分のガワについても言えること。私はこれまでの「ガワ」をどうしても捨てられない。もう私の姿には合わないモノになってしまったけれど、そ

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    2023年08月25日
  • 遥かなる水の音

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    再読
    とにかく、モロッコの風景描写が素敵。
    フェズの旧市街、マラケシュの市場、サハラ砂漠…まるで自分も一緒に旅しているような気分になる。
    写真や映像以上に、文字だけで匂いや光、その場の空気感までもが頭の中に広がる。
    ミントティー、ヘンナの刺青、ファティマの手…現地で見てみたいな。

    風景描写もだけど、心理描写もとても繊細。
    周の遺言で、サハラに遺灰をまく旅に出る4人。
    弔いの旅の中で、彼らがそれぞれ大切な人への想い、自分自身の内側を見つめ直していく。
    姿のない周が、彼らに寄り添う。
    切なく悲しい旅のはずなのに、どことなく穏やかで優しさを感じる。
    ラストまで読んで、タイトルに納得。

    目に浮かぶ

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    2023年08月23日
  • ありふれた愛じゃない

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    再読
    もしも、こんな人生を選んでいたら・・・と想像してしまうような、ロマンチックな物語。
    とはいえ、現実はそう甘くない。リスクや不安から過去のようなことを繰り返し、自分の選択を後悔すしそう。だからこそ、小説で疑似体験に浸るのが心地いいのかもしれない。
    魅力的ではあるが、それぞれどこか欠けている男性たちと、強くてしなやかに自分を生きる女性たち。
    匂いたつように鮮やかなタヒチの風景。

    日常を離れ現実逃避して、あったかもしれない人生を夢想して、夏になると読みたくなる。
    そして、タヒチに行きたくなる。

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    2023年08月11日
  • ミルク・アンド・ハニー

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    前作以上に赤裸々で、村山先生の、書かずにはいられない表現者としての矜持(?)と覚悟を感じます。ラストの◯◯と◯◯で「ミルク・アンド・ハニー」というのが最高。
    続編はあるのでしょうか。期待してます。タイトルは「メンローブ・アベニュー」でしょうか?

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    2023年07月23日
  • 風よ あらしよ 下

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    彼女らの思想を受け入れられない人がいるのはしょうがないと思う。考え方を強制するものでは無いと思うから。嫌いな人がいるのもしょうがない。万人に好かれる人などいるわけがない。でも命を奪うのは違う。話せばわかる、とは言い切れない面があるとは思うけれど、やっぱり命を奪ってはいけないと思う。

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    2023年07月16日
  • 風よ あらしよ 下

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    伊藤野枝、大杉栄、その他の二人に関わる登場人物が、まるで目の前に迫ってくるように、生き生きと描かれていた。映像で迫ってくる感じがした。

    「自由恋愛」が描かれている場面は、信じられない気持ちになった。

    野枝が虐殺されるときの描写は、身に迫るものがあった。

    作者の力量、ハンパない!

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    2023年07月15日
  • La Vie en Rose ラヴィアンローズ

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    モラハラの話。怖かった。
    私も咲季子のような考え方に陥りやすいタイプだから、正直人ごととは思えなかった。上からの目線にはことごとく弱い私。
    自分の足で立って物を考え、「私」を見失わないように。でないと自らモラハラ地獄に堕ちてしまいそうだ。ま、実際には、道彦のようなヤバい奴はいないので、大丈夫…かな?

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    2023年07月05日
  • ありふれた愛じゃない

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    ✳︎…物事にはすべて、流れというものがあってな。うまくいかないなら無理にそれに逆らったって、絶対に結果は出ない。そういう時はあえて一歩引いて、仕切り直して、自分の乗っかる流れそのものが変わるのを待ってやることが大事なんだ。(by高橋社長)

    ✳︎…何を迷ってるの?逢いたければ逢えばいいし、抱かれたければ抱かれればいいじゃない。(byジョジョ)

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    タヒチ、ボラボラ島。
    文章を読んだだけなのに、頭の中にエメラルドの綺麗な海、強い日差し、タヒチで暮らす人たちの顔が頭

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    2023年05月15日
  • 放蕩記

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    ここまで自分をさらけ出して書けるってすごい。
    さらにそれを読者にも受け入れられるという。
    正直、ありのまま過ぎてドン引きなエピソードもたくさんある。
    周りにこんな人いたらぶっちゃけ怖いしどう付き合ったらいいかわからない。
    そのような、重くてかなりヤバい自身の半生、母と闘い反抗した歴史を赤裸々に綴っている。
    エンターテイメントに着地しているのはこの人の腕というか、自伝「的小説」の匙加減か。

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    2023年05月12日
  • 天翔る

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    エンデュランス競技を通じた、まりも、貴子、志渡の三人の成長物語。漆原(モデルは蓮見清一氏)が完璧超人すぎるのと、なんか恋愛パートが貴子のトラウマとややミスマッチな気がするけれど、全体としては素晴らしい。
    この本は飛行時間10時間の飛行機の中で読んだのだが、これ以上の時間を馬の上で過ごしているというのがなんとも過酷。この競技のスタートラインに立てる人馬は本当に凄い。エンデュランスに興味がわきます。

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    2023年05月05日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    誰にでもある人間の欲求と不安定さに嘆息。
    やっていいこと以外、やんないで済むほど、強くねぇんだよ。
    という文章にこころが全部持っていかれた。

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    2024年02月24日
  • 【新装版】BAD KIDS

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    みっともなくて、バカバカしくて、それでも儚く美しい大人への反抗。
    ふたりの関係を友ではなく愛と表現するところにすべてが詰まっている気がする。
    鋭いことばとやさしさに息が苦しくなる。

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    2023年04月16日
  • ありふれた愛じゃない

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    女として読めてよかったと感じる作品。

    今まで女性が描く女性らしい作品って苦手で、村山由佳も避けていた。けれどご縁で読んでみたら、どんどん引き込まれていく。
    うまく言葉に出来ないけれど、「開放的」な女性が美しいと感じた。

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    2023年04月09日
  • 【新装版】海を抱く BAD KIDS

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    うっわーーーーーーよかったあ!大人になってから高校生が主人公の作品読むとあんまり入り込めずにイライラとかしちゃいがちだったけど、村山由佳さんの表現が上手いんだろうなあ、、自分が高校生の時にあんなことで悩んだり傷ついたり生きてたよなあってのをリアルに思い出してきて没頭しながら読んじゃった
    玉城ティナちゃんの解説まで良かったです

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    2023年04月01日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ようやく完結。
    前巻から何年も経ってるし何ならもう熱も冷めてたけど、終わるならばと読みました。逆にまだ続くんだったら諦めてたな…。
    ふんわりとしか覚えてない部分も多かったけど、何となくでもちゃんと読み進められました。

    前に進むことができて良かった。
    みんなで幸せになって欲しい。

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    2023年03月21日
  • 猫はわかっている

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    「母親」である部分は私の中の一部であって全部じゃない。
    「母親」を全うするだけでは埋まらない空洞があって、「妻」を加えてみても、まだ埋まらない。

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    2023年02月19日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    最後まで見届けた達成感がすごい。
    シリーズ開始から26年らしい。なんか感慨深いなー。
    読んでよかった。ずっと号泣して鼻たらしながら読んだ。よかった。よかった!!アナザーストーリーも読むよ。楽しみ。

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    2023年02月19日
  • てのひらの未来 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season:アナザーストーリー

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    今までの答え合わせと最終巻のちょっと先。
    かれん視点の話が一度もなかったのは絶対それで良かったと思った!手放しでハッピーエンドとは言えないけど、安心してしみじみできるラストでよかった。

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    2023年02月19日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    今年読んだ本の中で1番面白かった。
    映画にするなら誰?考えるけれど刀根にあたる人が思いつかない。背が高く無骨だけれど優しくて繊細で、俳優年鑑で探してしまった。
    イメージだと市原隼人、綾野剛、小栗旬かなぁ。

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    2023年02月12日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー

    既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。

    なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
    女性あるあるです。
    そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。

    坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。

    千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
    「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。

    子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎

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    2023年02月11日