村山由佳のレビュー一覧

  • 猫はわかっている

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    ネタバレ

    猫にまつわる7編の短編。それぞれに猫の特徴をよく捉えている作品たち。

    阿部智里さんの『50万の猫と7センチ』は、タイトルからはどのような内容なのか全く想像できなかったが、一匹の茶トラとこの猫に関わりを持つようになった一家の物語は、これはもしかしてドキュメンタリーなのかと思えるほどにリアリティがあって、ほっこりしたりハラハラしたりして愉しめた。

    それにしても、「猫に九生あり」という諺は聞いたことがあったが、一生に一度だけ、人間の言葉を喋るとは知らなかった。そんな馬鹿なとは思えず、彼らならやりかねない!

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    2022年02月14日
  • もう一度デジャ・ヴ

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    「目に見えるものが全てではない」のような終わり方だった。ラストは保健室の先生とイチャイチャして終わった。面白かった。

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    2022年01月13日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    4人それぞれの事情や想いを抱えた中で懸命に生きていく姿に胸を打たれました。それぞれを取り巻く環境や、大人たちそれぞれの思惑も複雑に絡み合い読み応えがありました。

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    2022年01月01日
  • 天使の梯子

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    天使の卵がとても良かったので読んだ。
    卵の続編ってなんだ?あれの後って歩太のあと?と思っていたら、そっちのあとで、しかも10年後で、なるほどと感心した。
    内容もとても良くて、個人的には好きなラストで満足しました。

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    2021年11月16日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    わたしは猫を飼ったことはないけれど、シンプルな愛の表現に泣けてしまう。愛するってこういうことなんだな、って。

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    2021年11月13日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    忖度か、同調圧力か、権力の逸脱か。最近、表現の自由が失われつつある風潮がある。26人の研究者、作家、芸術家、ジャーナリストが自由について考察し、声をあげる。

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    2021年11月03日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    途中ネコメンタリー取材の裏話に

    ほっこり心なごみ



    後半の別れの時には

    もう 涙 涙 涙

    涙なくしては読めません



    背の君と呼ばれている

    現旦那様との 

    ちょっとシニカルな掛け合いのなか

    子供であり 戦友であり

    自分の半身のような もみじちゃんとの別れ



    愛猫との別れが

    辛くない人はいないと思います

    それぞれが 特別な子

    思い出は人猫それぞれですが

    精一杯 愛し 愛された記録です

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    2021年10月20日
  • 風は西から

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    『疲れた』

    あなたは大切な人からそんなひと言を言われたらどう思うでしょうか?

    『疲れた』

    あなたはそんなひと言が大切な人の最期の言葉となったとしたらどう思うでしょうか?

    “24時間、戦えますか?”というキャッチフレーズが一世を風靡した1988年の栄養ドリンクのCM。それから30年以上の時が経ち、”働き方改革”の名の下に、そんなフレーズもすっかり死語の仲間入りをしてしまった現代社会。かつてその言葉の響きが”カッコいい”とさえ思われていたのがわずか30年で真逆のイメージに置き変わってしまうという時代の移り変わりの激しさと、世の中の価値観の変化の大きさを実感させられもします。

    労働基準法に

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    2021年10月16日
  • ありふれた祈り おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IX

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    ついに迎えた最終巻!1994年から、実に四半世紀にわたる連載、村山センセイお疲れさまでした、そして、ステキな物語をありがとう。かれんと勝利の、そしてすべてのキャラの幸せを願って…。

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    2021年10月10日
  • 風は西から

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    恋人の過労死という重たいテーマと、企業との戦いを着実に描きながら(おそらくたくさんの取材を重ねられていると推察される)、周囲の人との心の交流を丁寧に描き、全編を通して、爽やかな印象で読み進めた。主人公の千秋の芯の強さは本当に魅力的。人生、何が起きても、しっかりと、しなやかに、生きて進んでいくことが大事、と強く伝わってくる作品だった。

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    2021年10月02日
  • 放蕩記

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    自立していながらも母親との記憶に縛られ続けている様がリアルだった。心の一番深い部分を掻き乱されるようで読み進めるのが本当に苦しかった。忘れられない一冊。

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    2021年09月30日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    読み終えたく無くていつまでもこの世界に浸っていたくて読みたいのに読みたくない!!久しぶりにそんな感覚だった。
    嘘。
    これもあれも、それも、あぁこれもそうかと、一つ一つ噛み締めながらタイトルをいつの間にか意識しながら読み進めていた。
    切なくて、苦しくて、愛しくて、悲しくて、抱きしめたくて、登場人物一人一人に感情移入出来た。
    是非是非是非、おすすめしたい一冊。
    たくさんの登場人物からの目線で書き繋がれていく作風が好きな方、必読だと思います。
    きっとまた何度も読み返したくなる一冊。

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    2021年09月25日
  • 嘘 Love Lies(新潮文庫)

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    登場人物が皆、過酷な状況にありながらも、自分に正直に真剣に生きていることに、ある種の爽やかさを感じた。重さ、ダークさもあり、けしてリアルでないことはないのだが、裏の家業の人たちにも、それぞれの優しさが感じられ、後味はよいと思った。
    若い読者には重たさが、歳を重ねた読者には軽さが目立つ作品ではないかと思う。

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    2021年09月17日
  • 消せない告白 おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III

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    好きになってはいけない人、好き以外の感情が見つからない人。理屈ではなく本能に突き動かされる衝動。恋の持つ光と闇が詰まった1冊。おいコーの物語としての幅がぐっと広がった気がします。

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    2021年09月11日
  • 猫がいなけりゃ息もできない

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    ネタバレ

    うちの猫も17歳で死にました。
    死んで5年、もう飼わないと思ってたけど、また飼いたくなりました。
    また会いたい。
    そして、もっと大切にしてあげたい。
    そう思える一冊。

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    2021年08月09日
  • 天使の卵 エンジェルス・エッグ

    購入済み

    天使が導いた奇跡

    主人公が父親を見て言うように、この話も
    神経質になりすぎないところが良いのでしょう。
    以下、気が付いたことを書きます。
    〇初めの出会いのシーンには、後でわかることが
     隠れている。その時のヒロインが
     どういう気持ちだったかということだ。
     また、巻頭からオマージュが見え隠れし始める。
     1.引用されているマーローと同じころの、
       あの有名な劇作家の奥さんは8歳上だった。
     2.主人公たちは待っていたのか?「ゴドー」を。
     3.主人公がずぶぬれになって会いに来る場面。
       マーローの『ヒーローとリアンダー』を思わせる。
       もしかして、「鮎太」でもある?
      

    #切ない

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    2021年08月03日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝える

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    2021年07月28日
  • 僕らの夏 おいしいコーヒーのいれ方 II

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    前作より少しだけ関係が進んだふたり。だからこそ感じる嬉しさと不安との入り交じったみずみずしい感情が胸を打つように描かれています。もどかしさも感じながら、登場人物全員に幸せになって欲しいと思いながら夜見すすめられると思います。

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    2021年07月24日
  • キスまでの距離 おいしいコーヒーのいれ方 I

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    毎年夏になると読みたくなる、おいしいコーヒーの入れ方シリーズ。昔からのファンはナツイチで毎年取り上げられていたことを覚えていると思います。
    25年以上も前の作品なのでオンタイムで読んでいない若い方もたくさんいると思います。いま読んでも全く色褪せることのない、今風に言うならキュンキュンする作品です。未読な方も、以前読んだことがある方も、ぜひこの夏また手にとって欲しい一冊かなと思います。
    読み始めると、続編も読破したくなりますけどね

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    2021年07月24日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    26名による日本学術会議任命拒否問題に端を発した、自由への権力の介入に関しての論考集。息苦しさの正体にはさまざまな形での!自由を禁じようとする動きがあったことに改めて気がつく。
    それぞれの立場で見た自由への介入は、幅広いものがあり、私たちの生活がじょじょに狭められてきていることが分かる。
    誰かの問題なのではなく、自分の問題として、さまざまなやり口で介入しようとしてくる権力にはNOを突きつけたい。

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    2021年07月16日